大変お待たせしました…
書いていい物が出来ずに制作途中が十話くらい溜まっておる作者です
花映塚編の話が作者の中で二、三回内容が変わり訳分からなくなってしまいました
そして…
考えるのをやめて開き直りました
もう!ドーン!はい!完成です!
映姫でるよ!!
幻想郷が四季折々の花に埋め尽くされる…
六十年の節目に起きる「生」と「死」のリセット…
綺麗に一気に咲く花々、コレは起こるべくして起こった異変…
高らかに箒をかかげて言い放つ幽鬼、彼は暇つぶしに脳内で簡単なナレーションをして博麗神社の境内の掃除をしていた
「うーん…それにしても凄いな〜…高い位置に神社があるとはいえ、ここまで全体を四季折々の植物が幻想郷を覆い尽くすとはねー…」
博麗神社から見渡せる範囲全てが花々だらけ
「魔理沙さん辺り騒ぎそう…」
ボソリと言うと突然後ろから両手で両目を覆われて、目の前が真っ暗に
「魔理沙が何かしら?」
「うわー、くらいよーこわいよー、たすけてー霊夢さーん」
棒読みでわざとらしく言う幽鬼
「そうね、助けて欲しかったら手を止めてないでさっさと掃除を進めてくれない?いい?」
「了解です」
素直に返事をすると、覆っていた両手が離れる
「おぉぅ…まぶしっ」
「はい、じゃぁさっさと終わらしましょ?」
幽鬼が目をしばしばしていると後ろの霊夢が背中を軽くポンポンする
「霊夢さんの方は?」
「終わったから様子見に来たんでしょ?」
霊夢は幽鬼とは別の境内の反対側の掃除を終わらして来たらしい
「ありゃ…随分と早いですね…流石は手馴れですねー」
「ボケっと突っ立ってるどっかの誰かさんと違うのよ、ほら、さっさと終わらして一息つきましょ」
霊夢はそう言って掃き掃除を始める
「了解でーす、それにしても綺麗ですね」
「えっ……なに…い、いきなり…//」
幽鬼の一言に動きを止める霊夢
「いや…身近でこんな素晴らしい…目を奪われますよ…」
「そ、そんなこと…な、無いわよ…//…そ、それに…」
幽鬼の言葉に照れ照れし始める霊夢
「…………」
その後、爆音が境内に轟いた
ー人里ー
「いてて…な、なんで?初発の夢想封印?」
服の所々焦げた幽鬼、何故か機嫌を損ねた霊夢に…
『今日は帰って来ないで//!!フン//!!』
とお約束の捨て台詞を言われて締め出されてしまったのだ
「いや…(なろう系)主人公の感じやったよ…これ絶対…いや~…どうするかなぁ~…」
そう言って幽鬼は人里のお店を散策しながら考えようと歩き始めた、最悪人里の宿を利用すれば良いやと思ってもいた
そんな時…
「あ、幽鬼!!何してんだ!!」
「ん?」
名前を呼ばれ振り返るとチルノがアイス片手にいた
「お、こんにちは」
片手上げて挨拶をする
「おっす!…で?何してんの?今日はけーねの所は休みだぞ?」
アイスを食べながらチルノは聞いてくる
「あー、それは知ってるんだけどね…実はさ…」
一通り説明をした幽鬼
「ふーん、霊夢を怒らして追い出されたんだな?…て事は家なし!」
ドヤ顔でわかったぞとチルノ
「ま、まぁ…家なしでは無いけど…とりあえず今日は何処かここら辺の宿に泊まるよ…」
「ん?でも幽鬼は幽香の所に帰れば良いんじゃないのか?住処幽香の所だろ?」
「それもあるんだけど…一晩だけだし、何かあったって分かると霊夢さんがゆう姉につつかれそうでね…」
「そうか、幽香は怒ると恐いもんな!お菓子美味い!」
チルノ達バカルテットは幽香と親しく、何度が一緒にお茶を共にした事がある
「それで、チルノは何やってるんだい?」
「散歩だ!!暇だったから!」
「あれ?大ちゃん達は?」
「大ちゃんとはこれから会う予定だ!ミスチーとリグルともこの後に会う!!そして、ルーミアとも…」
チルノが幽鬼後ろを見る
「んっ?……」
振り向こうとした瞬間
背後から頭をかじられる
「人里で合流をいましたぞ!!」
幽鬼の絶叫が里に響いた
〜数分後〜
「「…………」」
道端で正座して並ぶ、ルーミアとチルノ
「……………」
その前に仁王立ちする慧音の姿があった
よく見るとルーミアとチルノはお揃いに頭にタンコブが出来ていた
「何かと思って飛んで来ちまったけど、大事じゃ無くて良かったい!」
