やはり俺の青春にデジモンが居て、俺がDATS隊員なのはまちがっているのか?(リメイク版)   作:ステルス兄貴

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2話

 

コロシアムでの試合の最中、相手のルール違反により、ボロボロとなった八幡のパートナーデジモンであったが、突如、八幡のデジヴァイスが光り輝くと、彼のパートナーデジモンは成長期から成熟期のデジモンに進化した。

そして、コロシアムから戻ってきた彼のパートナーデジモンはなぜか退化しておらず、成熟期の状態を維持していた。

 

「えっと‥‥お前、ガブモン?」

 

「いや、今は進化して、ブラックテイルモンだ」

 

「ブラックテイルモン‥‥」

 

黒かったとはいえ、ガブモンだったので、てっきり、ガルルモンに進化するとばかりおもっていたのだが、予想外な進化を遂げた八幡のパートナーデジモン。

 

「うーん‥‥」

 

ブラックテイルモンの名を聞いて、八幡は腕を組んで、考え込む。

 

「ん?どうした?」

 

「あっ、いや、ブラックテイルモンって、なんか名前が長いだろう?」

 

「そうか?」

 

「おう、それでニックネームをつけようと思う」

 

「ニックネームねぇ‥‥それで、どんなニックネームをつけるつもりなんだ?」

 

「ずばり、カマクラだ!!」

 

「カマクラ!?」

 

ブラックテイルモンは八幡がつけたニックネームに唖然とする。

 

「四文字なら、言いやすいし、いい名前だろう?カマクラ」

 

「お前、ネーミングセンスが全くねぇな‥‥」

 

パートナーから呆れるような目で見られる八幡。

それでも八幡は自身のパートナーを今後、カマクラと決めてそのニックネームで呼び続けることになった。

 

 

そして、今日も今日とて、成熟期へと進化した八幡のパートナー、ブラックテイルモンこと、カマクラと共にDATSの施設に来ていた。

 

「さて、成熟期に進化して、これからは堂々と他の成熟期デジモンとやり合えるな」

 

「その前に、あれだけのダメージ受けてからの進化だったんだ。念のため、バトルの前に診断をするぞ」

 

「別に大丈夫だって」

 

「ダメだ!!」

 

「ちっ」

 

(どんだけ、バトルジャンキーなんだよ)

 

カマクラは健康診断なんてする必要はない。

さっさとバトルをやらせろと言うが、八幡は成熟期に進化する前、ソウルモンからあれだけボコボコにされたのだから、バトルをする前に一応検査を優先させた。

 

カマクラをデジヴァイスに戻し、パソコンにデジヴァイスを接続した時、画面に一体のデジモンが現れた。

 

「ん?なんだ?こいつは‥‥?デジモン?」

 

ソイツは赤い一つ目に白い体、青黒い鋭い爪を持ち一見、生物なのかロボットなのか区別がつかないようなデジモンが映し出されていた。

どうして、自分のパートナーではなく、見たこともないデジモンがパソコン画面に映し出されているのか分からない。

 

「気持ち悪いな‥‥コイツ‥‥」

 

そのデジモンの赤い一つ目がジッと八幡の事を見ている。

すると、突然、そのデジモンがカッと目を見開くと、パソコンの画面が明るく光り始める。

 

「うわっ!!」

 

あまりの眩しさに八幡は目を開けてられず、思わず目を閉じる。

その時、八幡は何かに引きづられるような感覚に襲われた。

 

 

パラレルモン

 

究極体 突然変異型 ウィルス

 

様々なパラレルワールドを移動しデータを吸収していく突然変異型デジモン。

必殺技は、 目から光線を放ち、対象を別次元へと飛ばしてしまうアブソーベントバン。

 

 

「うっ‥‥」

 

八幡が目を覚ますと、そこはDATSの施設ではなく、森の中だった。

 

「どこだ?ここは‥‥?」

 

つい、さっきまで自分はDATSの施設に居たはずなのに、それがいきなり森の中に居る。

 

「よぉ、目が覚めたか?」

 

「ん?あっ、カマクラ」

 

「カマクラ言うな」

 

八幡の下には彼のパートナーデジモンである、ブラックテイルモンこと、カマクラが近づいてきた。

 

「カマクラ、ここはどこだ?」

 

「さあ、あたしにも見当がつかねぇ‥‥でも、一つ言えることは、ここは人間の世界じゃないことは確かだ」

 

「人間の世界じゃない‥‥?」

 

「ああ、周りの空気が人間の世界のモノと違う‥‥どこか懐かしい空気だ」

 

「懐かしい‥‥?」

 

カマクラの言う懐かしいという部分に引っ掛かる八幡。

 

「それより、八幡。お前の手に持っているのはなんだ?」

 

「えっ?」

 

カマクラの指摘を受けて、八幡は自分の手を見ると、そこには茶色い革紐で吊るされた赤い真珠の首飾りを握りしめていた。

 

「なんだ?これ?‥‥俺はこんなモノ、持っていた記憶なんてないぞ」

 

これは一体何なのか?

