このふたりの男女に祝福を!番外 作:スカイハーツ・D・キングダム
アクア「ああ!来てる来てる!《アンデットホエール》が来てるわ!!カズマさんどうにかして!!」
カズマ「うるさい!こっちは取り巻きの《アンデットフィッシュ》の相手で忙しいんだよ!」
漁師「クソ!どうなってんだ!!海に出て、アンデットとは、何度か遭遇したことはあるが、こんな数で来ることなんて無かったぞ!!」
俺達の乗っている船の持ちである、漁師が話しながら船に突っ込んで来ようとしてるアンデットフィッシュの相手をしている
カズマ「ああクソ!!なんでこうなったんだあああああ!!」
俺は海に出るまでの事を思い返した
カズマ「ああ〜、美味かった」
めぐみん「本当、美味しかったですね」
ダクネス「高い食材はあらかた食べた私だが、これは本当にいつ食べても美味いな」
アクア「流石は霜降り赤蟹ね。高級食材なだけあるわ」
俺達は晩ごはんに、以前ダクネスの実家から送られてきた霜降り赤蟹を食べていた
その旨さと言ったら、地球の蟹を上回るくらいに旨いな
カズマ「けど食い足りないな。まだ食いたかったなあ」
アクア「四人で食べるとそこまで食べられないからねえ」
めぐみん「私は実家が貧しくて食べれるだけで満足ですが……やっぱり食べ足りませんね」
ダクネス「まあ霜降り赤蟹じたいが高級食材で、市場にもあまり出てこないからな」
カズマ「うーん、けどまだ食べたいなあー」
カズマ「と言う訳で蟹漁行くか」
アク・めぐ・ダク「「「行動力がすごい!!」」」
翌日、朝食を食べ終えた俺はアクア達の前で蟹漁宣言をした
ダクネス「まさか蟹が食べたいからと言って」
めぐみん「翌日に蟹漁に行こうと考えて動くとは」
アクア「蟹漁大変なのにね」
行動力がすごいって、単に海まで行って船に乗って蟹漁をするだけなのにそんなに大変か?
カズマ「じゃあ準備したら行くか」
ダクネス「あ、今日は実家に用事があるからすまないが私は行けない…」
めぐみん「私はゆんゆんと約束があるので…」
む、ふたりは予定があるのか
なら仕方ないな
なら後は
カズマ「アクア(アクア)「嫌よ」……まだ何も言ってねえよ」
ある程度予想はしていたがやはりか
アクア「言われなくても分かるわよ。私も行けっていうんでしょ?嫌に決まっているでしょ!だいたい蟹漁がどれだけめんど(カチャ)……え?」
俺は、話しているアクアを無視してアクアの両手を掴むと手錠を掛けた
アクア「え?ええ!?」
カズマ「悪いがお前に関しては拒否権はない。お前にはこのまま連行してもらう」
アクア「い、嫌よ!だいたい手錠なんてどこで仕入れて来たのよ!」
カズマ「んなもん裏に決まってんだろ?じゃあ行くか」
アクア「い、嫌あああ!めぐみん!ダクネス!助けてえええ!!」
めぐ・ダク「「グッドラック!アクア」」
アクア「見捨てられたああああああ!!」
こうして俺は喚くアクアを引きずりながら
蟹漁の出来る海に向かった
必ず霜降り赤蟹を食うために
と意気込んでいたは良いものの
カズマ「海にまでアンデットが出てくるなんて聞いてないぞ!」
海についた俺達はまず、蟹漁をする漁師の元にいき、手伝うかわりに蟹を分ける事を条件に船に乗せてもらったが
蟹が取れるポイントにつく頃には日は沈んでおり、そこから蟹漁を始めようとしたがそこに、海に生息するアンデット達に出食わし戦っている
カズマ「なんで海にアンデットがいるのか!?ふざけんな!」
アクア「カズマ、この世界では、死んだ生き物は時間が経つとアンデット化するの。あの水中アンデット達は海で死んで、すぐに他の生き物に食べられなかったからアンデット化してるのよ。昼間は日の光が届かない所まで潜っていて、夜になるとこうして出てくるわけ」
そういうことか
海も安全では無いわけか
だとしてもこの数は多すぎる
このままだと船が沈められてしまう
どうすれば
アクア「ああ!!私の周りだけ多すぎよおぉぉぉぉ!!」
……そういえばこいつはアンデットが寄ってくる体質だったの忘れてた
これは……連れてくる人選間違えたか
というか原因はこいつか!
アクア「も、もう怒ったわ!!覚悟なさい!」
おお、アクアのやつ浄化魔法を使う気だな
というか、初めからさっさと出せ
アクア「『セイクリッド・クリエイトウォーター』!」
カズマ「そっちかよふざけんなあぁぁぁぁぁ!!」
カズマ「と言う事があって蟹、取れませんでした」
めぐ・ダク「「災難(だったな)でしたね」」
アクアの起こした水が津波に変わって、水中アンデットはどうにかできたものの船が沈みかけた
カズマ「ただ」
めぐ・ダク「「?」」
カズマ「こんな物が採れた」
俺は屋敷まで引いてきたリヤカーの上に被せてあるものを取って、ふたりに見せる
めぐみん「え!?」
ダクネス「カ、カズマ!こ、これって、ま、まさか!」
カズマ「そのまさかだよ」
リヤカーの中には
でかいマグロが2匹置いてある
カズマ「こいつは『ブラックジュエルマグロ』だ」
ダクネス「ブラックジュエルマグロだと!?海で採れる食材の中では最高クラスの食材で王族ですら、滅多にお目にかかれないと言われている最高級の食材を採ったのか!?」
めぐみん「べ、別名『海の黒い宝玉』とも言われていて、わずか1キロでも数百万はすると言われている物を2匹も!?」
カズマ「いや、正確には3匹だ」
そもそも俺がマグロを採れたのはアクアが起こした津波のおかげだ
たまたま近くを通っていたマグロの群れが、アクアの津波に巻き込まれて、その波が船にぶつかった際に船の中に入ってきた
俺は船に乗せてくれた漁師に迷惑料としてマグロを1匹あげた
漁師はものすごく喜んで、また乗せてくれるそうだ
ダクネス「だが、これだけの量、私達だけではとても食べ切れないんじゃ」
カズマ「ああ、分かってる。だから」
カズマ「こいつらをさばいて料理を作ったら、ギルドでこれを食いながら宴会しようか。アクアには先にギルドに行って、宴会会場を設けに行かせた」
ダクネス「……ずいぶんと贅沢な宴会になりそうだな」
めぐみん「ええ……まあ…私達が採ったわけでは無いので何も言いませんが」
カズマ「さて、さっさとさばくか」
その後俺は、宴会で出す用の料理を大量に作って、ギルドに持って行って、大いに騒ぎながら飲み食いしまくった
カズマ「(それにしても、二度とアクアとは海に行きたくねえな)」
その日出したマグロの料理でアクセルの冒険者達からの評価が大きく上がった
後日、あのマグロが1匹数億エリスで取引できた事を知り、ショックを受けるのだった