このふたりの男女に祝福を!番外   作:スカイハーツ・D・キングダム

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ある意味では
こちらを最初にやりたかったです。

とりあえずこれで晴れてカズアクの話を作れます。

まあそれもまだ先なんですけどね。

ヨホホホホホホ(泣笑)


魔王討伐前
出会い


カズマ「さて、どうしょうかなあ」

 

俺は今、馬小屋の藁の上に寝転がっている

 

ダクネスをパーティーに入れて2日たつが、現在はクエストを受けていない

 

何でも最近、近くの廃城に魔王軍の幹部が住み着いているそうだ

 

おかげで弱いモンスターはめっきり姿を現せなくなりクエストも高難易度の物ばかり

 

どうするかはもう少したってから決めることにし、現在はそれぞれのやりたいようにしている

 

アクアはクエストを請けれないため

八百屋で売り子のバイトをしている

 

めぐみんは捜しものがあるようで今朝から出かけている

 

さっきまで俺と筋トレしていたダクネスは

クリスの所に行くと行って

現在、馬小屋にいるのは俺一人だ

 

正直退屈で仕方ない

 

何かないか

 

 

 

カズマ「あ、そうだ。俺この街の全部見てなかった」

 

俺がこの街で知っていることと言えば

 

ギルドの場所や、本屋とか、雑貨とか、後は工事現場に、草原と森

 

まだ行ったことないとこがあるなあ

 

カズマ「そうと決まれば行くとしますか」

 

そう言って俺は着替え始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「そういえばアクアのやつ、売り子のバイトやってるみたいだがちゃんとやってるのか見に行ったほうがいいのかこれ」

 

そう考えた俺は八百屋の方に行くと

 

カズマ「ああ、やってるやってる」

 

アクアが売り子をしてる店を見るとたくさんの人が集まってる

 

よく見ると八百屋の入り口でアクアが手品してるな

 

手に持った大根が突然小さくなって手からなくなったかと思えばアクアが耳に手を当てると、耳に手を当てた手から元の大きさに戻った大根が……まじでどうなってるのか

あいつの手品は

 

そういえばいつかの悪魔討伐の祝いの席で宴会芸スキル使って盛り上げてたな

 

なんていうか

 

カズマ「そっちの道で生きていったほうがいいんじゃないか?」

 

もうあれはスキル以外の才能だと思ってしまう

 

カズマ「ちょっとギルドに行って街の地図もらえないか確認しに行ってくるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「なんであいつがいるんだ!」

 

俺がギルドの扉を開くと、いつか俺とアクアに絡んできたチンピラ系の冒険者、名前なんだっけ、ダクトだっけ、ダストボックスだっけ、が仲間達と一緒に依頼が貼られた掲示板の前で嘆いていた

 

関わりたくないから中まで入らず外に出ることにした

 

もう昼食の時間だから近くの店にあるサンドイッチを買って食べようとしたが

 

カズマ「うん?」

 

俺がサンドイッチを買った店の前に1匹の猫がいた

 

黒い毛をしたどこにでもいる様な猫

 

ただ俺の目に止まったのは他にある

 

それはこの猫、背中に羽根があるのだ

 

カズマ「背中に羽根がある猫……異世界って感じだな」

 

黒猫「なーお」

 

黒猫が俺を見て鳴いたかと思うと

 

近くの路地に入っていった

 

カズマ「あ、まて」

 

黒猫に心惹かれた俺は、黒猫を追って路地に入って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「どこまで続いてるんだ。この路地は」

 

路地に入って黒猫を追ってそろそろ3分位たったが未だに黒猫に追いつけてない

 

時折黒猫は、まるで俺が付いてくるのを確認するかのように後ろを見てくるがすぐに走っていく

 

何だかあの黒猫に誘導されてるみたいな気分になってきた俺だが、興味が湧いて更に付いて行き、やがて

 

カズマ「やっと、路地から出れた。うん?」

 

路地に出た俺が最初に見たのは、少し薄暗い、いかにも怪しい感じのある店だった

 

カズマ「《ウィズ魔道具店》?店の名前か」

 

よく考えたら魔道具店なんて、異世界に行かないと見れないような店を見たのは、これが初めてか

 

俺が店の看板を見ていると

 

黒猫「なーお」

 

さっきまで俺が追いかけてた黒猫が店の中に入って行った

 

カズマ「これも何かの縁か。少しお邪魔させてもらおうか」

 

