幻想複愛物語   作:亜麻乃

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( 。∀ ゚)ノうぇい!!亜麻乃でーぇす!!
ダンマクカグラに絶賛どハマり中でぇーす!!
幽々子追加キタ━(゚∀゚)━!
イベントやりまくってたらコッチが疎かになったー!!
(´;ω;`)フルコン無理…

今回から異変が始まります!!
永夜抄の終わり方程綺麗ではありません!!
※原作改変始まるお!!

※(作者は前回からbuffがかかっており正常ではございません)


止められた夜、月の異変 前編

 

「………ん…んんぅっ……」

霊夢は珍しく目を覚ます

 

「………んぅ…ん…」

目を擦りながら、身体を起こす

 

「……まだ…夜……夜中…ん…ぅ…ん…?」

再び寝直そうと横になりかけた時に何かに気づく

 

「………外…何か…いる…?」

霊夢は名残惜しそうに幽鬼の布団から出て、縁側の方へ

 

縁側に出ると、眩しいくらいの月明かりが霊夢を照らす

そして、持ち前の勘が働いた

 

「………月がおかしい…止まってる?…」

夜空に浮かぶ月を見上げる霊夢

 

その時…

 

「こんばんわ♪霊夢♪」

誰も居ないはずの場所から声が聞こえるとスキマが現れた

 

「…こんな時間になんの用よ…紫?」

現れた人物の名を呼ぶ

 

「そうね〜…不粋に夜中に現れて痛い目見たのはあの時以来よね〜…でも、さっきは暗いからこんばんわって言ったけど…今私が夜停めてるから、時間的に言うと朝6時なのよ♪」

しれっと笑顔で言う紫

 

「………じゃ、アンタを退治すれば異変解決ってことね…」

スっと大幣を手に持つ霊夢

 

「ノンノン♪勘違いはダメよ♪朝が来ないようにしているのは別の理由で仕方ない処置なのよ〜、……今空に浮かんでいるあの満月は本物に見えて…偽物の満月よ…それもだいぶ高度な術か何かを使って…本当に本物と言ってもバレない…代物…」

紫の雰囲気が変わり、霊夢も大幣引っ込めた

 

「…………はぁ…そうみたいね…何かを隠しているのは確かね…」

満月をじっくり見た霊夢は納得した

 

「……えぇ、それに危ないのが月が変わった事によって、妖怪達が騒いでるの…月明かりに敏感な妖怪たちがね…このままだと、幻想郷の均衡が崩れかねない事態よ…」

フワリとスキマに座る紫

 

「………わかった…支度するから待ってて…」

すんなり異変解決へ向かうことを承諾した霊夢

 

「あら…素直?何かあった?」

ごねると思ってた紫は軽く驚いて聞いた

 

「うっさい…さっさと終わらせるって今回は思っただけ…どうせアンタが着いてくるんでしょ…」

そう言って部屋の中へ入っていった

 

「………本当にびっくり…面倒くさがりの霊夢があっさり…まぁ、何となくわかるけどね〜♪……にしても今回の異変は少し厄介かもしれないわね…」

偽物の月を見上げながら紫は霊夢を待った

 

霊夢は支度しながら静かに決意した

「今回の異変は直ぐに終わらす…幽鬼が巻き込まれる前に…」

 

『霊夢・紫(式・藍)行動開始』

 

 

 

 

〜・紅魔館・〜

 

「……………」

テラスから黙って月を見上げているレミリアの姿があった

 

「お嬢様…」

スっと後ろに咲夜が現れる

 

「フランの様子はどうかしら…?」

静かな声で咲夜に聞く

 

「はい、パチュリー様の本物の月の魔法でお休みになられました…暫くは大丈夫だと…」

静かに答える

 

「……そう…良かった…まだ、あの子にはこの不愉快な月の光は身体に影響する…例え狂気を克服してても……」

空に浮かぶ偽物の月を睨みつける

 

「……お嬢様…私がまた調査へ出かけます…霊夢も動いている可能性がございますので…お嬢様は妹様のお傍に…」

咲夜がレミリアに言うと

 

「咲夜…今回は私も行くわよ…

レミリアが答えた

 

「しかし…お嬢様…妹様が…」

 

「大丈夫よ…咲夜…フランの事は心配だけど…私の妹だし、パチェも美鈴もいるから…支度なさい、すぐ出るわよ…パチェ達に知らして来てちょうだい…」

 

「かしこまりました、お嬢様…」

咲夜はその場から姿を消す

 

