ハーメルン使い始めてまだ3日なんです許してください!!
あと話数は、漢字で行きます。
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「......何者だ?お前?」
「そんなことどうでもいいといったじゃない。......お願い、あれだけは大事なものなの、返して......今返せば命までは取らないわ」
随分好戦的な態度の少女の一見懇願かと思う言葉の最後に、明確な怒りがあることが理解できた。
「まぁ待て。悪いが俺はそんなものは知らない。......隣のこいつと違ってな」
「うぉい!ナチュラルに俺に罪をかぶせんな!俺だって知らねぇよ!」
「え?知らないの?......パック、今の発言に嘘は?」
「残念だけど感じられないな。リア、この子は何も知らないみたいだよ」
その一言で先ほどまで切羽詰まっていた少女の顔がみるみるうちに慌てふためく顔になる。
「嘘!!ど、どうしよう......もしかして本当に時間の無駄使い......?」
「まぁ待「どうしましたお嬢さん!!もしかして何か困りごとでも?」
いきなりスバルが俺の後ろから飛び出してきて出しゃばってくる。
「かぶせるなよ......」
誰にも聞こえないような声でポツリと呟く。
「......さてはあなたが私の徽章を盗んだのね!!観念しなさいこの賊!!」
その瞬間、少女がスバルに向けて何か氷のようなものを放つ。
「ぐほぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
それは見事スバルにクリーンヒットし、力が抜けたように膝からガクリ、と崩れ落ちる。
「さぁ、速く私から奪った徽章を返しなさい!!」
何か勘違いをしているので訂正してやることにした。
「こいつを悪役に仕立て上げてるとこ悪いけど、こいつも無関係だぞ。」
そういうと、さらに慌てる顔をして、
「嘘!!ど、どうしよう......パ、パック。どうしたらいい......?」
先ほども話をしていた猫?に慌てふためき問いかける。
……いや猫ではないか。何だか宙に浮いてるし。
「うーんとね。まずはそこの子の治療をしてあげたほうがいいんじゃない?」
「わ、分かったわ」
そういって、彼女はスバルの元へ向かいしゃがみ込む。
すると突然手から淡い光が出てきて、見る見るうちにスバルの傷がふさがっていく。
「とりあえずこいつを治療してる間俺の自己紹介でもしよう。俺は門矢士。ディケイドだ」
「かどやつかさ?でぃけいど?どっちが本当の名前?」
「どっちも俺の名前だ。どう呼んでもらったってかまわない」
「じゃあ......ツカサでいいかしら?」
「いいぞ」
その時、スバルが跳ね起きた。
「あ、目が覚めた?」
「うあわわわぁぁぁぁぁ!!やめてください助けてください命だけはーーーー!!」
「目が覚めるなりうるさいやつだ」
「酷くない!?ねぇ!?さっきいきなり攻撃してきた奴がいるのに命乞いしない奴っておかしくない!?」
「とりあえずみっともないから黙ってろ」
「酷い!!」
本当にうるさいやつだ。おかげで周りの人から視線が集まってるじゃないか。
「なぁにあの子?」「頭がおかしいんじゃないか?」「......おい見ろ!あの子銀髪のハーフエルフの子だぞ」
「え?あの汚らわしい?」「なんでそんなやつと一緒に居るんだあの子達......」
......?ハーフエルフ?汚らわしい?
何のことかはよくわからんが、
「おいスバル。自己紹介してやれ」
「えぇぇぇぇぇ......。さっきいきなり「そのセリフはさっきも聞いた。速く自己紹介しろ」
多少涙ぐんでいるが渋々自己紹介を始める。
「俺の名前はナツキ・スバル!!年齢は1「ところでお前がいきなりこいつを襲った理由は何だ?」
とうとう泣き始めたが置いておくとしよう。
「それは......さっきも言った通り盗まれたものを探しているの」
「そうか、で?それはどんなものだ?」
「詳しくは言えないわ。......いきなり襲ってごめんね。スバル?でいいのかしら?」
「おう、いいぜ!!」
話しかけられた瞬間コロッと態度が変わった。
「さっきまであんなにビビッてたのにいきなり元気になった理由は何だ?」
「ふっふっふっ。それはだな......この子がめっちゃ可愛いから!!」
「......聞いた俺が馬鹿だった。」
こいつ単純すぎだな。
「で?何かお困りのようですねお嬢さん!!よければこのナツキ・スバル!!力を貸しましょう」
「え?いいのスバル?私あなたにケガさせちゃったなのに?」
「そんなことは関係ない!!俺は一日一回善行をすると決めてるんだ!!だから手伝うさ!!士も手伝ってくれるよな!!」
いきなりこっちに矛先を向けるな。面倒くさい。と言いたいところだが、この世界について知っておきたいことがいくつもあるので、
「まぁいいだろう」
「よっし!決まり!じゃあ君の名前を教えてくれ!!」
「えーっと......本当にいいの?」
「もちろん!!」
そういった後彼女は満点の笑顔で、
「ありがとう!!私の名前は......サテラ!!よろしくね!」
と微笑んだ。
その笑顔の裏に、何か、があったのを士もスバルも気づくことはできなかった
「……情報はそれだけなのか?」
どうやら盗まれた物が徽章という事以外何も分かっていないらしい。
「じゃあそいつを探しに行こう。おい、この近くに貧民街らしきものはあるか?」
「え?貧民街?何でだ?」
スバルが突っかかってきた。が説明を開始する。
「盗みをする奴なんて余程金に困ってなければしない。つまり、かなりの貧乏と分かる。よって貧民街にいると踏んだからだ。まぁ全部推測に過ぎないがな。あてもなく探し回るよりかはマシだろ」
「なるほど......。士って頭いいな!
