※この作品は戦闘シーンはあまり上手くはありません
※もう少ししたら、戦闘なく終わりにしたいです
※後半会話で(…)が無駄に多いのでご注意ください
なぜなら
私は紳士なのです( - ̀ω -́ )✧
ネタバレ・今回で1回主人公お亡くなりになります
「始まったか…」
幽鬼は西行妖の方を見て、呟く
幽々子と霊夢と魔理沙による弾幕勝負が始まったのだ
「あんだけのガチ弾幕は俺には無理だからなぁ…行っても足でまといになるなだけだし…はぁ…」
そう言って、ため息をつく
弾幕が放たれる音、弾幕が何処かに当たって消える音
霊夢と魔理沙のお互いに掛け合う声
それが幽鬼の居る縁側までに届く…
「…………どうしたら…」
幽鬼は立ち上がり、少し庭に歩いて前に出る
「幽鬼(さん!)!」
「え?」
その時、後ろから呼ばれて振り向くと
服の端が焦げているアリスと咲夜が飛び降りてきた
よく見ると気を失った妖夢を連れていた
「怪我はありませんか(ない!?)!?」
「え…うん…大丈夫です…」
二人同時に言われ、少し驚きながら答える
「あぁ…良かった…いきなり居なくなるんだもの…」
アリスはホッと胸を撫で下ろす
「そうですね…私も幽鬼さんが連れてかれて行くのを黙って見ていた様な物ですから…無事で良かったです…」
咲夜も何処か肩の荷が降りたみたいだ
「あの…二人が連れてる…その人は?」
幽鬼が気を失っている妖夢の事を聞く
「あぁ…咲夜が弾幕勝負に勝った子よ、とか言う…私も別の子達の相手をしていて…追いついた時に決着がついたみたいでね…そうでしょ?」
アリスが咲夜に確認すると
「そうですね…この子も強かったです…主に対する思い…同じ従者として関心しました…だからこそ負けられませんでした…」
そう言うと妖夢を縁側に寝かせる咲夜
「幽鬼さん…私はこの子と一戦交えてながら考えていました…なぜ、主でも何でもない…まして、紅魔館の…私の家族でもない…貴方をこんなにも助けたいと言う気持ちになった事を…貴方がこの子に連れていかれた時…凄く悔しかった事を……」
声を震わせながら喋る咲夜
「……そして……お嬢様…妹様…パチュリー様…小悪魔と…仲良くいらっしゃる時の…胸の苦しみ…苛立ち…特に…お嬢様やパチュリー様との御関係には…私自身が嫌になる程の苦い気持ちが出てきました…」
咲夜は今まで、幽鬼が紅魔館に顔を出す度に感じていた思いや自分以外に向けられる幽鬼の別の思いの寂しさ
「…………」
「え…どういう事…?」
幽鬼は黙ったまま聞いていたが
咲夜が言った事にアリスが驚く
「…しかし…私は今に気付きました…貴方の側にいる…お嬢様達の笑顔…を見て…嫉妬していたのだと…私にも…貴方の…側にいさして欲しいと…貴方の…その笑顔を…私にも向けて欲しいと……!!……何番目でも…何人目でも…構いません!!…だから…どうか!!私も…いえ…この咲夜を愛してください。」
咲夜は言い終わるとゆっくりお辞儀をして、ゆっくり顔をあげた…
そして…
咲夜は見せた事のない微笑みを向けて言った
「……幽鬼…」
アリスは後ろから声をかけ、様子を見る
「……すー…はぁー…」
幽鬼は深く深呼吸をする
「……咲夜さん…その気持ちはありがとうこざいます…自分も嬉しいです…しかし…それは本当に…自分に向けて出来た好意ですか…?自分は咲夜さんが知っている通り…最悪な…男ですよ…複数の…女性と関係を持っていて…そんな事になっているのに決められない…情けない…男です…」
咲夜の顔を見て幽鬼は言う
「今も…この関係に甘えている…クソ野郎です…」
拳を強く握って悔しそうに言う