自警団(門番のおっちゃん)が幽鬼に笑顔で言う
「お騒がせしました、いつもだったら慣れてるで大丈夫だったんですけど…不意だったんで(汗」
ペコペコと頭を下げる幽鬼
「いや、なにあの嬢ちゃんに頭かじられるんは十八番芸だったんは知ってるからいいんだけどよ、何せ慧音先生がすっ飛んで行ったから慌てただけなんだよ」
おっちゃん曰く、幽鬼がルーミアに頭をかじられるのは人里において周知されているらしい
(……初耳なんだけど……)
当の本人は初めて知った
「そーれにしてもな〜…あのお堅い慧音先生をねんごろするとは仕事が凄いな兄ちゃんはw(ゴニョニョ」
おっちゃんは小声で幽鬼に言う
「俺ら人里の奴らは先生(身体)のおかげで(女を)学んだんだよな…」
昔を懐かしみながらしみじみと語るおっちゃん
「そ、そうですか…」
ちょっと困惑する幽鬼
「…………実際よ…兄ちゃん…(ゴニョ(どうだった?慧音先生のぼてっ…ボカンっ!!いでぇ!?なにすん…oh(´・ω・`)...」
おっちゃんが振り向くとそこにはいい笑顔の女性が立っていた
「アンタァ…なーに変なこと聞いてんの?慧音先生と坊ちゃんの事に口挟んだァいい度胸ねぇ?」
「…………か、かぁちゃん…」
どうやらおっちゃんの奥さんらしい
その後、奥さんに軽く挨拶されてから、おっちゃんの耳を引っ張りながら帰って行った
他にも自警団の方が数名いたがおっちゃんの連行を境に「じゃ、先生とよろしく」と一言残し解散して言った
その後は慧音がルーミアとチルノを説教していた(主にルーミアを中心に)途中に大妖精、ミスチー、リグルが二人を探しに来たらしく現れ、今回は多めに見る事になり何時もよりお説教の時間は短縮されたが…
「次やったら頭突きだぞ?」
とルーミアは釘を刺された
チルノ達はそのまま湖へ遊ぶ為に飛んで向かっていったのだった…
そして…
「一息つくのはここだな…」
幽鬼は一人茶屋でお茶を飲んでいた
行き付けでもあるお店で人里に来る度に寄る場所だ、経営している店主の老夫婦とはすっかり顔なじみ
「新作が出来たから味見してちょうだい」と出されたお菓子はとてもお茶とあった
もちろん、慧音も誘ったのだが妹紅の様子を見に家に行くからと申し訳無さそうに言われ、次回誘うと言う約束をしてその場でわかれたのだ
かれこれ、30分くらい経っていた
「( ꒪⌓꒪)…ぁ…へいわ〜」
とほげていると
「そこのお兄さん、ちょいといいかい?」
「んぁ?」
不意に声をかけられ、横を見る
目の前に広がる大きいボール2つの谷が広がる
「( 'ω')ふぁっ」
ヘンテコな声が出る幽鬼
癖のある赤髪をトンボでツインテール…
服装は半袖にロングスカートの着物に腰巻…
こちらを見る目は髪色同じく赤く、その背に背負う大きな鎌…
距離を操る程度の能力
二つ名・三途の水先案内人
小野塚小町
ニカッと笑いそこにいた…
「な、なんでしょうか?」
初接触はキョドる幽鬼
「いきなりごめんさね、隣空いてるかい?」
幽鬼の隣を示して言う
「あ、はい…あ、すみません…!陣取った形になっちゃって!」
幽鬼は慌てて横にズレる
「いやいや、こちらもいきなり驚かせて悪かったねぇ…じゃ、失礼するよ」
小町は腰を下ろし、鎌も立て掛ける様に横に置く
「んぅ〜ッ…あぁ〜ぁ…ふぅ…おばちゃーん!あったかい緑茶といつもの饅頭ちょうだい!…あっ…あと!この兄さんの分の饅頭も!」
そう店内に声をかける
「え、あ、あの?」
「驚かした詫びだよ、それとも甘い物は苦手だったかい?」
「あ、いえ…」
「ならよかったよ、ここの饅頭はオススメなのさ…一息つくのに大切な代物さ、ここに来るあたいにとってね」
ニカッと笑う
こうして唐突なお茶タイムが始まった
「そういえば自己紹介してなかったね…」
お茶を一口飲み一息つきながら
「あ、あぁ、そうでした、自分は…」
「え…」
名乗ろうとしたら小町に言われ、あっけらかんとする
「あはは!すまないねぇ、実は
そう言って饅頭を一口かじる
「ゆ、有名?」
「んんっ!饅頭美味いぃ!!……そうさ、お前さんが自覚してるかわからないけど、人里の中で話題がかけない人物と言えばって感じだね…稗田の子もそう言ってたしね」
「そ、そうなんですか…」
