「はぁはぁ……何だってんだ一体……」
俺が悪魔だの破壊者だのってのは分かる。
がサテラって誰だ?
何かの本に書かれているのだろうが、書庫にはベアトリスが居る。
「もう近寄らない方がいいな……」
幸いベアトリスは俺を追いかけてはこなかった。
恐らく屋敷が戦闘で壊れるのを避けるためだろう。
「仕方ない……書庫が使えないなら……こいつかな」
そういって取り出したのは、wのカード。
「まずは……変身!」
(KAMEN RIDE DECADE!)
「そして……」
(KAMEN RIDE W!)
wのカードをベルトに差し込み変身する。
「さぁ、検索を始めよう」
(ATTACK RIDE
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「なるほどな。大体分かった」
サテラ
400年前に現れこの世界の半分を破壊した悪魔。別名、
「嫉妬の魔女……か」
そしてそいつと同じに扱われてるのが、
「俺ってわけか」
あながち間違ってはいない。俺も世界の破壊者だからだ。
「だが何故この世界の住人は俺のことを知ってるんだ……?」
士がこの世界に来たのは初めてだ。
つまり鳴滝のような存在が居る、ということになる。
「はぁ……面倒なことになったな」
恐らくこの世界での役割は、そいつを倒すことなのだろう。
それかスバルを(死に戻り)から救うことのどちらかだと、現時点では考えられる。
「どちらにせよこれからは名乗る時にディケイド、って言わない方がいいな」
エミリアはディケイドという存在を知らなかったので、俺のことを知っている奴は限られてはいるのだろう。
しかし、こんな事態になってしまったからには黙っているのが吉だ。
「……とりあえずは正体がバレるまでこの屋敷に居るとするか」
そして士は自分の部屋に戻ることにした。
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同時刻、スバルが居る部屋。
「ん……ああ……朝日がまぶしい……」
「あら、目覚ましたわ、姉さま」
「そうね、目覚めたわね、レム」
時間変わって再びの目覚めは、声質が同じ二人の少女の声から始まった。
やわらかな寝心地はどうやら同じベッド。
寝起きのスバルの瞼を焼いたのは、カーテンからわずかに差し込む日差しだ。眩い光の度合いは柔らかく、朝だろうかと思う。
「多分感覚的に朝9時くらいだな」
「いいえ、お客様、今は陽日七時ですのよ」
「いいえ、お客様、今は陽日七時になるわ」
窓側を見つめて、時間を確認するアクションを見せたからか、声が親切にその疑問に答えてくれる。
陽日七時――よく意味がわからないが、字面からして明るい時間の七時だろう。
「おはようございます、で、あってんのかな。挨拶」
「挨拶の確認をするなんて、狂ってますわよ、お客様」
「挨拶の確認をするなんて、犬以下ですよ、お客様」
「んで、さっきからステレオチックに俺を責める君らは誰よ、姉様方!」
がばっ、と布団を跳ねのけて起き上がるスバル。
そのオーバーアクションに、ベッドの横でスバルを挟むように立っていた少女たちが驚く。彼女たちはそのままベッドを大きく迂回し、部屋の中央で合流すると、互いに手と手を重ね合わせてスバルを見た。
身長はおおよそ百五十センチ真ん中ぐらい。大きな瞳に桃色の唇、彫の浅い顔立ちは幼さと愛らしさを感じさせる。
瓜二つの顔をした二人は髪形もショートカットに揃えているが、髪の色は桃色と水色でそれぞれ違う。さらに髪の毛で片目を隠しているが、桃色は左目で水色は右目を隠しているというのも違いだ。
正直言って、滅茶苦茶美少女だ。
だが、そんな違いは些細なことでしかない。この瞬間、それらの特徴を踏まえた上でスバルの心をもっともかき乱したのは、
「馬鹿な……この世界にはリアルメイド服が存在するってのか!!??」
黒を基調としたエプロンドレスに、頭の上に乗せたホワイトプリム。メイド服としてオーソドックスなクラシックスタイルに身を包む、双子の美少女。
――これぞ、メイド理想の体現といえる。
「大変ですわ。今、お客様の頭の中で卑猥な辱めを受けています、姉様が」
「大変だわ。今、お客様の頭の中で恥辱の限りを受けているのよ。レムが」
「あまり俺をなめるなよ。今頭の中はお前ら二人が居るぜ」
怪しい手の動きを、二人に見せつけるようにわさわささせると、互いに指を差し合い、
「お許しになって、お客様。レムだけは見逃して、姉様を汚してください」
「やめてちょうだい、お客様。ラムは見逃して、レムを凌辱するといいわ」
「全く麗しくねえな!この姉妹愛!お互い売るとか!そして俺は滅茶苦茶悪役じゃねえか!」
きゃーこわーい、と再び手を取り合って逃げる双子。
ベッドから飛び出し、それを追いかけるスバル。
広い部屋の中、追いかけっこしながらぐるぐると三人は駆け回る。と、
「……何してるの?三人共」
とんとん、と開いた扉を内側からノックして、こちらを見る少女がいた。
長い銀色の髪の美しさは陰りを知らず、今日は結びをほどかれて自然と背中へ流されている。服装は町で見かけたローブ姿ではなく、黒い系統が目立つ細身に似合ったデザインの格好だ。スカートは膝丈よりやや短く艶やかだが、その領域は腿の上まで届くニーソックスが隠している。
「キタコレ!!
「……なんのことだかわからないのに、くだらないってわかるのってある意味すごーく残念なんだけど」
拳を握りしめて思わず喝采するスバル。
そんな彼を少女――エミリアが部屋の入口で、呆れたような目で見ていた。
補足
この二次創作に居る士の設定は、
1、オーロラを自由に出すことができず、この世界にはオーロラに無理やり連れてこられた。役割を終わらせなければ帰ることができない。
2、名乗る時にディケイドだ、と言う(もうこの名乗りはできないのであまり関係はない)
3、Wのカードを持っている。(これはライダー大戦の時、Wに会っていたため、自分で考えた)
4、しかし、戦隊の力は持っていない。
5夏美や写真館はこの世界には居ない
そんなところです。
オリジナル内容多くてすみません。
かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?
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YES
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NO