明けました!おめでとうございました!
年明けの一発目です
(´Д`)更新速度がかなり落ちてますが…
続けたいと思ってます!
永夜抄宴会編、暖かい目で読んでください!!
人間と言う物は脆いもの…
身体に弱点を幾つも抱えている…
人それぞれ耐久値が決まっているのかもしれない…
アルコールの摂取量…
月異変が終わり、落ち着いた三日目…
いつも通りの宴会を開催したが今回の場所は永遠亭、珍しく博麗神社では無かった…
その屋敷へと続く竹林を進む二人…
「すっかり、遅くなっちゃったわね…始めてる頃ね…」
「時間的に一時間程度ですから…間に合いますよ?」
アリスと幽鬼が並んで歩いていた
何故アリスと一緒にいるかと言うと、アリスの家に赴き、服のデザイン等簡単に決めてから細かな身体の採寸を
「…………幽鬼?大丈夫?」
ふとアリスが足を止めて言う
「…何がです?」
「異変の夜からまともに休んでないんじゃないの?…三日経っているとはいえ…無理してない?」
心配そうに言うアリス
「大丈夫ですよ!今日の為に昨日は休ませて貰ってましたから…流石に霊夢さんに怒られましたので…(腰がヤバいけど…)」
「そう…でも無理しちゃダメだからね?…キツかったら何時でも頼りなさいよね?…何時でも甘えていいから…」
そう言ってアリスは幽鬼に抱きついた
「…これはどっちかって言うと今アリスさんが甘えてません?…」
苦笑しながらアリスを抱きしめる
「……いつでも…良いわって事…わかってるでしょ?……我慢させる気?」
うっとりとした表情で幽鬼を見上げ
「………」
幽鬼は黙ってアリスの顔を引き寄せ、アリスもつま先立ちになる
そして……
月明かりに浮かぶ2つの人影がゆっくり重なった
それは深く、
幽鬼はアリスが満たされ、満足するまで彼女の舌を受け入れた
離れた瞬間に糸を軽く引くまで……
30分後…
目的地である永遠亭の門が見え、妖夢が異変時に切り倒した門はそのままになっていた
しかし、違うとすれば屋敷の中からはドンチャン騒ぎでにぎやかな声が外にまで聞こえていた
「どうやらだいぶ出来上がってるみたいね」
「そうみたいですね、途中参加は初めてなので新鮮さがありますよ…とりあえず、中に入りますか」
幽鬼とアリスは門を潜り、異変時には
「おぉ…大分外と中では違いますね」
「閉鎖された形の屋敷で逆に良かったんじゃないかしら?…人里でこんな事出来ないはずよ…」
アリスは微笑んで言った
「勢揃いか…見慣れた靴が沢山ありますね…居酒屋かな?ここは…フッ……あ、アリスさん…先に行っててください…」
「ん?どうかしたの?」
靴を脱ごうと座ったアリスが手を止める
「この先の事を考えて…心構えを…」
遠い目をする幽鬼
「あ…そ、そうね…わかったわ、なるべく早くね?」
察したアリスは靴を脱ぎ揃えて、奥の賑やかな部屋へ向かっていった
「……………ふぅ…よいしょ…」
草履を脱ぎ、玄関に揃える
その時だった…
「……ん…なんだ?」
幽鬼の周りに何か漂う気配があった
「……騒ぎに便乗して来ましたか…萃香さん」
そう幽鬼がその名を呼ぶと
「ニャハハッ!やっぱり気がついたか幽鬼!…お前はやっぱり霊夢と同じだね!」
幽鬼の辺りを漂っていた気配が影をつくり形となり、目の前に伊吹萃香が現れた
「今回は楽しくお酒を飲みに来たので?」
幽鬼がふっと笑いながら萃香に聞く
「そうさな!賑やかな宴会があれば飛んでくるのは私だ!!ングッ…ングッ!…ブァアッ!!酒が上手い!ニシシッ!」