「…幽鬼さん…そんな事を仰らないでください…貴方の能力の事はお嬢様から聞いております…その能力のせいで、私に気持ちが芽生えたと思っていらっしゃるのでしょう…確かにそうかも知れません…しかし、この気持ちは嘘も偽りもない……本物でございます…」
咲夜は幽鬼の側に近づき、そっと手を握る
「貴方がこうして…手を握ってくださった時…とても温かく…嬉しかった…貴方と料理を作っていた時の会話もとても楽しかった…そんな貴方だからこそ…私は…惹かれました…」
ゆっくり握っていた手を離し、幽鬼の横を通り過ぎ
「いきなり申し訳御座いませんでした…今、伝えなければ…しっかり、この異変を終わらせられなかったと思ったので…返事の方は…全てが片付いたら聞かせてください…では、私も霊夢達の勝負に加わってきます!!」
そう言って咲夜は霊夢達の弾幕勝負に加わる為に向かった
その場に残る幽鬼、そして後ろで黙って見ていたアリス
「…こんな奴なんですよ…アリスさん…」
「え…」
そう言ってアリスの方に振り返る
「でも、これだけはアリスさんにも分かって欲しいのは…自分は…関係を持った人達には真面目な想いで向き合わせて貰っています…言い訳にしかなりませんが…その想いに応えたいので…それだけは…聞いていたアリスさんにも…」
申し訳なさそうに言う幽鬼
「…………はぁ…貴方も、お人好しの…バカね…貴方が裏切るような性格だったらこの場でぶん殴ってたわよ…でもね…短い時間だけど一緒にいたからこそ…貴方はそんな性格じゃないのは分かってるわよ…」
そう言ってアリスは浮き上がる
「私も行くわね…ちゃっちゃと終わらして、貴方に文句の一つや二つ言わなくちゃならなくなったから…ちゃんと待ってなさいね!!」
ビシッと指をさして、霊夢達の方へ飛び去って行った
「なーんか…色々起こりすぎて…処理が追いつかないや…」
幽鬼はとりあえず、縁側に座り直した
「…………」
そこへ妖夢の半霊がふよふよと近づいて来た
「はは…待ってよっか…」
幽鬼がそう言うと、半霊が膝の上に乗って来た
「何事もなく終わればいいけど…」
半霊を撫でながら、ボソッと幽鬼は言った
〜西行妖の根元〜
「あぁ!!くっそ!うっとおしいぜ!!」
魔理沙がギリギリを弾幕を躱していた
「魔理沙!下がりなさい!突っ込み過ぎよ!」
霊夢が弾幕を躱しながら、弾幕を撃つ
幽々子の弾幕はより密なレベルであり、避けるのが精一杯だった
「魔理沙!横!」
「やべっ!?」
霊夢が声を上げて魔理沙に言うが避けるのが間に合わない
しかし、当たる直前に魔理沙の姿が消える
「……くっ…あ…さ、咲夜?」
気づくとさっきの場所より後ろに移動していて、魔理沙の目の前に咲夜がいた
「無茶しすぎよ…それでやられたら元も子も無いわ…」
咲夜がナイフを構えて魔理沙に言う
「助かったぜ…咲夜、幽鬼にあったか?」
帽子を被り直し、咲夜に礼を言う魔理沙
「えぇ…ご無事でした…それだけで、十分です…後は、この闘いを終わらして…答えを聞くだけです」
「そうか……って?答えってなんだ?」
魔理沙が聞くが咲夜は目の前から消えて、弾幕勝負を始める
「……なんだぜ…」
「約束した女は強いのよ、魔理沙?」
「うわぁっ!?アリス!?」
ポカンとしていた魔理沙の後ろにアリスが現れる
「ほら?さっさと終わらせるわよ魔理沙……?上海!蓬莱!」
「シャンハーイ!!」
「ホウラーイ!!」
アリスも弾幕を展開して幽々子に挑み始めた
「……なんなんだぜ…一体…」
状況が掴めないまま魔理沙も後から追う
「多勢に無勢…幾ら集まろうと…桜の開花は止まらないわよ…」
