Re:ゼロから始める世界の破壊者   作:muryoku

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今回地獄です。それでもいいですか?今回遅れました。それでもいいですか?


第十八話

「ディケイド……!?じゃあやっぱり……お前がレムを!!!」

「勘違いするな。俺はあいつを助けてやってるだけだ!」

「黙れ!!『フーラ』!!」

 ほとんど絶叫に近い金切り声を上げ、風の刃を士に向けて次々打ち込む。

「どうした?こんなもんじゃ俺の歩みを止めることなんてできないぞ!」

 士はそれをかわすこともかき消すこともせずに直撃。しかしダメージはゼロに等しいようだ。

 そしてそのままレムに向かって歩き続ける。

「なるほぉど。それでだめならこれでどうかな!!『エル・フーラ』!」

 先ほどとは桁違いの大きさと威力を誇る巨大な風の刃が数え切れないほど放たれる。

「これはさすがに受けきれないな……。だったらこれで!」

(ATTACKRIDE SLASH!)

「ハァ!!」

 マゼンタ色のエネルギーが剣にまとわりつき、巨大な刃が出来上がる。そして最後には風の刃と同じほどの大きさになった。

 それを何度も振り、風の刃を全て真っ二つに切り裂く。勢いを失った風の刃は空気と同化していきしまいには跡形もなく士の背後で消えた。

「ほほぅ……。中々やるね」

「そりゃどうも。さーてと……ベアトリス、お前はスバルを追ってくれ」

「……いきなり何を言うのかしら」

「あいつが何かやらかさないか心配でな」

「……ベティーはこの館の人間。アイツを殺す側でもおかしくないかしら。それでも──」

「はいはい。速く行け。俺はお前が裏切るなんて考えてないからな」

 これは士の本心だ。普段は何かとあれば悪口を言い合う仲だが、逆にそれだけ距離が近いともいえる。

 その有無を言わさない態度に速くも折れたのか、ベアトリスが大きすぎるため息をつき、

「……分かったわ。ただし死ぬんじゃないわよ。ここで死なれちゃ死体処理が面倒かしら」

 そんな感じの言葉でしか他人の心配ができない照れ屋が出ていくのを見届け、ロズワールの方へ振り返る。

「いいのかぁい?わざわざ自分に不利な状況を作っちゃって。いくら客人がディケイドでも流石に厳しぃんじゃない?」

「お気遣いありがとよ。でもいいのか?今回の件。俺は何も知らねいが、スバルは何か知ってそうだったな。ここで俺に足止めくらってたら、アイツはお前らの手の届かねえ場所まで行っちまうぞ?」

「なっ……。ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!逃がさない……絶っ対に逃がさないッ!!」

 予想通りラムは気が狂ったかのように怒りだし、急いでスバルを追いかけに行く。

「どうだ?これで一対一だろ?」

「……妹を殺されたんだからその敵を討たせてやってるってとこだ」

 もちろんこれは士がとっさに考えた嘘だ。

 本当の理由は戦力分断だけだからな。

「中々粋な計らいだねぇ」

「だろ?俺は紳士だからな」

「紳士?いいや違うね。君は破壊者だぁよ」

 すると先ほどまでの優しさがまだ感じられたロズワールの声からドスの効いた黒い声にいきなり切り替わる。

 その声を聞くや否や士は戦闘態勢に入る。

 その目の前にいる男からはヌケた感じの要素が全く持って見あたらなかった。その代わりに放っていた物は、強烈すぎるプレッシャー。

「本性を現しやがったな」

「それは君にも言える事じゃないのかぁい?『エル・ゴーア』!!」

 そのとたん瞬時に魔法を詠唱し、巨大な火の玉を撃ちまくる。

「……ッチ!!」

(ATTACKRIDE BLAST!)

 士は回避をせずに撃墜することを選択。カードを差し込んだ瞬間にライドブッカーがガンモードに切り替わり、それが六つほどに分裂し、エネルギー弾が放たれる。

 が、

「ぐ……!ああ……!!!」

 全てを裁くことはできずに、そのうちの何発かが士に命中。体が燃え上がる。

「おやおや?こんだけでバテちゃうのかぁい?さっきまでの自信ありげな言動はどうしたんだい?ディケイド。じゃあこれはどぉかな!

『エル・ゴーア』!『エル・フーラ』!」

(しめた。この弾道なら!)

「フッ!」

 身を捻り同時に飛んでくる風の刃と火の玉を回避。そして反撃に移る。

「今度はお前が吹き飛ぶ番だぜ!」

「なっ……。速い!」

 ロズワールが声のした方を向くと、ライドブッカーを突きつけている士と目があった。

 引き金を小刻みに引き、できるだけ多くの弾丸をロズワールの体の中に

打ち込む。

 するとロズワールの体は大きく後ろへと飛ばされ屋敷の窓をぶち割り豪快に庭へと転がり落ちた。

「かッ……ハァ」

 ロズワールはその場で腹から血を垂れ流し、横倒れになっている。

「さっきの言葉。そのまま返すぜ」

「ハァ……ハァ……これで終わりなんて思わないほぉがいいよぉ」

 見ると先ほどの傷口が完全にふさがり、何事もなかったかのようにロズワールが立ち上がる。

「やーれやれ。この服結構お気に入りだったんだぁよ?」

「……そんな簡単に倒せるとは微塵も思ってないけどな」

 両者は一拍つき、ロズワール邸の美しい庭に再び弾幕が舞った。 




ダメみたいですね

かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?

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