これは、1人の少女の密かな復讐劇だ。
アノヒノチカイ
-----雨の中、少女が泣いてる。
まだ年端もいかぬ少女が、友人が消えた事に、そして、自分がその責任を問われるかもしれないと言う恐怖に。
***ちゃんがわたしと一緒にいたからいなくなっちゃった わたしのせいで 違うの わたしそんなことしてない いやだ なんで ***ちゃん 悪くない わたし ひどい いない
考えがまとまらない
気持ちがおさまらない
足がすくむ
黒い脚…
おや、どうしたのかな?お嬢さん。
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「また、あの日の夢…」
またあの古い夢だ。
「最近は減ったからもう大丈夫だと思ったんだけどなぁ」
言って涙を拭く。いつもこうなのだ、あの日の、あの時の夢を見ているといつも涙を流している、心が折れそうになっている。
「お顔、洗わないとダメだね。」
じゃないと、お姉さんを起こしにいけないもん。
大丈夫、私もう泣くだけじゃない。助けられるぐらい強くなったし、支えなきゃダメな人もできたから。だから、今日も明るくいないと。ちゃんと心から笑って、***ちゃんの分まで生きないと。
「おはようございます、佐奈江さん。」
「うん、おはよ千佳ちゃん。」
稲田 佐奈江さん、本名はサナスさん。まあ、本名で分かる通り日本人じゃない。--というより玄界
まあでも今はそんな事より、
「ご飯出来たので、食べましょう?」
そう、お腹が空いたのである。
「うん、じゃあ今日もお願いね。」
そう言って伸ばしてきた手を繋ぎ、移動する。
ご飯の後ふとお姉さんが
「いつもありがとうね。」
と言った。
「どうしたんですか?急に改まって。」
「いえね、いつも私の目が見えないばっかりに家事全部押し付けちゃって申し訳ないなーって。」
そんな事、気にしなくていいのに--
「ふふっ、良いんですよ?私お姉さんにとっても感謝してるんです、それに恩返ししたくてやってる事なんですから。」
「そう?でもありがとうくらい言わなきゃと思ってさ。」
「じゃあ、どういたしまして。」
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お友達が、それは辛いね。
そんな君にお姉さんがおまじないをしてあげよう!
おまじない?
そう、勇気が出てきて、どんな辛い事も、考え事もほんのひと時だけ忘れさせてあげれるおまじない!
そう言った女の人がブレスレットを触って、「オウル、起動」と言った。
キレイなハネ…
それは女の人の背丈の2倍はあるかと思われる程の猛禽類を思わせるソレが、雨あがりの世界ではとても美しく見えたのだ。
そうかい?それは嬉しいなぁ、じゃ、ちょっと失礼して…と
ひゃっ
わぁ、たかい…でも、とってもキレイ。
でしょでしょ?世界ってすごく残酷でひどい奴なんだけどこうやって高くから見下ろしてやるとこんなにも綺麗なんだ。
だから、泣くのは少しの間お預けだ。
こんなに綺麗なんだ!楽しまなきゃ!
たの、しむ…
そう!楽しむんだ!どんなに嫌なことがあっても
うん、とってもキレイ
ありがとうお姉さん
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「オウル、起動」
身体を変えて少ししたら現れるであろう化物を幻視し、睨みつける。
私は、ネイバーの化物なんか、大嫌いだ。
でも、やっぱり今日も
「綺麗」
下の方で黒い孔が空く、白い化物が這い出てくる。
「フッ!」
羽を数枚、化物めがけて射出する。
すると羽は狙い通り化物を捉え、化物が動かなくなる。
「トドメを」
地面に降りて、化物に近づいて、口にある目の様なものにもう一枚、羽を射出。
確実に仕留めないと、被害が出るから。
「化物なんて、いなくなっちゃえば良いのに。」
1人愚痴り、トリガーを解除し、帰る。
「晩御飯、何が良いかな?」
これは、勇敢なヒーロが出てきて、悪者を倒したり、まして勇猛果敢な少年少女が、切磋琢磨する物語ではない。
これは、1人の少女の密かな復讐劇だ。
初心者の癖して、空を飛べる様なブラックトリガーを書きたかったんです。
早いうちに終わらせます。
誤字脱字、アドバイス等があれば反映させていただきます。