いつの間にか居る森と、いつの間にか手にしている赤い真珠の首飾り‥‥

自分が置かれている事態にさえもまだ把握できていない。

 

「それ、ちょっと見せてくれないか?」

 

カマクラが赤い真珠の首飾りを見せてくれと言う。

 

「ん?ああ‥‥」

 

八幡はカマクラに赤い真珠の首飾りを手渡す。

 

「うーん‥‥どういう構造なのか分からないが、でも、これを手にしているだけで、なんか力が湧いてくる感覚がある」

 

「それは、普通のテイルモンで言うホーリーリングみたいなモノなのか?」

 

ブラックテイルモンと違い、ワクチン種のテイルモンの尻尾にはホーリーリングと呼ばれる金色の聖なる力を宿したリングがある。

このホーリーリングを失うと、テイルモンは成熟期ながら、成長期並みの力しか出せないほどにパワーダウンをする。

そういう意味では、ホーリーリングを有していないブラックテイルモンはパワーダウンをする要素がないので、リングの存在を一々気にする必要がないのだ。

しかし、この赤い真珠の首飾りは、ホーリーリングではないが、ブラックテイルモンに何らかの力を与えているみたいだ。

 

「じゃあ、その首飾りはお前が持っていなよ。見たところ、危険物じゃなさそうだし‥‥」

 

八幡は紐の長さを調節して、赤い真珠の首飾りをカマクラの首につけた。

 

「さて、次はここがどこなのかを確認するか‥‥」

 

八幡はカマクラを連れて、歩きだす。

 

森の中なのだが、そこに生えている木々は亜熱帯に生えている様な木にも見えるし、普通に日本の山に生えている木にも見える。

しかし、周りに民家のような人が住んでいる様子はない。

人を捜して歩いていると、森の奥から、

 

ズシーン、ズシーン

 

と、大きな足がした。

慌てて木の物陰に隠れると、そこから現れたのは赤いティラノサウルスだった。

 

 

「ティ、ティラノモン!?」

 

 

ティラノモン

 

成熟期 恐竜型 ワクチン

 

古代の恐竜のようなデジモン。

発達した2本の腕と巨大な尾で全ての物をなぎ倒す。

知性もあり、おとなしい性格のため、とても手なづけやすい。

そのため、初級テイマーからは重宝がられ、だいじに育てられることが多い。

もっとも基本的なデジモンの代表的存在と言えるだろう。必殺技は身体の色と同じ、深紅の炎を吐き出す『ファイアーブレス』。

 

 

「な、なんでこんなところにティラノモンが‥‥」

 

「誰かのパートナーデジモンか?」

 

とりあえずティラノモンをやり過ごし、再び人を捜す。

あのティラノモンが誰かのパートナーデジモンであれば、テイマーである人間が居るはずだ。

だが、行けども、行けども、人間の姿はおろか、人口建造物も見つからない。

そんな中、八幡とカマクラは、いちご大福の様なデジモン、毛と角が生えたような饅頭の様なデジモン、餅の様なデジモン、ピンク色の球根みたいなデジモン、植物の種みたいなデジモン、豚の貯金箱の様なデジモン、足のない小さな怪獣みたいなデジモン、が奇妙な集団生活をしていた。

 

 

コロモン

 

成長期ⅱ レッサー型

 

表面を覆っていた産毛が抜け、体も一回り大きくなった小型デジモン。

活発に動き回れるようになったが、まだ戦うことはできない。

口から泡を出して敵を威嚇する。

 

 

ツノモン

 

幼年期ⅱ レッサー型

 

頭部の触手の1つが硬化した小型デジモン。

幼年期の頃より動物的進化をとげ、フサフサな体毛に覆われている。

まだまだ遊びたい盛りで、いたずら好きな性格だが、闘争本能は目覚めていない。

 

 

モチモン

 

幼年期ⅱ レッサー型

 

伸縮性のある外皮を獲得し、胴体下部の突起を使ってヨチヨチ歩く軟体のデジモン。

気持ちが高ぶると体を膨らませる様子が、餅の様に見えるところから“モチモン”と呼ばれるようになった。

しかし、見ためからは想像もできないくらい高い知性を持っているところから、その発生はコンピュータ内の辞書機能からと推測されている。

人間の言葉を理解し、自由に体を変形させてコミュニケーションを取ろうとする様子が、時折見受けられる。

餅の様に伸縮性のある泡を出して相手の動きを封じる。

 

 

ピョコモン

 

