このふたりの男女に祝福を!番外 作:スカイハーツ・D・キングダム
カズマ「うん?なんだアクア」
アクア「あのね…なんで私…今膝に重しを乗せて動けなくしちゃってるの!!」
カズマ「……なあアクア…お前……先日までやってたこのすばキャラクター総選挙で無事一位取ってたな」
アクア「え、ええ…それがどうしたの」
カズマ「お前……自分の投票だけ✕50にしていたな。それで一位を取ったな」
アクア「カ、カズマさん…な、なんでカズマさんの右手に後数十話後の本編で手に入れる武器を持っているの!」
カズマ「これはあれだ。仮面ライダーの映画とかにある先行登場とかいうやつだ。それでアクア……最後に言い残す事は?」
アクア「不正はしていなあああああああああ!!!」
本編スタート
アクア「今年も今日で終わりね」
カズマ「そうだな」
王都で買い物を済ませ、テレポートで街に戻った帰り
俺達は雑談しながら屋敷に向かっている
アクア「それにしても、こんな寒い時に私を連れ出して荷物持ちさせるなんてカズマ、リーダーのすることじゃないと思うんですけど〜」
カズマ「年越しそば食べたいなんて言った奴に言われたくねえよ。そもそも俺が買い物しに行く理由を作ったのは、お前が原因だろうが」
アクア「だって、日本人と言ったら年越しそばを食べるものでしょ」
カズマ「お前は日本担当の女神であっても日本人ではないだろ」
こいつが今朝年越しそば食べたいなんてワガママ言うから王都まで材料調達しなきゃいけなくなったんだがわかっているのかこいつは
カズマ「とにかく、帰ったら年越しそば作るからお前も手伝えよ」
アクア「え〜、カズマさんが一人で作ってくれるんじゃないの〜?」
カズマ「俺としては手伝ってくれない方が助かるんだけどな、一人分作らないだけでも楽だからな」
アクア「ああ!手伝います!手伝いますから、私にも年越しそば作ってください!!」
そんなこんなで俺達は屋敷に帰った
カズマ「アクア、そこの包丁取ってくれ」
アクア「はい」
屋敷に帰った俺達は早速年越しそば作りを始めている
元々年越しそばどころかそばの作り方さえ知らないのに作れるようになったのは料理スキルのおかげだな
こういう所で偉大だと感じる
ちなみにダクネスとめぐみんは実家に昨日から帰っており、今日の夜までには帰ってくると言っていた
カズマ「こうして年越しそば作りをしていると、今年あったことが頭に鮮明に浮かんでくるな」
アクア「そうね、私もダシ汁作りしていると思い浮かべるわ」
そう俺達は作業をしながら今年あった事を思い浮かべた
(カズマ)魔王軍幹部と戦ったり、商品開発したり、国家転覆罪とか言われて裁判にかけられたり、あの豚領主にダクネス盗られて金ぶちまけたり、めぐみんが爆裂魔法で物を壊して謝罪に行ったり、アクアが問題起こしてそれの後始末したり、アクシズ教徒を再教育したり……
(アクア)借金たくさん作ったり、私が転生させた日本人が起動要塞作ってそれの処分をしたり、カズマに怒られたり、殺されかけたり、焼かれたり、カズマにアクシズ教を再教育させるか滅ぼされるか選べなんて脅されたり……
カズマ「……」
アクア「……」
カズマ「(あれ?ろくな思い出がない!?)」
アクア「(あれ?ろくな思い出がない!?)」
カズマ「(ほとんどが馬鹿共の後始末しかしていない!?)」
アクア「(ろくな事しか無かったけどほとんどがカズマにやられた事ばかり!?)」
カズマ「……」
アクア「……」
カズマ「よし!忘れよう。今年あった事は忘れて来年の事だけ考えよう!」
アクア「そ、そうね、そうしましょう!私もカズマさんにやられた事は忘れて来年の事だけ考えることにするわ!」
とにかく
来年の事だけを考えよう
俺達はそう心に決めたのだった
カズ・アク・めぐ・ダク「「「「いただきます!」」」」
年越しそばを作リ終えた俺とアクアは
実家から帰ってきたダクネスとめぐみんと一緒に年越しそばを食べ始めた
ダクネス「ん、この年越しそばと言う料理は美味いな」
めぐみん「ええ、さっきまで外にいましたから身体の芯まで暖まります」
カズマ「そうかそうか、それはよかった。アクアはどうか?」
アクア「うん。初めて食べたけど美味しいわ」
カズマ「え?お前食ったこと無かったのにあんなこと言ったのか?」
アクア「だって食べてみたかったんだもん」
こいつは……
まあいいか
めぐみん達も美味そうに食ってるんだしな
もしかしてこいつ
めぐみん達にも年越しそばの初体験させたかったんじゃ……
