(新)やはりこの素晴らしい仲間たちには祝福を!! 作:write RIDER
さて、一人になったんだが取り敢えず、今日キャベツの収穫した報酬が貰える訳では無いので、クエストでも受けるか
「えーと何々、新作の薬の実験体、子供の遊び相手、一撃熊の討伐、買い物の手伝いか」
新作の薬は論外として、子供には多分目で怖がられるからボツ、討伐クエストは時間がかかるからボツとなるとこの手伝いかな
「すみません。この依頼を受けたいんですが。後ジャイアントトードの討伐クエストが完了しました」
「あ!八幡さんですか。クエストお疲れ様です、報酬はジャイアントトードが十五匹なので二十一万エリスです。それと、このクエストなんですが依頼開始時間が後少しなので急いでくださいね」
よし、報酬も貰ってクエストも受けたし、目的地に行くか
ー屋敷の前ー
この屋敷凄い大きいな。取り敢えず今誰かいるか確認しないと
「すみません、ギルドから依頼を受けた者なのですが、誰かいらっしゃいますか?」
すると、玄関のドアが開かれ婆さんが出てきた
「おや?今回は来てくれたのかね。すまないねぇ買い物の手伝いなんてさせて」
「いえ、時間が余っててやることも無かったので」
「そうかいそうかい、じゃあ早速市場に行くとするかね」
ということで婆さんと一緒に市場に向かうことになった
ー市場ー
「ところでお婆さん今日は何を買うんだ?」
「んー?今日の夕食と明日の朝昼晩を買おうと思ってねぇ、荷物が多くって大変なのよ」
「了解です。その荷物を持てばいいんですね」
さて、まずは肉屋に着いたんだが店主が凄いゴツい人だった
「らっしゃい!お婆ちゃんいつものあるよぉ!お?兄ちゃん買い物の手伝いか?偉いな!ほらこれサービスだ!」
そう言って渡されたのは一kgの大きい肉の塊だった
「え、いいんですか?こんなに貰っちゃって」
「気にするな!そこのお婆ちゃんにはいつも贔屓にしてもらってるからな!また来いよ!おまけしてやるから」
この婆さん凄い人なのか?
「えっと、次行きましょうか」
「そうねぇ」
次に着いたのは八百屋だった。八百屋の店主はふくよかなおばさんだ
「あら、お婆さん来てくれたの!いつものよね?ん?そこのお兄さんはお手伝いなの?偉いわねぇ~、…そうだ!はいこれお野菜、いっぱい食べてね!」
今度はおばさんから色んな種類の野菜を貰った。これ全部食べれるかな…
「あんたまだ持てるかい?」
「はい、まだ大丈夫ですよ」
「若いっていいわねぇ~」
そんなことを話しながら歩いていくと今度は香辛料を扱ってる店に来た。店にはハチマキを巻いている若い男性がいた
「いらっしゃいお婆ちゃん、いつものセットでいいでよね?あれ?今日は手伝いの子もいるの?立派だねぇ、あ!はいこれ、塩と胡椒。お婆ちゃんが買うもの以外の肉があるってことはそれお兄さんのでしょ、お肉と一緒にどうぞ。また来てね!」
今度は香辛料を貰った。ここら辺の人達皆こんな感じなのか?
「さて、買い物も終わったし帰るとするよ」
「分かりました。あ、そのお婆さんの荷物も持ちましょうか?」
「いいのかい?ありがたいねぇ、あんたまだ若いのにしっかりしてるよ」
婆さんの色々な話を聞いてると屋敷に帰ってきた
「この荷物、後は一人でも大丈夫なんですか?」
この荷物を運ぶのは老人には少しキツいだろう
「大丈夫だよ、もうすぐで息子が帰って来るからねぇ、今日はありがとうねぇ…そうだ、これ少ないけどお小遣い。」
今日は沢山貰うな、ありがたいけど
「えっと、いいんですか?」
「いいのよ、話し相手にもなってくれたし」
「えっと、じゃあ貰います。ありがとうございました」
さて日もくれそうだし、冒険者ギルドに戻るとするか。そういえば、お小遣いいくらだ?
封筒を開けてみると十万エリスが入っていた…これで少し…やっぱりお金持ちだったか。今日貰った食材はカズマ達にも食べて貰うか。
そんなことを考えながらギルドに戻るのだった
ー冒険者ギルドー
「あ!八幡見ろこの服装!ファンタジーっぽくなったろ!」
ギルドに戻るとカズマが今日買ってきたであろう衣服を見せつけてきた。そういえば俺も制服だけだったな。今度買いに行くか
「良かったな、ジャージからレベルアップだ」
「おう!ところでその荷物は何だ?」
「これか?さっきまでクエストに行ってたんだが、ただで貰った」
「ちょ!どういうことよ!何でこんなに食べ物が貰えるわけ!もしかして脅したの?」
アクアが酷いことを言ってくる
「八幡はそんなことしません!カズマじゃないんですから」
「それはどういう事だめぐみん!?」
カズマとめぐみんが取っ組み合いになったがいつものことなので無視をする
「それよりも聞いて!私レベルが全然無いの!なんでか分かる?!アークプリーストなのに敵を一体も倒してないし、誰も回復をしていないの!だからこのクエストを受けたわ!パーティーメンバーなんだから着いてきて!」
What?アクアの受けた依頼表を奪い内容を確認した
「ゾンビメーカーの討伐?これでアクアのレベルが上がるのか?」
「そうよ!私の浄化魔法でアンデッドを倒すの!そうすれば経験値が入ってレベルが上がるわ!」
アクアが言うには浄化魔法はアンデッドにとって致死毒のようなものらしい
「取り敢えず皆このクエストを受けるってことでいいのか?」
「俺飯食いたかったんだけど」
カズマが腹が減ったと言い出した…そうだこの貰ったので料理を作ればいいんじゃないか?