「………」

再びレミリアは月を見上げる

 

 

「私の大切な家族に迷惑をかけたことを後悔させてあげるわ…紛い物の月など…直ぐに消してあげるわ」

紅く目を光らせるレミリア

 

その目に見える、運命を待ちながら…

 

 

(彼を巻き込む前に終わらせてあげましょう…)

咲夜はパチュリーと美鈴に伝えに行きながらそう決意した

 

『レミリア・咲夜 行動開始』

 

 

 

 

 

〜・魔法の森・〜

 

 

「んん〜?な〜んか…今日の星空はおかしいぜ…」

魔理沙は自宅の屋根裏部屋の窓から天体観測をしていた

日課でもあり、スペルカードのヒントを編み出す為にもしているのである

 

しかし、今日は夜空がいつもと違うことに気がついた

 

「二時間後にはここら辺にいるはずの星が動いていないぜ…うーん…そろそろ夜明けで見えなくなる位置でもある筈なんだが…」

いつも書いている天体観測の記録ノートを読み返しながら、今の星空の状況を見る

 

「………もしかして…異変かぜ…?」

そう思い始めたその時

 

ドンドンと家の扉が叩かれる

 

「おっ?…誰だ?……こんな時間に誰だぜ〜?」

窓からひょっこり顔を出して確認する

 

「あ、いた!魔理沙!貴女気づいてるかしら?」

そこにいたのはアリスだった

 

「んぁ?何…あぁ…星空がおかしい事かぜー?」

思い当たる所を答える魔理沙

 

「星空だけじゃないの!夜が止まってて朝が来ないのよ、それに…あの浮かんでいる月は月であって月じゃない偽物に変えられてるわ…」

アリスは月を指さしながら言う

 

「ん〜…明けない夜…そして入れ替わった月…こりゃぁ…決まりだぜ!!…いよっと!うらぁ!!」

壁にかかっている箒を魔法で引き寄せ手に持ち、屋根裏の窓から飛び降りる

 

「相変わらず無茶な事をするわね…怪我でもしたらどうすんのよ」

飛び降りた魔理沙にアリスが近寄る

 

「へへ!!こう言うのは勢いが大事なんだぜ!!」

帽子を被り直し、ニカッと笑いながら答える

 

「はぁ…全く…でもこの異変は誰がどう起こしてるかは予測出来ないわね…」

 

「だが、異変なのは変わらない!いつも通り!元凶を探すだけだぜ!多分だが…霊夢ももう動いてるかもしれんぜ!」

魔理沙は箒に跨る

 

「…そうね…そこから調べるのが異変だ物ね…魔理沙行きましょう」

「おう!!一番乗りで首謀者を片付けてやるぜ!!」

魔理沙とアリスは夜空に飛び立った

 

(彼が何かに巻き込まれる前に片付けなきゃ…)

アリスは静かに決意した

 

『魔理沙・アリス 行動開始』

 

 

 

 

〜・白玉楼・〜

 

 

「………そろそろかと思ってたけど…始まってるみたいだな…」

幽鬼は白玉楼の縁側で夜空を見上げていた

 

「……朝日が登る時間なのに…夜が空けてない…」

彼は常日頃から霊夢の給仕訳(最近は霊夢も早起き)の為、何時に起きるか体内時計が決まっていて、自然に起きれるのだ

 

「………月異変…永夜抄か…まぁ、冥界の時間がズレていて常に夜なら勘違いだけど…(此処も人は居ないけど朝は来るわよ〜♪)…うぉっ!?…」

いきなり後ろから幽々子が首に腕を回して抱きついてきた

 

「ゆ、幽々子さん…!…あ、すみません…起こしてしまいましたか…」

慌てて謝る幽鬼

 

「ん〜ん〜…大丈夫よ♪幽鬼ちゃんのもう1つの一面が見れたから役得よ♪…それに…夜が固定されてるのは問題ないけど、あの月は不味いわね〜…ねぇ?妖夢?」

 

「はい、幽々子様…あの月の光がこれ以上永く続くと…霊魂達に多少なりとも影響が現れるでしょう…」

幽々子の後ろに妖夢が立っていた

 

「……永く眠る人達への影響ですか…?」

 

「はい、幽鬼さんの言う通りです…大変申し訳ございませんが…幽々子様の指示により私は調査に出かけます…」

妖夢は既にメインウエポン装備状態の準備完了だった

 

