お待たせ
これより、ふざけ回に入る
まぁ、シリアスな所もありますぞえ
紳士はここに降臨する!!( - ̀ω -́ )
そんなこんなで書いてきます!
それではどうぞー!
ー紅魔館門前ー
「雪止みましたね〜…さっきの猛吹雪が嘘のようです…」
美鈴が雪掻きを持って空を見上げていた
「それに…何処か暖かくなってきましたし…春の訪れですかね…」
雪雲が薄れ、青空がチラチラと見え始めていた
その時、鉄門が開き中から幽鬼と咲夜が出てきた
「雪掻きお疲れ様です、美鈴さん」
幽鬼がそう言って声をかける
「あぁ、幽鬼さん!もうお帰りで?」
雪掻きを担ぎ答える
「レミリアさん達にもご挨拶がすんだので、買い出しにも行かないと怒られるんで…」
苦笑いしながら答える幽鬼
「美鈴?雪掻きはもう平気そうね?」
咲夜が辺りを見回して言う
「そうなんですよ…さっきまで猛吹雪って言っていいほどに…まぁ、暖かくなるのはいいんですけどね?」
美鈴は疑問に思いながらもう一度辺りを見回す
「不思議な所ですよ…幻想郷は… 」
ボソッと幽鬼は言って歩きだす
「幽鬼さん、またお待ちしております…!」
咲夜はお辞儀をする
「お気をつけて〜♪」
美鈴は手を振って見送った
幽鬼の背中が見えなくなり、美鈴は手を降るのをやめて咲夜の方に向く
「咲夜さん♪どうやらわかったみたいですね♪」
美鈴が笑顔で話しかけてきた
「……えぇ…美鈴…ありがとう…」
お辞儀をやめて、美鈴に礼を言う咲夜
「でも幽鬼さん…パチュリー様達とかともですけど…大丈夫なんで?……事によっては…私が…」
そう言って美鈴の顔が凄む
美鈴にとって咲夜は大切な家族であり、小さい頃から世話をして、教育した妹の様な存在だからだ
「心配しなくても平気よ…ありがとう…」
そう言って紅魔館の中に入っていく
「第一正妻は目指すから…」
ボソッと言った言葉は誰にも聞かれず、消えた
〜博麗神社前、階段途中〜
人里に一応より、目当ての買い出しをすました幽鬼
やはり、妖夢には会わなかった…
慧音と会話したのは変わらなかった
「よし…必要な物は買ったと思うんだけど…っと…ん?」
その時…誰かに見られてるような感じがする
足を止めて周りを見るが誰もいない
「……気のせいか…?」
幽鬼はまた階段を上がり始めた
幽鬼が通り過ぎ誰もいなくなった後
立ち止まった所に散っていた靄が一箇所に集まり、形をなしていった
「あれが〜…聞いてた幽香の子供って奴か〜…」
腰につけた瓢箪のフタを開け、飲み始める
「ぷはぁっ…!中々…面白そうな奴だ…にしし…」
そう言ってまた散り始める
「どの位で…気づくか楽しみだぁ〜♪」
その頭に生えた二本のツノを揺らしながら消えていった
ー博麗神社・居間ー
「………」
「………」
「………」
霊夢、アリス、魔理沙が横一列に並んで
霊夢とアリスは正座、魔理沙はあぐらで座っていた
「………」
「………」
その正面に幽々子と妖夢も正座で座っていた
空気が張り付いている
その時…
「ただいま戻りました〜…」
玄関から幽鬼の声が響く
幽鬼は居間の現状を知らない
「ん…靴がたくさん…霊夢さーん?」
廊下をスタスタと歩く音が近づいて来る
「幽鬼…居間にいるから来なさい」
霊夢が幽鬼に声をかける
「あ、はい…買ったもの置いて来ますね…お客さん来てるんですか?…お茶だしまっ…」
「置いたらさっさと来なさい…!」
静かに怒鳴る霊夢
「ア、ハイ…」
幽鬼はそそくさに台所に物を置きに行く
「…たくっ…マイペースな奴よ…本当に…で?あんたらの目的は何だったけ…」
