小鳥の遊ぶ我が家に属す俺ははどうあがいてもカオス   作:惰猫

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初めまして、今年も終わりなので勇気を出して書いてみました。
初心者ですがよろしくお願いいたします。

そして、よいお年を……。


始まりの生徒会

春、その言葉を聞いて抱くのは『始まり』というモノではなかろうか。

例えば初めて出会った人との関係の形成の『始まり』であったりだとか、髪の毛の色を金みたいな所謂カラフルなヘアーにしてみたりするイメチェンの『始まり』だとか。

挙げてみればキリがないほどの『始まり』がある。

で、だ。俺にとっては今日から始まる地獄の生徒会である。

……とかなんとか言ってみるのは現実逃避でしかなく、このツラツラと並べられた語句は詰まる所中二の病の頃に溜め込まれた無駄に鍛えられた……のかは解らないが、まあ、無駄なモノである。

どこぞのツンデレさんの憂鬱においての主人公であれば、もっと上手い言葉回しが出来たのであろうが俺には無理だね。

なんてったって、アホだから。

 

さて、此処で軽く今おかれている状況について考えよう。

━━━ここはどこだ?

日本、北海道、碧陽学園、生徒会室。

━━━俺は誰だ?

姓は小鳥遊、名は剣太。

家族構成は姉が三人、弟が一人、妹が一人。そして、普段は家に居ないが母が一人。亡き父一人。

━━━今は何をしている?

優良枠により副会長となった杉崎鍵によるハーレム宣言を聞いたことによる現実逃避。

 

「えーと、悪いが杉崎、この生徒会男二人なんだよ」

 

「なん……だと」

 

実は人気投票(孔明の罠)により、五位に君臨していたのであった。

ほんと、不本意。マジ、孔明。である。

まあ、なったからには本気で取り組んでいく積もりではあるけれどね。

 

「てか、ノリ良いな……」

 

「て、てっきり俺だけだと思ってたのに……」

 

おおう、聞いてない。マジ、スルー。

俺の碧陽学園生徒会生活は間違っているとか言ったらラノベに出来そう。

 

「と、取り敢えずっ!皆揃ったから会議……もとい親睦会始めよっか!」

 

「そうね、アカちゃん」

 

ロリ会長にクールビューティな書記、真っ白な会計にスポーティーな副会長。ハーレム宣言副会長と庶務俺。

うーん、家の中程じゃないけどカオスだよなぁ……。

 

「あ、取り敢えず机拭きますね」

 

「ありがとう、小鳥遊くん」

 

どこぞのこれまたカオスなバイト場で培った技術を用いて机の上を綺麗に吹いていく。

これぞ、無駄に洗練された無駄のない無駄な技術ッ!

……誰もツッコまないと解ってて孤独にボケる俺は痛々しいアホの子。

 

「……っと、これで大丈夫かな。紅葉先輩、こんなもので良いですかね?」

 

「……ええ、十分よ。小鳥遊くん、手慣れてるけど、どこかでバイトでもしてたの?」

 

「現在進行形でバイトしてますよ。紅葉先輩は『ワグナリア』って知ってます?そこでバイトしてるんですよ」

 

『元ヤンキーな現食いしん坊』な店長、『帯刀した店長命』なチーフ、『見た目ヤンキーな優しい』お兄さんと『なんでもは知らない、知ってることだけ』なお兄さん。

『異常に普通に固執する異常なほどに普通であることに真面目』な娘、『見た目は子供、頭脳も子供』な娘、『男を異常に嫌い、見たら殴る』娘。

そして、変態な我が弟。

うむ、あらためてカオスを極めているな。

 

「私のことは下の名前で良いわよ?私も……そうね、ソーくんって呼ぶし。それでワグナリア、よね?噂で聞いたことがあるわ。一度行ったら癖になるって」

 

いつも思うけど、完全にファミレスに対する感想じゃあないよなぁ……。

改めて、ワグナリアが変態の巣窟だということが解ったね、うん。

 

「まあ、はい。知弦先輩の言ってるところであってますよ」

 

知弦先輩と話しつつ横目で皆の方をみるとアッチはアッチで話し込んでいた。

因みに俺の席は会長席ぬ向かいである。

お菓子遠い。

因みに俺は小さく可愛いものとお菓子が大好きである。

特にジャガ〇コ。あれほんと旨い。癖になるね。うん。

 

「バイトと生徒会の両立は難しいだろうけど、頑張りなさいね?」

 

「知弦先輩、ありがとうございます。俺、頑張りますよ!」

 

「フフ、頑張りなさい。男の子なんだから♪」

 