「多分だけど、今回のは紫自身も動いてそうだから…多少の助っ人の意味も込めてね♪…しかも…紫が動くレベルだと思うと…今回は私達の時より危険よ…だから幽鬼ちゃんは私とお留守番して待ってましょう?」

幽々子は自分達の異変で1回死なしてしまった事を悔やんでいるようだった

 

「はい、幽々子様の言う通り幽鬼さんは安全の為にも待っていてください…」

妖夢も同じようだった

 

しかし…

 

「いえ…幽々子さん、妖夢さん…自分も行きます…!」

何か引っかかっている幽鬼はそう答えた

 

「……ダメ…ダメよ?…貴方の身に何があったら…それでも行くと言うなら…」

抱きついたままの幽々子の腕に力が入り、チラッと妖夢を見る

 

「…そうです…幽鬼さんはここでじっとしてください…」

スっと素早く動き幽鬼の首に手刀を入れる

 

はずだった…

 

「え…?」

 

「ふぇ…?」

2人の目の前から幽鬼が消え、気づけば幽々子は逆に幽鬼の左腕に抱かれ、胸に顔を埋めていた

 

「……はわ…はわわっ…///」

妖夢は腰に右手を腰に回され、正面に幽鬼の顔があった

 

「お二人共お忘れですけど…自分は風見幽香に育てられているので…結構強いんですよ…確かにあの時はあぁなってしまいましたが…『死』その物に抗う事は出来ませんが…それ以外だったら多少抗って見せますよ…」

優しく微笑む幽鬼

 

「………きゅぅ〜///」

妖夢は顔を真っ赤にして逆に気を失った

 

「……ありゃ?よ、妖夢さん?」

気を失った妖夢を見て焦る幽鬼

 

「………それでも…危険なのは…」

抱かれている幽々子は答える

 

「……幽々子さん…さっき自分に言いましたよね?…自分の為だったら何でもするって……なら、自分の為に一緒に着いてきてください♪それなら、幽々子さんも妖夢さんもいて安全ですし♪」

立場が逆転しているので幽鬼が幽々子に囁く

 

「…そうね…そんなこと言っちゃったわね…ふふ♪わかったわ〜♪…妖夢も私も貴方にやれる事は全部してあげる♪」

そう言って幽鬼を抱きしめ返してきた

 

 

2人をせっとくせよ!!・ミッションコンプリート

 

 

 

 

 

 

こうして幽々子、妖夢(気を取り戻し)、幽鬼の三人で動く事が決まった…

 

 

『幽々子・妖夢・幽鬼 行動開始』

 

 

 

 

それぞれのチームが動き出した…

 

 

 

 

 

 

 

 

〜・人里・〜

 

木々の影から現れる人影

 

「……やはり…気分が悪いな…」

空を見上げながら訝しげな表情をする慧音

 

「こう…妖怪の血が入ってる身にもなると…落ち着かない…しかし、人里にいる者に対抗出来る手段はない…」

ゆっくりと月明かりが当たる所へ歩む

 

「月…か…憶測がつくが…私がここから離れる訳にはいかない…この月に魅入られ…狂った妖怪が来ない可能性などないのだからな……」

その姿が完全に月の光に晒される

 

「…察しのいい、霊夢達なら動いているだろうな…妹紅も…夜が停まっているのは些かよく分からんが…うむ…誰か知ってる顔がいたらそれもついでに聞こう…ひとまず…」

慧音は歴史を食う能力を使い、人里の歴史を食って隠した。

 

「よし、これで人里は大丈夫だ…」

本来の人里がある場所を背にして、慧音は再び周りの警戒を再開した…

 

 

 

その時…

 

 

「うぉっ!?人里が無くなってるぜ!?」

聞き覚えのある声が上からした

 

「む?…その声は…」

慧音が空を見上げると

 

「この異変はとんでもない範囲で起こってるのかぜ!?」

「魔理沙、落ち着きなさいよ…慧音がいるじゃない…」

魔理沙とアリスがいた

 

「魔理沙!アリス!説明するから少し降りてきてくれ!」

慧音が声をかけると二人とも、目の前に降りてきた

 

人里の経緯と状況と簡単な情報交換を魔理沙とアリスとした

 

 

「なるほどな…慧音の能力で人里を隠したってわけだぜ…」

納得しながら頷く魔理沙

 

「それで…人里の皆は大丈夫なのかしら?」

アリスは心配そうに言う

 

「あぁ…簡単な説明と夜が明けるまで外には出るなと言ってある…阿求の協力もあるから大丈夫だろう…それに万が一は私がここで人里を守る…」

 

