やっと書けたの…お待たせしましたー
今回で萃夢想はひと段落します
永夜抄の準備をして…とりあえず
けーねともこたんは先に落としときますね?
そこから…始めないと
( -∀-)紳士の名が泣きますからね…
チュンチュン…
部屋に朝日が照らされる
「ん…んぅ…?」
幽鬼が眩しくてうっすら目を開ける
夜、動けない事をいい事に好き放題されていた幽鬼
「あのまま…寝たか……うわぁ…(汗」
筋力が戻ったようで身体をおこし、自分の現状を見て唖然する
服ははだけたままで、肩と胸に虫刺されの様な赤い斑点が出来ていた
「………ん?」
よく見ると部屋のそこらに下着やら服やらが散乱していたり、布団の周りの畳にシミや跡が残っていた
「………」
自分の周りを見ると、色々と目のやり場の困る昨日のメンバーが幽鬼を囲うように寝ていた
「……部屋…片付けないと…」
幽鬼は今日の戦場を決めた
「昨日はお楽しみでしたね♪」
笑顔で紫がお決まりの言葉を言ってきた
「妖夢もこれで安泰ね♪」
ニコニコな笑顔で言ってくる幽々子
あれから、幽鬼があの場にいなかった紫達を呼びに言って部屋で寝ていた霊夢達をそれぞれ別の部屋に連れてって貰った
「紫?…ニヤニヤしてないで手を動かしなさいよ…」
腕まくりしている幽香は紫と幽々子に言う
「ゆう姉…手伝ってくれてありがとう…助かるよ…」
幽鬼が申し訳なさそうに言う
「…気にしないでいいのよ?」
幽香は幽鬼を優しく撫でる
「私の華ちゃんだもの…いつでも助けてあげるわよ♪」
微笑む幽香はまるで紫と幽々子に見せつけるように
「……紫?」
「何かしら?幽々子?」
微笑む2人の顔に青筋が出ていて
「処していい?」
「幽鬼君が見てない所でね♪」
物騒な会話をしていた
ー お昼・博麗神社 ー
「結局…お昼過ぎたな、ゆう姉はまだ帰らなくて大丈夫なの?」
「華ちゃんがいる所が私の居場所でもあるのよ♪」
幽香は笑顔で幽鬼に言う
「にしても…アリスと霊夢起きないぜ…」
魔理沙は呟く
縁側に並んで座っている三人
既に、アリス、魔理沙、幽香以外のメンバーは帰宅していた
「幽鬼は身体大丈夫なのかぜ?昨日と今日だから無理すんなよ?」
「大丈夫ですよ、それより魔理沙さんも巻き込んですみませんね…」
「いや、謝る必要なんかないぜ…このままアリスを残すのは……うん…なんか起きそうだから連れて帰るぜ…」
幽鬼は確信した、魔理沙さんは本当にいい人なのだと
「……ゆきぃ〜…?」
「おっ?」
声がする方を見ると霊夢がのそのそと歩いて来た
「……うぅ…ん…」
傍によったと思ったら、ポスンッと音を立てて幽鬼の膝の上に頭を乗せて横になる
「ありゃ…霊夢さーん?」
「んっぅ…あと…すこしぃ〜…」
モゾモゾの膝に頭を埋める霊夢
「……これが…あの、霊夢…?」
「…何を…拾い食いしたのか…ぜ?」
霊夢の変わり様に困惑する二人
「…zzz」
「ありゃ…」
霊夢は幽鬼の膝の上で寝息を立て始める
「うーん…ゆう姉と魔理沙さんにお願いしていいかな?」
「何かしら?」
「なんだぜ?」
二人が幽鬼を見る
「霊夢さんを布団に運んだ後に買い出ししてくるから…アリスさんと霊夢さんが起きた後の様子を見ていて欲しいんだけど……頼めます?」
「おう、別に問題ないぜ!」
「華ちゃんの頼みなら、私は構わないけど…他に何か用事があるんでしょ?買い出し以外に?」
幽香はやはり察しが良かった
「あー…ゆう姉には隠せないか…」
「何年、華ちゃんを見ていると思ってるの♪…それで?何かあったのかしら?」
「実はね…?」
幽香に聞かれ、幽鬼は話始めた
ー 前日 (慧音とルーミアで茶屋にいた時) ー
「あって欲しい人がいる…?」
慧音から言われた言葉を言い直す幽鬼
「あぁ…幽鬼殿には人脈があると見える…それを見据えての頼みなのだ…」
