ルパン三世 レッドスカルの財宝をねらえ!   作:来海杏

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とりあえずのやつ、オリルパンガールが出せた

銭形は新しい声でイメージ


三話

ワシントンDC・高層ビルのワンフロアを使ったオフィス

 

街の夜景を一望できるオフィス、存在が既に社会的成功を象徴する様なその場所で男が一人、電気もつけずデスクの椅子にもたれ深く溜め息を着いていた。目の前には時代にそぐわない紙媒体の資料が性格を表すように几帳面に広げられて居る。

 

「どうした?偉く疲れてるな」

 

 

一人では無かった、影から男が一人浮き上がるように表れる、良くない予感を見るものに感じさせる様なその男は親しげにデスクに近付きその上に座り込むと、僅かに嫌そうな顔をしたオフィスの主の、その反応に楽しげに微笑んだ。

 

 

「……君か、報告書を読んでいたんだ」

 

 

「電気もつけずにか?」

 

まぁ良い、状況は?

 

何も無いだろうに酷く楽しげに聞くその姿が更に見るものを不安にさせる。オフィスの主は血の匂いが漂ってくる様なこの男が苦手だったが、同時に事態はこういった連中に頼らなければいけない所まで来ていると理解していた。

 

 

「……良くない、数値はどんどん悪化している、それも今まで年単位だったものが月単位でだ」

 

早急に計画を実行に移す必要がある。その言葉に楽しげに笑い出す男に、オフィスの主は隠そうともせず顔をしかめた。

 

「上々だ!俺達は直ぐにでも実行に移せるぞ、そっちは?」

 

「……何人か君達と共に行動を起こすと言ってる」

 

 

「アァ?……ハァ?!そいつら自分が何を言ってるのかわかってんのか?」

 

 

「世界の危機が迫っているんだ、そんな時に危険な仕事を君達に任せてのうのうと何時も通りには生きていけないと」

 

 

彼等は皆善人なんだ、と溜め息混じりのその言葉に、珍しい事に男は眉を寄せ酷く不愉快そうにオフィスの主に顔を寄せる

 

 

「好きにしろ!だが戦場だって事は忘れ無い様に言っとけ!」

 

 

そう言って男は闇に消えていった

 

それなりに自由の効く立場になった筈なのに、増えるばかりの儘ならない事にオフィスの主は耐えきれず溜め息を吐いた、深く、長く、何度も。

 

ーーーーー

同・スミソニアン博物館近辺・翌日昼頃

 

 

ビルの屋上、建物の陰に隠れる様に二人の男が博物館の様子を覗っている、タバコが生む僅かな煙だけが二人の存在を主張していた。

 

「ようルパン、ゴエモンのヤツはどうしたんだ?」

 

次元が屋上の縁にもたれルパンに問い掛ける

 

「さぁなぁ、やっこさん修行の為にアフリカのワサンダだかワサンボンだかに自然を感じに行くんだとさ」

 

 

「サムライとアフリカの何が関係あんだよ」

 

「さぁなぁ、俺にもさぁっぱり」

 

 

そうやって様子を覗っていると、博物館の前に停まったタクシーからコートを着た見覚えのある男が降りてくる「ウッソだろぉ?おい、昨日の今日だぜ?」ルパンが見間違える筈もない、あれだけ普段から追い回されているのだ。ルパンの言葉に振り向き誰が来たのか気付いた次元もルパンと同じ様な苦い笑いを思わずこぼす。

 

「銭形のヤツ、たまにぁ休みの一つも取りゃあ良いのによ」

 

「よっぽど俺の事が好きなんだろうさ」

 

 

行こうぜ次元、コイツはちょっとばかし準備の必要がありそうだ。ゆっくり後ろに下がっていくルパンに次元が着いていく。最後に博物館に視線を向けると銭形が中に入って行く所であった。

 

ーーーーー

同・スミソニアン博物館前

 

今日は良い日になる

 

 

根拠としては一杯あった、今日の青空は7歳の時の誕生日と同じ位に青く晴れてたし、最初の信号まで37歩で行けたこれは博物館でインターンが決まった日と同じ。それに近所のハーレー(黒猫の名前よ、小学生くらいの男の子が飼ってる)が私に挨拶してくれた!

