Hide Owl   作:錬鉄

9 / 10
えー、前も言いましたように、戦闘描写はマジで苦手です。なので、逃げます。
というわけで少し、というかかなり飛びます。
あとそれに伴って前々話に少し付け足します。
あ、一応ですけど、千佳ちゃん、遊真は千佳ちゃんの方針で忍田本部長派という事になってます。そこで一悶着あったのはまあご愛嬌という事で。


コレカラワタシタチハ

「ミラ!!!」

 

「たいちょ…」

ワープの女の体を2本の斬撃と複数の羽が刻み、貫いた。

大煙幕、女の生身が晒される。

 

「まだ。」

さらに5枚、羽を女に射出する。

 

「アレクトール!!!」

ハイレインが自らの護り分も含めてほぼ全ての弾をミラの護りに向けた。

そこにまるで測ったように斬撃が二本、

大煙幕

ワープ女を護れたが、代償は大きく、隊長格までトリオン体を失ってしまう。

 

ザンッ

超高空から地上に戻り、

「トリガーオフ、トリガー、オン」

オウルを解除し、配給されたトリガーを起動する。

「エスクード。」

各5枚、都度10枚のエスクードでブラックトリガー使い2人を箱のように囲い、捕獲する。

「本部、こちら雨取、ブラックトリガー二本の捕獲、無力化に成功。回収をお願いします。迅さん、サポートありがとうございます。」

本部に回収を要請し、的確に刃を飛ばしてくれた迅さんにお礼を言う。

 

『いやいや、こちらこそ助かったよまさか予知で一番早い未来をたどって黒トリガーを捕獲するなんて流石ですよ。』

 

通信越しにきちんとお礼は言えたようだ。

 

ブロロロロロ……

遠くから木崎さんが来るのが見えた、どうやら捕獲後の移送も気を使うようだ。

 

 

「雨取さん、お疲れ様です。後は俺たちに任せてほかの戦線へ援護に行ってください。」

いつも玉狛支部へ行ったときにも思うのだが、この人はなかなか距離感を感じる。やはりS級である事が絡みづらいのだろうか。

 

「はい、後はお願いしますね。では。」

でもとりあえずはほかのブラックトリガーの元へ行こう。

 

「エスクード。千佳さん、トリガー変えても大丈夫ですよ。」

烏丸さんに伝えられ、トリガーを換装する。

 

「トリガー、オフ。オウル起動。」

お姉さんの羽を携え、飛翔する。次は凄まじく早い剣を操る老人だそうだ。

 

 

 

 

-------------------------------

雨取さん、今度の侵攻ですが、ほぼ確実にブラックトリガーがくると思います。沙奈江さんの話であったワープトリガー、トリオン拘束トリガーこの2つは確実ですのでこの2つを優先してほしい。

 

迅さんは未来予知で今回の侵攻の内容をかなりの精度で把握できたそうだ。なのでわざわざ玉狛支部に人を呼び、指示を呼びかけているらしい。

 

わかりました。私のノーマルトリガーは今のところセットされているのはアステロイド、レイガスト、スラスター、ダミー、シールド、エスクード、カメレオンの7つですけどそれ以外に必要なものはありますか?

 

そうだね、出来るだけ無力化に勤めて欲しいからエスクードをメインでも1つ入れて欲しいですね、万が一サブを使いながら捕獲、となるとエスクードが使えないのでどちらでも使えるようにお願いします。

 

わかりました。

 

 

-------------------------------

 

『えー、今回の大規模侵攻の被害は、皆様のご協力のおかげで軽傷者が出はしましたが、重症者、および死者は0名での防衛に成功いたしました。これは我々の努力だけでは決してなし得なかった事であり、皆様のご協力誠に感謝しております。さらに、我々は今回の侵攻を糧にし、より高度な防衛システムの構築を目指します。これの達成にはまだ我々には足りないものがあります。それは人員です、我々ボーダーは市民の皆様にもう一度呼びかけます。ボーダーの入隊、スポンサー提供は順次行なっております、皆様のご協力を心よりお待ちしております。つきましては専用ホームページ、または…』

テレビで白髪の細いおじさんがマスコミに向けて今回の侵攻の報告をしている。

 

 

「雨取さん、今回の防衛で特別報酬が出るんだけど…雨取さん?」

 

「あっ、はい!なんですか?」

少しぼーっとしていて迅さんの話を聞いていなかった。

やはり防衛とは言え人型のネイバーに緊張していたのだろう。

 

「えーっと、防衛の報酬のお話だね、雨取さんには特別報酬それも特級戦功が出てるよって話。雨取さんにはお金と今後の生活の負担、それと沙奈江さんの目の治療に関して良いとこの病院を紹介してくれるってさ。」

 

「病院…ですか?眼球の治療は今の医療技術では不可能なはずでは?」

 

「一般の病院ではそうなってるんだけどね、ほら、沙奈江さんが今使ってるトリオン体あるじゃん?あれの更に発展版としてトリオンの医療活用ってのが昔から研究されててね?そこの病院で治療を受けてみないか?っていうのがきてるよ、今の所お客さんはスポンサー以外では沙奈江さんが初めてになるけど…受けてみる?」

 

それは…

「お姉さんに聞いてからになりますけど、たぶん、お世話になると思います。」

いつまでも見えたり見えなかったりする生活はお姉さんにして欲しくない。

 

「オッケー、じゃあ本部には検討中って返答しとくね。」

 

 

 

 

 

「千佳ちゃん、準備いい?」

 

耳につけた通信端末から聞こえる声に返答する。

「はい、いつでも大丈夫ですよ、()()()()()。」

トリガーを起動し、空を見上げる。

お姉さんは目元の傷こそ消えなかったが、しっかりと目が見えるようになった。なんでもトリオンで眼球の一部を補強、修復し、同化させたそうだ、よくわからない。

 

「じゃあ今日も防衛任務がんばろー!」

 

「はい!S級隊員雨取、防衛任務を始めます!」

大きく翼をはためかせ、地を見下ろす。

 

「視界共有、うひゃー、いつみても綺麗だねー。」

まあ、ともかくお姉さんはトリオン体でなくてもまた、世界を眺められるようになった。

 

お姉さんと視界を合わせ、視界いっぱいに広がる世界を見下ろす。

そして今日も思うのだ。

 

「はい、今日も世界は、とっても綺麗です。」

 




はい、少し無理があるかもしれないですがこれにて本編終了です。このような駄文にお付き合いいただき本当にありがとうございます。
もとは空を飛ぶブラックトリガーを書きたい事から始めたのですが、正直自慰行為で終わるのかなーなんて思ってたんですけど、思ってたより人が見てくださったのでちょっと長めなお話になりました。
これまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。
もしまた見かけたら優しい目で見守ってください。
ではまたどこかで。
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