慧音は真剣な顔付きで幽鬼話す
「……何か訳ありですね…分かりました、少し詳しく聞かせて貰えませんか?…それで判断しますよ?」
「あぁ…構わない、話を聞いてくれるだけありがたい…」
その返答を聞くと慧音は安心した顔になる
「それで…幽鬼殿にあって欲しいと言う人物の名前なんだが…」
この時、幽鬼はもしかしてと思った
慧音が度々、友人と言って会いに行く人物
人との関係を疎遠にし…
関わりを持たず1人でいようとする人物…
永きに渡り、怒りと憎しみだけを糧に生きていると言っても過言ではない…
永遠の命を持つ人物…
死ぬ事も朽ちることもない身体を持つ永遠ノ蓬莱人…
「(藤原 妹紅)…」
慧音の声と被る様に幽鬼も頭に浮かんだ
「藤原…妹紅…と言う人にあって欲しいのですか?」
「あぁ…幽鬼殿には少し苦労をかけてしまうかもしれないのだが……私が幽鬼殿を見るに…人問わずに関わって行くその人脈は…その…妹紅にとって悪い物でもないと思ったんだ…」
慧音は自分の持っている湯のみに目線を落とす
「……ふむ…その藤原さんが…どんな人かによりますがね……でも、慧音さんが言うからに…普通の人間ではないって事ですよね…?」
幽鬼の言葉に反応し再び、目線を幽鬼に戻す
「……幽鬼殿は察しが良くて助かる……妹紅は…人間であり…人間では無く…とある薬によって人間から外れてしまったんだ、その薬の名は「蓬莱の薬」…その薬を飲んだ者は…人の輪廻から外れてしまい…永遠に生きる命を得てしまう物…死ぬ事も朽ちることも出来ない…生きる監獄…それを飲んだ妹紅は…「蓬莱人」と言われている…」
悲しそうな目で慧音は説明した
「…人の輪廻から…外れた…人…ふぅ…そうですか…ん?」
幽鬼はふっと横のルーミアを見ると
「?…( ・ ∇ ・ )…?」
口を空けてポカンとしていた
「……ど、どうした?ルーミア?」
「お兄ーさんと慧音の話は何言ってるのかよく分からないのだ…ほうらい…びと…って美味いのか?」
首を傾げて聞いてくるルーミア
「……うーん…食べるのはオススメしないよ…ほら、コレ食べていいから少し待ってて…」
幽鬼は自分のみたらし団子を差し出す
「そーなのかー♪待ってるのだ〜♪…ムグムグ…」
ルーミアは食べ始めた
「やはり懐かれているな…幽鬼殿は…」
「それはルーミアがいい子だからですよ…こんな自分に話しかけてくれて傍にいてくれるなんて…嬉しいじゃないですか♪」
ニコッと笑顔を慧音に向ける幽鬼
「…っ//!?」
それを見て慌てて顔をそらす慧音
「??…どうかしましたか?…∑(ºωº`)あ!もしかして何か変な事言いましたか?」
アワアワする幽鬼
「い…いや…幽鬼殿…だ、大丈夫…少し咳が出そうになっただけだ//…ンッン…!」
慧音は軽く咳払いをする
「そういえば…今更ですけど慧音さん?」
「フゥ…ん?…なんだ?」
落ち着いた慧音は再び幽鬼に顔を向ける
「本当に凄い今更ですけど…その…「殿」付けはいらないんで…呼び捨てで良いですよ?」
幽鬼の中で慧音には呼び捨てされるイメージがあるのでそっちの方が気が楽なのだ
「む…そうか?…いや、生徒ではない方を呼び捨ては…うむ…」
慧音は少し考え込む
「どっちかって言うと、その方が慧音さんとも距離が縮まりそうなんですよね…歳下からすると…」
「そ…そう言う物なのか…うむ…」
幽鬼の意見を聞いて慧音は頷く
「それに慧音さんとも仲良くなりたいですしね♪」
やはり笑顔で答える
「……う…うむ……よし、わかった…」
慧音はそう言って幽鬼に向き直る
「こ、これからは呼び捨てするぞ…?ゆ、幽鬼…!」
「はい!慧音さん!」
「…〜ッ//!?」
幽鬼が笑顔で返事をすると何故かブルっと身震いをした慧音
「……?…大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫だ//!…問題ないぞ!…ゴホンッ…!」