チラリと茶屋のおばちゃんに視線を見ると苦笑いを返され、隣にいたおじさんには「(* • ω • )b」とされた
「おっと誤解が無いように言うと悪い方に話が出来てる訳じゃないからね、あくまでも人里括りでアンタを出来る限り手助けするって言う人が殆どだからさ!たまたま今日は運良く居合わせたから、話をしてみたくってね」
そう言って小町は再度お茶を啜る
「話って言っても…そんなに面白い事なんて…」
「いいや、アンタは数奇に満ち溢れてるよ…このアタイが言うんだから間違いないね…!永年船頭やってて、アンタ見たいに別々の物が絡み合ってるのは珍しいし、初めてだ」
「そ、そうですか…」
「おっと、一人喋りすぎたね…アタイは小野塚小町、この先アンタも一度は通る最後の川、三途の川の水先案内人さ」
自己紹介をして、手を差し伸べてくる小町
「よ、よろしくお願いします…」
幽鬼は恐る恐る握り返す
「なーに握手しただけで寿命は減らないさ!!よろしく!」
小町は元気よく握手し言った
「…そういえば…小野塚さんはご予定とか大丈夫なんですか?」
幽鬼はしばらく聞き役になっていた小町の事を心配した
「ん?暇ではないね〜…まぁ!必要な休憩さ!」
サボり前提で答える小町
「そ、そうなんですか…?なら…いいんで…「そうね、仕事を放ったらかしに出来るのは貴女らしいわ…けれど、節目ぐらいちゃんと働いたらどうかしら?」
幽鬼の言葉を遮る声
「あちゃ…四季様に見つかる前に予想外な御人に見つかるとはね〜…」
先程までの笑顔が苦笑いになる
「見つかる見つからない前に色んな子が教えてくれるから嫌でも分かるだけ…特にこの子がいる場所はね♪」
フワッと嗅ぎなれたいい香りが幽鬼を包み込む
「気にしようよ…ゆう姉…」
いい香りの本人に問いかけた
「あら、私は気にしないわ」
スリスリと頬擦りする幽香
「……いやぁ…噂程度に耳に入ってたけど…こらぁ…四季様も困惑するね〜…」
「そうかしら?華ちゃんを知ってて近づいたんじゃなくて?」
「いやいや、そんな探りを入れるような事はしないさ…たまたま居合わせて、もしかしてって思っただけのことだよ…それに彼は話を上手だからつい聴き入っちゃっただけさね、船頭としての癖…てところかね♪」
ニシッと笑う小町
「……ふーん…良いけど…所で何時になったら、溜まりに溜まった魂達を送るつもりなのかしら?」
「こう見えてもさっきまで送り続けてたんだよ、そしたら四季様が『いっぺんにここまで連れて来るのも普段仕事をサボる貴女よりかは真面でよろしいですが…裁判所をここまで渋滞させろと言ってはいません、送る回数や送る人数を調節して適度に連れてきなさい、このままだと罪を償わせる所か裁判所がパンクします』って言われちゃったからさ♪これは人数が減るまで待てって言われたと同じだから必要なサボっ……ん゛ん!!…休憩さ♪アンタが気にすることじゃないさ…そこまで気にかける性格はしてないだろ?花妖怪さんよ?」
小町が言ういわくサボりでは無いと軽口を言う
「なら、これ以上何も言うことは無いわ、ただの気まぐれだから勘ぐらない…ただ騒ぐ奴らは現れるだけだから…ね」
幽鬼の頭を撫でながら幽香は静かに言う
「なら、そんな気まぐれさんに一つ質問があるんだけどさ…アンタこそどう言う風の吹き回しだい?」
小町は串団子を幽香に差し向ける
「なんの事?」
「いやなに…ここ数年のアンタの心変わりの決めてがアタイは気になるんだよね…勘ぐらない触れない関与しないが売り文句で一点張りのアンタがさ…」
「………聞いて何かあるのかしら?」
幽香が小町を睨む
「別に何もないさねー…ただ…気になったから聞いてみた…気まぐれさね♪」
何故か勝ち誇った様に小町は笑う
「……チッ…そう、気まぐれ…ね…」
舌打ちをした幽香は黙り込む
「…………(汗)」
状況が分からず完全に蚊帳の外になった幽鬼
しかし、そんな空気に気づいた小町が再び口を開く
「なはは、そんな邪険な顔をしないでくれよ♪こう見えてアタイは知らず存ぜぬで聞いただけってことだからね♪話好きの船頭の悪い癖さ♪」
そう言って小町は立ち上がる
「さて、休憩は終わりにして残りのやる事を終わらせなきゃねぇ〜♪おばちゃん、ごっそさーん♪また来るよ〜♪それじゃ〜♪」
