IS~Stacked Genius~積み重ねた天才~ 作:だいるー
ー授業中ー
山「~は~で・・・」
電子黒板に重要な部分を書き出しながら口で補足の説明も行っている山田先生。教えるのはとても、上手のようだ。先程まで中学3年生が背伸びして大人って言っているようにしか見えないと思ったことは謝ろう。
すまないと思っている!これでわからないとか言う奴がいたらそいつは相当な馬鹿者であろう。
ペラ・・・ペラ・・・
一「う~・・・」
一(わ・・・わからん・・・なんで皆わかるんだよ・・・)
おっと・・・フラグ回収乙!
馬鹿者がいたようだ。こやつは正統派イケメン織斑一夏。キングオブ唐変木、朴念仁大賞の2冠王の恐ろしい男だ。
山「織斑君、ここまでで分からないところはありますか?分からないところがなんでも言ってくださいね?だって私は先生ですから!」
胸部のみ爆発的成長を遂げた中学3年生が胸にギュッと握った拳をあてエッヘンとしているようにしか見えないのはおそらくこのオレだけではないだろう(byナレーション)
一「あの・・・山田先生・・・」
山「はいっ織斑君!」
早速頼ってくれたと嬉しくなり嬉々として一夏を読んだのも束の間・・・
一「ほとんど全部わかりません・・・」
山「え・・・ぜ・・・全部ですか?」
そら愕然としますわな、序盤も序盤だし
山「ここまでで織斑君の他に分からないという人はいますか?」
・・・・・・・・・・・・・・・
無論誰もあげない。一夏は孤独だった。
一「そ、そうだ、涼は?涼はどうなんだ!?」
一夏は僅かな望み、そう、同じ男の涼ならわからないのでは無いかということだった。
山「あ、アストラーデ君なr」
千「山田先生、少し静かに」
千冬は伝家の宝刀出席簿を右肩に担ぐようなポーズで涼の席に近づく
千「おい、アストラーデ」
涼「・・・・・・・・」
へんじがない、ただのしかばねのようだ(笑)
涼は席の背もたれに背中をしっかりつけた状態で腕組をしながら首は上を向いている状態で目を閉じていた。
一般的には寝ている・・・と見える。
千「・・・・・・」
千冬は無言で出席簿を振り上げ・・・・振り下ろした。
ブオォン
出席簿を振り下ろすだけでは絶対に起こり得ないような空気を切り裂く音。そのまま出席簿は涼の額に直撃・・・・しなかった。
一同「えぇ~~!?」
涼「なんでしょうか、織斑先生」
千「授業中に寝るな」
涼「寝てませんよ、脳を休めていたんですよ。脳は寝てる間も働いているというじゃないですか」
千「その理論だと起きていようが寝ていようが脳は働いているということにならんか?」
涼「おや?こりゃ一本とられましたな。以後気をつけましょう」
一同「・・・・・・・・・」
このやりとりの中皆の視線は涼が背中を預けていた背もたれに向いていた。何故かって?至極簡単なことである。食い込んでいるためである。背もたれから10センチ程、いや、食い込んでいるというより切れたの方が近いかもしれない。
千「今回は私の一撃を避けたことに免じて見逃してやる。授業に出ている以上はシャキっとしていろ」
ちなみに一夏はというと・・・
一(千冬姉の一撃をかわした!?なんなんだアイツ・・・千冬姉は最強なんだ、避けられるはずがない、マグレに決まっている、もしくはバレない程度に薄目を開けていて見えているうえで避けたんだ。自分はデキるんだと見せつけるために。そのために千冬姉を利用するなんてなんて卑怯な・・・)
ゴゴゴゴ・・・
一夏から僅かばかりの黒いオーラが見えかくれしていたがあまりに小さすぎて涼も千冬も気付かなかった
千「アストラーデ、一応確認だが、~まで授業は進んでいるわからんところはあるか?」
一(はっ、そうだった、忘れてたがアイツもわからないはず、一緒に怒られようぜ!!)
さっきの思いはいずこへやら・・・一夏は心の中でサムズアップしていた。
涼「・・・・・・・」
涼は無言で黒板と教科書を見ていた。
一(良かった・・・やっぱりわからな・・)
涼「初歩過ぎてお話になりませんね。逆にわからない奴がいたら心の中で馬鹿と呼び続けますね」
一夏の心の声に被せるように非常な宣告が。やはり一夏は一人だった。
涼「そもそも参考書を読んでれば誰でも理解できるところだろう」
千「だそうだ織斑、お前入学前に渡した参考書はどうした?必読と書いてあったはずだが」
一「・・・あの分厚いやつですか?」
千「そうだ」
一「古新聞と間違えて捨てま・・"バシィィン"あいたぁ!?」
千「必読と言っただろうがこの大馬鹿者!再発行してやるから1週間で覚えろ、いいな?」
一「いや、あの量をいっしゅ」
涼「一週間もくれるんですか?2日もあれば十分でしょう」
再び一夏に被せるように告げられる涼の非常宣告。広辞苑並の分厚さの参考書なのだが・・・
千「何故2日なんだ?」
涼「オレが2日で読み終わったからですよ」
一同「・・・・・・・・」
皆は最早心の中で突っ込むことすらやめたようだ。
千「模試首席のお前ならデキるかも知れんが残念ながらこの馬鹿には無理だ」
一「千冬姉、そんな言い方・・・"ヒュンっ"イデェ!?」
千「織斑先生だ、何度も言わせるな」
一同「・・・・・・」
今日はやたらと黙ることが多いようである。こんくらい静かなら授業もしやすそうである。
セ「あの・・・織斑先生?首席はこの私、セシリア・オルコットのはずですが・・・」
千「ん?あぁ、そういえば言ってなかったな、男性操縦者は筆記は免除だったんだがアストラーデからやらせてほしいと頼まれてな。やらせてみたら結果的にそうなっただけだ」
セ「り、涼さん、あなたの点数はいくらでしたの!?」
涼「人に聞くなら先に自分を言ったらどうだ?セシリア」
セ「あ、申し訳ありませんわ・・・・・私は859点でしたが・・・」
涼「平均95.4点か、流石だなセシリア」
スパッと計算結果が出る涼も大概だと思うのだが。
涼「さて・・・オレの点数だが・・・オレが言うより織斑先生が言ってくれた方が説得力があるでしょう?嘘だと疑われる可能性も極端に下がる。では織斑先生、お願いします」
千「良いように使ってくれるなアストラーデ。我々も半信半疑なんだからな・・・
まぁいい、満点だ」
一同「・・・・・・・へ?」
一同「えぇ~~!!」
涼「五月蝿いな・・・静かにしてくれ・・・」
涼は対応に疲れ、窓の外を見ようとしたが隣の本音が寝息をたてていることに気付いた。
本音「すぴー、すぴー」
よくバレなかったと思う。いや、涼と一夏の騒動で二の次、三の次にまわされていたのか?うまいこと気付かれなかった。
涼「おい、本音、起きた方がいい、織斑先生に見つかると大変だぞ?」(小声)
千「もうバレているがな、気付かないとでも思ったか?」
ヒュン・・・・バシンっ
本音「いた~い」
今日もIS学園は平和である。
今日もってかまだ1日目な気がする・・・時数を増やして日にちの進行を早めた方が無難だろうか・・・
話の内容がマジ亀な気がしている