(日本国、百円)
そう書いてある金をはじきながら、先ほどの少年が向かったほうへと歩いていく。
「こんな暗い路地に入ったのか」
そういいながら遠目に少年を見てみると、三人組の男に絡まれていた。
「やべぇ、強制イベント発生だ」
イベント、という単語を聞いた瞬間、こいつも違う世界の住人なのだと分かってはいたがそれを改めて理解する。
やべぇとか言ってたし助けるか?
そう思った矢先、一人の男がその少年に殴られ、吹き飛んでいく。
それに続けて二人目もそいつに蹴り飛ばされて地面に倒れた。
ここまで戦えるなら心配はなさそうだな。
そう思いその場を立ち去ろうとすると、
「すみません俺が全面的に悪かったです許してください命だけはーーー!」
「何してんだ......?あいつ」
その声で振り返ってみると、少年は男に向けて土下座をしており、先ほど吹き飛ばした男たちもピンピンしながら立ち上がっていた。
どうやら全くもってダメージはないらしい。
「はぁ......おい、そこのお前ら」
「ん?何だテメ......ぶほぉ!!」
反応してきた男を殴り飛ばす。10mほど吹き飛び力なくぐったりと倒れた。
「な、何なんだおま......げぇ!」
二人目を回し蹴りで吹き飛ばし、そのまま三人目も倒す。
「少しやり過ぎたかな......まあいい、一つ聞かせろ」
「は、はひぃ!!な、なななな、何でしょうか!?」
何故か怯えているがそんなものは関係ない。
「お前の名前はなんて言う?」
「お、俺か......?俺の名前はナツキ・スバル!!俺tueeeeeeee!!の物語の主人公!!出身は日本!!」
「俺tueeeeeeee!!って割には土下座してたけどな」
「うっ......。そ、それはそうとして、あんたこそナニモンなんだ」
「俺か?俺は......世界の破壊者。門矢士だ」
「は?」
「まぁそうなるのも無理はない。じゃあこれはどうだ?俺の出身は......お前と同じ日本だ」
その言葉を放った瞬間に少年、スバルは、目を丸くする。
「え?え?じゃあ.....士さんも、異世界に来たの?つまりこれってあれ?二人で、一人のヒロインを取り合うとか言う奴?」
「断じて違う。俺にとってはこんな世界は見慣れている。大体これで11度目だ。あと、士だけでいいぞ」
「11度目!!??そんなに異世界に来ているのか!?」
「ああ、こんな感じの世界じゃなければ、何十回も来たことがあるぞ。」
「ええーーー!!??」
俺とスバル、と名乗った少年が話をしていると、路地の入口から誰かの気配を感じた。
「そこまでよ、悪党」
「......誰だ?」
「そんなことはどうでもいいの。速く私から盗った物を返しなさい」
そこには、美しい銀髪の髪色をした少女が凛として立っていた。
かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?
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YES
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NO