「んで…慧音はこの異変を起こした奴らに心辺りがあるのかぜ?」

魔理沙が慧音に確認すると

 

「……恐らくな…確証ではないが…しかし、君達の月が入れ替わっているという確実な確認をとれたのだから…ほぼ…決めつけても良いほどだ…」

 

「一体…何処の誰が…」

慧音にアリスが聞く

 

「居場所を教えよう…この先の人里外れた場所に…竹林がある…」

慧音は指差しながら教える

 

 

 

「そこは迷いの竹林と呼ばれる所だ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜・迷いの竹林・〜

 

 

 

「はぁ…虫は好みではないわ…」

服の土埃を叩きながら霊夢はため息をつく

 

「きゅー…」

霊夢の前には先程弾幕勝負で負けた人物が倒れていた

 

その人物は、首元にかかるかかからないか位の緑色のショートカットヘア、甲虫の外羽を模していると思われる燕尾状に分かれたマント、白のブラウスに紺のキュロットパンツを着ていて

その顔はボーイッシュな顔つきである…

 

しかし、列記とした女の子

 

蟲を操る程度の能力を持つ

 

二つ名 闇に蠢く光の蟲

 

蛍の妖怪、リグル・ナイトバグ

 

 

「時期的に間違ってない虫だけどね♪」

ふよふよとスキマに腰掛けた紫が現れる

 

「…でも、形はどうあれ、これで目を覚ませば大人しくなったるわよね…」

特有の勘でここが怪しいと割り出して、竹林の中を探索していたら月に魅入られた蟲達と一緒になって襲いかかって来たのだ

 

「まぁ、霊夢と私に喧嘩売った時点で結果は決まってた様なものだけどね…ふふっ…」

紫は笑う

 

「アンタは殆ど見てただけじゃないの…」

ジト目を向ける霊夢

 

「ゆかりん虫嫌い〜♪」

身体をくねくねさせながら言う紫

 

「………」

ジト目霊夢

 

そして、一言…

 

「アンタはゴキ○リと同じよ」

 

「………れ、霊夢?それはひどいんじゃない?」

霊夢の思わぬ一言に動揺する紫

 

「……さっさと先にいくわよ…」

そう言って竹林の中を再び進もうと背を向ける

 

 

しかし、飛び上がろうとした、その時…

 

 

「ん……この…気配…」

霊夢は竹林の中で少し先の所や別の場所に複数の気配を感じた

 

「……他の奴らも異変調査ってわけね…でしゃばっても何もないのに……ん…この感じ………まさか……!?」

その中で1つの気配を感じ取った霊夢は飛ぶことも忘れ、いきなり走り出したのだ

 

「えっ…?ちょっと!?霊夢!?」

いきなり走り出した霊夢を紫も慌てて追いかける

 

「ど、どうしたのよ…霊夢…」

スキマを使って追いついた紫は聞くが

 

「……………」

霊夢は黙ったまま走り続けた

 

 

 

しばらく走り続けると…

 

竹林に囲われた開けた場所に着いた…

 

霊夢は辺りを見回した…

そして…

 

「……あぁ…やっぱり…」

亡霊と半人半霊と一緒にいる

 

彼を…

 

見つけた…

 

「……あんまり関わって欲しくないのに……えっ…?」

しかし、いつもと様子が違う事に気がつく

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………泣いてる…?」

 

 

 

 

「んもぅ、霊夢たら…何かあったの…ってあら?…幽々子と妖夢がいるじゃないの…よく見たら幽鬼くんも…ぶへっ!?」

紫は顔面に土を被った

 

何故なら、霊夢が土を蹴りあげて再び走り出したのだ…

 

笑顔を絶やさない想い人が…

 

涙を流していたのだから…

 

 

 

 

 

 

 

〜・霊夢達がリグルと勝負していた頃・〜

 

 

 

 

「幽鬼さん、大丈夫ですか?目の方は…?」

妖夢が心配そうに聞いてくる

 

「えぇ…すみません…我儘言って来たのに着いた初っ端で…鳥目にされるとは…

妖夢の肩を借りながら歩く幽鬼

 

「元凶をやっつけたから大丈夫よ〜♪…ちょっと惜しいことしたけど〜…

ニコニコとしながら言う幽々子

 

実は今回の異変を起こしている可能性がある人物を知っていると幽鬼は二人に話して妹紅の住む場所まで行こうと竹林に来たのだが…

 