「なぁどうせだし、この貰った食材で料理でも作るから墓地の近くまでは移動しないか?」
「うむ、この依頼を受けるなら夜食を何処かで食べないといけないからな、よろしく頼む…アワヨクバスイミンヤクヲツカッテ…ンッ」
後半の発言は聞かなかったことにしよう
「じゃあこの依頼を受けて墓地の近くまで移動するか」
そうして俺達パーティーは墓地に向かうのであった
ー墓地近くー
「さて、肉、野菜、香辛料この三つがあれば何ができると思う?めぐみんどうぞ」
「えっとですねぇ……ハッ!そのバーベキューコンロはもしかして!」
「…そうだ。焼き肉パーティーだ!」
「八幡様サイコー!」
「八幡…やりますね!」
「…スイミンヤク…ハッ!モシカシテマヒドク!」
「八幡ありがとな!」
一人平常運転なやつがいるが他の皆は楽しみにしているようだ
「さて焼くとするか」
俺が肉や野菜を焼き、他のメンバーがそれを食べる。時々カズマとアクアが肉の取り合いで喧嘩になったり、ダクネスが少ししょんぼりしながら食べ、めぐみんは肉を取られまいと頬張る様に食べている。…こんなに大人数でワイワイ食べるなんて昔の俺だったら考えられんな
「あの八幡?どうしたんですか?」
めぐみんが俺が考え込んでるのを見て心配して来てくれた
「ん?あぁ故郷のことを思い出してな、色々あったが今こうやって楽しんでる自分がいるのに驚いてたんだ。心配するな」
「そうだったのですか、八幡の故郷の話を聞きたいとは思っていたのですが、また今度にします」
っと、これで最後か
「なぁ、もう食材が無くなったから終わりでいいか?」
「おう!サンキュー八幡、美味しかったぜ!」
「うむ、美味しかったが…なぜなにもしないんだ…」
「八幡酒は無いのぉ?」
「八幡、ありがとうございました。凄く美味しかったです」
「おう、で?もう暗くなったがクエストを始めるのか?」
約二名の戯言はほっといてクエストを始めるかどうかをカズマに聞いた
「そうだな、てかアクアがレベルを上げたいってここに来たんだから酒とか要求するな!後で飲めこのバカ」
「バカって何よ!なにも出来ない癖に威張っちゃってこれだからクズニートは」
「うるせぇ!金使いが荒い上にいつも借金してる癖に女神だと?!じゃああれか?借金の女神様ですかぁぁ?」
「プッチーン!もう怒ったわ!覚悟しなさい!今謝れば半殺しで許してあげるわ」
「ほぉ?やれるもんならやってみろ!クエスト受けずに帰るか?これ以上お荷物になるんだったらこっちだって考えがあるからな!」
はぁ…行くって言ってるのになにやってんだこのバカ二人は
「はい、終了。もうそれはクエストを終わらせてからやって」
「「ふん!」」
不安しかないんだが
ー墓地内ー
若干薄気味悪いが墓地だから仕方のないことだろう
「私の勘がいってるわ!この先に強いアンデッドがいるはず!」
そういいながらアクアが走って奥の方まで走っていってしまった
俺達もアクアを追いかけるとアクアが向かったところから悲鳴が聞こえた…まさか
俺達がアクアの所に到着するとアクアがフードを被った女性を取り押さえていた…え?
「えっとアクアその人誰だ?」
カズマがアクアに質問するが喧嘩中だからか無視をしている
「皆!こいつはリッチーよ!早く倒さないと!」
「や!止めてください!急に何なんですか!あ!ちょ、魔方陣を破壊しないで!」
…なんだこれ、フードの女性はアクアが魔方陣を壊そうとするので必死に止めているがアクアが全く止まらず、今もなお壊し続けている状況だ
「はぁカズマ一旦アクアを止めろ、それでも止められないんだったらダクネスも協力しろ」
取り敢えずカズマとダクネスによってアクアが止められた
「あ、ありがとうございます!と、ところでなんでここに?」
「クエストを受けていて場所がここの墓地だったんですよ」
「そうなんですか、助けていただきすみません」
アクアがリッチーと言っていたがこんなに礼儀正しいものなのか?
「ところでリッチーなんですよね?なんでこんなところにいるんですか?」
「えっとですね、私はリッチーなのでアンデッドの王としてさ迷う魂達の声が聞こえるんです。そしてこの共同墓地にはお金が無いなどの理由で多くの方が供養されずにさ迷っている状況です。なので、私がここに定期的に訪れて成仏をしたがっている魂を成仏しています」
「そういうことか、大変なんだな。でもそういうのは街にいるプリーストに任せればいいんじゃないのか?」
「…えっと、とても言いにくいんですけど、街にいるプリーストさん達はお金を払わないとお金が無い人を後回しにするといいますか」
「つまり街のプリースト達はこんな共同墓地に埋葬された人達より金を優先してるってことだな」
図星だったらしく困った顔で答えた。なるほど、だから代わりに成仏させてるってことか…凄いいい人なんだが
俺とフードの女性が会話をしているとカズマが割り込んできた
「すみません、内のパーティーメンバーが…あ!自分はカズマって言います。で、こいつが八幡後ろの三人はアクア、めぐみん、ダクネスです。お姉さんのお名前はなんでしょうか?」
するとフードの女性は慌てて被っていたフードを脱ぎ
「えっと、私はウィズって言います。一応リッチーです」
と少し笑顔で答えた
次回予告
特に何も思い浮かばなかった!
次回「めぐみんとの廃墟」