霊夢が呆れながら、目の前の二人に聞く
「そうね…衝撃的過ぎて、混乱しているのは確かたけど…もう一度、聞かしてくれないかしら?」
アリスも聞く
「そうだぜ…ここに来て、謝りに来たんなら分かるが…あれは私でも衝撃的だったぜ…中々だったぜ…」
魔理沙は遠い目をしながら感想を言う
「申し訳ございません…いきなり押し掛け来てしまい…私も謝罪の意味でこちらをお持ちしたんですが…幽々子様…一体どう言う事ですか?」
妖夢は高そうな包みを差し出しながら言うが、事の発端は
主である、幽々子だった様だ
「そうね〜…私も色々と起きてるから正直混乱しているのは確かなのよ〜、でも思ったら行動って言うじゃない♪」
フフっと微笑む幽々子
「その行動でこっちは参ってんだけど?」
幽々子を睨む霊夢
その時廊下側の襖が開く
「すみません…お待たせ…しまし…たぁ…?」
入ってくる幽鬼は居間の光景に固まる
「待っていたわよ…幽鬼、こっちに座りなさい…」
霊夢が幽鬼を隣に来るように言う
「…あ、はい…分かりました〜…」
幽鬼は魔理沙達の後ろを通り、霊夢の隣に座る
「え〜…どう言う状況ですか?」
霊夢に聞く幽鬼
「そうね…あんた、記憶は?」
霊夢が幽鬼に記憶があるか確認してきた
「え…あ、あ…はい…あります…」
何故か霊夢に睨みつけられる幽鬼
「そうなら…言いたいことは沢山あるけど、こっちからの話が先になるから後で覚悟しておきなさい」
「ア、ハイ」
やはり怒っていた霊夢に頷くしかない幽鬼だった
「……では、先程幽鬼さんが来られる前にも…言いましたが…もう一度失礼して言わして貰います…」
すると、妖夢が深々と頭を下げる
「この度はご迷惑をおかけ致しました…何の原理かは分かりませんが…時が巻き戻り、早い段階で春を西行妖から解き放つ事が出来ました…感謝とお詫び申し上げます…」
丁寧な言い方で妖夢は言う
「まぁ、それはお互い無事だったから良かったぜ…幽鬼も死ぬ前に戻ったんだし…うん…私は平気だぜ?」
チラッとアリスと霊夢を見る魔理沙
「……言いたいことは山ほどある…今でも信じられないけど…幽鬼が冷たくなっていた感覚は…嫌ほど覚えてた…いえ…思い出したわ…今、幽鬼が目の前に現れて正直…ホットしたわ…本当に良かったわよ…それで充分よ…」
アリスもそう言って幽鬼を見た
「だけど…ね…霊夢と同じで…そちらのお嬢様の意見は少し納得…いや、納得出来てないわ…」
そう言って幽々子に視線を向ける
「え…何があったんですか?」
幽鬼が霊夢聞く
「……ふふっ…幽鬼君に直接会ってから言おうとしたんだけどね…我慢できなくて言っちゃったの♪」
幽々子がそう言って微笑む
「おびゃっ!?」
いつの間にか幽々子が幽鬼の後ろにいて耳元に囁く
「ちょっと!?何してんのよ!?」
霊夢が大幣を払う
「いやん♪怖い♪」
ヒョイッと幽鬼から離れる幽々子
「幽々子様!その為に今日は伺った訳じゃ無いですからね!!」
妖夢が立ち上がり幽々子に怒鳴る
「あら♪妖夢は彼が来るのが嫌なのね♪」
ニコニコ幽々子が言う
「そ、そんな事っ…!?」
ピシッ
空気が固まる
妖夢が顔を真っ赤にして言う
「「幽鬼?どう言う事?」」
その反応を見た霊夢とアリスがギョロと幽鬼を見る
「ひぃ!?あのっ!?」
幽鬼はとりあえず説明をし始めた
※青年説明中
※青年説明中
一通りの説明をし終わった幽鬼
この際だからっと霊夢が幽鬼の身の回りで起きた、変わった事を全部言えと陰陽玉を片手に言われたので全部言った
その結果
「チーン…」
こってり怒られ真っ白になっていた
幽鬼は正座していて、目の前に霊夢とアリスが立っていた