……その綺麗な笑顔は反則だと思う。

唯でさえ美人なのに、その上にこの笑顔。女の子って本気で狡いなぁ。

……これが二次創作とかでよく見るニコポか。

 

「それじゃあ、名残惜しいですけど他の人に挨拶してきますね」

 

「ええ、ソーくん。いってらっしゃい」

 

今、本気でこの人と結婚したら幸せだろうなぁ……って言うビジョンが浮かんだ。

俺、チョロい。

さて、と。次は椎名かな。

確か去年も生徒会役員だった気がする。

 

「初めまして、椎名」

 

「ん?……ああ!小鳥遊か!確かに初めまして、だよな!今年一年よろしくたのむぜ!」

 

「おう。椎名は去年も役員だったよな?」

 

「おう、そうだぞ?あ、あと、妹の真冬も居るからアタシのことは深夏って呼んでくれ」

 

ディープサマーさんですか、そうですか。

晩夏と言えば宿題に追いかけられてた思い出が重すぎて楽しい思い出が出てこないんだよなぁ。

いや、全然関係ないんだけれども。

 

「深夏な?解った。いや、初めてだらけだから色々教えてもらおうと思ってね」

 

「ああ、なるほどな。まあ、基本的にバーっとやりゃあ良いからそこまで気にしなくても良いんじゃねぇかな」

 

「……それで良いのか、生徒会」

 

「キチンとやることやれば良いんだよ」

 

「まあ、一理あるな。アドバイス、ありがとう」

 

「気にすんなって。一々感謝されてたらむず痒いっての!」

 

うむ、ここの生徒会役員達の笑顔はどうしてこうも魅力的なのかね。

チョロっても仕方ない気がするよ。割りと真面目な話ね。うん。

 

「まだ、挨拶して回るんだよな?」

 

「ん?ああ、そのつもりだけど……どうかしたのか?」

 

「いや、真冬は結構重度な男性恐怖症だから、変な態度でも責めないでやって欲しいんだ」

 

……男性恐怖症とかどこぞの伊波さんしか出てこないわ。

もしかしたら、深夏の妹である真冬って娘も殴りかかって……はきそうなタイプじゃないわな。

 

「知り合いにも居るから大丈夫だよ。……にしても、優しいんだな」

 

「ちょ、馬鹿、そんなんじゃねぇよ!」

 

「皆まで言うな、皆まで言うな。んじゃ、次に行くよ」

 

「ぐぬぬ……!剣太、後で覚えてろよ!」

 

「ハハハ、聞こえない、聞こえなーい!」

 

んでもって、会長は杉崎と話してるから今はスルーしてと。

あそこでゲーム……ゲーム!?

え、此処ってゲームしてよかったっけ?いや、校則において拘束されてないから良いんだろうけど。

いや、それでも一応生徒会……。

ッハ!?つまりこの子は人との付き合いが苦手なのか!その上に男性恐怖症を併発、と。

結構な重症だわな。うん。

取り敢えず、ノリと勢いで突っ込むか!

 

「え、えっと、初めまして。さっきも自己紹介してたけど俺は小鳥遊剣太。親しみを籠めて安心院さんと呼びなさい」

 

「フフ、なんで『め〇かボックス』なのですか」

 

苦し紛れのボケのお陰で掴みはバッチリ……だよな?

いや、聞いても誰も答えてくれないんだけども。

 

「えっと、椎名ちゃんはマンガとか好きなの?」

 

「そうですね、真冬はサブカルチャーが好きなのですよ。あと、お姉ちゃんもいますから真冬のことは真冬と呼んでくださいです」

 

「解った、了解。……あれ?今、意味被った?」

 

何故、今俺は了承の言葉を二回重ねたんだろうか。

もっと、こう……。何て言ったら良いんだろうか。

……そう、少しふざけて『サー、イエッサー』位言えなかったかね。

 

「クスクス。小鳥遊先輩は面白い人ですね。真冬、男性恐怖症なのですが、小鳥遊先輩は何故か怖くないのですよ」

 

「もしかしたら俺が女装の似合う女顔だからかもね。……はは」

 

自虐して自分で泣きそうになるのはどこのどいつだい?この俺だよ!