「お前が悪いだけだ。この程度サルでもできる」
「さっきから言ってるけど酷くない!?」
「とっとと行くぞ」
俺たちはサテラが言っていた泥棒が逃げた方向へと行くと、その先には推測通り貧民街があった。
到着するとその辺にいるホームレスから話を聞き出し、恐らくだが犯人を特定した。
そいつはフェルトといい、よくこの辺で盗みをしているらしい。そいつがいつも行くのは盗品蔵という場所で、そこには盗んできたものが山のように置いてあるそうだ。
「……あいつが聞いたら飛んでいきそうな場所だな」
そんな事を思いながら、盗品蔵へ到着した。
「よし。じゃあ早速……」
「おいバカ」
「ぐぇ!?」
何の警戒もせず中に入ろうとするスバルの服の襟を掴み、慌てて引き寄せる。
「おい、何すんだよ!」
「人の物を盗みまくってこんなところに貯める奴だぞ。凶器とか持ってたりしたらどうするつもりだ」
「……確かに」
士の説明に納得したのか、スバルは途端におとなしくなった。
「だからといってこの中を探さないわけにはいかないわ。……二人共、少し離れて。パック」
「あいあいさー」
先ほどのようにサテラが手のひらから氷を生成し、それを勢いよく木製のドアにぶつけると、簡単にドアが破壊された。
「……すげー」
感嘆しているスバルを置き、中を覗いてみるが、どうやら誰もいないようだ。
そのまま中に入ろうとすると、パックと呼ばれていた奴が、いきなり光り始めた。
「ゴメン、リア。時間切れみたい」
「うん。分かったわパック。ゆっくり休んでね」
その言葉を言った時、パックが光の粒子となって消えた。
「え?さっきの猫消えちゃったんだけど」
「一定の時間になると精霊は消えちゃうのよ。さ、中に入りましょ」
そう言ってエミリアが中に入り、士とスバルもそれに釣られる様にして進む。
「すみませーん。誰か居ませんかー」
「居たら困るんだよ……?」
不意にスバルの足が止まった。
「どうした?」
見るとスバルの体が小刻みに震えていた。まるで恐ろしいものを見た時のように。
「スバル?」
「なぁ……士。これ……」
そう言ってスバルが地面から拾い上げたものは――。
人間の腕だった。
「あっ……」
それと同時か。はたまた少しだけ遅れてか。
サテラの消えるように小さい声が聞こえた。
「……サテラ?」
声が聞こえた方へ、俺とスバルが足を進めると、
光を失っているサテラの目と目が合った。
「……」
盗品蔵の中が静寂に包まれる。
「士……」
「……逃げるぞ!」
この場の異常さを理解し、出口の方へと走り出す。
――スバルの体が、横に倒れた。
「……!」
その体からは、血液が止まることを知らないようにドクドクと出ていた。
それにより士の足元に血の水たまりが生成される。
それを見た瞬間、腰に手を当て何かを取り出そうとすると――。
「なっ……!」
突如として視界が、いや空間がぐにゃりと歪み何か別の場所に吸い込まれて行く。
(オーロラか……?……いや違う。何なんだこの感覚……頭が……)
それの正体を考える暇も、探る暇もなく。
士の意識は飲み込まれていった。
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「……じゃねぇ!!この金は何だ!!偽金だろ!!」
「……え?」
気が付くと俺は果物屋の中に立っていた。
「……え?」
その前には俺と全く同じ反応を見せる少年、スバルがいた。
スバルは店主に怒られており、数時間前に見た光景と全く、寸分違わぬ一緒だった。
「「どうなってんだ......?これ」」
俺とスバルは、同じ声を出し、その声は、
「どうなってんだ、じゃねぇーーー!!とっとと出てけ!!」
店主の怒鳴り声によってかき消された。
かなーり説明回に時間を割いたため、王選候補者一人ずつの自己紹介はダイジェストみたいな感じでよろしいでしょうか?
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YES
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NO