心配して来た幽鬼に慧音は咳払いをして誤魔化した
「そ、それでだ…妹紅に関しては大丈夫なのか?」
「はい、自分は一向に構いませんよ♪」
返事を聞いた慧音は
「なら…早い方がいい…明日また、寺子屋に来てくれないか?…そこから合流しよう…!」
「分かりました…時間はどうしますか?」
何より合流するのは大事だと幽鬼は聞く
「時間は…うむ…夜遅くならなければ何時でも大丈夫だ…生徒達がいる時間でも構わない…大丈夫そうか?」
「はい、分かりました…それじゃ!明日また寺子屋の方に向かいますね!!」
こうして、幽鬼は慧音と約束をしてその場を離れたのだ
ー 場面は戻り ー
「…と言う事なんだよね…」
「ふ〜ん…あの半妖がね、ならしょうがない…約束は大切だから…行ってきなさい♪」
話を聞いた幽香は答えた
「へぇ〜…幽鬼ってやっぱり何かあるんだろうなぁ…付き合いやすいのは確かだし…うん……よし!霊夢達の事は魔理沙様達に任せろぜ!!」
自分の胸をドンっと叩く魔理沙
「ありがとうございます…(でもね…華ちゃん…?)…ん?」
ふいに幽香の声が静かになる
「昨日の鬼の時みたいに無理しちゃダメよ?」
いい笑顔で言う幽香
「………………ウ ン…」
幽鬼はすぐ様頷く
「ふふ、約束よ♪…さて、ならお昼過ぎちゃったから行ってきなさい♪…律儀な寺子屋の先生の所に♪」
撫でながら幽鬼に言う
「何かあったらすぐ戻ってくるんだぜ!」
魔理沙もニカッと笑って言ってくれた
こうして、幽鬼は幽香達2人に霊夢とアリスの事を頼んで…人里に向かったのであった
ー 人里・寺子屋前 ー
「やっぱりルーミアには会わなかったが大丈夫だろうか…住処でちゃんと休めてるのか…?」
今日の朝フラフラと帰って行ったルーミアには会わなかった幽鬼だが、無事に人里に着いて、寺子屋前までやってきた
「賑やかな声が響いてるな〜…とりあえず中に…」
幽鬼が寺子屋の門をくぐろうとした時
「え…あっ…」
声に反応し幽鬼が振り向く
「お前…見ない顔だな、慧音の寺子屋になんのようだ?…子供って歳には見えないが…?」
警戒し鋭く睨みを向けてくる深紅の目
その身なりは銀髪のロングヘアーで髪には白地に赤の入った大きなリボンが一つに、毛先に小さなリボンを複数つけている。
上は白のカッターシャツで、下は赤いもんぺのようなズボンをサスペンダーで吊っており、その各所には護符が貼られている…
慧音の友人であり、永遠に生きる蓬莱人
二つ名・「蓬莱の人の形」「竹林の道案内人」
能力・ 老いる事も死ぬ事も無い程度の能力
今日、慧音と会いに行く人物が目の前に現れた
「あ、いや…自分は…」
幽鬼が説明しようとした瞬間
「…お前ただの人間じゃないな…?」
「え…」
その瞬間、火球が向かってきた
「うわぁっ!?……な、何するんですか!?」
咄嗟に避けて叫ぶ幽鬼
「私を見くびるなよ、こう見えて一昔妖怪退治を生業にしてたからな…お前のような化けても気づかれない奴らを燃やしてきたんだよ…チビ共を狙うクソ野郎共を…」
指先から炎をたぎらして言う妹紅
「いや、違いますって!!」
否定をする幽鬼
「皆そう言うんだよ…燃やされたく無かったら、さっさと人里から出てけ…!そして、二度とくるな!!」
先程より大きい炎を身体に纏わせてくる妹紅
「そっちの炎が危ないでしょ!?…どわっ!?」
しかし、関係なしに炎が飛んでくる
「さっさと立ち去りなよ!!」
幽鬼に向かって炎を飛ばし続ける
「くっそ…!だから…違うって…!!」
ギリギリをかわしていく幽鬼
一方的に決めつけられ攻撃されているこの状況
「…はぁ……大人しくさせるしか…」
小声で幽鬼は言う
幽香との約束を守り、やられたら一発を喰らわす
「これでさっさと消えな!!」
