特典ない系転生の鬼畜人生を謳歌する 作:揚げたて茶飲みのハンバーグ
200連してピックアップセレナさん六人だけとかゲームのガチャ排出率おかしいよ……
セレナさんと結婚しよ…(小声)
「ぁ……ぁぅ……ぁ」
この俺の姿は一体なんだ……?
これじゃあ金髪ロリ……もとい、金髪美少女の見た目そのものじゃないか。
しかも自分の声をよく聞いてみたらものすげぇ可愛い声してるし……自分で言うのもなんだけど。
「うんうん、やっとわかってくれたみたいだね」
彼女は納得したように何度か頷く仕草をしている。
いや、全然わかりたくもないんですけど。なんで目が覚めたら突然パツキン美少女になってるですかね?
「それじゃあ早速だけど私の研究に付き合ってもらうけどいいかな? いいだろう? うん、いいね」
彼女は言いたいことだけ言い残してそのままいそいそと牢屋をまた出ていった。
絶対あいつ俺の返事聞くつもりないだろ。
◇
それから数十分ほどたった頃、彼女は牢屋へと戻ってきた。……変な青色に輝く結晶体を持ってきて。
「すまない、待たせてしまったね。少し準備に時間がかかって……って君寝かけてないかい?」
彼女は俺がウトウトしていたことに気がついたのか、少し声音を低くしこちらを見据えている。やばい、先程までの展開が急すぎて忘れてたけどこの人ものすげぇ怖いんだった……。
本能的な危機感を感じた俺は、眠気を抑えられた訳では無いがシャキッとているように見えるようにした。
「……はぁ……じゃあまず最初にこの結晶……『魔力核』と言うのだが、これを君の体内に入れさせてもらうよ」
そんな俺の姿に呆れ、軽いため息をつきつつも彼女はその魔力核と呼ばれるものをそのまま上へと投げた。まず魔力核ってなんだよ。
そしてそれは、そのまま重力の流れに従い地面に落ちる手砕けるのではと思うと、突然、宙で動きを止め、そのまま浮遊をしだした。
え? なにこれ?
正直、体が金髪美少女なったことよりも物体が突然宙に浮いた事の方が普通にビビるんですけど! しかも体内に入れる? なに? 解剖でもすんの? それ研究とかじゃなくてただの人体実験だろ!?
「ああそうだ、一つだけ忠告を。それ、とてつもなく痛いから我慢しておくれ」
「……ぁぁ……ゃ……め……」
俺の言葉を聞くはずもなく、誘拐犯が指をスっと動かすと魔力核はそのまま文字通り俺の
そして体に痛みが…………
…………痛みが、襲ってこなかった。
「……んん? 君……痛みはないのかい……?」
痛みがないどころか、先程まで感じていた頭痛や目のかすみすらもなくなっている。
これは魔力核とやらのおかげなのだろうか?
「あ~、しかも声まで出るようになってるじゃん!」
体の異常が無くなったのでもしかしてと思い声を出してみるとあら不思議、普通に声が出るようになっていました。
「…………まさか、成功するとは思っていたが大成功とまでいくとは……」
そんな俺の様子を見て、とても驚いているのはこの研究とやらの張本人。
「……ふふっ、これで研究が捗る……!」
そしてその人物は驚いているかと思えば次は突然笑い出した。
なかなかに情緒不安て……表情が豊かな人である。
「……なぁ、1つ……いや1つどころじゃないけど、聞きたいことがあるんだけどいいか?」
「ん? あぁ、なんでも聞きたまえ。これからしばらくの間ひとつ屋根の下で暮らす仲なのだ、知らないことがあっては困るだろう」
「おいまて、また聞きたいことが増えた。しばらくひとつ屋根の下で暮らすってどういうことだ?」
こいつと……ひとつ屋根の下……?
出来ればご遠慮願いたい案件である。
「どういうこととは、そのままの意味だよ。もしかして言い方が悪かったのかい? だとしたら言い直そう、君は、私と、ここで一緒に暮らす。わかったかい?」
「いや聞きたいのはそこじゃねぇよ! まず、第一に俺を誘拐して勝手に研究とやらをさせてきた知らないやつと一緒に暮らしましょうって言われてはいわかりましたって言えるか!?」
少なくとも俺は言えない。
いや、俺どころかほぼ全世界の人が無理ですと答えるはずだ。相当ズレた人か、頭が弱い人以外は。
「知らない人……か。あぁなるほど、そう言えば自己紹介をしていなかったね」
そう言うと彼女はフードに手をかけ、そして今まで見えなかったその顔を顕にした。
「私の名前はユキナ。ユキナ・フローリアだ。よろしく頼むよ」
出てきたのは艶のある綺麗な黒色の髪をし、凛とした美しい女性の顔であった。
正直言うと……一瞬だが見とれてしまった。今は俺も体は美少女なのに。
「あ、ああ。よろしく頼む……ってそうじゃなくて!」
何悠長によろしくしようとしてんだ俺は!
仮にもこいつは俺を誘拐して勝手に研究に付き合わせたやつだぞ!?
隙を見せたら何されるか分かったもんじゃない。ここからは絶対に油断なんてしないぞ。
「ははっ! 面白い反応をするじゃないか。君と一緒にいれば楽しみには困らなさそうだ」
そんな俺の心境など知る由もなく、彼女──ユキナは笑いながら俺の頭を撫でてきた。
…………意外と悪くない。
「ってだからっ……!」
「まあまあ、落ち着きたまえ。いろんなことを突然知って、疲れてるだろう? 今は少し休んで、聞きたいことは明日私聞けばいいさ」
彼女は俺の四肢の枷を、取り出した鍵で解除し、俺をわらのベッドに行くよう促してきた。言われてみれば、確かに先程から眠気がしており今にでもベッドで寝たい気分だ。
枷も外してもらったことだし仕方がない、不安ではあるが今日はもう寝るとしよう……眠気に優る欲などないのだよ。
そして体を動かそうとした、その時であった。
「……痛っ!」
あまりにも長時間体を縛られ、動かなかったせいだろうか。
立ち上がろうと足を動かそうとしたとき、足に力が全く入らずそのまま滑らしてしまい頭から地面に衝突していまった。
「……私が運んであげよう」
そして俺は、人生で初めて女性にお姫様抱っこをしてもらった。
次っていつの投稿になるんだろう……