亡舞「生者必滅の理 ‐魔境‐」
スペルカードを発動し、より弾幕が濃くなる
「まだ、貴女達はどこまで足掻くのかしら…ふふ…」
「うっ!まだ、スペルがあるの!?」
霊夢は幽々子のスペルの難易度の高さを改めて実感した
「もう少し……わかる…もう少しで…西行妖は咲くわ…」
桜符「完全なる墨染の桜 ‐封印‐」
「!!!……おいっ!?後ろのデカい木が!?」
「なに…あの怪しい光…気味が悪いわね…」
「なんなの…温かい…けど冷たく…恐い…」
魔理沙、咲夜、アリスが弾幕を避けながら西行妖の変化に気づく、それぞれ避けるのが精一杯だった
「ふふ…やっとよ…やっと…咲くわ…!!」
幽々子が両手を広げるとより弾幕が濃くなる
「さっきと違う!?なんなのよ!!」
夢符「二重結界」
霊夢もスペルを発動し相殺する
「まだよ…まだ…足りない…」
桜符「完全なる墨染の桜 ‐亡我‐」
また弾幕が濃くなる
「いったん離れる…隙を着くわよ!!」
霊夢はギリギリを躱しながら距離をとる
「霊夢!!一気に行くしかないぜ!」
魔理沙も突き抜けながら周りを迂回しながら霊夢に叫ぶ
「もしくは誰かを懐に潜り込ませて…あの桜の木が咲く前に…片をつけるしかないわね…」
咲夜が霊夢の隣に現れる
「魔理沙の言う通り…一気に決めるしか…無いわよ…行けるの?霊夢?」
桜符「完全なる墨染の桜 ‐春眠‐」
遂に西行妖の光が目に眩しく感じる程になる
「私の勘だとコレで次にあの桜は咲いてしまう…なら…」
霊夢は周りを飛んでいる魔理沙や隣にいるアリスと咲夜の顔をそれぞれ見て、覚悟を決めた
「貴女達…援護してちょうだい!私がアイツに!ケリをつけてやる!!」
霊夢が飛び出す
「無茶しすぎ…でも、嫌じゃないわよ……」
アリスの周りに人形が無数に現れる
「そうね…こういう時は感心するわ…!」
咲夜は両手にナイフを持ちその場から消える
「しゃ!!霊夢達が動いたなら!行くぜぇ!!」
周りを飛んでいた魔理沙も突っ込んで行く
それを見ていた幽々子は微笑み
「ふふ…抗う生きる者達の生命の輝きは…綺麗ね……でもタダでやられたりはしないわよ……!!」
隙のない弾幕が辺りを包み込む
「綺麗な舞台に綺麗な舞の人形劇は以下が?」
咒詛「魔彩光の上海人形」
咒詛「首吊り蓬莱人形」
アリスが一気に二枚のスペルを発動する
霊夢に向かって飛んでくる弾幕の第一波がアリスの弾幕で防がれる
「ぐっ!?ちょっと無理し過ぎたかな…後は任せたわ…」
頭を抑えアリスはゆっくりと降りていった
「まだよ…まだ終わらない……!」
第二波の弾幕が展開される
「予兆の人形劇の次はマジックでございます…タネはありますが…知る事は無いでしょう…」
時符「パーフェクトスクウェア」
時符「プライベートスクウェア」
咲夜も二枚発動し、第二波の弾幕にぶつける
「こ、これはキツい…ですね…しかし…霊夢!!片をつけなさい!!…魔理沙頼んだわよ!!…ぐうっ!?」
咲夜は何とか霊夢の被弾を防いだが残った弾幕に被弾してしまいそのまま下に降りていった
「なら……これなら…(そいつはどうかな!?)…なにっ……!?」
霊夢に気を取られていて、周りの警戒を疎かにしていた幽々子は魔理沙の存在を失念していた
「これでも位やがれ!!」
恋符「マスタースパーク」
極太のレーザーを受ける幽々子
「くっ……まだ!!」
しかし、幽々子の周りに結界がはられて、直撃を避ける
その少しの隙を逃さなかった
「しまっ……」
目の前に霊夢がいた
「これで…終わりよ!!」
四つの不規則な動きをする玉が実現し、
幽々子目掛けて飛んでいった