 

 

今日はきっと良い日になるわ!

 

 

と思ってたんだけど……

 

 

 

「ちょっと!何で入れないのよ!私がインターンだからってバカにしてる訳?!」

 

今日は昼からの出勤で良いって聞いてたからゆっくりと自転車で通勤してきたんだけど、そうしたら偉そうな黒い服を来た連中が博物館を封鎖してるって言うじゃない!冗談じゃない!あんな連中に好き勝手やらせたら展示品がどれだけ傷付く事か!なのにコイツらうんともすんとも言いやしない!

 

「とにかく!入らせて貰いますからね!!」

 

 

絶対にこんな!頭の中までプロテインで一杯の連中に展示品を好き勝手にさせたりしない!文化と歴史を守るため、強い覚悟を持って私は中に入ろうとしたんだけど

 

 

「逮捕しろ」

 

 

一番偉そうなヤツが冷たくそう一言だけ言って、私は押さえ付けられて手錠を掛けられそうになった、チクショウ

 

打ち付けた膝と頬から伝わる地面の冷たさに泣き出しそうになるのをマチズモに対する復讐とか、反権力とかそんな様な事を考えて必死に堪える。

 

あぁ、だけど「どうしようクビになるかも」「でも私は間違って無い筈」「鳩がこっち見てる」色んな考えが頭の中にどんどん湧いてきて、涙が出そうになって、そんな危うい所で力強い声が彼等を止めた

 

 

「辞めんか!!バカモン!!貴様等一体何をしておるか!!」

 

 

散々鍛えただろう身体が声一つで動かなくなってザマァミロ、ちょっとだけ涙が出たが精一杯背筋を伸ばして自分で立ち上がった。

 

 

「大丈夫ですかお嬢さん?私はICPOの銭形と申します」

 

乱暴な連中ですなぁ、お怪我はありませんか?無茶をしてはいけませんよと、そう言い気遣わしげに私を見るその姿が、父とは似ても似つかない筈なのに父と重なって見えて。

 

「……ありがとう、大丈夫です」

 

少しだけ、優しい気持ちになった

 

「この人たち私が出勤してきたら何も説明せずに博物館は封鎖するって、そんな馬鹿な話無いじゃないですか、それで、普段はこうじゃないんですけど」

 

話してる内に何だか恥ずかしくなってうつ向いてしまう。ダメだ、一度似てると思ってしまうと何だか父と話してる様な気持ちになる。

 

フム、では良かったら館内を案内して貰えませんか?慌てて来たもので準備の時間が余り取れなくてですな。そう言って右手を差し出す男は少しは黒い服の連中よりはマシに見えて、私はそれを握り返す事に決めた。

 

 

「シールドとか言う連中が協力的では無くてですなぁ、おおかた嗅ぎ回られると困ることでもあるんでしょうが。どうしたものかと私も困って居ったんです、改めましてICPOの銭形と申します」

 

奴等、車すら迎えに寄越さんのですから、いっそ大したものです

 

 

「私は、ソニア」

 

ソニア・アンダーソン、インターンでここの学芸員をしてます。案内、喜んでやらせて貰います。

 

ただ、

 

「お嬢さんは辞めて下さい、もう22ですよ?私」

 

ちょっと、お嬢さんは恥ずかしすぎます。

 

 

 




現地少女「おじさん大丈夫?」
サムライ「く、空腹で動けぬ」

サムライ「かたじけない、この恩は必ずや」
現地少女「良いわ、それじゃサイに餌やりしてもらおうかな」

的な

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