魔法科高校の第三魔法使い   作:揖蒜 亜衣

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皆様大変お待たせいたしました。
結局夏休み一話しか投稿してないし...

今回は雫のキャラがブレブレかもしれませんすみません。
一応、主人公も雫もお互いの前で気を許して口調が昔に戻ったり柔らかくなったりする...という設定でお読みください。
ではでは、どうぞ。


第4話:幼馴染みは攻略対象に入らない

 丸一日真由美ねぇからの追撃を振り切った俺は、雫に連れられて数年ぶりの北山邸を訪れていた。

「何時日、今お父さんたちを呼んでくるからちょっと待ってて。」

 雫が奥の部屋に2人を呼びに行っている間、俺は居間で待たされた。内装は流行に合わせて変化しているが不思議と雰囲気はあまり変わっていない。昔よく遊びに来ていた頃からまるで変わらない空気に懐かしさに包まれる。

 

「何時日。どうしたの?」

 ちょうどそのとき雫が潮さんたちをつれて戻ってきた。

「少し懐かしくなってた。最後に来たのが小5だったからな...」

「何時日は全然背が伸びてないから最初は分からなかった。」

「雫こそ、昔と変わってないじゃん。」

 互いに軽口を叩き合い、俺は潮さんの方を向いた。

「お久しぶりです。潮さん。4年ぶりぐらいですかね?」

「それぐらいかな...?何時日君も大きくなった。高校入学おめでとう。学校でも雫と仲良くしてやってくれ。」

「はい。ありがとうございます。光井とも再会したので、一緒に仲良くするつもりです。」

「あらあら。何時日君、すっかり礼儀が板に付いたわね。すっかり高校生じゃない。」

「紅音さんも相変わらずお綺麗で。記憶のままですね。」

「お世辞まで上手くなって...。七草で教えてもらったのかしら?」

 軽いジャブを食らったりするのもご愛嬌だ。紅音さんなら仕掛けてくるのは読めていた。

「いえ。ここで学んだことを七草で実践しただけです。」

 だから余裕を持って対応出来た。企業連合の情報網なら国内では常に見張られていると言っていいしな。

 

 それから四人でお茶をしながら四年間のことを話した。特にアメリカ行きは三人とも驚いていたが無事に帰ってこれたことを喜んでくれた。

 一方で、俺が二科生だったことは三人とも意外な様子だった。俺自身そこまで大した才能はなかったんだがな...。魔法領域が特殊なだけで。

「何時日なら絶対一科レベルの実力はあると思う。」

「調子が悪かったんだ。運も実力だ。

 そもそも、古式魔法と現代魔法の中間でいろいろやりにくいんだよ。ガンドとかルーン魔術なんて特に...」

「むしろ日本でそんな魔法が使えるのは何時日しかいないよ。何時日ならきっとすごい魔法師になれる。」

「...ありがとよ。雫。」

 照れ隠しにぶっきらぼうに伝えると雫はそっと微笑みを浮かべた。まるで昔に戻ったかのように。

 

 しかしその空気は潮さんの一言でぶち壊された。

 

「さて、何時日君。この後はもちろん泊まっていくだろう?部屋なら昔と変わらず用意してあるよ。」

「う"ぇ"⁉︎いや、女子の家に行って朝帰りって色々まずいんじゃ...」

「何時日君なら雫を安心して任せられるんだけどねぇ。」

「何言ってるんですか⁉︎雫も何か言ってよ!」

 思わず口調が崩れかけ、雫の方を振り向くとやけに顔を赤くして俯いていた。

「わ、私は、その、何時日なら...」

 何かもごもご言っていたが気まずいことこの上ない。ここは早々に撤退_____

「ああ、何時日君の制服なら今から取りに行かせよう。荷物も持ってくる。明日はここから学校に行くといい。その方が雫も喜ぶだろう。」

 既に退路は塞がれていた。

「...分かりました。」

「よかったよ。では、鍵を貸してもらえるかな?」

 

「ゴメンね、何時日。急に泊まることになって...」

「いや、雫の家に泊まるのも久々だしな。楽しみだよ。」

 追撃を恐れた俺たちは雫の部屋に場所を変えて他愛ない話に花を咲かせていた。

「私も何時日と一緒に泊まれて嬉しいよ。」

「う、うん...。調子狂うな...」

 終始笑顔(幼馴染み基準)の雫に俺が戸惑っていると、紅茶を注ぎ足しながらなんでもないことのように仕掛けてきた。

「ところで、何時日に一つ聞きたいことがあるんだ。」

「な、何?」

「七草会長とはどういう関係?」

 急に圧を増した雫から後ずさるように距離をとるが、立ったまま無表情で距離を詰めてくる。

 幼馴染みの観点から言わしてもらえれば、マジギレしていらっしゃる。

 

「な、なあ。話し合おう。話せば分かる。」

「うん。全部話して。その上で無罪か有罪(ギルティ)か決めるから。」

「分かった分かりました全部話します!」

「嘘ついたら何時日の昔のことみんなにバラすから、嘘はつかないでね。...まず、七草会長とはどうやって知り合ったの?」

「真由美ねぇが反魔法師派に襲われてるのを助けて...痛っ!ちょっ、なんで蹴るのさ!」

「何時日は自覚が足りてない。もう少し節度を持って行動するべきだよ。何時日の天然ジゴロ。」

「何言ってるの⁉︎タンマ!ごめんなさいスミマセ...痛い痛いっ!」

 

 その後様々な交換条件と引き換えに尋問から解放され、怒涛の一日は終わりを告げた。

 

 明日学校休む...。もうやだよぉ...

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