「あらあら♪やっぱり幽鬼ちゃんはヤリ手なのね♪」
幽々子は何故か嬉しそうに笑っていた
「…ぜぜ…何となく…不思議に思ってたが…ぱ…パチュリー達とも…う…うーん…合意なら大丈夫かぜ?」
話を聞いてた魔理沙は真面目に考えていた
「ゆ…幽々子様…は一体何が…しかし、幽鬼さんは…だらしない男の人ではなさそうですし…ブツブツ…」
妖夢も何か悩んでいた
「霊夢?ちょっといいかしら?」
「何?アリス?」
幽鬼を一緒になって説教したアリスが霊夢の方へ向き直る
「今、彼に対して私達は…まぁ…説教してしまったけど…貴女は何故…彼に対して怒ったのかしら?」
「えっ…」
アリスの質問に霊夢は驚く
「あ、そういやそうだぜ…なんでアリスと霊夢は幽鬼を怒ったんだぜ?…お前ら人の関係に口出しする様な奴だったかぜ?」
魔理沙が気付いて二人の行動に疑問を持つ
「そうね〜♪幽鬼ちゃんが来る前に私が幽鬼ちゃんを欲しいって言った時も二人とも猛反発してたものね〜…不思議だわ〜♪」
幽々子は真っ白になっている幽鬼の頬をツンツンしながら言う
「…わ…私は…意志を持ち…彼と一緒になった訳では…いや…でも…そんなに嫌な…気持ちは…ブツブツ…」
妖夢は相変わらずブツブツ一人で悩んでいた
「べ、別にいいじゃない!…そ、それに私は幽鬼の面倒を見るように、紫に言われてるから把握が必要でしょ!?」
「幽鬼がお前の面倒を見てるんじゃなくてかぜ?」
「魔理沙、五月蝿い!!」
的確なツッコミを入れる魔理沙に怒鳴る霊夢
「そ、それじゃぁ!私から聞くけどなんで、あの異変の首謀者である
霊夢は矛先を爆弾発言した幽々子に向けた
「あら?何でって分からないのかしら?」
幽々子はそう言って真っ白になっている幽鬼を
後ろから抱きついていた
微笑みながら幽々子は霊夢に言った
「なっ…なっ…」
フルフルと震える霊夢
「それにただ気に入っただけじゃないのよ♪…彼は私を助けてくれたし…約束してくれたから♪…私の我儘を聞いてくれるって…♪」
自分の頬を幽鬼の頬に頬擦りする
「それに♪今自分の世界に入ってる妖夢も同じよ♪彼の真っ直ぐな想いを共有したからこそ…ここまで来たの♪二つ返事だったし、妖夢が言い出した事なのよ♪」
「あ、そういえば…妖夢がお前に催促しながら連れてきてたな…」
幽々子は妖夢に連れてこられた形で来たのを魔理沙は見ていた
「そう♪だから♪…紫の頼みでもあるなら…私の頼みで…いえ…私の意思で彼を…幽鬼ちゃんを連れて帰りたいって思ったの♪」
幽々子の喋り方は相変わらずマイペースだが、その言葉に嘘偽りはなく、真っ直ぐな返答だった
「……なら…霊夢?…次は私から言わして貰うけど…どうして、貴女にそんな事聞いたか分かるかしら?」
霊夢の後ろに立つアリスが口を開く
「…な、何よ…」
霊夢が振り向く
「私はね…貴方が幽鬼をどう思っているのか知りたかったのよ…貴女がただスキマ妖怪に頼まれたから面倒を見ている…身の回りの事をさせている、それだけの存在なの?」
「……それが…なに…」
霊夢はアリスを睨む
「それだけの存在なら…私が彼を引き取る事も出来るわけでしょ?…スキマ妖怪に頼めば…」
アリスが霊夢の横を通り、幽鬼のそばに近寄る
「博麗の巫女としての役割…ってのは納得するわ…でもね…博麗霊夢の考え方…思いはどうなの?…それが無いなら…幽鬼を縛り過ぎてるわよ…」
未だに真っ白に燃え尽きた幽鬼の傍にしゃがむ
「……それなら…アリス…あんたは何なのよ…何で、赤の他人のアンタが…幽鬼を怒る必要があったの…」
