あ、戦闘描写は苦手なんです大規模侵攻はすっ飛ばす予定です。
とりあえずは準備ですね。
っていうかFGO四周年の新キャラが気になって仕方がないんですけど。
「トリオン体活動限界、戦闘終了。」
無機質な声が響く。
「いやー、分かってはいたけど飛ばれたら風刃は打つ手無しだなあ。」
電柱を辿って刃を伸ばしても距離があるために、羽で打ち消され、地面に近づいた時に地を這わせてみても上昇されてかわされる。未来視を使っても打つ手無し、完全に相性負けしている。それに、
「地力が違い過ぎる。その羽一体何枚飛ばせるんですか。」
「実際に試したことないですけど、一日中打ち出し続けても大丈夫だと思います。前の所有者は半日も打ち続けたら終わった上にリロードが必要だったそうです、私は今のところリロードが必要だとは感じてないですけど。」
だそうだ。機能的に風刃に似ているが本質が違う、風刃が一発一発が威力が高い代わりに弾数が少ない。そして飛べない。
「いや、たとえリロードがあっても飛べる上にシェイプシフトの機能で回避が容易に出来るとなれば十分規格外だと思うんですけどねぇ。」
天羽もそうだが、ブラックトリガーの性能の違いが凄い。
文字通り格が違う。
特にあの羽、一見飛べる事に目が行きがちだが、真に驚異的なのはなんといってもシェイプシフトだろう。形態によって羽が変化し、対応する。まさに
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雨取さんはボーダーではS級隊員として扱われます。
待遇は月給制、福利厚生の一環として要望のあったベイルアウト機能付きのトリガーを二つ支給します。また、雨取さんが保護しているネイバーの方は、此方での戸籍を与え、家屋はトリオンで構成したものを、との事でしたので新しく用意致しました。そして戦績により、別途手当が付きます。ボーダーの組織人としての扱いが受けられます。
また、緊急の呼び出しには出来る限り最優先でお願いします。
そして目下の最優先事項はご自身のトリガーの性能把握と戦術の確立、そしてトリガーの訓練をお願いします。
他にも項目はありますが大きな事項この辺りです、こちらの書類に詳細を記してありますので、目を通しておいてください。
では、これからはボーダーのS級隊員、雨取隊員と呼称します。
今後のご活躍に期待しています。
女性に大まかな説明を受け、外に出る。
お疲れ様、雨取さん。長話の後でなんだけどメガネ君が話しあるみたいだからちょっと付き合ってもらっていい?
迅さん、認識通りブラックトリガーの保有者で、サイドエフェクト「未来視」を持つボーダーのS級隊員。趣味は暗躍らしい、勝手にしていただきたい。
…三雲さんですか、いいですよ。
彼に会うのはまだ少し抵抗がある。どうしても兄の顔を思い出してしまう。
良かった、じゃあ行こっか。
こんちはー、メガネく〜ん、雨取さん連れてきたよ〜。
呑気な声で三雲さんを呼ぶ。
あ!千佳ちゃん!ネイバーの方って目が見えないんだよね?確か。
お姉さんの話ですか、しかしそれを確認するためにわざわざ呼んだのだろうか?
そうですけど。
実はね、ネイバーの方にトリガーの医療転用の被験者になって欲しいんだ、今のところ心肺機能の問題は解決できることは確認できたんだけど視覚不良の方へのテストが保留されたままなんだ、これが成功すればネイバーの方は千佳ちゃんのトリガーを使わなくてもまた目が見えるようになるんだ。どうだろう?この話ネイバーの方に通して貰えるかな?
お姉さんの目がブラックトリガー無しで…?
それは…可能性としてはどの程度あるんですか?
