IS~Stacked Genius~積み重ねた天才~ 作:だいるー
涼「涼・アストラーデです、趣味は機械いじりと料理、運動はそれなりだと思います。後この右目は小さい頃にちょっと怪我をしてしまってこうなっているのであまり詮索しないでいてくれると有難い。ISに関してはそれなりに知識はもっているつもりなのでよろしくお願いします。」
涼はきっちり35°の礼をした。
女子達「き・・・・・・・」
涼「?」
女子達「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
はい、出ましたすべてを破壊する音響兵器<黄色い悲鳴>である。
涼(ぐ・・・今まで色んな世界の戦いで傷を受けてきたが音響兵器とは予想外だ・・・)
涼は左手を頭に添えたまま膝をつきそうになったが右手で教卓をつかみなんとか耐えた。
ちなみに一夏はモロにくらい撃沈してしまった。南無~。
千冬「全く・・・アストラーデ、お前の席はあそこだ。」
涼「あ、織斑先生、ひとついいですか?」
千冬「ん?なんだ?」
涼「時間がないのは百も承知なんですがあとで群がられても面倒なので質問を3つだけ受け付けたいのですが・・・」
千冬「3つだけですむのかは甚だ疑問だが・・・まぁいいだろう。」
涼「はい、挙手制で、ただし3つだけだからな」
約10秒ほどの沈黙が流れ・・・
女生徒「はいっ」
涼「はい、えっと?」
女生徒「相川清香、いきま~す」
君はア○ロかなんかなのか・・・
清香「彼女はいますか!?」
それだよそれっ、みたいな頷きが多々見られるが敢えて無視することにした。
涼「いや、いないが」
その回答ひとつで盛り上がる女性陣、女生徒が集まるとこうならなくてはいけないという決まりでもあるのだろうか?否、無い。あってたまるかそんなもん。
女生徒「次はあたしよ、好きな女性のタイプは?」
涼「明確に設けてはいない。端的に言えばオレが好きになった子がタイプということなんだろう。次は?」
女生徒「は~い、リアスの目って綺麗な色してるよね~どこか外国の血も入ってるの~?それとお菓子持ってな~い?」
また随分間延びした喋り方である。この子だけ時間の流れが半分くらい遅い気がする。それにお菓子で4つ目だぞ、質問。
涼「悪いが先に質問を返させてくれ、え~っと、リアス・・・というのは?」
本音「布仏本音だよ~、涼・アストラーデだからリアスだよ~」
涼のみならず周りの生徒皆が彼女の独特な空気とネーミングセンスに唖然としている。
そりゃそうだわな。
涼「・・・まぁいい、オレは日本とイギリスのクォーターだ。1/4イギリスの血だ。母がイギリスとのハーフでな、この目の色は母親譲りだ。ちなみにお菓子なら一応あるぞ」
本音「後でちょおだ~い♪後その綺麗な目私好きだよ~。アメジストみたいな綺麗なむらさきいろ~」
このあと涼は一人思ったという。アメジスト知ってたのか・・・
ー休み時間ー
教室内と廊下が騒がしい。まぁ大方世界に二人しかいない男性操縦者を見に来ているらしい。
「「みてみて、あの人よ」」 「「イケメン~!」」
「「もう一人は・・・どうしたのかしらあの右目」」
「「中二病に見えなくもない・・・」」
「「しかしそこもまた悪くないっ」」
涼(散々な言われようだな・・・まぁ気にしないが・・・・・・・・・・・しかし、違う目線も混じっているな)
涼が感じる目線、それは怒り、妬み、所謂負の感情というやつだ。
その目線も気にせず読んでいた小説に目を戻したが・・・
突然視界が遮られた
「だ~れだ?」
この間延び声をそうそう忘れはしないだろう。
涼「布仏、どうかしたか?」
本音「本音でいいよ~。約束のお菓子をいただきにきたのだ~♪」
約束をした覚えは無かった涼だが言うと面倒になりそうだから喉の奥にしまいこんだ。
そして涼が鞄から取り出したのは赤い箱だった。
本音「わ~い、チョコだぁ~♪ガーナ♪ガーナ♪ありがとねリアス~」
ダボダボな袖でチョコの箱を持ち走り・・・もとい、ぽてぽて去っていった。
涼「まるで嵐のような・・・いや、あんなゆっくりな嵐があってたまるか」
女生徒「少しよろしいでしょうか?」
涼「ん?」
本音が去った直後に現れたのは金髪ロールである
涼「・・・おぅ、久し振りだな、セシリア」
セ「覚えていてくださったんですね!私、嬉しいですわ♪あれから5年もたっているのに・・・」
涼「君は中々の印象深さだったし、色々ありすぎたからな、あの日は」
セ「そうでしたわね・・・あ、時間もあまりありませんから今日はこのところで失礼いたしますわ。またお話させてくださいまし」
涼「セシリア・・・あのまま綺麗に育った感じだったな。強いて言えばおてんばっぷりは鳴りを潜めた程度か」
女生徒「お久し振りです」
セシリアが席に戻ってすぐ、また話し掛けるものありけり
涼「お、箒か、イギリスの生活は慣れたか?」
箒「ええ、おかげさまで。改めてありがとうございました。あなたのおかげで一家離散せずにすみました」
涼「オレは社長をけしかけただけさ」
箒「でもあなたが日本政府を黙らせてくれたと聞いてますから」
涼(チッ・・・恵さんめ、よけいなことを)
篠ノ之束は開発したIS<インフィニットストラトス>に必要なコアを467個ばらまき失踪、世界各国は篠ノ之束を手にいれるため世界に指名手配、更に篠ノ之家は重要人保護プログラムにより一家離散となるはずだったが某会社社長菅野恵<すげの めぐみ>と涼によりプログラム発動を出来ずに篠ノ之家全員を恵の会社で保護する形となった。
もちろんそれだけでは世界各国から狙われるので防衛策はある。なにせよISの会社なのだから
箒「恵さんが保護してくれなかったら私達一家は6年前のあの日にバラバラになるはずだった。それを救ってもらったんだ。感謝してもしきれんさ。本当に、本当にありがとう!!」
そのときの箒の礼は最敬礼の45°だったという
涼「やめてくれ、皆見てるから。あとオレの事は涼でいい」
箒も席に戻り、織斑、山田両先生が教室に入ってきた。
涼(なんかもうどっと疲れた・・・オレは大丈夫なんだろうか・・・)
涼の先行きやいかに!?
関わりのあった人物は箒とセシリアでした。
何があったかは番外編的なものでやる予定です。
どのタイミングでやるかは決めてませんが。
箒(6年前)セシリア(5年前)ということはさぁ、涼って一体・・・
癒しは問答無用の本音ちゃん‼️クラスに一人欲しかったなぁ・・・
一夏の空気感すげーわ