Re:ゼロから始める世界の破壊者   作:muryoku

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今回からサブタイできるだけ付けます


第七話 破壊者とニートの格の違い

「何で俺も働かなくちゃいけないんだ……」

「まぁまぁ。お互いニートなんだしいいじゃないの」

「お前と俺を一緒にするな」

 あの後有無を言わさず屋敷の中を引きずり回され仕事の内容を強制的に確認した。

 全部屋の掃除食器洗い食事作り庭の花の水やりetc……。

「めんどい」

 本当にただただめんどくさい。

「まぁまぁ。屋敷の部屋もゲットできたし食料にだって困らないんだぜ?つまりこの世界でも俺に快適なlifeを送れというお告げに違いない!!」

「お前がニートだった理由が分かってきた」

「ハイハイ二人共。早速仕事をしに行きますよ」

 ちなみに俺の教育係にはラムが。

 スバルの教育係にはレムが就くことになった。

「まずあなたの名前を教えなさい」

 ラムが俺に向かって話しかけてくる。

 そういえばまだ屋敷の大半の奴らには自己紹介をしてなかったな

「俺は門矢士だ」

「ツサカね。分かったわ」

「…………」

 ギャグなのか本気でそう言っているのか分からないがとにかく俺はツサカという謎の人物になってしまったようだ。

「じゃあ速く仕事に行くわよ。時間は有限なんだから」

「ああーやだー」

 そういいながらラムは本気で嫌がっている士の腕を引っ張り連れていく。

 

 それが士の演技とも知らずに。 

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<破壊者の場合>

「……なあお前仕事テキトー過ぎないか?」

「使用人見習いのツサカに言われたくないわ」

「これはそういうの関係なしで酷いだろ……

 館の装飾の一つである庭の木々。今はその木々の景観を整えている最中だ。長くなった枝や、くせっ毛のように跳ねた枝を切り取っていく作業。

 効率を重視し俺が左半分を。ラムが右半分を受け持つことになったのだが……。

「このくらいでいいかしら」

「ダメに決まってるだろ」

 士が担当した方は無駄が一つもなく完璧にきれいになっている。その道のプロを思わせるほどのできだ。

 それに対しラムが担当した方は手入れをする前よりも汚くなっていた。

 枝が曲がりくねり長い枝は切ることすらされていない。

 一言で言えば、雑過ぎる。

「お前いつから使用人になったんだ?」

 それがとてつもなく気になり聞いてみる。

「大体六年前くらいからかしら」

「その割には下手くそ過ぎだけどな」

 クールに装っているが内心は驚きの二文字でいっぱいだ。

 六年間もこの作業をしているというのにこの手際。

 どれだけレムが有能かが伺える。

 しかしこのまま帰ったら士が右半分をやったことに事実を塗り替えられてしまいそうなので、仕方なくラムの方の修正をする。

「よし。できた」

「じゃあ戻りましょうか。……後私の方が汚かったのはレムが居なかったせいだから。勘違いしないで」

 なんだこいつ。めんどいツンデレキャラかよ。

 そんな感想を思い浮かべながら二人は屋敷へと戻っていった」

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 <ニートの場合>

「じゃあ次は……昼食の準備をしましょう」

「お、いいねいいね。丁度腹減ってきたとこだったんだ」

「スバル君も働くんですよ?」

「あ、はい」

 レムと一緒になってからスバルの気持ちは息苦しさでいっぱいだった。

 それもそのはずで仕事に関することには文句のつけようもない。素人にも分かる懇切丁寧な説明に、至らぬ点を見つける方が難しい完璧な仕事。

 それはありがたいし良いことなのだが、スバルとしてはもう少し会話に華が欲しいところだ。完全無視なら諦めもつくが、どんなボケでも一言は必ず返してくるのだから、それが余計にやりづらい。

「ちなみに料理の経験は……なさそうですね」

「ちょっとレムさん!?見た目だけで俺を判断しないで!?」

「じゃあ経験はあるんですか?」

「……ありません」

「でしょ?」

 最後の言葉でハートにヒビが入る。

「ではレムの作業を見ていてください」

 そう言い、レムが作業にとりかかる。下ごしらえをはじめ、本作業まで。その細部まで分かりやすく解説しながら料理を進めていく。

 その流れるような手際に感心しつつ、自分の中で料理の難易度がどんどん上がっていくのを感じるスバル。一流の使用人を前に清掃、洗濯とこれまでも見せつけられてきたが、料理は別格だった。しかもこれが日によってメニューが変わると考えると……

「ちくしょう!もっといい願いにしときゃよかった!!ずっと屋敷で飯食ってゴロゴロできる願いにしときゃよかった!!」

 ニートで家の手伝いもしていなかったスバルにこの作業は苦行でしかないことを悟る。

 一時間前に士に対して、

(まぁまぁ。屋敷の部屋もゲットできたし食料にだって困らないんだぜ?つまりこの世界でも俺に快適なlifeを送れというお告げに違いない!!)

「と言っていた自分を全力でアッパーしたい!!」

 そんな独白を大声で続けていると、

「クズですね」

「ぐほぉ!!」

 その一言でヒビが入っていたハートが砕け散り、テンションゲージがマイナスカンストした。

 そんなこんでスバルのニート卒業初日は終わった。




祝え!スバルのニート卒業を!

かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?

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