Hide Owl   作:錬鉄

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ちょっと手詰まり感


ブラックトリガー

ゴーグルをかけた青年が、白い少年に問いかける。

 

「ねえ、遊真さん、ボーダーに入んない?」

 

少年は考える。目的の目処はまだ立っていない。だが、彼はボーダーにいるという。

 

「とりあえず話だけでもいいからさ。」

 

そうか、ソレナラ

 

「オサムも一緒ならいいよ。」

 

「来まりだね。」

 

とても嬉しそうに笑顔を少年に向ける。

 

 

 

 

 

------------------------------ー

 

俺が死んだらミデンに行ってボーダーって組織に行け。

そんでもって最上に会いに行け、助けは出してくれる。

 

モガミ?

 

そう、最上だ、アイツならお前の身の上を知っても悪いようにはしねぇ筈だ。

 

-------------------------------

 

「ホウ、どら焼き。」

どうもこの柔らかく、甘い匂いのするものはどら焼きというそうだ。

お、ウマイ。

お茶?ありがとう。

 

「遊真さん、ボスが話せるってさ。」

ボスという人が帰ってきたらしい。

 

「うん、今いくよ。」

 

「メガネくんも来てね。」

 

 

え?ボクも?

 

「あ、はい!」

 

 

 

支部の中歩いてたらジンがドアの前で止まった、ここなのか、ボス

 

コンコンッ

「失礼します、2人を連れてきました。」

ジンが敬礼をする。

ボーダーって軍隊なの?

 

「おっきたな、おまえが空閑さんの息子か。はじめまして。」

 

「どうも。」

 

 

 

「おまえ、親父さんの知り合いに会いにきたんだろ?その相手の名前はわかるか?」

 

「モガミソウイチ、親父が言ってたのはモガミソウイチだよ。」

少し、ほんの少しボスの空気が沈んだ。

 

「そうか…やっぱり最上さんか…」

 

 

 

 

レプリカ(小)に聞いた話だとどうも空閑は父親をブラックトリガーから蘇らせることが目的だったようだ。

だが、それも先ほどの風刃、最上宗一の例で、現行は不可能だと知った。知ってしまった。

 

「オレはむこうの世界に帰るよ。こっちにきた理由はもうなくなった。これ以上いてもゴタゴタするだけだからな。」

でも、だけどほんの少し、帰りたくないなんて思ってしまう。

 

「けど、この何日かは面白かったな、ひさびさに楽しかった。」

でも、ちゃんと帰らないと少女がどういう手で報復するかわからない。

 

「そっか、帰る日くらいは教えてよ、見送りくらいするから。」

 

 

 

 

ジンと話し終わって階段を降りたら、意外な事にオサムに引き止められた。

でも、止められる訳にはいかない。

「すまんな、そうもいかないんだ。」

 

「なんでっ…」

 

「用事を済ましたらすぐに帰れって言われて頷いちゃったから。」

 

「じゃ、じゃあ、またこっちに来れば…」

 

そうはいかないだろう。彼女が見ているのだ。また来た時、その時に彼女が許してくれる保証はない。

 

「そんな、捨てられた犬みたいな顔するなよ。」

一緒にはいてやれない。でも

「もし困ったら、ネイバーフッドにきてオレを探せよ、そん時は今度は俺がオサムを助けてやる。」

 

オサムには悪いけど、それ以上はしてやれない。

だから、できる事ならなんだってやってやる。

 

「今度のニチヨウビ?に帰るから見送りくらい来てくれると嬉しいんだが、いいか?」

 

「あぁ、もちろんだ。」

 

 

 

 

 

「ヤッホー遊真さん、こっちでやりたいことは全部やった?」

ジンがいつもの服で何か食べながらこっちに来た。

 

「うん、大体終わったよ。」

 

「そっか、ぼんち揚食べる?」

ぼんち揚って言うのか

 

「イタダキマス。」

サクサクしてうまい。

 

「あと1時間もすれば軌道が最も近くなる、頭に入れといてくれ。」

レプリカから報告が入る。

 

「オッケー、しかしオサムはまだか。」

オサムが来ない。確かに一緒にいることは断ったが、まさかそれで約束を放り出すとは思いにくいが…

 

 

「ご、ごめん、完全に、寝坊っ、した!」

オサムが走ってきた。なんだ、寝坊か

おわっ、ハァハァ言ってるどんだけ運動できないんだ。

 

「ハハハッ、オサムはもっと運動したほうがいいな!」

 

「まあ、時間少しあるっぽいし珈琲でも飲む?」

ジンがキッサテンを指差して言う。

 