持ち前の瓢箪の中身を飲む萃香はとてもいい笑顔
「中の連中は殆どが出来上がってるぞ〜♪こっそり私の酒の中身を混ぜ込んだから酔いの周りが早いこと、早いこと…ニシシッ♪」
顔を真っ赤にして、幽鬼の首に腕を回し肩を組んでくる萃香
「どうだ!幽鬼!気初めに一杯いっとくかっ!」
グイッと幽鬼の口元に瓢箪の先を近づける
「ちょ、ちょっと…今は…」
軽く今は断りを入れる幽鬼
「おーん?なんだよぉ〜w私の酒が飲めないってかぁ?…まぁ?酒が弱いってんなら無理はいわないけどな!ニャハハッ!」
萃香はそう言いながらもグイグイと瓢箪を押し付ける
「あ〜いや…今回がお酒飲もうとするのが初めてなんで…ちゃんとした初めの1杯は飲みたいんですよ」
幽鬼は萃香にそう答える
すると…
「ほーん…そうかぁ…ふーん…」
と言う反応が帰ってきた
「ど、どうかしましたか?」
幽鬼が聞くと萃香はニヤッと笑い
「いーや?これから分かるさ♪…ニシシッ♪…それじゃ!さっさと行くぞ〜!」
そう言って宴会場の方へ向かって行った
「……?…は、はい……?」
小首を傾げながら幽鬼は後について行ってった
「そうか…初めての酒…か…ニシシッ……」
そんな小さな声は聞こえなかった
「ほらほら♪ここだぞぉー♪」
幽鬼は萃香の後について行くと一段と賑やかな声が複数聞こえてくる部屋の前に止まる
「凄いですね…相変わらず…」
襖越しでも声の大きさが分かる位のドンチャン騒ぎだった
「筆頭はやっぱり魔理沙とかでな♪後は他の奴らも混ざって騒いでるよ♪」
萃香が襖を開けると気化したお酒の匂いが漂って部屋の中に充満していた
「まぁ、魔理沙の凄い所は酔ってそうで酔ってないって感じだから酒には充分強いと思うぞ?さて♪もう1回私も混ざって来るか♪じゃっ♪また後でな〜♪」
そうして萃香はうぇーいと言いながら騒ぎの中心へ向かう
「…流石…酒呑童子……ここから入ったらもう…『酔いますよー♪』うおっ!?…な、何!?……って妖夢さん!?」
不意だが持たれかかって来た妖夢を支える幽鬼
「んもー♪遅いれすよー♪…皆さん…主役の幽鬼さんがいなくて…ヒック…飲みまくちゃったんですから…♪」
妖夢の喋り方や目の焦点から見て完全に酔いが回っていた
「よ、妖夢さん…一旦落ち着いた方が…「嫌ですー♪我慢しないですー♪」…よ、妖夢さん…うわぉ…」
幽鬼は気づいた妖夢の服装は乱れに乱れていた
「んも…アリスさんからあど…から…すぐーにーぐるぅって……♪ほーら…皆さんお待ちかねー……♪」
「わっととっ!?」
妖夢に背中を押され中にズンズン入って進んで行くと見慣れたメンバーが飲んでいた
「……やぁーと…来たわね…幽鬼?」
酔いが回って何処か色っぽい霊夢
「あらら…妖夢に見つかったちゃったの?…ほらほら妖夢?幽鬼ちゃんをコッチに座らせてちょうだい♪」
着物が少しはだけている幽々子
「………」
幽鬼は思った
(
そんな事を思って固まっていると…
「大丈夫よ…幽鬼、私も同じ反応したから…」
スっと横にアリス来て、ソコっと耳打ちした
「……ですね…あれ?アリスさんは…」
と幽鬼が聞くと
「先に魔理沙達の所に行って様子見してきたの…ちなみに紅魔勢はレミリアと咲夜しか来てなかったわ…」
アリスはそう教えてくれた
「さっきからー…なーにふたりで、ヒック…話でるんでーすーか?」
虚ろな目の妖夢がひょこっと幽鬼の横に顔を出す
「なかまーはーじゅれはー…寂しぃですよー♪」