うちの家族は姉は美人である。まぁ、容姿だ

けはな。

そして、俺と弟は無駄に女装が似合ってしまう。

本気で無駄なんだよな……。

しかも、可愛いらしい。うん、ふざけるな。

なんて、一人で百面相(心中)をしてても前に進まないので、戻ってくる。

 

「小鳥遊先輩はどんなアニメとかが好きなのですか?」

 

「そうだな……。『ToL〇VEる』とか、『迷い猫オーバーラン〇』とか、『ブラック・キャッ〇』とかかな」

 

矢吹さんて本当に凄いよな。尊敬しますよ。

あの人の描く女の子達はとても魅力的で凄く可愛いからな。

 

「矢吹さん、大好きなのですね。意外です」

 

「そうかい?俺は雑食だからあれこれ構わずくっちまう男なんだぜ?」

 

「どうして阿部さんなのですか。ニコ〇コも好きなのですね。真冬と話が合いそうです」

 

ニコ〇コで生放送とかやっている男だからね、俺は。

防音環境最高。鍵つきドア最高。マイパソコン(母親製)最高。

プッレーミアムな会員だから、読み込み早い……んだけどなぁ。

 

「真冬ちゃんは新しいプレーヤーどう?」

 

「そうですね、慣れましたです」

 

「俺は未だに慣れないよ。まあ、慣れるしかないけどさ」

 

ふと、横目でチラッと見たら会長が空いていたので挨拶をしにいこうと思う。

杉崎話すの長過ぎだろうて。

まあ、話術は巧みなんだろうけどな。

 

「んじゃ、真冬ちゃん。杉崎が来ても負けない様にね!」

 

「それは肯定しかねますが、いってらっしゃいです」

 

真冬ちゃんに見送られつつ会長の方までいくと何故か胸を張ってドヤ顔をしていたのでスルーしよう。

そう考えてスタスタと通り過ぎようとしたところ。

 

「!?ま、待って!」

 

「はい、なんでしょう」

 

「なにその清々しい迄に爽やかな笑みは?!」

 

「ハハハ、なんなんでしょうね」

 

「目が凄いよ!小さい子を見る目だよ!不快だよ!」

 

「すみません。それでは杉崎に挨拶してきますね」

 

「えー?!……うわぁん!ちづるー!!」

 

……ナニコレヤバい。物凄く可愛い。

ビックリするほど可愛い。佐藤さんが種島さんをいぢめる時の感想ってこんな感じなのかな。

うん、無駄に快感だわ。

 

「すみません、ついついやっちゃいました」

 

「悪びれないんだ?!そして、テヘペロして良いのは女の子だけだよ!って言おうと思ってたけど、妙に板に付いてるよ!ビックリだよ!」

 

「ハハハ、申し訳ないです。改めて、先程も自己紹介しましたが小鳥遊です」

 

「第一印象最悪だね!」

 

知弦先輩が少し苦笑していたので、アイコンタクトを送ってみた。

━会長っていぢめるとかわいくてつい……

━その気持ちは解るけど、そこそこで止めてあげてね?

━引き際は弁えてるつもりではあります。

━程々なら、可愛いから良いわよ。

━友人の言葉とは思えないッス……。

……案外アイコンタクトって出来るんだな。

真面目にビックリしたわ。

 

「ふむ。会長、このお菓子をあげるので許してくださいな」

 

そう言って渡したのはポッキ〇である。

決して最後までチョコたっぷりなあれではない。

 

「わーい!ちづるー、一緒にたべよー!」

 

「ふふふ、そうね」

 

二人だけの桃色空間が形成されたので、最後に杉崎のところに行こうかな。

って、深夏と一緒にいるんだな。

 

「やっはろー!」

 

「何故にその挨拶!?……って、小鳥遊か。まさか、小鳥遊が生徒会に入ってくるとは思わなかったぜ」

 

「まあ、そうだろうな。俺は孔明の罠にはめられて三十数票ですべりこんだからな」

 

「ん?お前ら知り合いだったのか?」

 

「一時期バイト一緒だったんだよ。杉崎とはその時に会っただけだな」

 

「てか、小鳥遊てまだ彼処でバイトつづけてんのか?」

 

「まあな。なんだかんだ楽しいし」

 

まさに癖になった訳だけれども。

うん、彼処は凄いよね。

 

「へー、何処でバイトしてんだ?」

 

「ワグナリア。知ってるか?」

 

「……ああ!あの、帯刀したり、小学生みたいだったりするところか!」

 

まあ、印象的だわな。

そのお陰でリピーターとかもついているから有り難いっちゃあ有り難い訳なんだけども。

 

「ま、これから一年よろしくな」

 

「ああ、男同士頑張ろうな!」

 

とか言いつつ物凄い力を籠めて握ってくるけど、痛くもないから放置しよう。

……てか、そろそろバイトじゃないか。

 

「えっと、今日は仕事ってないんだよな?」

 

「ああ、その筈だけど。どうしたんだ?」

 

「そろそろバイトに行こうと思ってさ。ほら、今六時だし」

 

「アタシ達こんなにはなしてたんだな……」

 

「えっと、なんでスギサキがウギギって顔してるのか解らないけど今日は解散しよっか!……それじゃあ、今日の生徒会!」

 

「「「「「「終了!」」」」」」

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