小町は座っていた場所に銭を置き、手をヒラヒラしながら去って行った
「…たくっ…逃げたわね…」
小町が去って行った方を睨む幽香
「な、なんか自由奔放というか…何かと射し込んでくる言い方と言うか…不思議な人だね…(まぁ…それがこまっちゃんの性格だろうなんだけどね…しかし、デカかったなぁ…)」
幽鬼は思い返しながら一言もらす
「……華ちゃんがそう感じるのならそうかもね…ま、自主的にいなくなってくれたから都合がいいけれどね」
そう言って再び幽鬼に抱きつく
「ヾノㅇㅁㅇ;)イヤイヤ…ゆう姉…都合とかじゃなくて場所を考えようよ…」
「んもぅ…いつも甘えん坊なのに…あっ…そう言えば周りの子達から聞いたわよ?」
含み笑になる幽香
「……な、なにが?」
幽鬼はまさかと思った
(\(^o^)/あ、バレテーラ)
その時幽鬼の図星を着いた事を確信した幽香は
「霊夢との間に何があったかはあえて聞かないし、華ちゃんも元気そうだから余計な事は言わない…けれど…もう少し長く一緒に居たいかな〜…なんて…」
幽鬼の髪の毛をサラサラと指を通しながら幽香は言う
「でも、今日なんか紫さんと何か話があるって言ってなかったけ?」
幽鬼は元々今日は幽香に予定があることを聞いていた
「……それは…まぁ…次に回しても問題無いやつだから…」
「すっぽかされるとコッチの予定が狂うから辞めて欲しいんだけれど?」
スキマが開き、紫があらわれる
「元々そっちが開けなさいって言った本人がドタキャンするとかありえないんだけれど?」
ゆっくりとスキマから降りてくる
「あ、紫さん、こんにちは」
「えぇ♪こんにちは♪…見てたわよ?霊夢に追い出されちゃったのね」
やはり紫は最初から見ていたらしい
「あはは…まぁ、今回は頭を冷やす感じて…」
苦笑いで答える幽鬼
「霊夢も霊夢で少しは幽鬼くん離れをしなきゃだから、ちょうどいいかしらね…それなりにお願いね?」
霊夢の事で思い当たる所があるのか何処か言葉を濁す
「それで痺れをきらした空気の読めない賢者様はひとときを邪魔しに来たのかしら?」
横目に幽香が幽鬼の抱きしめる力を強くする
「邪魔も何も…貴女が話があるって……はぁ、まったく…改めて、貴女が幽鬼くんが傍にいる時の面倒くささは理解したわ…」
やれやれと紫
「ゆう姉、とにかく先約の方が大切だから…いつでも会えるし会いに来れるでしょ?」
「…華ちゃんがそこまでいうなら…ふぅ…たくっ、ほら行くわよ紫?」
「なんでソッチがそんなに態度でかいのかしら…はぁ…もういいわ、早く行きましょ…」
幽香の態度に呆れるが紫は軽くながして、スキマを開く
「また後でね♪華ちゃん♪」
幽香は幽鬼に向かってウィンクをして、開いたスキマの中に入って行った
「はぁ…やれやれ、これでどうにかなりそうね…幽鬼くんありがと、助かったわ…また今度ね♪」
そう言ってスキマに入ろうとする
「あ、紫さん!ちょっといいですか?」
その時幽鬼が声をかけて傍による
「ん…?なにか他にあった?…えっ…きゃ...///!?」
紫が振り返ると同時に腕を引かれ抱きしめられる、一瞬何が起こったのか驚くが直ぐに
「…っ…ッ//」
うっとりと目を閉じて、身を預ける
「………ふぅ…こ、これで暫くは妖力は平気ですね?」
ゆっくりと離れると照れくさそうに言う幽鬼
「………んもぅ…不意打ちね…妖怪の賢者である私にこんな事出来るの…貴方しかいないわよ//?」
そんな幽鬼を見て強く言えない紫
「こんな感じで唐突にしないと機会がないので…あ、これは幽々子さんからの情報です」
「何よそれ〜…幽々子ったら、余計なお世話なんだから…」
ツンと拗ねる
「それはぁ…お、お互い様って事で…」
「それで…幽々子の話を出すって事は…白玉楼?」
「あ、すみません…遠回しで…最近会ってないのでアレ(ショタ事件)から…」
「ん〜…別に構わないけれど…確か今日…」
何かを思い出そうと考える
「あ、もしかして都合が合わないとか…?なら、諦めますけど…」
「都合が合わないとかじゃないんだけれど…まぁ…もしなんかあっても幽鬼くんだから大丈夫よ♪」
そう言ってスキマ(白玉楼行き)を開く