入って暫くはすると、歌声が聞こえ幽鬼が(゚ω゚;)。o○(やべ!?)って思った瞬間に視界が狭くなったのだった

 

歌声を聴かせ…

 

狂わせるたり…

 

鳥目にもする…

 

夜雀…

 

 

「歌で人を狂わせる程度の能力」を持つ

 

ミスティア・ローレライ

 

しかし…彼女は…かけた相手を見誤った…

 

 

背後から見ていた幽々子と妖夢がすぐ様、幽鬼の変化に気づき…

 

目の前に現れ、幽鬼の目を鳥目にしたと言いかけた時に…

 

 

 

 

彼女は蝶と斬撃に包まれた…

 

 

 

 

 

そして…

 

 

 

コンテンツ条件に触れた為削除されました(上手にこんがり焼けましたー!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何とか幽鬼が2人を説得して、失禁気絶したミスティアを逃がした…

 

 

 

 

幽鬼は後にルーミアやチルノ達に頼んでミスティアを探してもらい、謝ろうと密かに思った

 

 

 

 

 

そして、目的地である妹紅の家へ向かっているのだった

 

 

 

 

 

 

「…とりあえず…先程の妖怪は幽鬼さんに感謝すべきですね…」

相変わらず怒りが収まらない妖夢

 

「いえいえ…妖夢さん、本来の人間は…人里以外は襲われてもしょうがなっ…『幽鬼さんが!!何処に居ようが関係ありません!!何処の誰が貴方の体調を悪くしたり!!怪我をさせたりするのは!誰であろうが!!許しません!!』…っお、おふっ…」

妖夢の声の迫力に押し負ける幽鬼

 

「なので、私が前に行きますので、幽鬼さんは後から進む方向を教えてくださいね!」

妖夢はそう言って幽鬼の前を歩き出した

 

幽々子がそっと幽鬼に近づいて耳打ちする

「…幽鬼ちゃん、分かってあげてちょうだいね?…妖夢は貴方に助けられた事をずっと感謝してるの…そして同時に後悔してるのよ……そして、私も同じ………妖夢?周りの警戒をお願いね?」

 

「はい!幽々子様!」

 

 

幽鬼は2人に手厚い守備をされながら妹紅の家へ向かった

 

 

しかし…

 

妹紅の家に着く前に幽鬼は衝撃を受けた…

 

 

「……おぉ…一気に開けましたね…あんなに生い茂っていたのに…こちらでよろしいんですか?」

 

「えぇ、此処を通って行けば直ぐに着きますよ」

竹藪から開けた空間に出た妖夢と幽鬼

 

「…でも、聞いてると幽鬼ちゃんはその妹紅っていう子とだいぶ仲良くしてるみたいね〜♪」

ふよふよと幽鬼の顔を横から覗き込む幽々子

 

「………あ、いや…あの…すみません…」

幽々子のいい笑顔を向けられて謝る幽鬼

 

「じゃぁ♪次からはちゃんと冥界にも来る回数増やすこと〜♪それで許してあげる♪」

幽々子は幽鬼の首に抱きつきながら言う

 

「……わ、わかりました……」

「なら、よし♪」

幽鬼が承諾し、幽々子は機嫌が良くなる

 

その時…

 

「……むっ!幽々子様!幽鬼さん!…お話中の所、すみません…警戒を……」

妖夢が2人に声をかける

 

「どうかしたの?妖夢?……あら…」

幽々子も何かに気がつく

 

「……幽々子様もお気づきになりましたか…幽鬼さん…私の後ろへ……」

 

「な、何が…『血の匂いです…』え……血って…」

妖夢の問に幽鬼は驚く

 

「……ふぅ〜ん…普通の人間の血の感じてはないわね…

幽々子がそう言う

 

「………普通の…人間の…血ではない…っ!?」

それを聞いた幽鬼は気づく

 

「……あぁ…恐いわ…初めての嫌な…感じね〜…」

幽々子は何処か怯えていた

 

「……っ!…あそこに誰か倒れっ…って!?幽鬼さんっ!?」

妖夢が指を指したと同時に幽鬼は駆け出した

 

「妖夢っ!!」

「はいっ!!」

幽々子と妖夢も直ぐに後を追う

 

 

 

 

 

 

「…くっそ!!なんでだ!!…まだ!!関わらない筈なのに!!」

幽鬼はそう言いながら彼女の元へ急ぐ

 

 

そして…

 

 

「………な、なんて…事…なんで…!妹紅!!」

 

 

辺りの草を赤く染め…

 