幽々子はその光景を見て笑みを浮かべ
「あ〜あ…負けちゃった…残念…」
そっと目を閉じて、弾幕の光に包まれた
それで終われば良かった
「よっしゃぁ!!当たったぜぇ!!ナイス霊夢!!」
魔理沙が霊夢の側に止まり喜びの声をあげる
「…………」
霊夢はじっと警戒を解かずに弾幕の光を見ていた
「おい?霊夢?」
「まだ…終わってない…」
「え?」
霊夢の答えに魔理沙は驚く
その時、光が消え始める
怪しく光る西行妖
その中央に浮かぶ幽々子の姿しかし様子がおかしい
「願はくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃」
「仏には桜の花をたてまつれ我が後の世を人とぶらはば」
「身の憂さを思ひ知らでややみなまし背く習ひのなき世なりせば」
静かに響く声
西行妖が春色に染まり、輝き始めた
「反魂蝶 ‐一分咲‐」
西行妖の枝に桜の蕾が現れ、花が開き出した
「なんだぜ!?何が起きたんだぜ!?」
動揺する魔理沙
その間にも蝶々の形見をした何かが迫ってくる
「!?……魔理沙!!絶対に当たるんじゃないわよ!!あの蝶々を全部退けるのよ!!」
霊夢が直感を働かせ魔理沙に叫ぶ
「はぁ!?なんでだ!?」
迫り来る弾幕
「一発でも当たったらヤバいわ!!」
「ま、マジかよ!!!」
ギリギリを掠め避け始める霊夢達
「魔理沙!!いったん咲夜達の所まで下がるわよ!!」
「はぁ!?ここまで来てるのに何も出来ないのか!?」
避けながら魔理沙は霊夢にうったえるが
「マズイから下がるのよ!!」
「!?」
魔理沙は霊夢の顔が真っ青になっているのに気がついた
霊夢自身もこの状況がマズいと直感しているのだ
「うっ!?」
「くそ!?」
霊夢と魔理沙は何とか弾幕の薄い所まで下がった
「霊夢!魔理沙!」
アリスと咲夜と合流出来た
「何が起きたのよ…終わったんじゃないの?」
アリスが霊夢に聞く
「私もそう思った…けど、見るからにあの桜の木の封印か溶けかけてる…このままだと…」
「このままだと…何かマズイことでも起きるの?」
咲夜が言葉を詰まらせた霊夢に聞く
「あの桜の木が死を振り撒いてしまう…」
霊夢は三人にそう言い切った
「…ま、マジか…ぜ…」
「そんな…」
「…………」
その言葉に固まる三人
霊夢は説明を始める
「失念してたわ…人柱を用意して封印してるなんて言ってた時にでも気づけば良かったのに…人柱…誰かの生命をかけて封印するなんて…相当な化け物か妖怪よ…そして、あの木は…生きている者達全ての生命を吸い尽くすバケモノだったのよ…」
霊夢は冷静に三人に説明をした
「おい!じゃぁ!あの桜の木を咲かそうとしていた奴は何処に言ったんだぜ!?」
「……あくまでも、コレは私の推測なんだけどね…あの木に封印されている人間…人柱は…あの亡霊の本体だと思う…封印が解かれ…生き返ったとしても…意思はないと思うわ…」
魔理沙の質問に答え、西行妖を見る霊夢
「……あの亡霊は…消滅するわね……」
そう霊夢が 言うと
「そ、そんな!?」
聞き覚えのある声が背後から響く
「どういう事ですか!!貴女達が!!幽々子様に何かしたんだろぉ!!この!!」
「ぐっ…あ、あんた…なんでここに!?」
妖夢が霊夢の胸倉をつかみ、詰め寄る
「妖夢さん!!落ち着いて!!」
後ろから幽鬼が妖夢を引き剥がす
「幽鬼!?なんであんたがここにいんのよ!!屋敷で待ってなさいって言ったでしょ!?」
「すみません…でも、西行妖の様子がおかしいくなったのが分かったんで…それでさっき目覚めた妖夢さんが見た事説明しろと…」
妖夢がどうなったか幽鬼に聞いたらしい