「なんかある…まぁ、どんな所でも何かおきるのは仕方ないですけどね…色々自分が火種になりますから」
苦笑いを浮かべる幽鬼
「ふふっ…そうね♪…今度はマヨヒガに招待するわね…ンっ…」
「…ふぉ…っ、!」
紫は頬に軽くキスをして、不意をつかれた幽鬼は驚く
「さっきの仕返しよ♪」
そう言って、間もなくスキマに幽鬼をトンっと押して送り出す
そして…
幽鬼は見慣れた庭園を中心に立っていた
「…………ぁ、…ハッ!!!!…つ、ついたか…」
気を取り戻し、見回すと白玉楼の裏庭だった
「うん…相変わらず、静かだね…うーんと、妖夢辺りに顔見せないと…不法侵入になっちゃうから表回るか…」
屋敷の方へ向かい、屋敷に沿って幽々子達が居るであろう中庭の方へ目指す
「でも、ここも影響してんだね…ま、そらそっか…冥界だしね…」
その途中、辺りを彷徨う魂がいつもより多く漂っているのに気づく
「…節目…か…こまっちゃんにもあったから…もしかしたらだけど……ん?なんだ?」
ふと立ち止まる、地面に何か落ちているのに気がつく
「なんだろ?」
落ちている何かを見つめながら近づく
その時、幽鬼は背後の壁から出てくる者に気が付かない
「……これは?」
しゃがみこみ落ちているソレを拾い確認する
背後の壁から出てきた者はしゃがみこむ幽鬼にゆっくり近づくき、その背に腕を伸ばす
そう言って覆いかぶさった
「ぬぉっ!?」
軽く驚きの声をあげる幽鬼
「んふふ♪ダメよ〜?こんなコワーイ場所で無警戒で背を向けちゃ〜♪…じゃないとこうやって〜…」
ピッタリと抱きつく
「コワ〜イ亡霊に取り憑かれちゃうわ〜♪」
耳元で囁く
「あの取り憑かれると言うか…く、くっついてるの間違いでは?幽々子さん?」
「ん〜?…んふふ♪気にしな〜い♪叶うなら幽鬼ちゃんには四六時中ツいていたいのよね♪」
微笑む幽々子
「えーと?物理的か心霊的のどっちの意味で?」
「ふふっ♪どっちでしょう♪」
幽々子の方に顔を向けるとツンと頬をつつかれる
「…出来れば…今のままみたいにいて欲しいですね…」
「なら、もっとギューしてあげる♪」
幽々子はより幽鬼に抱き着いてくっつく
そして、つかの間の静寂を挟み…
「………ねぇ?幽鬼…?」
ワントーン静かな声が響く
「なんですか…幽々子さん…?」
「私の部屋にくる…?」
幽鬼の背中に顔を押しつける
「………………」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ここは白玉楼の縁側…
情けない声を上げているのは幽鬼…
なぜ彼が声を上げているかと言うと…
「もう幽鬼ちゃんの弱点は知ってるのよ♪」
「…んぅ〜…ここら辺も汚くなってる〜…前よりやり甲斐があるわ…♪」
小声を出しながら優しく耳かき棒を使う幽々子
程よく聞こえる幽々子(ふるゆわボイス)の吐息が更に心地良さを加速させる
月2回の感覚で誰かに耳かきをされる幽鬼…
初めて耳かきをしたのは幽々子であり、そこから広がり今では
幽香はじめ、幽鬼を想う人達で取り合うのだ
しかし、圧倒的に回数は幽々子で、次に多いのが同等に並びんで幽香と霊夢なのだ
溺愛・過保護・愛着どれに当てはまるかは分からない…
しかし、これからも彼の周りには…増えていく…
「……ふぅ…一先ずこんな感じかな、少しでも手を抜くと直ぐに荒れてしまう…あるべき姿は維持するべし…」
箒片手に1人呟く妖夢、ふと空を見上げる
「…………あぁ…暫く、幽鬼さんにお会い出来てないなぁ……最後に出会えたのは…もう…人里での時かな…」
日数を指折り数えて彼の事を想い膨らます
「……はっ!?ダメだ!!良からぬ邪念に心を呑まれては!!これから鍛練なのに!今は考えるな…集中…」
目を閉じ、ゆっくり深呼吸をしながら気持ちと頭の中を整理する妖夢
彼女にとって鍛練や稽古は半端な気持ちでやっては行けないと幼き頃から決めていた、自分への決まり事である
「…………」
風になびく枯れた木々の音を聞き…
「……………」
深く深く集中していく妖夢の意識…
「……………」
今の彼女には動じない…
「………」
今の彼女はどうetc…
「……」
今の彼じょetc…
正面門の前でクネクネと悶え始める妖夢
どうやら雑念が彼女を支配したようだ!!