スリスリと幽鬼に頬擦りする妖夢
「はいはい、妖夢さん…じゃぁ、霊夢さん達の所にいきますよ」
「はーい♪ゆきーさん、ごあんなーい♪」
幽鬼は妖夢にくっつかれたまま、霊夢と幽々子の側へ向かった
「…今回も幽鬼が苦労しそうね…まぁ…私も遠慮はしないけど♪」
そう言ってその後をついて行ったのだった
そんな絡みをしていた幽鬼達とは別グループ
今回の永遠亭メンバーと妹紅と慧音が珍しく近くで飲んでいた
しかし……
「誰の許可貰って幽鬼の友人になっていいって言ったんだよ、バンブー娘!!」
「うっさいわよ!私は幽鬼に友達として認められたんだもの!!あんたには関係ないから!焼き鳥女!!」
「お前みたいな竹臭い奴なんか幽鬼が傍に置くか!アホっ!そこら辺竹みたいに埋まってろ!!」
「暑苦しい汗臭い奴なんかに言われたくないわよーだ!!……あ〜さ・て・はぁ〜♪幽鬼が私の事を呼び捨てにしてタメ口なのが羨ましいんでしょぉ〜?そうよね〜♪恋仲とか言われてるのに未だに敬語っ♪ププッ♪もこたん♪少し距離置かれてるぅ〜♪」
「あんだとぉ!!距離なんか置かれてねぇ!!ふん!お前が知らないだけなんだよ!幽鬼はなぁ!!二人っきりの時は誰かれタメ語なんだよ!!場と周りの雰囲気に合わせてんだよ!!お前みたいに雰囲気ぶち壊し野郎なんか一生わかんないだろうけどなぁっ!!引きこもり無職!!」
「ぐぬぬっ!」
「うぎぎっ!」
といつも通り喧嘩していた
「賑やかウサね〜…何か平和ウサよ〜」
やれやれとてゐが言う
「うむ、宴会の場だと言うのに…そろそろ止めなくてはいいのか?」
慧音がそう言うと
「ほっといた方が良いですよ…巻き込まれるのが目に映ります……イタタッ…ちょっとてゐ…手を貸しなさいよ…あんたそんなに怪我してないんだからっ!私なんか集中砲火よっ!?えらい目にあってまだ、三日目なのよっ!?」
優曇華が色々と動いていた
「宴会前の準備の時に色々と運んだウサよー♪今は休憩中ウサよ〜♪」
笑いながらその場から逃げた
「くっ…こういう時に限って逃げ足が早いんだから…はぁ…」
ガックリと肩を落とす優曇華
「私で良かったら手伝おう…あの二人は長引きそうだから手が空くからな…」
慧音が優曇華の肩に手を叩いて言った
「…ありがとうございます…助かります…それにしても…」
ふと優曇華は言い合いをしている妹紅と輝夜を見る
「姫様はともかく…妹紅さんが何か変わった様な気がするんですけど…」
「…………変わったか…そうかもしれないな…妹紅は変わった…しかし、それは良い方への変わり方だ……私もその1人だがな…」
フッと笑い慧音は別の方へ視線を向ける
「…えっ?…」
優曇華は慧音の視線先を追って見ると視界に入ったのは周りを博麗の巫女達に囲まれている青年だった
「…え…え?彼が?」
慧音と青年を交互に見る優曇華
「……そう…彼が……今日の主役だ」
慧音はうっとりした顔で言い放つ
そして、宴会が始まり数時間後
周りの皆がそれぞれお酒が回って来たのか、見境がなくなって来た
絶対の原因である、伊吹萃香が密かに混ぜ込んだ酒を…
その結果…
「と、とりあえず…!皆さん少し水を飲んで落ち着きましょうよ!!やっぱり今回のお酒は少し何か違います…!!」
幽鬼はフラフラしながら、何とかその場から立ち上がろうとする
何故かと言うと
「なんでよっ!わたひはぁ!アンらの事ォをすっごぉ…く思っろへぇいぅにぃ…わたひぃあ…まら、がまぁんすぅるぅのやぁっらっ!!!」