普通の人に向けるべきでない大きさの火球を手に出していた
「貴女が始めた事だ…二速!!」
次の瞬間狙いを定めていた目の前の幽鬼が姿を消す
「なにっ…何処に…ッ!!!」
気配を感じ咄嗟に片腕で顔を防ぐ
その時
縁切・「弾速断切り縁」
「ぐっ!?ぐぁぁ!!」
反動で後ろに吹き飛ばされ、土埃に巻かれる妹紅
すると、寺子屋の門の方からドタドタと足音が聞こえ
「なんだ!何のさわぎだ!」
慧音が外に飛び出してくる
「ふぅ…あ、慧音さん…すみません、遅れました…」
「あぁ…幽鬼か…何がっ…(慧音!!出てくるな!!隠れてろ!!)…も、妹紅…!?」
土埃が止み妹紅が現れる
「ソイツは人間に化けた妖怪だ!!離れてろ!!」
敵意むき出しで妹紅が言う
「な…何を言ってるんだ…妹紅…?」
「すみません…何か逆に火をつけちゃったみたいで…」
そして、簡単に幽鬼が慧音に話す
「いい加減にしろ!!慧音!!一気に燃やしてやるぞ!!」
幽鬼を睨む妹紅は炎を纏う
「……妹紅…よすんだ、幽鬼は妖怪でもなんでもない…人だ…」
状況を理解した慧音が妹紅に話す
「人…だとてして…何で人とは違う感じがするんだよ…」
炎が小さくなるが警戒を解かない妹紅
「それは…」
「自分から説明しますよ…」
幽鬼が前に出る
「……お前の話なんか…」
「でも…その腕の状態でまだやるんですか?」
幽鬼の攻撃を防いだ腕を指差す
「こんなの直ぐに治るよ…そんな事はいいんだよ…!」
妹紅は再び炎を出そうとする
「妹紅よせ!これ以上は無駄な事だ!!」
慧音が叫ぶ、その顔は真剣な顔を向けていた
「………」
黙ったまま見つめる妹紅
「…それに…気づかないのか妹紅…」
慧音は妹紅の腕を指差す
「腕が折れたまま治って無いことを…」
あらぬ方向に向いたまま動かそうとしない腕、慧音は気づいていた…痛みで脂汗をかいている妹紅の苦痛を我慢してる顔に
「………くそっ…何で治らない…」
慧音に言われて、自分の腕を見る妹紅
「幽鬼…すまない…妹紅に変わって謝る…だから、妹紅の身体を元に戻してくれないか…君の持つ能力なのだろう…?」
そう言って慧音が幽鬼に頼む
「……そうですね…実際やってみないと分からなかったのですが…藤原さんが大人しく話を聞いてくれるのであれば自分はこれ以上何もしませんよ…それに今日の目的と全く違うじゃないですか…」
幽鬼は苦笑いして慧音言う
「そうだな……少し妹紅と訳を話す…」
「分かりました…あの…生徒達は?」
子供達がザワザワと何人か様子を見ていた
「うむ…仕方ない…今日はもう放課にしよう…いいな?お前たち、教室の残ってる皆に行ってくれないか?」
慧音がそう言うと子供達が頷いて教室に戻って行った
しばらくすると子供達がゾロゾロと出てきて、慧音や幽鬼に挨拶して言ったりして帰って行った…
「……」
妹紅はそれを黙って見ていた、子供達に懐かれ、今日遊べるか、今度いつ寺子屋に顔を出すのか聞かれている幽鬼の姿を…
ー 寺子屋・教室 ー
子供達が帰った後の静かな教室に慧音、妹紅、幽鬼がそれぞれ対面になり、座っていた
「ふぅ…ここまでに至るのに騒ぎになってしまったな…」
軽く息を吐き口を開く
「……ですね…何かすみません…」
幽鬼が頭を下げる
「いやいや…幽鬼は何も悪くないぞ、私が呼んでいたのだから…妹紅?…お前は何か言うことがあるんじゃないのか?」
チラッと横目で妹紅を見る慧音
「…………」
何も言わず黙ったままの妹紅、首から固定された腕をつっている
「妹紅…いい加減に…」
「良いんですよ…慧音さん、攻撃されてましたが一撃入れて怪我させたのは自分ですから…」
慧音を静止する幽鬼
「はぁ…しかし、言わしてくれ……妹紅、幽鬼が無事で良かったんだぞ…もしこれが大怪我だとかさせたら…大変だったんだぞ?」
そう言って新聞を1枚取り出す