そう言って俺は店の扉を開け、中に入った

 

カズマ「へ〜え、これが魔道具店か」

 

店の中は少しこじんまりとした雰囲気で溢れかえっており、魔道具店と言うだけあって様々な魔道具やポーションがあった

 

カズマ「そういえばあの黒猫はどこ……!?」

 

俺はさっき店に入っていった黒猫はどこか、店の中を見渡すと、店のカウンターに頭を付ける形で倒れている人がいた

 

カズマ「おい!大丈夫か!」

 

カウンターに入った俺はカウンターに倒れている人を軽く揺すると

 

???「う……ん」

 

倒れていた人が声を出した

 

???「……か…ま……た」

 

カズマ「え?」

 

???「お…なか…すき…まし……た」

 

カズマ「………」

 

あまりにもお腹が空いた様子だったので、俺は持ってたサンドイッチを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ありがとうございました!見ず知らずの方に助けて頂いただけに飽き足らず、あなたの昼食までいただいて!」

 

俺の前でカウンターに倒れていた人……女性がペコペコ頭を下げている

 

俺は目の前の女性を見る

 

 

髪は茶色で見た目が20代くらいで顔が整っている美女だ

 

そしてでかい、胸が

 

仲間の中では、アクア、ダクネス

 

知り合った人の中では、ルナ

 

あいつらよりもでかい

 

ウィズ「申し遅れました。ウィズ魔道具店の店主のウィズといいます」

 

カズマ「あんた店主だったんだ。ていうか店の店主が空腹で倒れるって、あんまり儲かってないんじゃないか?」

 

ウィズ「う……うちは魔道具の種類は豊富なんですが、なぜか買う人がいないんですよ、お恥ずかしい話。実はもう5日ほど何も食べてなかったので5日ぶりに固形物を口にできたので助かりました」

 

と、ウィズは苦笑いした

 

黒猫「なーお」

 

カズマ「あ、さっきの」

 

さっき店の中に入って行った黒猫が出てきた

 

ウィズ「猫ちゃん!」

 

ウィズが黒猫に近づくと黒猫はウィズに飛び乗ってきて

ウィズはそのまま黒猫を抱き上げた

 

うわ黒猫のやつ、ウィズの胸を肉球でつっついて遊んでやがる

 

とても他のやつに見せられるやつじゃないな

 

ウィズ「この子、今から数日前に店の近くにぼろぼろになっていたのを保護したんです。それからこの子、店から離れないのでこうして住み着いているんですよ」

 

カズマ「へ〜え、懐かれた訳か。あ!」

 

そうか、そういうことか

 

ウィズ「どうかしましたか?」

 

カズマ「いやなこいつ、昼ごはんを食べようとした俺に鳴いたかと思ったら路地に行くから付いて行ったんだよ。何度か、俺を見ながら路地を進んで行って、この店についたんだ。もしかしたらこいつ、俺をこの店まで連れてきたんじゃないかって思うんだ」

 

ウィズ「え、そうなんですか」

 

カズマ「多分自分を助けてくれたウィズに恩返しがしたかったんじゃないかこいつは」

 

猫が恩返しをするって、ひと昔前の映画にありそうなのが現実にもあるんだな

 

ウィズ「……そうだったんですね……ありがとう…猫ちゃん」

 

黒猫「なーお」

 

ウィズのお礼に黒猫は気にするなと言わんばかりに鳴いた

 

カズマ「さて、結構話したな、俺もうそろそろ帰るわ」

 

ウィズ「あ、そうですか。本当にありがとうございました」

 

黒猫「にゃーん」

 

俺が帰ると言うと、ウィズがまたお礼を言ってきた

 

黒猫も多分お礼のつもりで鳴いたんだろ

 

ウィズ「あ、そういえばまだあなたのお名前、聞いてませんでした。あの、お名前は?」

 

俺は店の扉に触ろうとしたが、ウィズに名前を聞かれて手を止めた

 

カズマ「……和真、サトウカズマ。それが俺の名前だ」

 

ウィズ「カズマさんですね。あなたの名前、覚えておきます」

 

そう言って俺に笑顔を見せる、やっぱり美人だな

 

カズマ「また来るよ、ウィズ」

 

そう言って俺は店を出た

 

カズマ「今度来る時は、何か食べ物持っていこうかなあ」

 

そう考えながら俺は来た道を戻るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが後に、自分の友であり、自分の師匠となる

ウィズとの出会いになる事を、この時の俺は知らなかった

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