完全に酔った駄々こね霊夢に涙目でせがまれ
「…うきぃさぁーん♪…ちゅーぅしてくーらぁはいっ♪ようむぁはぁ♪頑張っらんれふぅー♪んー♪」
同じく酔いが入りしがみついてキスをせがむ妖夢や
「フラフラなぁー幽鬼ぃカワイイ…ワタシガマンデキナイぃー…フルフルと震える姿ァ♪たぁまらぁない…ふふっ♪」
酔いが2人より深く、四つん這いで幽鬼に迫るアリス
計3人が幽鬼に絡んでいた
元々そんなに強くない妖夢はともかく、一緒に飲み始めたアリスにアルコールに強い霊夢でさえ、今日は真っ赤になって酔っていた…
同じ物を飲んでいた幽鬼も、真っ直ぐ立てなくなるくらい酔いが回っていたので、魔理沙に助けて貰おうと平行感覚が鈍くなっているのに必死に隣の部屋に通じる襖を開けよう(いつの間にか個室に仕切られていた)と追い詰められながらも必死に動いていた
「うぐっ…あ、後…す、少し…でぇ…」
襖に手をかけ開けようとした
しかし…
ガシッと腕を掴まれる
「…………」
幽鬼はゆっくりと横を向く
「……んふっ♪」
ニコォっと笑みを向けるアリスの顔
ズシズシッと両肩と背中を誰かに押さえつけられる
「もっろぉ…そばにぃいてぇ…?」
右側に霊夢が乗っかり
「ゆぅきしゃん…してくれないんなりゃぁー…わたしぃがしちゃぁいましゅうー♪んちゅ…♪」
妖夢は左側の耳元まで来て、耳にキスをし始めた
「…………」
幽鬼はデジャブを感じながら悟り
「夜はこれからなのよ…ゆーきッ…♪」
アリスに両足を掴まれ、引きずられて確信した
幽鬼は逃げられない運命に諦めをつけた
アリス達のEXTRAステージが開始されの音声をバックに1枚の障子を隔てた縁側で2つの影が並んで座っていた
「貴女は参加しないの?幽々子?」
クイッとお猪のお酒を飲む紫
「参加も何もあれ以上増えちゃったら幽鬼ちゃんも困っちゃうだろうし、…私には疲れきった幽鬼ちゃんを優しく相手してあげる予定だ・か・ら♪ふふっ♪」
袖元で口を隠しふふっと笑う幽々子
「……だいぶ、幽鬼君に夢中見たいね…流石に萃香を呼んだのはやりすぎじゃないかしら?…霊夢達があんなに酔うのは初めて見るわよ?」
ジト目で幽々子を見る紫
どうやら萃香は幽々子に呼ばれて来たらしい…
「ん〜?なんの事かわかりませーん♪私は美味しいお酒はあるかしらって〜言っただけよ〜?お酒の勢いっていうシチュエーションを作りたかった訳じゃないわよー♪」
わざとらしく足をプラプラしながら言う幽々子
「……はぁ…以外に上手く言ってるのだから…大人しくしてなさいって…『紫も幽鬼ちゃんに相手してもらえば〜?』ぶふぅっ!?」
幽々子の予期せぬ横槍に吹き出す紫
「ゲボっ!?ゴッホぉッ!?…な、何言い出すのよ…変な方に入ってむせたじゃないの…」
涙目になりながら訴える紫
「??、別におかしな事は言ってないはずよ〜?大丈夫よ♪紫も幽鬼ちゃんに……ふふっ♪」
「だーかーらー!幽々子っ!?なんでそうなるのよ!!」
バンバンと縁側を叩きながら怒鳴る紫
「……でも、実際…我慢の限界が近いんじゃないの?人喰い妖怪さんッ…♪」
幽々子のその言葉にピタリと紫が動きを止める
「…はぁ…あのね…幽々子?貴女も知ってるけど…今の私には人を喰う事は出来ないわ…いや、する必要が無いの…喰わなくても全ッ然!!大丈夫だ・か・ら!!」
紫はバンッと強く縁側を拳で叩きつける