「あ…それ…」
幽鬼は見出しを見てわかった
「……妹紅…?…この間の新聞の内容は知ってるな…?…あの風見幽香が人里を襲撃した話だ…」
「…………」
妹紅はチラッと新聞を見る
「この騒動を終わらした功労者は博麗の巫女と書いてあるが…実際は…ここにいる…幽香の子供の幽鬼がおさめてくれたんだぞ?」
「…………え…?」
慧音の言葉に遅れて反応する妹紅
「……そして、実の子供である幽鬼が…人里で大怪我なんてさせたら…人里は滅んでしまうぞ…コレを見てみろ…」
慧音はもう一枚新聞を出して広げる
「あ、それ…今日のですか?まだ見てなかっ…え゙っ…」
幽鬼もその新聞を見て固まる
「……………」
妹紅も目を見開いて、幽鬼と新聞を交互に見る
新聞の見出しはこう書かれていた
デカデカと一面を飾っていた見出し…
内容は昨日の宴会で起きた事を簡易的に書いていた
冬が長引いたのは、集められていた…しかし、集めたのをやめ、返還したこと…
博麗神社に妖怪の賢者さらに新勢力の冥界の管理者が揃って来ていた事…
鬼が出した妖気に魅入られ、誘われた妖精たちの宴会会場準備中の襲撃に…
鬼を博麗の巫女が弾幕勝負で勝利を納めるが、しばらくたって…普通の人間と鬼の殴り合いで人間が鬼に勝った事…
その後に、人間に相当な権力と実力を持った人物達がこぞって手当をし始めた事…
その人間の看病を誰が何人するか、少し乱闘になりかけてクジで決めた事…
などが、今日の新聞に詳しく書いてあった
(あの天狗…その内…いや、今は慧音と妹紅だ…うん…)
幽鬼は見た瞬間イラッと来たが今ではないと冷静になった
「幽鬼…?大丈夫か?…難しい顔をしていたが?」
「あ、大丈夫ですよ…まさか昨日の事が新聞になるなんてって思っただけですよ…」
そう言うと慧音が申し訳なさそうな顔すると
「まぁ…この文々。新聞は勝手に配られてると言っても過言では無いのだが…人里の人達が変に思う所があるのが事実なんだよ…今後、もしそう言う事があったら相談してくれ阿求と一緒にどうにかしよう…」
「分かりました…その時は頼りにしますね」
幽鬼にそう言われ何処と無くホッとする慧音
「それで…妹紅は何か言わないのか…?」
再びチラッと妹紅に目線を向ける慧音
「…………そ、その…」
ごにょごにょと話始める妹紅
「なんだっ…ちゃんと言うんだぞ…!!」
慧音がズバッと言う
「わ、私の…勘違いで…怪我をさせそうになって…その…すまなかった…何かお詫びを…」
妹紅はそう言うと軽く頭を下げる
「分かってくれれば…それで良いんですよ、勘違いさせた自分もいけなかったんですから…怪我させてすみませんでした」
そう言って幽鬼も頭を下げる
「お、おい…お前が頭を下げる必要は…」
幽鬼の行動を見た妹紅は驚きながら言う
「……いえ…女性に怪我をさせるのは、自分の中で一番あっちゃいけない事なので…しかも、自分が怪我の原因なので…」
頭を下げたまま幽鬼は言った
「……どうだ?…妹紅…まだ、幽鬼を疑うのか?」
見ていた慧音が妹紅に聞く
「………いや、そんな事もうしないよ…全面的に私の勘違いだからさ…うん…慧音、ごめん…」
慧音にも頭を下げる妹紅
「うむ…よし、遠回りしてしまったが…これで一件落着だな…ふぅ、遅れてしまったが…妹紅、改めて紹介しよう…彼の名は風華 幽鬼だ…さっき話したが、あの風見幽香の息子でもある…」
慧音が説明する
「実の親子では無いんですが…育ての親がゆう姉、つまり幽香さんになります…小さい頃に自分を拾って育ててくれた…まぁ、母親には変わりないんですがね…」
愛情のかけ方が凄いことは省き、簡単に付け足す幽鬼
「ほら…妹紅、お前の番だぞ?」
「……へ?わ、私もするのか…!?」
慧音に振られて、驚く妹紅
「当たり前だ!初対面で挨拶は大切だ!」
慧音が何を言ってるんだと一喝する