霊夢がアリスに聞く
「…ちょっとした嫉妬…先を越されてた悔しさ…かしら?」
アリスは答える
「あら♪」
それを聞いた幽々子は扇子で口元を隠す
「…も、もしかして…ぜぜ…あ、アリス…お前もかぜ…」
魔理沙は驚き過ぎて震えている
「ブツブツ…ブツブツ…私は…ブツブツ…」
妖夢は相変わらずである
「…決心してた…彼が冷たくなっていた感触…もう二度と味わいたくない…彼は私が守る…失いたくない…」
幽鬼の頬に手を添えて、暖かさを感じる
そう言ってアリスは真っ白になっている幽鬼にキスをする
「あらあら〜♪」
幽々子は楽しそうに微笑む
「ぜ…ぜぜ…//」
両手で目を隠す魔理沙、指の隙間から見ていた
(この場で魔理沙が一番純粋な乙女である)
「幽々子!?やっぱり私には早いで…す…あれ?」
何か考えがまとまった妖夢置いてけぼりである
数時間後
「う〜ん…」
幽鬼は自室で頭を抱えて悩んでいた
外はすっかり暗くなり、静かだった
「まさか…紅魔館勢から…咲夜が参戦して…アリス…んでもって白玉楼から…幽々子だとは…」
(妖夢は幽々子と真剣に考えてからと言って断ってきた)
「一体、燃え尽きている間に何があったんだ…はぁ…」
幽鬼は自分の身の回りの人達がどんどん巻き込まれていく事に悩んでいた
「…やっぱり…能力の影響なのかな…はぁ…」
幽鬼はやはり素直に喜べ無かった、時間をかけて育んでいく気持ちがこうもあっさり実ってしまう事に
「…霊夢…やっぱり怒ってたしな…うぐぅ…」
机に突っ伏す幽鬼
あの後、すぐに幽鬼が意識を取り戻した瞬間に
霊夢の平手を食らったのだ、霊夢はそのまま部屋に閉じこもり
夕飯の時間も部屋から出てこなかった
「…何とか…全員帰って貰ったけど…魔理沙だけやけに霊夢を心配していたからなぁ…悪いことしたよな…」
魔理沙は霊夢の事が気になるから泊まっていくと言ったが
この問題は幽鬼と二人で解決しなければならないとアリスが魔理沙を説得して帰らしたのだ
「魔理沙は…凄い純粋で良い子だよ…本当に…」
魔理沙は最後まで、幽鬼と霊夢の関係を心配していた
友達同士でいがみ合っているのが余程嫌なのだろう
最後には幽鬼に「ちゃんと仲直りするんだぜ?」と言って神社を後にしたのだ
「にしても…本当に…どう…しよぉ…ふぁ〜ぁ…」
欠伸をして幽鬼はウトウトし始めた
「…あや…まる…ぅぁ…ぐぅ…ぐぅ…」
そのまま寝息を立て始めたのだ
トントン…
その時、部屋の襖が叩かれる
「……ねぇ…起きてるの…?」
どうやら霊夢が部屋に来たようだ
「ぐぅ…ぐぅ…んぐぁ…ぐぅ…」
しかし幽鬼は寝たまま起きなかった
「………ちょっと……寝たの…?……は、入る…わよ…」
返事が返ってこないので痺れを切らして霊夢が静かに部屋の襖を開けてくる
「…なによ…布団も敷かずに寝たの…」
そう言って霊夢襖をゆっくり閉め、幽鬼の部屋に入ってくる
いつものリボンや巫女服ではなく、白い浴衣に着替えていた
「………たくっ…人が謝りに来たのに…」
霊夢は幽鬼の斜め後ろに腰を降ろす
「……寝て…いるのよね…?」
霊夢は少し不安に駆られ、幽鬼の顔を覗き込む
突っ伏して寝ているが横顔が見え、呼吸もしっかりしていたのが確認できた
「…ふん…大丈夫そうね……まったく…」
霊夢は座り直し、幽鬼の寝顔を見始めた
その間、霊夢は改めて思い出していた
実際に目の前にいる幽鬼は、西行妖の弾幕を妖夢から庇い食らって死んでしまった事を…
「………」
顔が青白くなり、冷たくなった幽鬼を必死に何とかしようと頑張るアリスの顔を…
"博麗霊夢の考え方、思いはどうなの?"
