「エミリアたんがそんなに重要な役割ならばその子を一人で危険地帯には向かわせないはず!!つまりエミリアたんにはお付きの人が居たはず!しかーしそんな感じの人はいなかった!これはどういうことだ!」
キンチョーしてつい早口になってしまった。
その発言に対してロズワールはケタケタと気持ち悪い笑いを浮かべ、
「確かぁに私の方からラムを護衛に付けてはぁいたが……ラムはそのとーき居なかったと?」
「そゆことだ。つまりこれはエミリアたんの問題ではなくあんたの方に責任がある!よーするに監督不行き届きってことだ」
「なぁるほど。確かに私財としては一文無しに等しいエミリア様より、私の方が褒美を求めるには適した相手だろうねぇ」
「流石屋敷の主。話が速くていいね」
「で?君は私になぁにを望むのかな? 現状、私はそれを断れない。君がどんな金銀財宝を望んでも。あるいはもっと別の、酒池肉林的な展開を望んだとしてもだ。徽章の紛失、その事実を隠ぺいするためなら何でもしよう」
「へっへっへ、さすがはお貴族様。話がわかるじゃねぇの」
ゲスイ笑みを浮かべ、ロズワールの胸板を肘でコツコツとつつく。
後ろで好感度ダダ下がりということは分かっている上でその芝居を続ける。
「男に二言はねえよな!?」
「うんうん。そうだね」
互いの男を差し出しての交渉だ。
その上での約束事ならば信じるに値する、とスバルは偉そうに腕を組み、
「じゃ、俺達をここで雇ってくれ」
その言葉で、食堂中がシーンとした。
あまりに長い前置きをスッパリと両断し、あっさりと言ってのけるスバル。
「え……?それだけ……?」
「……私が言うのもなんだけど、エミリア様の言う通り欲のない話だと思うよ?」
エミリアに続きロズワールまでもがそう言う。当然こいつらは俺たちの事情を知らない。
「いいのいいの。俺達には家がねえんだ。だよな?士」
「ああ。俺達は旅の途中だからな。当然家なんてないぜ」
どうやら士も空気を読んでくれたようだ。これで話がしやすい。
「そ。だから俺達は住む場所が欲しいんだ。だから欲がないってわけじゃあないんだぜ。
それに好きなこと屋根の下で暮らせるとか……俺やったぜマジ卍!!」
「で、でもそれじゃいくら何でも釣り合わないわ!」
「分かってねーなぁ。エミリアたんは。俺は今本当に自分が欲しい物だけを望んでいる。
「え?」
「あのとき、俺は君の名前が知りたかった。マジと書いて本気と読んじゃうくらいに。メチャクチャ腹とか空いてたし、新天地で足下ガクブル不安でいっぱいいっぱいだったし、色々と得なきゃいけないもんはあったと思う。落ち着いて考えればだけど。――でも、俺は自分に嘘はつかない男だ」
「……それなら別に、食客扱いとかでもいいじゃない」
「ああァァァァァァァァァァ!!ロズワーーール!!!」
首を90度大回転させ、首が吹き飛ぶスピードでロズワールの方を振り向く。
「ダメです。男に二言はないからねぇ」
「そうだよね!男は二言とかしないもんね!」
涙目になりながら自分の発言を悔やむスバル。
先ほどの切れ者感は一ミリもなく、士が知っているバカのスバルに一瞬でチェンジする。
「じゃあ早速食器洗いからお願いね?スバル君ツカサ君」
「……は?」
自分の名前が呼ばれていることに疑問を隠せない士。
「だってぇスバル君が言ってたじゃない」
過去の記憶をたどり、なぜこんなことになったのかを探る。
「……あ!」
「俺達を雇ってくれ、って」
よし。後で潰す。
よ、ようやく食事が終わった……。
長月達平!!貴様の作ったリゼロの話の長さのせいで、オデノカラダハボドボドダ!
かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?
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