「教えろ!どうすればっ(いい加減にしてちょうだい!!)…っ!? 」
未だに幽鬼に押さえられても噛み付いてくる妖夢に霊夢が怒鳴る
「あんた達が始めた事でしょ!!これで、分かったでしょう!?仕出かした事を!!」
「…………うぅ…幽々子様……」
「妖夢さん…」
霊夢に言われ妖夢は改めて自分達がしてきた事を後悔した
「じゃぁ…どうする事も出来ないのかぜ?」
魔理沙が霊夢に聞く
「運良く…完全には封印は解かれてない…だから、封印し直すの…だからまず…」
「反魂蝶 ‐参分咲‐」
一気に西行妖の桜がまた咲き始め、蝶の舞う数が増える
「取り込まれた、アイツ自身をどうにか引っ張り出して、弱まった所を私が組み直した封印で封印し直す!!」
妖夢の顔を見て霊夢が言う
「……!!…分かりました…貴女達を手伝います…だからどうか主を…幽々子様を助けてください!!」
妖夢は涙目で懇願する
「幽鬼…離して大丈夫よ…とりあえずアンタは絶対に近づくんじゃないわよ…アレに当たったら…無事じゃすまないわ…」
霊夢は幽鬼に静かに言う
「はい、分かってます…何となく感じました…霊夢さん達も気をつけて…」
幽鬼は笑顔で霊夢達に言う
「反魂蝶 ‐伍分咲‐」
また西行妖の桜が咲き乱れた
「ヤバいわね!あんた達!やられるんじゃないわよ!!」
霊夢が飛び出す
「弾幕ごっこでやられたら化けて出てやるぜ!!」
魔理沙が後に続く
「幽々子様…いま、参ります!!」
妖夢も駆け出す
「咲夜…私達は霊夢達の援護に回りましょう」
「そうね…さっきの疲れで足でまといにはなりたくないわ…」
アリスと咲夜は遠距離からの攻撃を始めた
「これが…最終の弾幕か…後八分咲……それを乗り切れば…」
幽鬼は願った…
しかし、ゲームの終わり方と今の現状は同じで違った
「なんで…八分咲にならない…それに…反魂蝶の数が…増えてる!?」
幽鬼が下から見ていても分かるが五分咲をしてから、飛ぶ蝶の数だけが異様に増えていた
そして、妖夢は必死に反魂蝶を切ったり、避けていたが何処が苦しげな顔をしていた…
明らかに何か様子がおかしかった
「まさか…!?」
幽鬼は縁を視る
妖夢にだけドス黒い縁が西行妖と結ばれていた…
それも妖夢が反魂蝶を刀で受ける度に色濃くなっていく
「まずい…あのままじゃっ!!」
幽鬼が妖夢に向かって駆け出す
「幽鬼!?」
アリスが声をあげる
「幽鬼さん!何処に!!…くっ!」
咲夜が幽鬼の元へ行こうも反魂蝶にはばかれる
「はぁ…はぁ…なんで…!?幽々子様の元へ…行かなきゃ行けないのに…」
妖夢はいつも通りの動きが出来なくなっていた、避けられる所で避けられず、刀で切り捨てる
「身体が…重い…どうして…!?」
息が上がり、動きが鈍くなっていった
「このままじゃぁ…ぐっ!?」
次の瞬間、足に激痛が走る
「がぁっ…ぐぅ…油断した…」
足に弾幕が当たり、膝をついてしまった
しかし、待ってはくれない…
迫り来る弾幕と反魂蝶
「ぐぅ…はあぁぁぁぁ!!」
妖夢は声をあげ、弾幕と反魂蝶を全力で切り捨てる
「がぁっ…し、しまっ…」
腕を弾かれ、刀を一本手放してしまった
その瞬間
「反魂蝶 ‐八分咲‐」
「あっ……」
目の前が春色に包まれる
数倍の反魂蝶と弾幕が飛び始める
「おい、霊夢!?」
魔理沙が霊夢に声をかけるが
「くっ!?ダメ!!!!」
霊夢も避けるのが精一杯だった
アリスも咲夜も同様で近づけずにいた
「これじゃぁ!!」
「時間を止めても間に合わない…!」
(……幽々子様…申し訳御座いませんでした…)
妖夢は目を閉じて、光に包まれる
ドンッ!!