今日アリスに言われた事
"幽鬼を愛している、この温もりは無くさせない"
同じ様な事をアリスに聞き、返ってきた言葉
「あ……なに…これ…」
霊夢はふと気づくと涙が零れていた
「…なに…なんで…止まらない…」
どんどん溢れてくる涙、震え出す身体
「…っうぅ…な…なん…でぇ…」
霊夢は気付きかけていた、涙の理由を
「……うぅ…ゆ…っゆ…きぃ……」
霊夢は寝ている幽鬼の背中に抱きついた
暖かかった、抱きつき身体がくっつく事で気づいた…
耳を背中に当て、幽鬼の鼓動を聞いていて気づいた…
そう思うと幽鬼を抱きしめる力が強くなる
この暖かさ、温もりを一度失ってしまっていた
自分の油断と愚かさに悔いていた霊夢
「幽鬼…貴方はいつも自分の能力のせいでが…口癖よね…でもね…違うの…貴方は能力の制御はちゃんとしっかり出来てるの…貴方が持つ…優しさと温もりが…私を惹いたのよ…」
霊夢は目を閉じて、幽鬼の鼓動を聞くのに集中する
「怖かった…恐ろしかった…あの時はそんな思いも棄てて目の前の異変を博麗の巫女として、解決しようとしてた…それを優先した…それが私の役目だから…」
霊夢はピッタリと身体を幽鬼の背中に委ねる
「………そんな…私が…貴方に受け入れ…て貰えない…と思って……それが一番…恐かった…言い出せなかった…周りの奴らは…言えてるのに…受け入れて貰っているのに!!」
再び涙で顔を濡らす霊夢
「私だけ…私だけが!!貴方に深く受け入れて貰えないと思うと!!…怒りと嫉妬が混じって!!」
霊夢は今まで溜め込んだ物を吐き出すように言う
「母さんと一緒で…私の前からいなくなっちゃうかもって思うと…!!また一人でいなくちゃいけないのかと思うと!!」
この時、霊夢は…博麗の巫女ではなく
一人の少女、博麗霊夢として涙を流していた
一番の孤独に呑まれていたのは霊夢だったのだ
「いや…貴方は…お願い…そばに居て…お願いよ…」
霊夢は泣きながら小さい声で言い続けていた
その時、幽鬼が起き上がり
振り向きざまに霊夢を正面に抱き寄せた
「……ふぇ…?」
霊夢は何が起きたのか理解出来なかった
「大丈夫ですよ…霊夢さん、自分は貴女の前から居なくなったりしませんし…何より霊夢さんは1人じゃないですよ…」
優しく声をかけ、抱き寄せた霊夢の頭を撫でる
「自分もそうですけど…ゆう姉に魔理沙、アリス、咲夜…後にレミリア、フランちゃん…美鈴…こあ…パチュ…そして、幽々子さんに妖夢…紫さん達だって…名前をあげたらキリが無い位に周りにいますよ?」
優しくギュッと抱きしめ直し
「だから…一人だなんて言わないでください…こんな自分で宜しかったら何時でもこうやって傍にいますから…」
「…う…あ……あぁ…」
霊夢の目にまた涙が溢れ出し
霊夢はこの瞬間だけ一人の人間の少女として泣いた
〜数分後〜
「あの〜?霊夢さん?」
「なに…」
「そろそろ…ご自分のお部屋で寝た方がよろしいかと…ほら、だいぶ夜も深けて来ましたし…あの…」
幽鬼は困っていた、霊夢が幽鬼に抱きついたまま離れなくなったのだ
「…いやよ…今日は…このまま一緒にいなさい…」
幽鬼の服の胸元をギュッと握る霊夢
「あはは…参ったな…」
(どぁぁ!!ツンデレイムじゃなくなったァ!?)