「わ、私は…前にも言ったが…構わなくていいんだ…私は人間じゃないから…必要ない…」
距離を置こうとする妹紅
「……そんな事言っても、自分には関係ないですよ…?自分の周り普通の人…少ないですし、むしろ藤原さんが普通の人間では無い事は慧音さんから聞いてます…『知ってるのだったら尚さら…!』……いいえ!!」
幽鬼は妹紅を見つめて思ってる事を喋り出す
「だから、尚さら仲良くしたいんですよ…藤原さんの永い記憶の中に楽しく残る物になれば…だからこそ、今日はココに来たんですよ…とりあえず、藤原さんがどう距離を取ろうが自分はグイグイ行くんで覚悟してくださいよ!」
ニカッと笑う幽鬼
「観念するんだ妹紅…私もこの事を押した一人だから、惜しみなく幽鬼にお前の居所に連れて行くからな?」
フッと笑う慧音
「……はぁ…わかったよ…だけど1つだけ条件がある…」
諦めた妹紅は幽鬼を見て
「…私の事は…な、名前で呼べよ…幽鬼…」
照れ臭そうに言う妹紅
「はい、これからよろしくお願いしますね!」
幽鬼は手を差し出す
「……な、なんだ…?」
手を差し出され困惑する妹紅
「……妹紅?…握手だ、よろしくって言うんだから、握手は基本だぞ?」
珍しくニヤついてる慧音
「け、慧音…楽しんでないか?……うぅ…よ、よろしく…な…」
慣れてないのか恐る恐る手を差し出し握手する
「はい♪」
「………(プイッ」
笑顔で返事をする幽鬼の顔を直視出来なかった妹紅だった
その時、慧音は妹紅をマジマジと横目で見ていた…それは驚いた様な顔であった
(一瞬だが妹紅の髪色が…黒になったような…まさか…な…)
慧音は見たのだ、妹紅が幽鬼の手を握った瞬間のほんの一瞬に髪色が白から黒に変わった様に見えたのだ
「……うむ…」
「お、おい?慧音どうした?」
考え込む慧音に妹紅が声をかける
「む?…あぁっ!何でもないぞ…少し明日の授業はどうするか考えただけだ…!」
慧音は誤魔化した
「それより、妹紅?…腕の方は元に戻して貰わなければ…折れたままだと痛むし、不便だぞ?」
話を逸らす慧音
「そうですね…妹紅さんの腕の縁を元に戻しますよ…じゃないと治りが遅いし、痛いだけですから…」
それぞれ手を離して幽鬼が妹紅に言う
「…それが幽鬼の能力なのか?」
「そうですね…自分は『縁を操る程度の能力』っと言われました…実際の所、自分自身でも分かっていないんで今回の妹紅さんの腕の事もぶっつけ本番でしたしね…今の妹紅さんの腕の治癒力は多分…普通の人と同じ位ですね…その位の縁の強さにしたんで…でも、今日元に戻さなくとも明日には元に戻りそうです…」
幽鬼は折れてる妹紅の腕を見つめる
「明日には元に戻る?」
「と言うと…どういう事だ…」
慧音と妹紅が幽鬼と折れた腕を交互に見る
「つまり…妹紅さんの腕の縁も自己回復してるんですよ…先程よりも深く太くなってますから…今日1日だけで折れた所も明日には治ってるでしょう…まぁ、推測ですがね…痛みが酷ければ…直ぐにでも…『いや、大丈夫だ…』…え?」
幽鬼の申し出を断る妹紅
「………」
慧音何となく察していた
「ど、どうしてですか?痛いだけじゃ?」
幽鬼は思わぬ返事に少しあたふたする
すると妹紅は折れた方の腕を優しく触り始めると、幽鬼の方を見て話始めた
「…さっき、この腕の部分の縁は人と同じと言ったよな?」
「は、はい…言いましたけど…?」
何故か表情が穏やかな妹紅
「幽鬼は縁の濃さは見えてるって訳だよな…普通の人間の身体の縁の濃さは…」
「い、一応…個人に差はありますが…大体……あっ…」
幽鬼も気づいて、思い出した…藤原妹紅と言う人物の事を
「……ふっ…そうか…そうだった…人だった時は…こんなに治りが遅いのか…でも、治そうと必死になる…身体から出る…熱い…ねつ…」
そう蓬莱人は老いる事も死ぬ事もない…
