(新)やはりこの素晴らしい仲間たちには祝福を!!   作:write RIDER

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どうも。今回はアクアがメインかな?あと、みたらしは次回になりました…
みたらし「どうしてですか!!!」


第十三話 女神って何だっけ?

「皆ちょっと聞いて!」

 

 

魔王幹部が来てから何日間かたった日にアクアが急に騒ぎだした

 

 

「クエストを請けましょう!出来ればお金が大量に入るやつで!」

 

 

アクアがそう言い出したがダクネス以外のメンバーは不満を言い出した。まぁ俺もその内の一人なんだがな

 

 

「私は別に構わないんだが、皆がなぁ?」

 

 

ダクネスがチラチラと俺達を見てくるが誰もアクアを見ようとしない

 

 

乗り気じゃない俺達を見てアクアがとうとう泣き出した

 

 

「お、お願いょぉぉぉ!!もうバイトばかりは嫌なの!コロッケが売れ残ると店長が怒るのぉ!お願い!頑張るから!私全力で頑張るからぁ!」

 

 

アクアがカズマのズボンに抱きつき鼻水をつけていた…本当に女神なのかこいつ

 

 

「わ、分かったから抱きつくのやめろ!じゃあ見つけてこい!付いていってやるから!だから鼻水をつけるな!」

 

 

その言葉にアクアが嬉々として掲示板へ走っていった

 

 

「あのカズマ、アクアが変なものを持ってこないように見てきてくれませんか?」

 

 

あぁ、あいつのことだからお金が入るからって高難易度のクエストを受けてきそうだ

 

 

「そうだな、じゃあ俺見てくるよ」

 

 

カズマがアクアの所につきアクアがクエストを受けようと張り紙を取ると、カズマと喧嘩をし始めた

 

 

今度はアクアが張り紙をカズマに見せるとカズマが訝しげな表情でアクアに問いただしている

 

 

お?どのクエストを受けるのか決定したようだ、アクアの後ろでカズマがゲスい顔をしているのは置いておこう

 

 

「おーいクエスト受けたぞ!これだ!」

 

 

そういって見せてきたのは湖を浄化する依頼だった

 

 

「何でこれを選んだんですか?」

 

 

「ちょっとめぐみん!私は水の女神よ!こんなのちょちょいのちょいだわ!」

 

 

「ってアクアは言ってるが浄化に半日かかるらしい」

 

 

…それはちょちょいのちょいなのか?

 

 

「それじゃあ行くわよ!お金がいっぱいよ!!」

 

 

何だろう、お金とかが好きなのに縁が全くない女神って…イシュ…やめとくか

 

 

ーー大きな湖ーー

 

 

「ねぇこれ本当にやるの?なんか私今から売られる捕まった希少なモンスターになった気分なんだけど…」

 

 

今アクアはカズマの作戦で頑丈な檻の中に座らされている。そして今湖にアクアの乗っている織を浸した

 

 

さてこれから浄化が始まるので俺達は少し離れた所で待つだけらしい

 

 

「ねぇ私、ダシを取られてる紅茶になったみたい」

 

 

アクアがさっきからうるさい

 

 

あれから二時間経過したがいっこうに魔物は姿を現さない

 

 

「おーいアクア!浄化魔法のほうは順調か?トイレしたいなら一旦檻からだすけどどうする?」

 

 

「順調よ!あと私はアークプリーストであり女神だからトイレなんて行かないわ!」

 

 

別にどうでもいい情報を言い出すあたりまだまだ余裕がありそうだ

 

 

「とりあえず大丈夫そうですね。ちなみに紅魔族もトイレには行きませんよ?」

 

 

めぐみん別に張り合わなくてもいいんだぞ?

 

 

「わ、私もクルセイダーだからトイレは…トイレは!…」

 

 

「ダクネス…別にこの二人には対抗しなくていいんだぞ?今度二人は日帰りじゃ終わらないクエスト請けて確認してやるから」

 

 

「や、やめてください!紅魔族はトイレには行きませんよ?でも謝るのでやめてください!…しかしブルーアリゲーター全然来ませんね。このまま何事もなく終わってくれればいいのですが」

 

 

めぐみんがフラグを建てたとたんに、湖の一部が小波をたてて、ワニが大量に現れた

 

 

「ね、ねぇ!なんか来たんですけど!ねぇ!!いっぱいいるんですけど!」

 

 

めぐみんの方をチラッと見ると顔をおもいっきり反らした

  

 

「なぁめぐみん。お前がフラグをたてたからアクアが大変なことになったんだぞ?」

 

 

「た!タイミングが合わさっただけです!別に私のせいではないと思います!」

 

 

「『ピュリフィケーション』!『ピュリフィケーション』!『ピュリフィケーション』!!」

 

 

アクアが檻のなかで必死に浄化魔法を唱えている

 

 

「ピュリフィ!!ねぇ!ミシミシ言ってる!檻がぁ!檻が変な音を立ててるんですけど!」

 

 

「アクアー!ギブアップだったらそう言えよ!そしたら檻を引っ張ってやるからな!」

 

 

「い、嫌よ!そんなことしたら時間が勿体ないじゃない!それにお金がぁぁ!!」

 

 

自分の命よりも金の方が大事って相当困ってんのか?

 

 

ーー七時間後ーー

 

 

「湖が綺麗になりましたね!成功です!」

 

 

めぐみんがキラキラした目でそんなことを言ってるが、反対に檻の中のアクアを見ると体育座りで何かぶつぶつ言っている

 

 

「おい?アクア?もう終わったから外に出てきてもいいんだぞ?」

 

 

カズマが心配になってアクアに声をかけたが一向に外に出ようとしない

 

 

「ううっ…ぐす…ひっく……」

 

 

アクアは膝を抱えて泣いていた

 

 

「俺達話し合ったんだが今回は何もしていないから、報酬の三十万エリス全部お前にあげるから。さっさと出てこい」

 

 

カズマの言葉にアクアの肩がピクリと動いたが檻から一向に出てこようとしない

 

 

「ツレテッテ…」

 

 

「え?何?」

 

 

「檻の外の世界は怖いから、このまま私を街まで連れてって」

 

 

どうやら今回の依頼で蛙に次ぐトラウマを植えてしまったらしい。今度飯奢ってやろうかな…




皆!私は女神アクアよ!崇めなさ「早くしてくれ」…わかったわよ、次は何かストーカーみたいな、やつるぎだっけ?そんな名前のやつが登場するわ!
次回「やつる「みつるぎです!」…登場と撃退」

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