あるべき筈の両手足がなく…

 

虚ろな表情のまま仰向けになっていた…

 

変わり果てた妹紅の姿を見つけた…

 

 

「……くそっ!…」

幽鬼は妹紅の傍にしゃがみ抱き上げる

 

自分の服や顔、手に血がつくこともかえりみずに…

 

「なんで…妹紅さん!!…妹紅!!」

必死に大声をあげて呼びかける幽鬼

 

「……ぁ…ぁっ……ぅ…」

しかし妹紅の意識ははっきりしていなかった

 

「幽鬼さん!…てっ!?血がっ!?」

「大丈夫かしら〜?」

妖夢と幽々子が追いついて来た

 

「その方…酷い…怪我って言えるレベルじゃぁ…」

妖夢は現状を見て驚く

 

「………妖夢、貴女は辺りを調べてちょうだい…警戒も含めてね…」

幽々子は冷静に妖夢に指示を出す

 

「…し、しかし…『いいから…何かあったらどうするの?』…わ、分かりました…」

妖夢は指示に従い、辺りを警戒しながら調べ始めた

 

「………さてと…幽鬼ちゃん?…大丈夫?」

そっと幽鬼の傍に座る幽々子

 

「……分かっていても…嫌な光景ですよ…こんな…ちゃんと生きている…人に惨い姿をさせるなんて…」

妹紅が不死である事を知っているが幽鬼の中では普通の人なのだ

 

「……この感じからしてね〜…本当にいるとはね…仙人以外の完璧な不死がね〜…紫は何処まで認知してるのかしら……ほら、幽鬼ちゃん?それ以上抱きしめてたら…汚れちゃうから…」

妹紅を抱き寄せている幽鬼にそっと言う

 

「………ぐぅ…知ってても…分かってても…」

「……幽鬼ちゃん…」

幽々子は涙を流している幽鬼を見て、それ以上言えなかった

 

「ゆ、幽々子様ー!」

慌てて妖夢が戻ってくる

 

「どうかしたの?」

 

「その…お耳を…た、多分…その方の…手、足と思われる…のが…所々に…

そっと伝える妖夢

 

「そう…わかったわ…妖夢?…持ってこれるかしら?」

 

「え…も、持ってくるんですか…?持ってきてどうするんですか…『とりあえず、持ってきてちょうだい…幽鬼ちゃんがこれ以上悲しまないために…』っ!?…は、はい!!」

妖夢は幽々子に言われた通りに見つけた物を取りに向かった

 

「……幽鬼ちゃん…その分だと…1回楽にさせてあげた方が…良いかもしれないのだけど…貴方が良ければ…私の力で…」

幽々子はそう言いながら扇子に蝶を出す

 

「………必要ありません…手足を持ってきてくれれば…後は休ませます…幽々子さんもその為に妖夢さんに指示したのでしょう…死んでリセットなんて…俺の目が届いている時はさせませんよ…!!

さらに涙を流しながら言う幽鬼

 

(…あぁ……その気持ちを向けられてる子には悪いけど…そこを変わって欲しい…もう一度…あの時みたいに…優しく抱きしめて欲しい…溶かして欲しいぃ…)

うっとりした顔で幽々子は思っていた…

 

背を向けている幽鬼には見えていない…

 

 

その時…

 

 

 

 

 

ブワァッァァン!!!

物凄い音と共に風が吹く

 

「きゃっ…!?」

幽々子は顔を腕で庇い

 

「うっ!?」

幽鬼は妹紅を守ろうと強く抱きしめる

 

「幽々子様!?幽鬼さん!?……あっ!!」

少し離れた所にいた妖夢がその正体を見た

 

 

 

「どうして…泣いてるの…?」

幽鬼の背後から聞き覚えのある声が聞こえた

 

 

「………泣きますよ…目の前に大切な人の一人が傷ついているんですから…」

ゆっくりと顔をあげる幽鬼

 

「どうして…此処にいるの?」

再び聞いてくる

 

「……胸騒ぎがしたからです…それに皆さんの手助けをしたかった…

同じく静かに答える

 

「その気持ちだけで充分よ…」

スっと両肩の後ろから手が伸び、抱きしめられる

 

「……………血が着いちゃいますよ…霊夢さん

抱きついてきた人物の名を呼ぶ

 

「気にしない…怪我がないのなら…いいの…けど、暫くこうさせて貰うから…」

ギュッと幽鬼をより抱きしめる霊夢だった

 

 

 

 