まして、傷なんて物は直ぐに治ってしまう…
妹紅が蓬莱人になり失った、人間としての普通の生命治癒力…
時間をかけて、ゆっくり元に戻そうとする生命の行動…
この時、折れてる腕は普通の人間に戻ってるのだ
「………」(さりげなく凄いことしてた…)
幽鬼は思い返して、そんな事を思ってた
「………」
妹紅は折れた腕を愛おしそうに撫でていた、そして感じていた不死の呪いで治る力では無く、必死に折れた腕を治そうとする身体の生命の熱を…
ー 一時間後… ー
「お邪魔しました、また来ますね」
「慧音…今日はすまなかったな…」
寺子屋の門前に出た幽鬼と妹紅はそれぞれ慧音に言う
「あぁ、何時でも顔を出して構わないからな…特に妹紅は…」
「わ、分かってるよ…」
色々とタジタジな妹紅
「本当に大丈夫ですか?…片手塞がれるって…」
「なぁに…大丈夫さ、一晩位何のこっちゃないさ…」
結局、折れた腕は固定して首から布で吊った状態のままだった
「久々に…一晩だけでも人間の痛みを感じるさ…」
そう言って腕を撫でる妹紅
「……日頃から怪我を余りしなければいいのだかな…?」
「うっ…気をつけるよ…」
慧音からジト目を向けられる妹紅
「ははっ…じゃぁ、遅くなるとあれなんでお暇させていただきますね…」
「あぁ…霊夢達によろしく言っといてくれ、気をつけてな」
「えぇ、それじゃ!失礼します!」
幽鬼はそう言って帰って行った
「それで…?今晩の奴はどうするんだ?」
幽鬼の姿が見えなくなった所で慧音が妹紅に話しかける
「…今日はやめとくよ…一言行って家に帰るさ…」
そう言って妹紅も歩き始める
「なぁ、慧音…」
「ん…?なんだ?」
足を止め慧音に話しかける
「………ありがとう…アイツを紹介してくれて…」
ボソッとそう言って足早に歩き帰って行った
「……ふっ…礼を言う相手が違うだろ…」
慧音はその後ろ姿を微笑んで見送った
ー とある開けた場所 ー
辺りはすっかり暗くなり月明かりが眩しく照らす…
そこに一つの人影があった…
「……全く…何をしてるのかしら…」
誰かを待っているらしいが既に普通の人は出歩く様な時間でも場所でもない
「何時もなら…そろそろ来るはずなんだけど…不意打ち狙いかしらね?」
人影は辺りをキョロキョロと見渡す
「今日はどうやって殺してやろうかしらね♪」
何処か待ち遠しい様に物騒な事を言う
その時…
ガサガサ…
草や枝を掻き分ける音が聞こえた
「………あら?やっと来たわね…妹紅?」
そう言って振り向く人影
「何度目になるか忘れたけど…始めましょう…私たちの死愛を………んっ?」
人影は妹紅に不思議な実を付けた枝を向けるが違和感に気づく
「……どうして貴女が、怪我人の真似ごとしてるのかしら?」
目を細めて、片腕を首から布で吊っている妹紅に言う
「………今日はお前と死合はしない…」
「はぁっ…?」
間抜けな声が人影から出る
「…それじゃな……」
背を向けて歩き出し妹紅
「ちょ、ちょっと…!?何よ!?意味わかんないんだけど…!?ちゃんと説明しなさいよ!?」
「……お前には関係ない…今日は人でいたいんだ…」
そう言って妹紅は来た道を戻って行った
「な、何よ…何なのよ……」
一人残される人影
「………意味が……っ!?」
妹紅が去った後、何かを感じた人影は振り向く
しかし、何も誰もいなかった…
「なに……今の……変な感覚……誰っ?」
「私の一瞬を繋げたのは…」
その視線の先はまだ見た事のない、楽園の巫女のいる神社の方角だった…
(゜∀。)書けたよ?
ヽ(゚∀。)ノここから一気に行くぜぇぇ!!
モチベーション上がらなくって遅くなってすみません…
( -∀-)次回は頭から紳士成分増やしています
そうでもしなきゃ!面白くない!!( - ̀ω -́ )✧
ここまで読んで頂きありがとうございました!!