「な〜んでムキになってるのよ〜…私は間違った事は言ってないし、紫の為を思っての事よ?…人を食べる必要がないって言うけど…その為に冬眠して力を蓄えるって不十分な事して無駄じゃないの〜…?」
「…ッ…!?…何っ…!?無駄なんか…っ!………えっ…」
幽々子が静かに紫を見つめていた
「……紫にはもう少し力を抜いて欲しいの…こんな私をずっと見守ってくれた…大切な友人を…無理している事を分かってて放置なんかしたくないの…もう、何も知らない亡霊じゃないの…た……だから…我慢しないで…?」
ソッと幽々子は紫の手を握りしめ微笑む
「……ゆ…幽々子……」
紫は何処か安心し、改めて気づいた…
今、目の前にいるのは…何も知らない幽々子じゃない事…
今、目の前にいるのは…紫を昔からを知っている幽々子であり、心からの親友である事に…
「……幽々子…私は……」
声が震える紫
「大丈夫…大丈夫だから…ね?」
微笑む幽々子…その微笑みは紫が見たかった本当の幽々子の微笑みだった…
「…で、でも…だからと言って…私には…幽鬼君を食べれないわよ…」
そう紫は顔を俯いた
キョトン幽々子
「えっ…?」
更に目が点になる紫
「え〜…恐いわ〜…紫〜…幽鬼ちゃんは食べ物じゃないわよ〜?…お腹すいてるからって食べて良い物と悪い物は分かるでしょ〜?何言ってるの〜?そんなにお腹すいた?」
幽々子の目が可哀想なものを見る目に変わる
「いや!?ちょっと何そうなってんのよ!?幽々子!?貴女が私に我慢するなってッ…!?幽鬼君を犠牲にしてまでって…!?」
「……紫、貴女…疲れてるのよ…」
更に可哀想な目で見る幽々子
「だぁかぁらぁぁぁ!?貴女が言い出したことでしょぉァァ!!??」
紫は必死に叫ぶ
「……え〜?…あっ…もしかして紫は幽鬼ちゃんを食すとして話が進んでたって訳なの〜?」
ポンっと手を叩きながら紫に確認する幽々子
「はぁ…はぁっ…そう言ったのは幽々子でしょ…」
息を切らしながら言う紫
「あら〜♪紫の勘違いと私の勘違いだったの〜…なーんだそれなら、もう一度簡潔に話するわね〜♪」
ニコニコしながら幽々子は何が何だか分からない顔をしてる紫そっちのけで話始める
「私が紫話してたのは〜…歳の事を気にしすぎても、幽鬼ちゃんは優しく相手してくれるから、身体に自信が無くて、経験のない紫でも幽鬼ちゃんは優しいから受け入れてくれるはずよ♪だから、我慢せずに
そう言って微笑む幽々子
「……………………幽々子……少し…いいかしら?」
紫は肩が少し震えている
「ん?何かしら〜?あっ!経験ある私にどんな感じか聞きたいのね!そうよね〜…不安よね〜…大丈夫よ、紫♪ちゃーんと教えてあげるから♪何でも言って♪」
「そう…なら…言うわ…私の感動とシリアス空気を返しなさい!!」
そう叫びながら、幽々子の胸ぐらを掴み前後にゆする
「いやぁ〜♪何するのよぁ〜♪」
何処か楽しげ幽々子
「五月蝿い!!こっちは貴女の言ってる言葉と空気で判断してそう感じたのにっ!おかしくない!?貴女やっぱ頭おかしくないっ!?…てかっ!?なんで私は経験ない確定してんのよっ!?歳って何よっ!?身体に自信が無いって何よっ!?なにさりげなく私の悪口言ってんのぉぉぉ!!!」
ゆすりが激しくなる
「それは〜紫の勘違いでしょ〜?…それに紫は経験済みなの〜?」
幽々子は揺さぶられながら言うと紫の動きがピタリと止まる
「……そ、それは……その…あ、あるわよ…!!」
言葉が詰まる紫
「あらあら〜♪どんな〜♪」
ニヤニヤする幽々子