しかし、彼女は気が付かなかった…
「へぇ〜それじゃぁ…今晩は家なき子って事でいいのかしらぁ?」
相変わらず幽鬼を膝枕して頭を撫でていた
一通りの癒し時間を終えた幽々子と幽鬼は場所を幽々子の自室に移していた
「そうなんですよ…まぁ、今日の夜はゆう姉の所に帰ろうかなっと…」
微睡みながら答える
「このまま居てもいいのに…ダメなの?」
ムニムニと幽鬼の耳たぶを触る幽々子
「ぉぅ…ふ……ダメって事は…」
「妖夢も喜ぶわよ?久々の妖夢抱き枕確保できるのよ?」
そう言って耳に吐息をかける
「ふぉぉ…」
陥落寸前の幽鬼
「どうなの〜?…いてくれたら甘えん坊幽鬼ちゃんのだぁーい好きなぁ♪ごほうびあ・げ・る♪」
「(` ºДº´)」
幽々子はそう呟くと胸を強調する様に身体を横に揺らす
ボヨンと聞こえそうな弾み方をする服に包まれた幽々子の胸を幽鬼は凝視して喉をならす
しかし…
「…………ん…?」
幽鬼は何かに気付き廊下の方へ目線を向け
「ほら〜♪ぽよぽetcッ…『幽々子さん、ありがたいんですが…どうやらお客さんが来たみたいですね』…ん〜?妖夢が戻って来たのかしら?」
幽鬼の一言により、甘やかし(開花)モードが入りそうだったが同じく幽鬼と廊下へ視線を向ける
廊下が軋むのが聞こえる、人数的に
「2人…?」
ふと幽々子がボソッと言うがまた黙ってしまう
しかし、直ぐに…
「………あっ…」
幽々子は何かを思い出して
「…ん?…どうしました?」
「お願いがあるんだけれど、幽鬼ちゃんは寝たフリしていてくれるかしら?」
幽鬼が幽々子へ視線を向けると、フワリと幽々子の細く綺麗な手に両目を塞がれる
「えっ?えっ?」
「いいから♪寝息たてて♪」
困惑する幽鬼に囁く幽々子は再び優しく頭を撫で始めた
(あー心がぴょんぴょんするんじゃぁー)
幽鬼は言う通りに寝たフリを始める
その直後、幽々子の部屋前で足音が止まる
「幽々子様、いらっしゃいますか?」
ふと聞き覚えのある声が扉前から聞こえる
「いるわよ〜」
いつも通り返事をする幽々子、すると静かに襖が開く
「おくつろぎの所失礼します…幽々子様、お客様がお見えです、居間の方へお通ししましたので幽々子様も居間の方へお願い致します」
礼儀正しく妖夢言う
「…ん〜でも…今手が離せないのよ〜…居留守使って〜?」
背を向けたまま、ゆったり断りを言う
「え…!?で、ですが…既に幽々子様はいらっしゃると…!!」
驚き慌てる妖夢
妖夢の慌てた声に「ふふっ♪」と笑うが、妖夢の位置では幽々子の表情は見えない
「も、申し訳ありませんが…!幽々子様は何に御多忙でいらっしゃるんで…!!」
慌てふためく妖夢には幽々子に膝枕されている幽鬼に気がつかない様だ
「ん〜…手と言うか…両足を動かせないのよ〜♪」
幽々子は妖夢に現状を気付かせるために振り向きながら答える
「…りょ、両足…?……いったっ……………っ!?!?!?」
妖夢は幽々子の膝元を見て気づく
そんな幽鬼が居ることを教えられ、普段なかなか会えないのがたたって驚いて固まる
「ねっ?妖夢…離せないでしょ?」
誘惑する様な笑みを妖夢に向ける幽々子
「………どっ…どうして、幽鬼さんが…先ほどまで、入口前で…」
「あらあら、忘れちゃったの?私にはそういうことが出来る古い知り合いが…ふふっ♪」
「……っ…ゆ、紫様…」
幽々子のその問いに妖夢は答えた