幽鬼は心の中で葛藤していた
「……いいから…一緒にいさして…お願いよ…」
上目遣いで少し涙目野霊夢
「…………グフッ…」(可愛ええな!こいつぅ!!)
今まで見た事ない態度の霊夢に幽鬼はダメージを受けた
「……ハッ!…いや、布団も引かなきゃいけないので…」
一旦霊夢と離れて、立ち上がろうとするが
「……さっき、私が望めばって言ってたじゃない…」
やっぱり服を掴まれ、立てなくなる
「じゃぁ…アレですか?霊夢さんの部屋で一緒に寝ますか?」
流石にコレはいくら何でも無理だろう
幽鬼はそんな気持ちで霊夢に言った
「…いいわよ…」
(oh...マジか...(´・ω・`))
今の霊夢はとんでもなく素直に返事を返してきた
〜霊夢の自室〜
幽鬼と霊夢は一枚の布団に二人で入っていた
「…………」
「……すぅ…すぅ…」
幽鬼は既に寝息を立てている霊夢の顔を見ていた
(なんか…色々とあり過ぎて、正直混乱してるな…まぁ、コレで何人…何だっけ…えーと……うん…考えるのやめよ…真剣に向き合って、他の皆とも育んで行けばいいんだ…好きでいてくれたその気持ちを…俺は受け入れる…大切にする…それだけだ…)
改めて決心した幽鬼は眠りについた
((・ω・`)これ…ス〇デだったら死んでるな…)
気をつけようとも思うのだった
〜白玉楼〜
時間は霊夢が部屋に閉じこもって、各々が帰っていき幽々子達も家路に着いた
「全く…幽々子様…何を考えているのですか…幽鬼さんを困らせに行ったんじゃないですから…」
肩を落とし、疲れきった妖夢
「あら?でも妖夢も満更では無かったじゃない♪幽鬼ちゃんに去り際に(考えさしてください!!)って言ったじゃないの♪」
ニコニコと幽々子が言う
「あ、あれは!少し混乱していたと言うか!?…あの…!そ…その…//えーと…//」
顔を赤くしてモジモジする妖夢
「ほら、妖夢も素直になりなさいな♪幽鬼ちゃんは押しに弱いからイケるわよ〜♪」
「何がですか!?…もう!御夕飯の支度してきます!!」
幽々子の一言に妖夢は声を上げて、自分の仕事に戻って行った
「あらあら♪妖夢もウブさんね♪」
その後ろ姿をニコニコと見ていた
それから数時間後、冥界も夜になっていた
「ふふ〜…やっぱり、妖夢の作るご飯は美味しかったわ♪」
お腹を擦りながら幽々子は妖夢に言う
「ありがとうございます…」
妖夢は軽く会釈をする
「やっぱり…コレが…のんびり過ごすのが…幸せなのね〜」
幽々子は春の散った西行妖を見る
「幽々子様?もう変な事、考えないでくださいよ?」
妖夢は幽々子の目線の先に気づきクギを刺す
「んもぅ♪妖夢は心配性なんだから♪大丈夫よ♪」
妖夢に微笑みを見せる
「はぁ…それじゃ、幽々子様…お先に失礼いたします…幽々子様も余り夜更かしされぬよう…」
妖夢はそう言って自室に向かった
「はーい♪おやすみなさーい♪明日もよろしくね〜♪」
ヒラヒラと手を降って妖夢の背中を見送った
妖夢がいなくなり、一人になる幽々子
「………」
手を降るのをやめて、再び西行妖に目をむける
「……本当にそのまま戻ってしまったわ…」
幽々子は自分自身の記憶を全て取り戻していた