幼年期ⅱ 球根型

 

頭に大きな花を咲かせた球根型のレッサーデジモン。

根のような触手を器用に動かすことで移動することができ、短い距離だがフワフワと空に浮かび上がることができる。

好奇心旺盛で、ちょこまかと動く姿は非常に可愛らしい。

群れをなして生活する習性があり、群れによっては数匹から数百匹にもなるという。

 

 

タネモン

 

幼年期ⅱ 球根型

 

頭部から植物の芽の様なものが発芽している球根型デジモン。

最適な環境を求めて浮遊していたユラモンが地上に降り進化した。

非常に臆病な性格で、外敵の存在を察知すると4本の足で穴を掘り、体の部分を地中に埋めてしまう。

一旦地中に潜ってしまうと頭部から生えた物が植物の擬態をとり、外敵から身を守ることができる。

ただし、草食性のデジモンには効果が無い。

 

 

トコモン

 

幼年期ⅱ レッサー型

 

体(頭?)の下に手足のようなものが生えている小型のデジモン。

手足の生えた幼年期デジモンは非常に珍しく見た目にも大変可愛らしい。

しかし、可愛いからといって迂闊に手を差し出すと、突然口を大きく開け、びっしりと生えた牙に噛み付かれるので気を付けなければならない。

かといって、性格はとても無邪気なので悪意は無い。

 

 

プカモン

 

幼年期ⅱ レッサー型

 

水棲恐竜の幼生を思わせる外観を持つが、その動きはまるでタツノオトシゴのように軽妙で、ひょうきんなデジモン。

しかし、性格的にはピチモンだったころの人なつっこさは影を潜めてしまい、他者が接近すると素早く逃げてしまう。

外皮はまだ深海の水圧と低温に耐えられず、深海への潜水可能時間も長くない。

 

 

「種族が全然違う幼年期ⅱのデジモンが共同生活している‥‥」

 

八幡が唖然としていると、コロモンが八幡の存在に気づいた。

そして、コロモンたちは八幡に近づいてきた。

 

「あれ?君誰?」

 

このコロモンは人語が喋れるみたいだ。

 

「ああ、俺は比企谷八幡。こっちは俺のパートナーのカマクラ」

 

「だから、カマクラ言うなって‥‥」

 

「えっと‥‥お前らは‥‥」

 

「僕たち‥‥」

 

『デジタルモンスター!!』

 

「いや、それは知っている。それより、ここはどこなんだ?」

 

「ここ?ここは、ファイル島だよ」

 

「ファイル島!?って、ことは、ここはデジタルワールドなのか‥‥?」

 

DATSの施設に居たはずが知らないうちにデジタルワールドに転移していた。

 

(な、なんで、DATSの施設に居たはずなのに気づいたら、デジタルワールドに居たんだ‥‥?)

 

「な、なぁ、ここら辺で俺みたいな感じの人間を見ていないか?」

 

「人?」

 

「見た?」

 

「ううん‥‥」

 

「見てないなぁ」

 

「ワイも見てへんわ」

 

「見てない」

 

「知らない」

 

「そ、そうか‥‥」

 

ここがデジタルワールドならば、DATSの隊員が巡回をしていてもおかしくはないと思ったのだが、コロモンたちは人の姿を見ていないという。

 

「ねぇ、ねぇ、あなた、もしかして、テイルモン?」

 

ピョコモンはカマクラの事が気になるのか、声をかけていた。

 

「あん?見りゃ分かるだろう?」

 

「でも、黒いテイルモンなんて見たことないわね」

 

タネモンもカマクラ‥ブラックテイルモンを見たことがないと言う。

 

ピョコモンとタネモンがカマクラと話している間、八幡は、コロモンたちにこの奇妙な集団生活について訊ねる。

幼年期の幼くまだ力の弱いデジモンは、集団生活をして互いに身を守っているとデジモンの生体について映像を見たことがあるが、それは同じ種のデジモン同士で、こうして異なる種のデジモン同士が集団生活をしている所を見るのは初めてだ。

しかも見たところ、彼らはパートナーデジモンではなさそうだ。

 

「みんなは何故ここに?」

 

「待っているんだ‥‥」

 

「待っている?」

 

「そう‥‥いずれ、僕たちを迎えに来てくれる誰かが来るんだ」

 

「わてらはその誰かを守らなアカンのや」

 

八幡にはコロモンたちが待っている『誰か』とは彼らのテイマーなのだと直感的に気づいた。

 

 

 

 

 




パラレルモン、そしてテイマーを待つ七体のデジモン‥‥

それが意味するのは‥‥

八幡がカマクラの首にかけた赤い真珠の首飾りは魔法少女リリカルなのはのレイジングハートのスタンバイモードをイメージしてください。
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