「……だ、だから…そのっ!…あれっ…もうっ!忘れたわよっ!!そんな昔にした事なんてっ!!覚えてないって事は対した奴じゃ無かったって事でしょっ!?…こう言っちゃあれだけどっ!幽々子!!貴女は亡霊になってから経験したんだから私より負けてるわよーだ!!婚約破談になってるくせに!!」
必死に口答えする紫…妖怪賢者の風格は何処へやら
「…………」
しかし、幽々子から返答はない
「…………えっ…ちょっと…あっ…ご、ごめんなさい…幽々子…取り乱したわ…変なこと言って……貴女が悲しんで、苦労してたのを知ってた筈なのに…熱くなりすぎたわ…」
紫はシュンと大人しくなる
「…………」
しかし、やはり幽々子から返答はない
と言うより反応が無かった
「え…ちょっと?幽々子?どうしたのよ?」
よく見ると表情も先程のニヤ顔から固まって、身体の動きが微塵も無く人形みたいに固まっていた
「……え…ゆ、幽々子?…あっ目だけ動いてる?」
よく見ると瞳だけがキョロキョロと忙しなく動いている
「…………何がおきたの?目の動きからすると…貴女も何がおきたか理解してないのね?」
紫がそう言うと幽々子の瞳が頷くように上から下に動く
「……ま、まさか…い、異変なの?」
そう紫が静かに言うと
「大丈夫です…異変じゃ無いです…」
聞き覚えのある声が聞こえた
「え…」
紫は声の聞こえた方へ視線を向ける
いつの間にか静かになっていた障子の向こうの部屋…
静かにゆっくりと障子が開く…
そして、現れたのは…
「…やっと満足して寝てくれましたよ…」
アリス達のEXTRAステージをクリアした幽鬼だった
「とりあえず…幽々子さんが紫さんを困らせていたような会話だったので…幽々子さんには申し訳ないんですが…身体の動作の動きの縁を少しいじらせてもらいました…ゆっくり会話もしたかったですしね?」
幽鬼は乱れた服装を整えながら、紫と固まった幽々子の間に腰掛ける
「……ゆ、幽鬼君…き、聞いてたのね…何かみっともない所を見せてごめんなさいね…少し助かったわ…幽々子には少し悪いけど…」
少し戸惑いながらも紫は幽鬼に答える
「……いえいえ…こちらこそ何かすみませんでした…さて、少し…隣で飲み直しても?」
そう言って幽々子の傍にある、酒瓶を手に取る
「えぇ…構わないわ…やっぱり似てるわね…同じと言ってもいいのかしら…」
境界と縁の何か近しい物を感じる紫
「…いえ…似てませんよ…近しい物で繋がってしまえば切るのは難しいモノもあります…それは境界を…根源の生業を切る事は出来ないですから…薄くても繋がったままなんで…
ニコッと幽鬼は答える
「…そう…そうね…干渉出来なければ何も出来ないものね…」
紫は静かに呟く
「さて…話は変わりますが、実は紫さんに聞きたい事とか話したい事があったんですよ…よろしいですか?」
「…え?…えぇ…何かしら?」
真剣な眼差しを向けられて紫も少し身が入る
「自分は霊夢さん達を好きでいて良いんですか?」
「え…」
目が点になる紫
「困惑するのは分かります…!あ、あのですね?やはりハッキリするとしないとじゃ全然違うんですよ…こんな自分に皆さん好意を寄せて頂いているので…」
少し不安そうに言う幽鬼
「……あぁ…そうね…不思議な事に周りの殆どが幽鬼君に意識向けてるもんね…ふふっ…そこは管理者として予測出来なかった唯一の所ね…♪だから…私はこの世界を壊そうとか…害がある様な事をしなければ大丈夫よ…貴方は自由に生きていて良いの…♪」