考え過ぎか
カズマ「こいつ食った後は酒を飲みながら今年が終わるのを待つだけだ」
めぐみん「カ、カズマ、私は……」
カズマ「ん、そうだな。いつもだったら駄目だが、今日だけ特別に飲んでいいぞ」
めぐみん「ほ、本当ですか!!」
カズマ「ただし、飲みすぎるなよ」
めぐみん「はい、分かってます」
めぐみん「ん、お酒はこれくらいにしますか」
カズマ「お、自分で適量を判断できる辺りアクアとは違うな」
アクア「ちょっとー、それどうゆうこと!」
ダクネス「アクアは普段、『このくらいで』って判断できなくて酔いつぶれているではないか。カズマはその事を言っているんだろう」
カズマ「そういうこと」
アクア「う…」
めぐみん「実は一つだけ、安心している事があるんですよ」
カズマ「ん?なんだそれ?」
めぐみん「ゆんゆん……いるじゃないですか。ゆんゆんは見てわかる通り、普段からボッチですから年末とかは実家に帰るしか無かったんですが…」
カズマ「ああ、あいつ今はテイラー達のパーティに入ったから」
めぐみん「はい。ですから今年は年末ボッチにはならずにすんで安心してるんです」
カズマ「お前は…普段あいつにやたら厳しいこと言ってる割にはあいつの事気にかけるんだな」
アクア「アレよカズマ、めぐみんって、たまにツンデレになるじゃない。それをゆんゆん相手にそう接しているのよ」
めぐみん「な!そ、そうじゃなくて…」
ダクネス「まあまあふたりとも、めぐみんの反応を楽しむな」
めぐみん「え?ダクネス、ふたりは私の反応を見て楽しもうとしてたんですか!?」
ダクネス「ああ、もっと言うと私も楽しもうとしていたんだが」
めぐみん「あなた達は!!」
カズ・アク・ダク「「「ハハハハハハ!!」」」
カズマ「3.2.1」
アク・めぐ・ダク「「「ハッピーニューイヤー」」」
カズマ「いや〜これで新しい年を迎えることが出来たな」
めぐみん「はい。とりあえず今年の目標は」
カズマ「『目指せ爆裂魔法1000発!』とかか?」
めぐみん「……」
カズマ「分かりやすい奴」
ダクネス「わ、私の目標は(カズマ)『素手で一撃熊を引き裂くか』か、勝手に決めるな!!」
アクア「ちなみに私の目標は(カズマ)『却下で』なんでよおおおおおおお!!」
……い……きろ………お………ア……ア
お…………おい……起きろ!アクア!!
アクア「ふぇ!?」
カズマ「やっと起きたか」
アクア「え?カ、カズマぁ〜?なんで私の部屋にいるの?はっ!も、もしかして!し、新年早々私の事お」
カズマ「おい、それ以上言うと屋根から落とすぞ。まだ寝ぼけてるのか」
アクア「え?屋…根?あ!!」
アクアは驚いたように辺りを見渡す
周りはまだ暗く少し肌寒い
そう
俺達は今屋敷の屋根の上にいる
アクア「え、ええ!?な、なんで私、屋根の上に…」
カズマ「おい、お前寝る前俺に言ったこと忘れてないか?」
新年を迎えた後、俺達は直ぐに眠りについた
寝る前にアクアが
アクア「私ね、初日の出が見たいの。だからねカズマさん、私より先に起きたら私の部屋に来て私を起こしてくれない?」
そうお願いされたんだがこいつは全然起きないから止む終えず
屋根まで担いで登った
アクア「あ、そうだったわ。昨日寝る前だったからちゃんと記憶に残ってなかったのよ」
この鶏頭が
カズマ「はあ…全く」
アクア「ねえカズマ…出来ればだけどね…今年は去年みたいに過ごせないかなあ」
カズマ「去年みたいにって……お前またあの苦労を背負いたいのか?」
アクア「そ、そうじゃなくてね……去年は大変だったけど……それ以上に楽しい事も…嬉しい事もあったじゃない……そういうことがあるとね……あんなに苦労しても……全部乗り越えきれるって思っちゃうの……」
カズマ「乗り越えきれる……か」
確かにこいつの言うとおりかもしれないな
大変だが…乗り越えのは俺一人じゃない……アクアやめぐみん…ダクネスもいる
この先もこれからも……こいつらが一緒にいれば…乗り越えきれない困難はない……そう思いたい
アクア「あ、カズマカズマ!!」
アクアが俺を呼び前に指をさす
指した先には
太陽が……初日の出が登ってきている
この世界に来て初めて見る初日の出だ
アクア「カズマカズマ」
カズマ「うん?」
アクア「今年も面倒をかけると思うけど……よろしくね」
カズマ「……フッ…しょうがないな」
去年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします!!