このふたりの男女に祝福を!番外 作:スカイハーツ・D・キングダム
ウィズ「あの…カズマさん…本当にすみません。店員でも無いのに手伝って頂いて…」
カズマ「ん?なあに言ってんだウィズ。俺はお前に教えてもらっている立場なんだぞ。これくらいの事なら、いくらでもやるさ」
俺佐藤和真は、リッチー兼魔王軍幹部兼魔道具店店主兼師匠のウィズの店の手伝いをしている
普段ウィズに魔法の事を色々教えてもらっているからこういう手伝いは何回かしている
カズマ「ふう〜、ウィズ、これはこっちでいいんだよなあ?」
ウィズ「あ、はい。それを置いたら次はこれを一箇所にまとめて下さいね」
カズマ「あいよ」
しかし、この店は客が来ない割に商品が多すぎんだよ
これは後でウィズに言って商品を減らすように言うべきだな
カズマ「あれ?何だこれ」
商品が置いてある棚の後ろにある隙間に何かある
カズマ「……スクロールか?」
ウィズ「あれ?こんな所にスクロール何てあったんですね。ですが何のスクロールだったのか覚えてないんですよ」
カズマ「ウィズでも分からないのか。それにしても……ずいぶんぼろぼろだな……今でも使えるのか?」
そう思ってスクロールを開いてみると
スクロールから強い光がでて俺を包み込む
カズマ「うわ――」
ウィズ「カズマさ―――」
強い光に包まれてウィズの声が途切れていった
カズマ「……一体どこなんだここは?」
光に包まれて見えなくなったが光が消えて目を開くとそこは見知らぬ部屋だった
部屋は石造りになっていて薄暗い所だ
カズマ「さっきのスクロールはさしずめテレポートのスクロールってところか!!」
急に俺の『敵感知スキル』が反応した
カズマ「(……結構な数の敵がいるな……しかも特にでかいのが下にいるな)」
まずいな…俺剣と弓矢置いてきてるから戦いになったら勝ち目ないな
ここにいるのは危険だと思った俺は、場所確認のためにこの部屋に唯一ある窓に行き外を見る
カズマ「……ここからアクセルが見える……と言う事はここは廃城……ヤバ!そういえば廃城には今魔王軍の幹部がいるんだった!!」
ますますここにいるのは危険だと思い速く廃城からの脱出を試みたが
カズマ「(……下に降りようにも敵がたくさんいる。かと言って窓から脱出しようにもかなり高い所にいるからな……こういう所には秘密の抜け道とかあるのか?)」
俺は近くにある壁や本を触った
カズマ「(……なんて……そう都合よくあるわけ無いかッ!?)」
俺は壁に掛けてある額縁の裏をめくるとそこには隠し扉があった
カズマ「……あったよ抜け道…」
俺は隠し扉を開けて中に入った
そこは真っ暗で何も見えない部屋だった
カズマ「……『ティンダー』…」
俺は人差し指に小さい火を出して明かり代わりにした
そして周りを見るとそこには
カズマ「なッ!!」
そこにあったのは
大量の下着類だった
ブラジャーやら女物のパンツがたくさんあった
カズマ「(ま、まさかここの主は女装趣味が…ん?)」
よく見るとそれぞれの下着は分けて置いてある
そしてその下着の上には
ウィズ
ウォルバク
セレスディナ
ミズキ
分かりやすく名前入りの板が貼ってある
カズマ「(ホッ……なんだ…ただの下着泥か……ウィズのも集めてやがる……と言う事はここにあるのは同じ魔王軍のやつから盗ったのか……それにしても最後の奴だけ名前が日本人だったが……まさかだと思うが魔王側に寝返ったなんてことは……ないよな?)」
色々思うところはあるがいつまでもここに居るのは危ないから速く出たほうが
カズマ「!」
突然扉が開いた
カズマ「(ヤバ!誰か来た)」
俺はすばやく近くのテーブルの下に身を隠した
??「……なんだ?…今誰か居たような気が…」
声の主は、周りを確認したが誰もいない事を確認すると扉を閉めて
??「ふふふ…さあて、今日はどの下着を嗅ごうか……一番若いセレスディナにしようか…それともここは神であるウォルバクのにして神の下着を嗅ぐという背徳感に浸りながら興奮するか……いやいやここはやっぱり一番付き合いの長いウィズにしようか……ああここは俺のエデンだ……それにしてもウィズの奴…アクセルに店を出すとか言って魔王城から出ていってから下着の入手が出来なくなってしまったぞ…あいつのは特に欲しいというのに…」
カズマ「(何で酷え会話だ)」
声の主、もといこの廃城に住み着いている魔王軍の幹部が変態の会話にしか聞こえない
逃げたい所だが、今逃げてもすぐに感づかれる…どうすれば
カズマ「(かくなる上は)」
俺は近くにあった本を部屋の隅に投げた
幹部「うん?なんだ、今の音は」
姿は見えないが、これで幹部の気をそらすことが出来た
後は
カズマ「!」
バレる覚悟で突っ切る!!
幹部「む!な、何奴」
カズマ「『ティンダー』!」
俺は手から火を出して近くの下着に火を付ける
幹部「どこに向かって撃って、ああ!!お、俺の宝が!!」
下着に火をつけたことで狼狽えた声を出している幹部の姿を見ず
俺はそのまま扉を開けて部屋から脱出した
カズマ「はぁはぁ!!クソ!下に降りたはいいが敵が多すぎてこれ以上降りるのは危険で上に戻ろうにも」
幹部「待てええええ!俺の秘密を知ったお前は!決して生きて返さんぞ!!」
カズマ「あいつが迫ってきてるからな」
どうするか……こうなったら窓から飛び降りて……だがここは高い
地面に落ちる前にバインドで木にぶら下がればあるいは
けどそれも出来るかどうか
下からは魔王軍幹部の配下
上からは魔王軍幹部
どうするか……
「ドオォォォォォォォンンンンンン!!」
グラッ
カズマ「うわッ!!」
幹部「グウッ!なんだ今のは!?」
突然の爆音と衝撃が廃城にぶつかり、廃城が揺れた
突然の出来事に上の階からこっちに来ようとした幹部の驚いた声が聞こえた
もう、迷っている暇はないな
カズマ「アイキャンフラーイ!!」
俺は城の窓から飛び降りた
だいたい6階ほどの高さがあった
地面に落ちる寸前に
カズマ「ッ!『バインド』!」
近くの木にバインドで飛ばしたロープを枝に巻き付いて、地面への衝突は免れた
カズマ「はあはあイッ!やっぱり…慣れないことはするもんじゃないな」
少しロープで手を切ったが大したことはない
カズマ「さあって、ここも奴らが来るかもしれないからな、速く逃げよっと」
そう言って俺はアクセルに向かって走って行った
カズマ「(それにしてもあの爆音と衝撃……どこかで聞いたような)」
デュラハン「ききき昨日、おお俺の城に、無断で侵入した不届き者と、爆裂魔法を撃った大馬鹿者は、どこのどいつだああああ!!!」
カズマ「(うおおおおおお!!ヤあっべえええええ!!俺だあああああ!!)」
これが、ベルディアが言っていた侵入者の正体です