「え…なっ…」
横に押し出され飛ばされる妖夢
全てがゆっくりに見えた、押された方を見ると幽鬼が妖夢を突き飛ばしていたのだ
「……」
幽鬼は何も言わず笑顔を見せ、一瞬で反魂蝶の弾幕の波にのまれる
「あ…あ…あぁ…」
妖夢は倒れたまま、ただ見ていた
「「「「幽鬼(さん)っ!!」」」」
その光景を霊夢達全員見て名を叫ぶ
弾幕が消え…その場に残ったのは倒れている幽鬼だった
「あぁ…あ…」
呆然とする妖夢
しかし弾幕は再び飛んでくる
「おぅらー!!」
魔理沙が妖夢を掴みその場から飛ぶ
「咲夜!!幽鬼を頼む!!」
「わかってる!!」
魔理沙の声に答えると同時に幽鬼を抱き上げる
「!!…ぐっ!!」
咲夜はその場から幽鬼を連れ離れる、ただその顔は歪む
「少し大人しくしてなさい!!」
霊夢が時間稼ぎの結界を張り巡らす
「霊夢!!離れるぞ!!」
「わかってるわよ!!」
妖夢を連れた魔理沙が合流して、霊夢と離れる
「ここまで離れれば…でも、あの結界でも時間の問題よ…」
「そうだぜ…くそっ…それより…幽鬼は…」
「……………」
霊夢と魔理沙と妖夢は何とか無事に西行妖から距離をとった
「霊夢!魔理沙!」
そこへアリスも合流する
「幽鬼は!?どうなったの!?無事なの!?」
「お、落ち着け…咲夜に頼んだ…んだぜ…」
魔理沙がアリスに言うが何処か歯切れが悪い
「……だったら…咲夜は何処に…」
「…まだ、会ってないわよ……ん……?」
未だに落ち着かないアリスを横目に霊夢が下を見た
「…………」
咲夜が幽鬼を抱き上げて歩いていた、俯いたまま
「いたわよ、あそこ…咲夜…!」
「魔理沙…その子お願いね!」
霊夢とアリスが歩いている咲夜の元へ向かう
「……れ、霊夢!…アリス!…とりあえず私達も行くぜ?」
「…………」
魔理沙は妖夢の手引いて、二人の後を追いかける
「……幽鬼さん…先程の御返事を……」
咲夜はそう幽鬼に訪ねながら歩くが幽鬼は何も答えない
「つまらない冗談は…やめてください…今なら、怒りませんから…」
震える声で語りかけながら歩く咲夜
それでも、幽鬼は目を閉じたまま動かない
「咲夜!!」
霊夢が目の前に降り立つ
「幽鬼を!応急処置ぐらいしかできないけれど…!」
アリスは駆け寄り、回復魔法の準備をする
しかし、咲夜は幽鬼を抱き上げたまま、立っていた
「……咲夜…」
だからこそ、霊夢は咲夜の様子を見て悟った
「ちょっと!?咲夜何してるの!?幽鬼を下ろして!!手当をしなくちゃっ!?早く!!」
アリスが咲夜に怒鳴るが動かなかった
「アリス…」
「もう!…ほら!…グズグズしないで!…幽鬼!?今治してあげるから!!」
見かねたアリスが幽鬼を咲夜から奪いあげ自分の膝の上に頭をのせて、回復魔法をかけ始める
「アリス…」
「大丈夫…大丈夫だから…まだ!!」
霊夢が声をかけるがアリスは魔法を辞めなかった
「ほら!しっかりしろよ!立てるだろ!?」
「…………」
そこへ魔理沙が妖夢を連れて追いついた
「魔理沙!ちょっとこっちに来て、手を貸してくれるかしら!魔力が足らなくて間に合わないの!!」
魔理沙の声に気づいたアリスが手を貸すように言った
「…お、おう…回復魔法は苦手だが…っ…霊夢…?」
「………」
アリスに手を貸そうとした魔理沙を止める霊夢
「ちょっと…魔理沙…!早く…!!」
「アリス…良いかしら…?」
霊夢が怒鳴っているアリスに声をかける
「何よ!邪魔しないでよ!早く!治さなきゃ…!」
「アリス、やめなさい」
冷たく霊夢の声が響く
「なに…言ってるのよ…やめたら!幽鬼…が!」
アリスの身体と声が震え出す
それを見た霊夢が
「これ以上魔力の無駄よ…」
ハッキリとアリスに告げた
「……ぁぁ…あぁ…」
それを聞いた咲夜は膝から崩れ落ち
「……………」
魔理沙は深く帽子をかぶる
霊夢が傍によりアリスの肩に手をのせ
「だから…これ以上…魔力を(うるさい!!…だったら!!…枯れるまで掛けるだけよ!!)…っ!!」
バッチーン!!