そう語る紫
「…そうですか…ありがとうございます…」
頭を下げる幽鬼
「んふふ♪…まぁ、不安になる事はあるけれど…妖怪でもやはり種族によって一夫多妻制になる奴らもいるから大丈夫よ…強い物がその権利…子供を残す事が出来るって言う事でね…♪幽鬼君も目指したら?」
「ははっ…一夫多妻ですか、頭の隅に置いときますね…でも、紫さんってやはり凄いですね…」
「ふふっ…ありがと、余りに干渉は出来ないけれど…」
「いえいえ…少し紫さんと話して楽になりましたよ…自由に生きさせて貰います…」
「自由過ぎてもダメよ♪」
ツンと幽鬼の鼻をつつく紫
「あははっ…そうですね…じゃぁ…紫さんにも日頃のお礼を…何か…」
笑顔で言う幽鬼
「ふふっ…お礼なんて大丈夫よ♪気にしないで?」
「ん〜?あ!そうだ!紫さん、少し傍失礼しますね…?」
何か閃いた幽鬼が近づいてくる
「なに?幽鬼君?いきなりどうしたのかしら?余りにも私が綺麗で近くで見たくなっちゃったかしら♪ふふ♪」
紫が冗談半分で言う
「え…?そうですよ?紫さんの綺麗な顔を近くで見るために近寄ったんですけど…透き通った素敵な顔を…」
紫の目を見て言う幽鬼
「はぅ…っ//!?ぐぅっ…ふぇっ…//!?」
その時、紫の胸辺りが暖かく心地よくなる
『なにっ…//!?なに今のっ…//攻撃されっ…て…違う…幽鬼はそんな素振り見せてない…//でも、なんか熱く…うっ//』
紫は自分の身体に何がおきてるのかわからなかった…
しかし…
「紫さん…綺麗ですね…いい香りもするし…」
「……ふぇっぅっ…///」
そう言われる度に紫の身体は暖かく心地よくなって幽鬼から目が離せなかった
「…ちょっと…失礼…」
「……ふぁひぃ//…(コレがァ…//幽鬼君のォ…//)……はぅっ//」
幽鬼が紫の頬に手を差し伸べ、優しく触れると紫は更に心地よくなり、フワフワして頭の中が真っ白になり
「…ねぇ…紫さん…んっ…?紫さん?…ありゃ?」
紫の顔が真っ赤になり頭から湯気あがり、惚けた顔をしたまま気を失っていた
「……霊夢さん達にもやると喜ぶからやってみたけど…何か間違ったかな?」
そう言って後ろに視線を向ける
「…………//」(やっと幽鬼ちゃんに構って貰える〜♪最初は驚いたけど…幽鬼ちゃんだったらねぇ♪)
何も言わず動かない幽々子だが顔は少し赤くなっていた
「…さて幽々子さん…動作は塞ぎましたが…自由自在に貴女の身体を動かせるんですよね…これに気づいたゆう姉はやっぱり凄いね…」
幽々子の顔をクイッと自分の方へ向ける
(あら〜♪どうされちゃうの〜…♪)
「……やっぱり…幽々子さんも綺麗ですね……なんか…やってる事サイコパスだな…ははっ(汗)……」
幽々子の頬に触れる幽鬼
「……原寸大のお人形ですね…」
頬に触れた手を身体のラインをなぞるように下に動かす
(今は私は幽鬼ちゃんのお人形さん…//紫以上に好きにしていいの…//)
「…………さて…」
ゆっくりと幽鬼の手が伸びる
(……ふふっ♪…主導権は幽鬼ちゃんね〜♪)
「いきなりすみませんでした、コレで動けますんでちょっと気絶した紫さんを運ぶの手伝っていただけますか?」
と言うと幽々子の身体は感覚を取り戻した
「…………え…?」
不意に出た言葉と同時にポカンと固まる幽々子
「……どうかしましたか?何処か変な感覚してますか?」
固まる幽々子に言う幽鬼
「……えっ…えっ…あ、…だ、大丈夫よ?…それより幽鬼ちゃん…何もしないの?」