「ハァ、ハァ、お、お願いします。」

バテ気味のオサムも賛成する。

 

 

チリンチリン

 

「アイス珈琲3つとサンドイッチを…メガネくん食べれる?…3つで。」

食べれるのか?オサム

 

「さて、…

 

 

 

話しているとレプリカが、

「ユウマ、窓の向こう、ビルの上に彼女がいるぞ。」

 

「キチンと見送らないと信用できないってことか。」

まったく、恐ろしいもんだ。

 

「ユウマさん、彼女とちょっと話してもいい?」

ジン?まあべつに俺は問題ないケド

 

「いんじゃない?あっちが話してくれるかわかんないけど。」

 

「そこは大丈夫、俺のサイドエフェクトがそう言ってる。」

そうか、そんな未来が見えたのか。

あれ?もしかしてジン俺の見送りよりそっちメインじゃない?

まあいいか

 

 

 

 

 

「ボーダー…それも、一時侵攻のときに見た気がする。」

 

 

-------------------------------

 

こいつらの事は任せてほしい。

我々はこの日の為にずっと備えてきた。

 

-------------------------------

 

「フンッ、鍛えた牙も守り通せなきゃ意味はないじゃない。」

少しの怒りを滲ませ、相手を観察する。

 

 

 

 

「さて、じゃあそろそろ出よっか、レプリカさん、帰る場所の希望とかはあるの?案内するよ?」

提案するが、レプリカに場所でどうこう言われた記憶はない。

 

「いや、こちらはそう言ったものは特にない。ただまあ、人目はない方がありがたいな。」

 

「オッケー、じゃあ警戒区域でしよっか。」

 

 

 

彼らが動き出した、どうも人気のない方に向かってるのでこれから送り出すのだろう。

 

「オウル、起動。シェイプシフト、ハイド。」

トリオンの漏出をできるだけ抑えて飛ぶ。

 

 

 

「この辺で良いだろう。」

レプリカは空を見上げて、

「ユウマ、彼女に降りるよう促してくれ。」

 

「オッケー、おーい!」

空を仰ぎ、手を振る。

 

すると、

 

ヒュンッ

鋭い音がしたと思ったら、彼女が降りてきた。

 

「な、千佳ちゃん!」

オサムはどうやら知り合いだったようだ。

 

「……」

あれ?オサムのこと思いっきり無視してるけど、オサム何かしたの?

 

「帰るんですか。」

俺に問いかける、やっぱりオサム無視されてんじゃん、相当嫌われてるんだな。

 

「ああ、目的は達成できなかったけど、もう用はこっちにないからね。」

 

「そう、それで私のことは?」

 

「誰にも、いや正確にはそこのジンって人が話せるかどうか聞いてきたから、まあアンタがいいならできるんじゃない、くらいは言ったけど。」

 

 

 

 

 

「ジン?」

そんな知り合いはいないはずだが、と言うかそもそもボーダーの人間なんて関わっていないのだが。

 

「どうも、はじめまして、迅 悠一です。少しお話し、いいですか?」

 

「少しだけです。」

 

 

 

 

 

おや以外、少しなら話してくれるんだ。

 

「少しですか、ではまどろっこしいのはなしで、

ボーダーに入りませんか?」

乗ってくれれば、大変嬉しいんだけど…

 

少女は、

「「こいつらの事は任せてほしい、我々はこの日の為にずっと備えてきた。」」

それは、

かつて自分達が言った市民への宣誓

 

「引きこもって備えていた貴方達は被害を想定よりも随分、

()()()()

でも、足りなかった。

貴方達の力では守れない。

守れない防衛組織になんて、入るつもりはありません。」

 

あぁ、どうも

 

「随分嫌われてるなぁ、確かに、俺たちは全てを救うことはできなかった、だから今、全てを守るだけの力が欲しい、戦力が欲しい。」

未知のトリガーを遊ばせたくはない。

 

ズドンッ

迅の足元に刺さった羽にレプリカがちょっとビビった。

 

 

 

 

「できなかったことに対する反省、次回策を練るのはいいことです。」

確かにいいことだ、だが。

 

「でも、私には関係ない。」

そう、全てなんて私は守れない。だから、自分とお姉さんさえ守れればいい。

「全てを守りたいなら私抜きでやってください。」

私には()()()()()()()()

 

 

 




さて、頑張って終わりに向けたいのですが、思ったより難しい。
無理矢理感出るかもしれないのでそん時は是非改善案、ご指摘ください。
あと、体調には気をつけてください。(戒め)
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