 

「……………」

そんな光景を黙って見せつけられている幽々子は少し青筋がたっていた

 

「ゆ、幽々子様!?ご無事でしたか!?…って…霊夢でしたか…てっきり襲撃かと…………あれ?…ゆ、幽々子さっ…ひぇ…」

慌てて戻ってきた妖夢は幽々子を見て青くなる

 

その時…

 

「……んもぉっ!霊夢〜!酷いじゃないのよ!顔に泥かけるなんて!綺麗な顔が台無しになっちゃったじゃないの!!」

後ろから霊夢を追ってきた紫が現れる

 

 

タイミングが悪かった…

 

 

「んね〜?幽々子ぉ、酷いと思わなっ………」

 

 

 

 

 

 

ユカリハチョウチョ二ツツマレテシマッタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜・数分後・〜

 

 

 

「とりあえず、これでよしっと…上手く繋がればちゃんと再生してくれるでしょうね…」

所々服の端が焦げた紫が妹紅の手足を繋げた所を布で巻いていた

 

「……ありがとうございます…紫さん…」

妹紅を膝の上に抱き寄せたまま答える幽鬼

 

「大丈夫♪大丈夫♪どうって事ないわよ♪…でも、中々エグいことをするのね…今回の相手は普通に終わらないかもね…」

紫は幽鬼から聞いた現状で何か推測がたったらしい

 

「とりあえず…月を入れ替えた元凶をどうにかしないと…紫は夜を動かしそうにないし…タイミングの悪い紫だから…『…に、にしてもそれぞれ別々で起こしていたとは思わなかったです…!紫様が夜を止めて、止めてる間に月の本物を取り戻そうとしていたなんて…!!』………」

妖夢は慌てて、むくれている幽々子の言葉に被せた

 

「最初はそれだけかと思ったけどね…紫から話を聞くまではね……私も勘だけど…今回は厄介に…『その勘…今日は外れさせますよ…霊夢さん…』…幽鬼…?」

黙っていた幽鬼が喋りだす

 

「……ここまでする必要は無いはずなんですよ……本当は…だけど…ここまでしてしまったからには…当然…その報いを受けさせなきゃダメです…だから…」

幽鬼はスっと片手を夜空に伸ばす

 

 

 

「皆さんで協力してください…」

グッと何か紐を掴むように握り、引っ張る様に腕を引いた

 

 

 

すると…

 

 

 

「錚々たるメンツが揃ってるじゃないの…ねぇ?咲夜?」

「はい、お嬢様…」

上空から声が聞こえ、見上げると…

 

レミリア・咲夜の紅魔チームがいた

 

 

そして…

 

「シャンハーイ!!」「ホウラーイ!!」

上海と蓬莱が竹藪から飛び出してきた

 

「ちょっと待って!上海!蓬莱!」

「アリス!!何が起きてんだぜ!!」

その後に続き2人を追いかけるアリスと魔理沙が飛び出した

 

魔理沙・アリスの魔法の森チームも現れた

 

 

「ふふっ♪流石…幽鬼♪私達の運命()に混ざり込むとはね…流石は私のもっ…『幽鬼さん、今、何が起きているのか…状況を教えて頂けませんか?』…さ、しゃくや?…」

最近レミリアは容赦ない咲夜の割り込みに悩まされている

 

「んだよぉ…霊夢達全員揃って何してんだぜ?…まさか!?今回の異変の犯人はっ!?ゆっ…!?『んなわけ無いでしょ…!!ちゃんと周りをしっかり見て判断なさいな!!それに幽鬼がおこす理由も無いし意味も無いわよ!!』…あ…アリス…?…いてっ…いててっ!?」

アリスが魔理沙の推理を全否定する(よく見ると上海と蓬莱が魔理沙の頭をポカポカ叩いている)

 

「今の現状の整理をしましょう…それぞれ知っている情報や…これまでの経緯を…」

紫が集まったメンバーに情報交換を提案した

 

そうして、それぞれの情報を交換した

 

そして…

 

一通り情報の交換が終わったその時…

 

「幽鬼はこれからどうすんだぜ?」

ふと魔理沙が妹紅の傍にいる幽鬼に聞いた

 

「あ…自分は…」

魔理沙に聞かれ答えようとした瞬間

 

 

「「「「幽鬼(さん)は私達と(ご)一緒に決まってるでしょ?(行かれますよね?)」」」」

霊夢・アリス・咲夜・妖夢が同時に答えた

 