困惑幽々子
「……??…何も?…何かありました?」
キョトンとして分からない幽鬼
「……ほ、ほら…ゆ、紫にはあんなドキドキさせるような事をしたじゃない〜…わ、私には…無いの〜?」
モジモジと期待してた事を言う
「………( ゚д゚)ハッ!…あ〜っ…そ、そう言う事でしたか//…え〜と…あの…何て言えばいいんだろ…」
幽々子の言いたいことを理解するが説明が出来ない幽鬼
「……む〜、期待してたのよ?…肉食になった幽鬼ちゃんに何も対抗出来ない私が、この大きな手で襲われちゃう所とか〜…紫みたいに色々とドキドキするような事を言われちゃうとか〜…むぅ…なんでなの〜?」
幽鬼の手を握りしめながら幽々子はむくれて言う
「………あはは…考えて無かったです…確かに魅力的でたまらないです…けど……」
「けど何よ〜…そりゃぁ…私じゃ…若い妖夢達よりは…うん…負けちゃうかもしれないけどぉ…」
落ち込む幽々子
「………ゆ、幽々子さん…貴女は自分の中でゆう姉と同じ…立ち位置でいてもらいたいんです…確かに不満があるかもしれないんですが……あの……えーと…自分……あの……優しく包まれるのが…好きで…ゆう姉と幽々子さんに…そうでいて欲しいって……言うかなんて言うか……」
幽鬼はどうにか説明しようと頑張る
「……………………」
幽々子は黙って聞いてきた
「す、すみません…こんな変な話して…あ、アハハ!…だ、だいぶ酔ってますよ!お、思った事が口に出ちゃったですよ!!すみません!!忘れてください!!なぁーに話してんだろ!俺っ!!」
誤魔化すように笑いあげて、残っていたお酒をグイッと口に含んで飲み込もうとした
その時、幽鬼の胸ぐらが引っ張られてバランスを崩す
そして…
「……ンッ…ンゥッ…ンクッ…チュッ…ルゥ…♪」
気づくと正面に幽々子の顔があった…
幽々子はコクコクと喉を鳴らしながら、幽鬼の口の中に含まれた酒を飲んでしまった
「………はぁ〜っ…んっ♪おいしぃっ…♪んっ♪」
幽々子は離れると感想を言い、ペロッと幽鬼の唇をひと舐めした
「……………」
幽鬼は脳内の処理が追いつかずにフリーズする
「……ふふっ♪…幽鬼ちゃんの言うことも一理あるわね…♪…妖夢達にはこんな大胆で大人な事は無理よね〜♪…しかも…こうやって♪」
フリーズしたままの幽鬼の頭を幽々子は優しく抱き寄せ、包み込むように自分の胸の中で抱きしめた
「こ〜んな事は♪幽香とか母性溢れる私とかでしかないと出来ないもんね〜♪ぎゅぅ〜♪」
抱きしめながら頭を撫で始める幽々子
『あ゛ぁ゛〜いいんじゃぁ〜(^ω^)』
いい香りと柔らかいのに包まれた幽鬼はダメ男になりかけていた
しかし、次の瞬間幽々子も幽鬼も想定してなかった予想外の事が起こる…
そう、ここまで来てお気づきだろうか…
まだ全員では無いことに…
それはまた次のお話で…
『ザ・ワールド…』
(*`・ω・´)フルオープンだ!
ごめんなさい…調子乗りすぎました…
更新遅いんですけど…
作り過ぎて逆に手直しとか書き直しで出せないんですよ…
読み返して矛盾がないか調べたりするので…
「ι(`ロ´)ノ自分で書いたんなら覚えとるやろ!?」と思う方…
(´;ω;`)すみません…察してください…(泣)
もう少し続きます!!
評価して頂けているのが嬉しく、頑張ろうと言う気力に繋がります!!
また、長く待たせてしまうかもしれませんがよろしくお願いします!!
ここまで読んで頂きありがとうございます!!