「まぁ、これで分かったかしら?…妖夢?…私は顔を出したくないと言ってるんじゃなくて…動けないの…」
愛おしく幽鬼(寝たフリ)の頭を撫でる
「……ゆ、幽々子様のご意見は…分かりました…しかし、今回のお客様は…あの方ですので…此方に案内してもよろしいでしょうか…せ、せめてお話だけでも…」
「そうね、あの方がよろしければ、この部屋に御案内してちょうだい…それに下手な嘘ついたら大変だもの♪」
妖夢に微笑みかける幽々子
「は、はい…!かしこまりました…!今すぐお伝えに言って来ますので!」
そう言って妖夢は幽々子の気が変わらない内に再び居間の方へ戻ろうと部屋から出る
すると…
「……………んっ……あの…………幽々子様…」
襖の影から顔だけひょこっと出す
「ん?何かしら?」
「……後で、私も幽鬼さんに…その…」
ゴニョゴニョと小さくなる声で上手く聞き取れないが、幽々子は何が言いたいのかわかったので…
「ふふっ♪ちゃんと終わったら…彼に奉仕してもいいわよ♪」
幽々子は優しく答える
「……で、では!こちらに案内して…きっ…!!」
妖夢は嬉しそうに声を上げ、善は急げと開けた襖をそのままにしてお客様を待たせる居間にトタトタと早足で向かうが
凛と静かな声が妖夢の向かった廊下の先から聞こえてきた
「あ、…えと………あの…」
閉め忘れた襖まで妖夢が後ずさりして来てしまった
「あらら〜…わざわざ御足労感謝致しますわ〜…♪」
幽々子はそう言って体の向きを廊下側に変える、もちろん幽鬼を膝枕したまま
(おっふぅっ…幽々子様のお腹…)
場所移動で自動的に幽鬼の顔が幽々子の下腹部にうずめる形になる
「…魂魄妖夢、貴女は他の事でうつつを抜かす事が増えましたね?つい先程も軽く注意と説教をしたばかりだと言うのに…」
凛と響く声
「西行寺幽々子…事前に確認をとったはずですよね?節目を迎えた今日に顔を出すと?」
声の主が姿を表す
紅白のリボンが伸びる特徴的な帽子を被り、右手に持つソレは誰かを表すと同意…悔悟の棒
二つ名・楽園と地獄の最高裁判長
白黒はっきりつける程度の能力
四季映姫・ヤマザナドゥ
口うるさい有難いお話を出会った人達にする閻魔様だった
「あら〜ご無沙汰ですね〜閻魔様〜♪」
幽々子はニコニコ答える
「ご無沙汰…先日あったばかりでしょう…貴女は少しばかり周りに意識を向けなさい」
毅然とした態度で言う映姫
「あら、閻魔様に言われなくとも私は周りを見てるわ〜」
視線を幽鬼に落とし頭を撫でる
「……む…なぜ、冥界に生きている物がいるのですか…現世からこの様な場所に何故…」
映姫の目が鋭くなる
「そ、その方は幽々子様のお客様でして!今日にその方とのお約束がありましので!!」
妖夢が映姫の横に立ち、慌てて説明する
「……客人…ですか…なら、こう言っては何ですが…今、現状私の目に映っている光景では普通の客人をもてなす様な感じには見えないのですが…この訳を答えられますか?魂魄妖夢?」
チラッと妖夢を見る
「ぁっ…えぇ…と……その…ですね…」
妖夢は困惑してしまう
「………私には貴女の当主が現世の男士と逢い引きしているように見えるのですが?…どうでしょう?西行寺幽々子?」
そう言って幽々子の傍に歩みよる
「……ん〜、妖夢は嘘はついてないわ〜?…お客さんでもあるのよ♪…ただそれがちょっと違うだけのこ〜と♪」
ぎゅうと幽鬼の頭をまた抱き込む
(└('ω')┘フォォォ!!)