確定ではないけど、理論上では80%を超えてるからかなり高い可能性でもう一度光を取り戻せると思う。
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なんて迅さんの嘆き(?)を聞いてるうちに時間は6時になろうかと言う時間だ。
「今日もありがとうございました。そろそろ時間なので私はこれで帰りますね。」
帰ってご飯を食べよう、最近は家に帰るのがとても楽しみだ。
「そっか、もう暗くなる時間だね。こちらこそありがとう、気をつけて帰ってね、なんなら支給のトリガー起動しても良いからね。」
「はい、ではお疲れ様です。」
そして私は玉狛支部を出た。
「ただいま、サナエさん!今日のご飯は何ですか?」
「おかえり〜千佳ちゃん、今日はお魚だよ〜。お魚屋さんで鯖を見て一目惚れしちゃった。」
修さんの提案にお姉さんは頷いた、そしてトリガーを起動してる間だけ、お姉さんはもう一度世界を眺められるようになった。
「お魚ですか、楽しみです。」
本当に楽しみだ。ここ最近はお姉さんの提案でご飯を当番制にした。意外にもお姉さんは対応力が高く、慣れない魚なども直ぐ扱えるようになった。羨ましい。
「「ご馳走様でした。」」
「千佳ちゃん、今日もまたお願いしていい?」
お姉さんはもう一度目が見えるようになってからはちょくちょくオウルで空へ連れて行って欲しいと言うようになった。
「ええ、勿論です。また見に行きましょうか。」
「オウル、起動。」
「うーん、やっぱり千佳ちゃんの羽いつ見てもおっきいね〜。」
お姉さんが目が見えるようになってから分かったのだが、私の羽は体格差を考慮してもお姉さんの羽よりいくらか大きいらしい。
「そうですかね?まあ、おかげでお姉さんと一緒に空を飛べるんで全然良いですけどね、さ、どうぞ。」
手を差し出す。
「ふふ、よろしくね。」
さあ、今日も飛ぼう。
これまでこの世界は残酷な事が多く、とても酷い存在だった。いや、これからもそうなのだろう。
でも、それでも今日も世界は
「綺麗だね。」
「はい、とっても綺麗です。」
本当に美しい。
「沙奈江さん、予知では今日、大規模侵攻が起きます。ベイルアウトが付いているとはいえ、今日はボーダーの私の部屋で過ごしてください。暇つぶし用に本とか持って行ってください。それと少し早く出るので一緒にボーダーへ行きましょう。」
そうだ、下手は打たない。絶対にお姉さんの安全は確保する。その為にS級隊員としてボーダーに所属しているのだ。
街の人は二の次。一番はお姉さんだ。
「わかった、じゃあお昼ご飯はコンビニかどこかで買ったほうがいいかな?」
「いえ、ボーダーの私の部屋に電話があるのでそれで本部の方に言えばお昼は大抵のものは食べられるので食べたいものがあればそっちで大丈夫ですよ。」
「そっか、至れり尽くせりだね。さすがS級隊員。」
ふふふふ、そうなのだ。私のS級隊員はお姉さんの為なんです。
「ふふ、すごいでしょう?だから今日はゆっくりしててください。」
「じゃ、行きましょうか。」
鍵をかけ、歩き出す。
さあ、今日が大規模な侵攻だ。気を抜かないようにしなければ。
なにせ今回の侵攻の候補にアフトクラトルが存在する。
大丈夫だとは思うが、万が一なんて言葉もある。
保険に保険をかけるつもりで居ないと守れない。
「じゃあ私は学校に行ってきますね。」
「うん、いってらっしゃい千佳ちゃん。」
お姉さんが手を振ってくれる。嬉しい、頑張ろう。
ゲート発生、ゲート発生。
非番の隊員はすぐさま目的地へ移動、戦闘を開始してください。
無機質な声が携帯端末から響く。
「先生、生徒を連れて避難してください。」
「まて!千佳ちゃんはどうする気だ!」
動揺した先生が私を心配してくれる。優しい人だ。
「私は、ボーダーです。早く、避難を。」
「ぐ、わかった!必ずまた学校に来いよ!」
それは、もちろん。
「オウル、起動!!」
さあ、早くて次にも終わらせます。
もうしばらくお付き合い願います。
死人が出るくらい暑いので水分補給を怠らないようにしてください。
では、また次回にお会いしましょう。