「どしたのエミリアたん」
「朝食の準備ができたから呼びに来たんだけど……待ってたんって何?」
「エミリアたんが可愛いからだよ。エミリアたんたん」
この場にいる全員から数歩ひかれたような目で見られているのがひしひしと伝わる。
「まぁ大変、エミリア様が辱められていますわ」
「あら大変、エミリア様がオカズにされてしまいますわ」
「そこもうちょっと言い方変えない!?」
あまりにドストレートなラム、と呼ばれた少女の言葉に驚きを隠せないスバル。
「オカズ?何それ?」
「それはですねエミリア様「STOP!!STOP!!やめてやめて言わないで!!」
慌ててラムの口を塞ぎ、喋れないようにする。
「お客様はそういうプレイがお好きなのですか?」
「だから言い方考えろって言ってんだろ!!」
「プレイって何?」
「それはですね「あああああああ!エミリアたん!速く行こうご飯食べに!!そのために来たんでしょ!?ほら速く行こ!案内して!」
この双子に喋らせていたら、好感度が想像できないくらい下がる。
そう判断したスバルは、エミリアの手を握って、急いで部屋から出て行った。
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「来たかスバ……どうしてそんなに汗だくなんだ?」
「男としてのプライドを守った結果だ……士お前なら分かってくれるよな?」
「その理由による」
「後で説明してやるよ……。で俺の席はどこだ?」
広い食堂には白いクロスのかかった大きな卓が置かれ、奥の上座から手前の下座まで十席近く椅子が並んでいる。
「普通に考えて俺みたいなやつが座るのは、食器が置いてあるし下座だよな……」
現状、食堂の中にいるのが三人だけなのでどの席に座っても大丈夫だろう。広い食堂には白いクロスのかかった大きな卓が置かれ、奥の上座から手前の下座まで十席近く椅子が並んでいる。
「よーしここは……あえて、上座のひとつに座ってみる」
「正気か?お前?」
スバルが指を差した席は、一つだけ明らかに座ってはいけないオーラがにじみ出ていた席だった。
「へっへっへ、ここが普段からエミリアたんが座ってる席だろ。今、俺の尻とあの子のお尻が間接シットダウンしてると思うとほのかな興奮が……」
「……何だかスバルと話すたびに残念度が増すのよね……」
「あーっと本人居るの忘れてた!!」
「……やっぱこいつバカだな。再確認した」
どうしようもないバカに士が頭を抱えていると、
「……よくもまぁこの場にのこのこと来れるわね……。ディケイド」
あの幼女、ベアトリスが出てきた。
「ようベアロリス、だっけ。どうしたんだ?そんな殺気立った目で見て」
「……今ここであなたを殺してもいいのよ」
「そりゃ心外だな。俺は確かに破壊者だが、お前らの言うサテラって奴ほど極悪人なわけじゃない。この世界を好きで破壊したい、ってわけでもないんだ」
俺が言葉を発する度に、ベアトリスは警戒を高めていく。
「それに今俺を殺すのはお前にデメリットしかないぞ」
「……どういう意味かしら」
よし。乗ってきたな。
内心そう思いながら淡々と言葉を続ける。
「俺はエミリアを救ったいわば恩人だ。そいつの死体を事情を知らない奴らが見てどう思うか。感情的にならずに考えるんだな」
「…………」
「当主、ロズワール様が参りました」
重苦しかった空気は、双子のステレオボイスによって、消えていった。
「当主……か。何かやばいやつじゃないといいけどな……」
スバルの不安が当主が戻ってきたと聞いて、膨らみ始める。
大抵この類の奴らはヤバい奴らしかいない。
「秘密を自分から喋って俺を殺しに来るかも……ああ!そう考えると怖くなってきた!」
その時、食堂のドアが勢いよく開けられ、その当主とやらと思える人物が出てくる。
と、スバルは予想していた。
しかしその予想は、悪い意味で外れることとなった。
切り悪くてすみません
かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?
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YES
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NO