霊夢が正面に周り、アリスの頬を叩いた
「誰だって…受け止めたくない現実はあるわ…でもね…これ以上…犠牲を出さない為に動かなきゃならないの!!…幽鬼の犠牲を無駄にすんじゃないわよっ!!!」
アリスの胸倉を掴み、目の前で怒鳴る霊夢
その時アリスは霊夢の顔を見た
「…れ…れい…む……」
その目には涙を流し…顔には怒りと悔しさが滲み出ていた
しかし、必死に堪えてアリスを見ていた
彼女は博麗の巫女…悲しむ時間もないのだ…
「…落ち着いたら…ちゃっちゃっと手を貸しなさい…咲夜も…魔理沙も…時間がないの…」
アリスの胸倉を離し、立ち上がった霊夢はそう言ってまた、西行妖の方へと向かった
魔理沙もグジグジと腕で目を擦り
「霊夢の言う通りだ!私らが解決出来なきゃ!!誰が解決すんだ!!」
目を赤くさせて箒に飛び乗り、霊夢の後を追う
「…………」
咲夜も静かに立ち上がるがその顔から表情が消えた
悲しみを消し、感情を押し殺したのだ
「……アリス…貴女は…幽鬼さんの側にいてあげて…」
静かな声でアリスに言う
「すぐ片付けてくるから…」
そう言って姿を消した
一人取り残されたアリス
目線を下げると幽鬼の顔があった
「…み…みんな…ひど…いわよね…貴方…が死んだ…なんて…」
震える手で膝の上にある幽鬼の顔を触るアリス
声はしゃくりあげ、震え、涙が込み上げてくる
「ねぇ…しゃ…上海…ほ、蓬ら…い…酷いわ…よね…」
「シャンハーイ…」
「ホウラーイ…」
上海と蓬莱は優しくアリスの頭に抱きつく
「…わかってる…わかって…た…」
ポタポタと眠る幽鬼の顔に涙が落ちる
「だか…ら…受け入れ…たくなか…った…グスッ…」
幽鬼の頭を優しく撫で始める
「…言いたい事も…言えな…かった…」
アリスは幽鬼の顔に自分の顔を近づける
「……貴方…といっしょに…過ごした日…遊びに行った日…お茶…会をした日…楽しかった…そして…あの時…上海を…見つけてくれて…私と…出会って…くれて…ありがとう…」
涙でグシャグシャになり、幽鬼の顔が見えずらくなる
「私も…貴方の事が…」
そう言って、冷たくなった幽鬼の口に口付けをした
人形使いの少女の泣き声がその場から響き始めた
あらあら…幽鬼ちゃん、死んじゃったの?
ダメよ〜♪お母さん許さないからねぇ〜♪
ん?よく見ると…
あぁ〜♪そう言う事ね〜♪
こういう展開…悪くないわね♪
……でも、少し心配ね…
半人半霊の子はともかく…
亡霊って…孕めるのかしら?
〜容疑者・作者のコメント〜
雰囲気ぶち壊して見たかった…
後悔はしてもない!
反省はするはずもない!
やっぱり、戦闘シーンは難しいですね…
(´・ω・`)次の異変は戦闘シーンなしでやってみようか頑張って見ます…
書き方が上手い人はやっぱり凄いと改めて思いますね…
書いてるの難しさが分かります…
愚痴になってすみませんでした!
ここまで読んで頂きありがとうございます!!