「…ふふ…なんだかおかしな話…こんな元気な性格になってるのは…でも、コレが…私なんだよね…」
そう言って西行妖の方に手を伸ばす
「もうしばらく楽しませて過ごさして貰うわ…」
「幽々子…」
その時、後ろから名前を呼ばれる
「あら♪今起きたのかしら♪お寝坊さん♪」
振り向くと八雲紫の姿があった
「えぇ…どっかの誰かさんが春を集めて、冬が長引いたせいで起きるタイミングがズレちゃったわよ」
「あらあら♪それはごめんなさいね〜♪」
紫は幽々子の隣に座る
「幽々子…」
「ん?何かしら?」
「どうして…春を集めるのを途中でやめたかしら…?それに、あの桜の木を咲かしてどうしたかったの?」
紫の目は真剣に幽々子を見ていた
「ん〜…気が変わったから?」
幽々子はいつも通り答える
「それだけ…なの?」
紫は何処か悲しそうだった
「それだけかも〜…って前の亡霊のままの私だったら…そう言っていた…かもね…」
「え……」
幽々子の雰囲気が変わり驚く紫
驚いている紫を横に幽々子は立ち上がり、庭を歩き始める
「幽々子…!まって…!貴女…!」
紫も慌てて後を追う
庭を抜け、幽々子と紫は西行妖の根元に来ていた
幽々子が枯れた西行妖の根元に立ち、正面に紫がいた
「…あの時…私はこうやって…刃物を持ってた…」
両手に扇子を持ち、首に当てる
「ゆ……幽々子…」
紫はその場から動けず、幽々子を見ていた
「私はあの時…後悔は無かった…紫…貴女がずっと気にかけてくれてたから…妖忌もずっと居てくれた…でも、これ以上…私の為に多くの人の命を…捨てさせる訳にはいかなかった…」
幽々子はあの時の自分の行動を再現していた
「でも…人間、直前になると恐い物ね…ふふ♪…あの時だけ…西行妖が綺麗に見えた…」
そう言うと両手に持った扇子をスっと首を切る仕草をする
「ここで…私は…死んだ…死んで…貴女のおかげで…西行妖が封印出来た…私の犠牲は無駄じゃなかったわ…」
そう言って扇子をしまい紫を見る
「ありがとう、紫…私をずっと守ってくれて…」
幽々子は微笑みながら涙を流していた
「幽々子ぉぉ!!」
紫は幽々子に抱き着いた
「本当よ!!アンタは!馬鹿なんだから!!最初の頃はアナタを見る度に心を折られそうになったか…!!」
紫は今まで誰にも言えなかった心境を話始める
妖怪の賢者たる風格は何処にもなく、ただ心友の為に涙を流す妖怪の姿だった
「うん…うん…」
幽々子は優しく紫の言う事を聞いていた
「色々と…言いたいこと沢山あるんだから…!ここ1000年分は覚悟してちょうだいよ!!」
「えぇ…話しましょう…時間は沢山あるわ…」
幽々子と紫はしばらく西行妖の根元で話していた
「ねぇ…紫…」
「何かしら…」
「私…幽霊さんにあったのよ…♪」
本当の笑顔で紫に言う幽々子
「そう、良かったわ…今度は合わしてちょうだい」
紫も笑顔で答える
二人を月明かりが照らしていた…
(`・∀・)ノイェ-イ!書けました
作者は西行寺幽々子に対する思いは半端ないです…
東方キャラでも一番好きなキャラで…こうなったら良いなって言う感じで書きました…
願望丸出しですな!!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!