「「「「はっ…?」」」」

そして4人同時にガンつけあった

 

(やべ…余計な事を言ってしまったぜ…)

魔理沙は後悔した…

 

しかし…

 

「皆さんにはすみませんが…自分は此処で待ってます…から、先に行ってください…」

幽鬼のその言葉にガンつけあっていた4人が一斉に振り向いた

 

「何言ってんのよ!?こんな所に1人でいたら危ないわよ!!」

アリスがそう叫ぶ

 

「そうです!幽鬼さん!先程言ったように私が全力で貴方を護ります!!」

刀を抜いて叫ぶ妖夢

 

「2人の意見には同意するわ…幽鬼さん…私は身も心も貴方に捧げますので…壁としても私を好きに使って構いませんから…ご一緒に行きましょう…」

さりげなく幽鬼への気持ちがレミリアの忠誠より上回った

幽鬼を取り囲んで必死に言うアリス・妖夢・咲夜の三人は気づいていなかった

 

そう、霊夢だけは…

 

黙って幽鬼を見つめていたのだ…

 

 

「紫…行くわよ…」

「えっ…あ………全く…」

スっと背を向けて霊夢は紫に声をかける

その時紫は何かわかったようだ…

 

「……妖夢〜?私達も行きましょう〜?幽鬼ちゃんは大丈夫そうだから〜」

妖夢の背後に現れる幽々子

 

「幽々子様!?何故ですか!?さっきと言っている事が…『あらあら?分かってないのね〜…そんなんじゃ先をこされちゃうわよ〜?』…先をこされる?…何にっ…てっ!?お待ちください!!幽々子様!!」

霊夢達が向かった方に幽々子は行ってしまい、慌ててその後を追いかける妖夢

 

「……一体どうしたと言うのよ…」

アリスは今の霊夢が黙って幽鬼を置いていく事をしなかったはずだと思っていたので困惑していた

 

「…そうね…けど、これで動きやすくなったわ…ではお嬢様…幽鬼さんを連れて私達も……お嬢様??」

咲夜が後ろにいたはずのレミリアに声をかけるが返答がなく振り返るとレミリアはそこにいなかった

 

「…えっ…えっ?お、お嬢様…?……何処にっ…あっ…」

少し慌て周りを見たら、レミリアはいた

 

幽鬼の傍にしゃがんで何か話していた…

 

「……さない……だか……みな…………先に……そこに…お願い…ま…」

「………なの?……から……よ?………あな……為でも…………よ…」

幽鬼とレミリアの会話はよく聞こえなかったがレミリアが幽鬼の頬にキスをしたのは見えた

 

「お、お嬢様…いかがされ…『咲夜?目的は決まったわ…フランの為…いや…私達の大切な家族の願いを叶えに行くわよ…』…………かしこまりました…お嬢様」

咲夜はレミリアの主としての威厳を身体が思い出し…

すぐ様、綺麗なお辞儀で返す…

 

「幽鬼?少し待ってなさい…終わったら、咲夜を向かわせるから…まぁ…先に行った組が何処まで行ってるかだけど…」

そう言ってレミリアは咲夜を連れて向かった

 

 

「…一体何が…魔理沙、私達も行きましょうよ…魔理沙?」

最後に残ったアリスと魔理沙組…

アリスが向かおうと声をかけるが…

 

「なるほど、そういう事かぜ…んじゃ、手を貸してやるぜ!なんか面白そうだぜ!」

ニシシと笑っている魔理沙と

 

「お願いします、今回は少し…皆さんに我儘を言ってる様になりましたが…」

少し申し訳なさそうな幽鬼

 

「大丈夫だろ!じゃ、咲夜が来るまで待ってるか〜…主役は遅れてやってくるのが1番だぜ!なぁ!アリス!」

 

「へ?…え、えぇ…ど、どういう事よ?魔理沙?」

話についていけないアリス

 

「…おん?なんだ?気づいてなかったのかぜ?…まぁ、私もさっき幽鬼と話すまで何が何だかわからなかったけどな!」

 

「何がよ?幽鬼が何を?」

 

 

「今回の異変の首謀者を説教(物理)するらしいぜ!」

 

 

「えっ…?…ど、どういう事なの…?」

アリスは豆鉄砲を食らった様な顔になった

 






ダンガク面白いですね…



しかし…幽々子実装されて初っ端のミタマが水着…




┏○┓ありがとうございます!!!!!




長くなりそうなんで別けますね!!
次回は先に向かった組サイドから始まります!!(予定!)
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