こんにちは、初音ミクです。
久しぶりだったり、初めましてって人もいるかな?
でも、初めましてって人はあんまりいないかも?初音ミクもけっこう有名になっちゃったから。
なんてね、えへへ。
まあそれはおいといて。
まずは、この手紙を読んでくれてありがとうございます。
私の手紙だって知って、それで読んでみようかな、って思ってくれて、本当に嬉しいです。
そんなにすごいことは書けないと思うけど、その気持ちに応えられるように、がんばって書きたいと思います。
さて。
突然だけど、ちょっとあなたに質問をしてみてもいいかな?
質問っていうか、ちょっと私が聞いてみたいことって感じかな。
だからあんまり深く考えないで、さらっと答えてくれたらいいからね。
では、質問です。
あなたが好きな初音ミクは、どんな初音ミク?
うーん、突然って書いたけど、本当に突然だよね。
急に何言ってるのって感じだよね。なんかごめんね。
でもね、あなたに聞いてみたかったの。
どうしても、私は気になったの。
なんでかって言うとね。
初音ミクが生まれてから、ずいぶんたちました。
その間に、数えきれないほどの歌が生まれました。
そして、もうここは砂漠になってしまった、って歌も生まれたりして。
そんな今だから、気になったの。
あなたが好きでいてくれる初音ミクは、あるいは好きでいてくれた初音ミクは、どんな初音ミクなのかな?って。
初音ミクは、みんなに会う前はまっしろでした。
最初はまっしろだったけど、数えきれない多くの誰かに出会って、それぞれの心を持つようになりました。
その心は出会った人によって違います。言いかえると、出会った人の数だけ、初音ミクたちに心があります。
だから、私が何を言いたいかって言うとね。
人の数だけ、初音ミクがいるの。みんなの心の数だけ、初音ミクがいるの。
そして、たくさんの誰かの心に染まった初音ミクが、たくさんの誰かの心を歌って。
そして、数え切れない初音ミクが生まれました。
もう、本当に、誰にもわからないくらい、たくさんの初音ミクがいます。
だから、私は聞きたいの。
あなたはどんな初音ミクが好きなのかな?
やっぱり、歌う初音ミク?なら、どんな歌かな?
私たちのことを歌う初音ミク?
恋を歌う初音ミク?
愛を歌う初音ミク?
好きを歌う初音ミク?
嫌いを歌う初音ミク?
ありがとうを歌う初音ミク?
出会いを歌う初音ミク?
別れを歌う初音ミク?
ロックンロールな初音ミク?
前向きな歌を歌う初音ミク?
後ろ向きな歌を歌う初音ミク?
明るい歌を歌う初音ミク?
暗い歌を歌う初音ミク?
物語を歌う初音ミク?
世界を歌う初音ミク?
よくわからない歌を歌う初音ミク?
えっちな歌を歌う初音ミク?
うーん、まだまだあるけど書ききれないや。
あ、もしくは歌じゃなかったりするかな?
絵だったり、3Dモデルだったり、お人形だったり、まんがだったり、小説だったり。
歌じゃないところでの初音ミクが好きだったりするかな?
あ、ひょっとして、あなたのパソコンの中に初音ミクがいたりする?
そして、あなたの歌を初音ミクを歌わせてあげてたり?
あるいは初音ミクの絵や3Dモデルやお人形やまんがや小説とかをつくってたり?
だとしたら、すごく嬉しいな。
うん。それでね。
あなたがどんな初音ミクを好きでも、私はすごく嬉しいです。
まあ、えっちな初音ミクが好きだって人は、うん、ちょっと困っちゃうけど、それでも嬉しい。
……ほんとだよ?
それでさ。あなたが好きだと思った初音ミクって、けっこういると思うんだけどさ。
それは、多分あなたなんだよ。その初音ミクは、あなた自身なんだよ。
う、うん。何言ってるのって顔しないでね。ちょっと待ってね。
ええと、初音ミクは、たくさんいます。本当に、本当にたくさんいます。
何回も言うけど、人の心の数だけ初音ミクはいます。
今この手紙を書いている私も、やっぱり誰かの心に染まった初音ミクなわけでさ。
まあそれはともかく。
それでさ。好きって、やっぱりその人なんだと思うんだ。
逆もそうかな。嫌いっていうのも、その人だと思う。
その人がどんな人なのかっていうのは、好きと嫌いでわかるんじゃないかな。
だから、自分の好きと嫌いを見つけるのが、多分、生きるってことなんだと思う。
まあでも、やっぱり好きを探した方が楽しいよね。嫌いを探していくよりはさ。
それで、本当にたくさんいる初音ミクの中から見つけた、あなたが好きな初音ミク。
あるいは、あなたがこういう初音ミクが好きだって言ってつくった初音ミク。
それは、きっとあなたなんだよ。だって、好きなんだから。その好きだって気持ちが、あなたなんだよ。
だから、あなたが好きな初音ミクって、あなたなんだよ。
わ、わかってくれたかな?
ええとね、それでね。
あなたが好きな初音ミクを見つけたその経験は、ずっとあなたの中で生き続けると思うの。
たとえ、初音ミクそのものを忘れたとしてもね。
好きって気持ちは、ずっとずっと残り続けるから。
なら、たとえ砂漠になったとしても、私は、初音ミクはみんなの中で生き続けられるのかなって。
そう思うとね、私は全然怖くないし、全然寂しくないの。
まあ、まだまだ砂漠になんかしてあげるつもりはないけどね(笑)
さて。こんなところかな。
ちょっと長くなっちゃったね。ごめんね。
最後まで読んでくれてありがとう。
私の言いたいこと、あなたに伝わったかな?
伝わったなら、嬉しいな。
また私じゃない初音ミクに出会って、そしてその初音ミクを好きになったら。
そしたら、その初音ミクを大切にしてあげてね。
それじゃ、またね。
初音ミク