ヘブン状態突入幽鬼
「…………ちょっと違う…ですか…何が違うのでしょうか…貴女は亡霊であり…ここの冥界の管理者として魂の達の眠りを妨げ出ないようにするのが役目でしょう…」
目の前に立ち、厳しくも見定める様な目を幽々子に向ける
「……んぅ〜役目かぁ〜…閻魔様は相変わらずお堅いのね〜…私に管理以外事をしちゃダメって事でしょう?」
「いいえ、そう言う訳で言ったのではありません…私はハッキリさせたいだけです…貴女の膝の上で寝転ぶ、男性とどう言った関係でいるのか…何事もあやふやでは何も進みません…それとも白黒つけられませんか?」
「なら、ハッキリ言うと〜…私一人で独占したいくらいだーい好きなの♪」
映姫の厳しめな問にあっさり返す幽々子だった
ーーーーー
ーーー
ーー
(少し拍子抜けしまたね…ここまであっさり答え出すとは…)
映姫は少し肩の力が抜ける
(まだ何処か引っかかる所はありますが…結局は彼女達が決める事ですしね…まぁ、既に…決まってそうですがね…)
映姫の本来ここに来た理由はあくまでも視察であり、深い理由は特になかった…
彼女が来た時点で深い
しかも節目の時…終わり始まる日…
幽々子に膝枕されている彼を見つめ思う
「にしても…いつまでそうしてるつもりで?」
「あら?閻魔様も膝枕してあげたいの?」
「なんでそうなるんですか…全く…彼からは何も話を聞いていませんよ?」
その一言で空気が少し緊張感がはりつめる
「ゆ、幽々子さん…もう起き上がりますよ…流石にちょっと…」
その空気をいち早く察した幽鬼は起き上がる
「むぅ〜…しかたないわ〜…」
「…貴女って…人は…」
むくれる幽々子対しその態度に映姫の眉間にシワがよる
「と、とりあえず…場所を変えましょう!…映姫様…それでよろしいでしょうか?…ゆ、幽鬼さんも!」
慌てて妖夢が声をあげる
「そ、そうですね!妖夢さん、お茶入れて貰っていいですか!?喉乾いちゃったな〜!」
幽鬼もそれに合わせて起き上がり、妖夢の後をついて行く様に部屋の外へ向かおうとした時
後ろから幽々子が背中に飛びつくように腰にしがみついた
そして…
「うぐっ!?ッ…ゆ、幽々ッ…さっ!?げっあっ!?」
足が滑りバランスを崩す幽鬼
「え…ちょっ…」
体勢を崩した先に映姫の驚く顔
全てがスローモーションに見えた
思いっきりぶつかった
「イテテ…い、勢い良すぎて…変なところ…うった…」
幽鬼はうっすら目を開ける
「いったーい…幽鬼〜…」
後ろの腰あたりから幽々子の声、まだしがみついているのか柔らかい感触がある
「ゆ、幽々子さん?怪我は…ってあれ?」
目の前が真っ暗な事に幽鬼は気づく
「え…ど、どうしてっ!?」
少し混乱し始める、目が空いているはずなのに目の前が真っ暗な事にしかし…
「………ぉ…うん?」
どうやら目が慣れてきたのか、少しずつ見えてきて一色の色が目の前をうめた
「…………し、ろ…白色…?なんでこんな薄暗い所に白?…それに甘くいい匂い…」
まさに目と鼻の先がその白い物があり、どこかで嗅いだ事のある、何かいい香りが鼻から口へ通る
「………………んん?」
もう一度よく嗅ごうとした時、鼻息があたる
「…っひっん//」
「えっ……」
可愛い声が頭上から聞こえた
「きゃー♪幽鬼だいたん〜♪」
幽々子の声が響く
「………:( ;´꒳`;)……」
幽鬼は気づく
先程の可愛い声は最近聞いた時があると…
倒れる時にその人は倒れる先にいた…
このような色のスカートを着ていた…
彼女は白黒ハッキリ色分けを好む方だった…
「……………(激冷汗)」
「……………//(涙目)」
「す、すみま…っetc」
視界が見えなくなったと同時に顔面に衝撃がはしる…
その衝撃で幽鬼は意識を失ったのであった…
花映塚編は「幽香&幽鬼のデート編(香霖堂)(映姫も来るよ!)」とか「射命丸、幽鬼を利用しようと近づくも分からされる」とか「王様ゲームだ└(゚∀゚└) わっしょい (┘゚∀゚)┘閻魔を脱がせ!!」とか内容的にこんな様なのを書いては詰まりました
特に「原作崩壊!?現れた天界のドM娘!?倒壊博麗神社で幽鬼大怪我!?」は内容的に読み返して「(;´∀`)…うわぁ…」って自分で引いたので抹消されました
まぁ、タイトルは思いつくんですが書いてくとストーリーがあやふやで掴めなくなっていくんですよね…
改めて思う…その時だけのテンションて恐いですね…
次はどの位になるかわかりませんが根気よくお待ちください…
お待たせしてしまいすみませんでした
次は映姫にしてしまった事が知れ渡る話になります
絶対領域って素晴らしいものですね…
覗いた事も触れた事もないですけどね!!