Re:ゼロから始める世界の破壊者   作:muryoku

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今回から作品のタイトル自体を変更しました。
ここから士がディケイドしていくと思うのでこれからもお願いします。


第九話謎の男と二度目の死に戻り

『誰だお前は?』

 気が付くと士は何か不思議な場所に立っていた。

 その場所はまるでオーロラの中。景色が何度も映し出されるがそれがどんどん歪んでは消え歪んでは消えを繰り返している。

 そこに立っているのは俺と謎の男二人だけ。

 紺色のコートがよく似合う。黒縁の眼鏡を掛けこちらを見て少し笑みを浮かべている。身長はかなり高く180程だろうか。

『……鳴滝か?』

『いいや。違う』

『じゃ誰だ』

『お前は知らなくていい……何故なら今ここで死ぬからだ!!』

 すると歪んでいる世界が突如消えるのをやめ、その中から異形の怪物たちが飛び出してくる。

『な……!?」

『ディケイド!!貴様の旅はここで終わりだ!!』

『『『グルァァァァァ!!!』』』

 声高らかに叫ぶとその怪物どもが俺を目掛け飛んでくる。

『ッチ……!!』

(ガシャン)

『変身!!』

(KAMENRIDE DECADE!)

 ライドブッカーを取り出し士も怪物目掛け走り出す。

『オラッ!!』

 まずは赤と青の混ざった怪人を一閃。

『ッガァ……!』

『ガァ!!』

『甘い!!』

(ATTACKRIDE BLAST!)

『グギャァァァァ!!』

 ゼロ距離でのBLASTを全発体に受け、フードを被ったオレンジの怪物が吹き飛んでいく。

『ガァァァァ!!』

『な……!グハッ……!』

 隙を見計らってピンクの髪の怪物が士をハンマーで殴る。その度に空中にHIT!という文字が浮かぶ。

『だったらこいつで!』

(ATTACKRIDE ILLUSION!)

 その瞬間カードが横に生成され、その中から二人のディケイドが飛び出てくる。

『『『グァァァァァ?』』』

『『『これで終わりだ』』』

 三人全員がライドブッカーから黄色のカードを取り出し同時にドライバーに差し込む。

(FINALATTACKRIDE DEDEDE DECADE!)

『『『ハァァァァァァ!!』』』

『『『ギャァァァァァ!!』』』

 キックは見事全員に命中し、怪物どもの体が爆散する。

 士が着地をするといつの間にか分身は消え、士の体も元に戻っていた。

『で?お前の目的はなんだ?俺を殺すことか?』

『そうだディケイド。……ところでそんなに悠長にしてていいのか?』

『は?どういう意味だ?』

『今だ!!』

『『『ガァァァァ!!!』』』

『な……!』

 変身を解いた士に攻撃を仕掛けてきたのは先ほど爆散したはずの怪物ども。

『っぐ……ああああああああ!!』

 先ほどのハンマーが変化したと思われる剣に背中を一刀両断される。

『勝ったと思ったか?残念だな。こいつらはアナザーライダーと言いそのライダー自身の力でしか倒すことはできないのだ!!ここでお前の旅は終わりだ!!ディケイドォ!!!』

『ちくしょう……が』

 背中からおびただしいほどの血液が噴き出す。今士の脳を支配しているのは痛みだけだ。

『フハハハハハ!よしお前ら!ディケイドを抹殺し……だ、誰だお前は』

『――してる』

『あ……?』

 突如としてこの空間に響く声。声の高さからして女と考えられる。

 だがそこには女の姿などなく、黒い靄だけが存在していた。

『――いしてる』

 声が途切れ途切れのせいでうまく聞き取ることができない。

『お、お前ら!速くこいつを始末しろ!』

『『『ガ、アアアアア……』』』

 しかし怪物、アナザーライダーたちはその命令だけには従えない、と言わんばかりに首を横に振っていた。

 その靄を見るとどんどん形を成していき、最終的には手の形になり、

 

 アナザーライダーが粉々になっていた(・・・・・・・・・・・・・・)

まるで握りつぶされたかのように。

『なっ……!?』

 その手がさらに大きくなり、謎の男に勢いよく向かっていく。

『っく……ここは引かねばなるまいか!覚えておけディケイド!!私はお前を破壊する!!この世に二人もディケイドはいらない!!!』

 最後に気になる発言をし、謎の男はオーロラの中へ去っていった。

『ああ、大丈夫?』

『……』

 士はもうその時意識を失っており、その言葉は耳には届かないはずだった。

『愛しているわ』

 しかし何故かその言葉だけはしっかりと聞こえた。聞こえてしまったのだ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

==================================

「は……!」

 そこで夢から目が覚めた。

「……何だ夢か……」

 不思議な夢を見たものだ。

 朝日が差し込み士のまぶたを刺激する。朝からの仕事があったことを思い出す。

 ベッドから跳ね起き、勢いよくドアを開ける。

 その先にあったのは、ベアトリスが住み着いている書庫だった。

「ん?何でこんなところに……」

 そういえば初日もこんな感じでここに迷い込んだな。そう思いながらまだ手に取ってなかった本をペラペラとめくり始める。

「……何してるのかしら」

「よおベアロリス。朝っぱらから不機嫌だな」

 その表情から見て士を歓迎してないことは明白だ。

 だがなんというか、違和感があった。目の前にいるのはベアトリス。それは間違いない。しかし士はその違和感を無視した。

「そんなカリカリしてるとすぐハゲになるぞ。ハゲトリスだな」

「初対面なのに妙に馴れ馴れしい……あなた誰かしら」

「は?」

 何を言ってるんだこいつ。

「いやいや俺だよ俺門矢士」

「誰かしらお前。……というかとっとと出ていくのよ!」

「うぉ!!」

 初日に喰らった衝撃波で部屋の外に強制的に排出される。

「イタタタ……。ったく何すんだあのロリ」

 壁に勢いよく激突し、辺りを見回すと士の部屋の真ん前の廊下に放っぽり出されていた。

「とりあえず部屋に戻るか……」

 ドアを開けようとすると隣の部屋からスバルが出てきた。

「よお。スバル」

「…………」

 しかしスバルはそんな言葉は耳に入っていないかのように無視を貫く。

「どうしたんだスバル?」

 いつもは明るいこいつがこんな感じになるなんて絶対におかしい。そう確信を持ちながら質問すると、

「――戻ってんだ」

「え?」

 消え入るような声でボソボソと呟くスバル。

「時間が……戻ってんだ!!」

 それで聞こえなかったのを理解したのか、今度は屋敷中に響き渡るような大声で叫んだ。

「……どういうことだ?」

「つまり……俺が死んだってことだ……」

 強くこぶしを握り締め、絞るように声を出す。

 

 二度目の、一日目が始まる――。

 

 

 

 

 

 




オデノカラダハボドボドダ!本来なら、いまのような無様な戦い方はしない!お前もいつかそうなる。
そんな...オデノカラダガ...ボドボドニ...?ウゾダ...ウゾダドンドコドーン!

かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?

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