気付いたら、カルデア新所長だった件   作:雪風冬人 弐式

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ゴルド新所長の主人公、あんま見ないなー。
嫌な顔しながら、おパンツ見せてくるメイドは、最高だぜ!!
的なノリで思いついたネタです。

あんまり深く設定は考えていません。それでもOKな方はどうぞ。


大体、4話ぐらいで終える予定です。




 ある日気付いたら、FGO2部から登場するカルデアの新所長、ゴルドルフ・ムジークになっていた。 何を言っているか分からないだろうが、自分もよく分からん。

 憑依なのか転生なのか、はっきりとしないが、幼少の時に両親より自分の名前を呼ばれて頭の中にFateを含めた前世の知識がいきなり甦ったのが、気付いたキッカケだった。

 そんなわけで、原作から逃げようとしたが、現実は非情であった。

 恐らくあの有名な抑止力くんが、仕事としたんだと思う。

 なぜなら原作乖離をしようと行動すると、戦え……、多々買え……、って声が響いて体が思った通りに動いてくれない。アラヤせんせー、カルデアの利権を多々買えって、こと何でしょうか?

 そんなこんなで、逃げるのは無理っぽいので出来る限り楽に生き残れるように頑張ります。

 ゴルドルフ・ムジーク、13歳のとある夏の日の心境であった。

 

 

 

ー―ーあれから、十数年の時が流れて現在。

 

「マスター、マスター!」

「…ん?すまん、ぼーっとしていたわ」

「間もなく、到着する。私達が付いているとはいえ、気を抜きすぎても困るぞ」

「ああ、すまない。助かったよ、ラクシュミー」

 

 過去を回想してぼーっとしていたら、メイドの言葉にいつの間にか目的地間近になっていたことに気付く。

 とうとう私が、カルデアの新所長となって施設に赴任する運命の日となった。

 今、カルデアの施設に向かうヘリの中だ。

 あの決心の日より、ご都合主義っぽいイベントに遭遇したりして様々な縁を結び、考えうる限りの対策はこうじてきた。

 それが、吉と出るか凶と出るか、あと一日でその結果が出るかと思うと、緊張してきた。

 ヘリが意外と揺れるから、乗り物酔いしそう。

 

「むむ。顔色が良くないですよ、マスター。ささ、この沖田さんが膝枕してあげましょう」

「ほんと!?わーい、流石は沖田さん」

 

 対面に座っていたメイドが、スカートを捲って太ももをポンポンと叩きながら魅惑の提案をしてくる。

 内なる欲望に従い、ツルツルとした輝きを放つ理想郷へダイブしようとするが、隣に座っていた先程声をかけてきたメイドに思いっきり脇腹をつねられた。

 

「マ、ス、ター?」

「イタイイタイ!ゴメンってば!」

「オキタもオキタだ。これから、私達の命運を賭けた戦地へ赴くんだ。気を緩めていたら、敵に付き入る隙を与えるだけだぞ」

「まーまー、ラクシュミーさん。気を張ってばかりいても、疲れるだけですよ」

「少なくとも、怠ける誰かよりはマシだ」

「おやおや?」

「んん~?」

 

 二人が立ち上がり、徐々に距離を詰める。

 心なしか、二人の視線の間に火花が飛び散っているようにも見える。

 一発触発の空気となる機内だが、不意に二人の間に一振りの鎌が現れる。

 

「お二人とも、いい加減にして下さい。今日のプランを台無しにする気ですか?」

 

 鎌を振り下ろしたのは、これまたフードを深く被ったメイドであった。

 苛立っているのか、言葉の端に棘が見える。

 さらに、フードの影から覗く瞳のハイライトが消えていた。

 

「落ち着け、グレイ。緊張を解す為の、二人のちょっとしたジョークだよ」

 

 なっ、っと同意を求めると、二人は必死に首を縦に振ってくれた。

 

「そ、そうそう。沖田さんとラクシュミーさんは、大の仲良しですよ!」

「そ、その通りだ。喧嘩するわけないじゃないか」

「「イッツ、ジョークさ!HAHAHA!!」」

「そうですか。どうやら、拙が勘違いしていたようです。お二方、申し訳ありません」

 

 ぎこちない笑みを浮かべながら、如何にも私達仲良しです、と露骨にアピールする二人を見て納得したのか、静かに鎌を仕舞って着席するメイド。

 それに伴って、剣呑だった二人も着席する。

うーん、やっぱこの二人を一緒にしたのは不味かったかな。

 まあ、今更嘆いても仕方ない。既に賽は投げられたのだからな。

 

『目的地に到着しました。間もなく、着陸します』

 

 機内のアナウンスに、カルデアに着いたことが分かり窓から外を覗く。

 隣には今はヒトの皮を被った、侵略者の二人が乗ったヘリが見えた。

 明日、俺の行動次第で自分自身の運命が決まる。ついでに、人類の命運も。

 外を見つめながら我知らず、ギチギチと拳を強く握りしめてしまっていると、温かい感触で包み込まれたのを感じた。

 

「大丈夫だ、マスター」

「そうです!マスターには、私達がいます」

「マスター。貴方は、一人ではありません」

 

 いつの間にか、三人のメイド達が近寄って手を握ってくれていた。

 

「フッ。従者に励まされるとは、私もまだまだ修行が足りんな」

 

 ようやく、カルデアに着陸したヘリのドアが外側から開けられる。

 

「お疲れ様です、マスター。お手を」

「うむ。大儀である」

 

 雪が少し振っている為か、黒い傘を差したメイドが傘を持っていない手を差し出してくる。

 その手を握った時、メイドの手から密かにUSBメモリが手渡される。

 地面に降りて、服の内ポケットから懐中時計を取り出す自然な動きで隠して受け渡しを悟られないようにする。

 

「……道中、目標の思考はその中に」

「……よくやった、香子」

 

 不自然にならないように傘を使って顔を隠しての会話。

 さて、ここからが本番だ。

 

「お二方共、お待たせして申し訳ない。さあ、私の物となったカルデアに入ろうじゃないか。私の躍進が始まると思うと、笑いが止まらなくてね!ワハハハハ!!」

 

 ごく自然な表情で、自分の権力を見せびらかしたい金持ちを演じる。

 相手に取って、騙しやすいカモだと写ってもらえればそれだけ作戦の成功率は上がる。

 逝くぞ、ゴルドルフ・ムジーク。

 プライドや羞恥心は捨てろ。

 度胸の貯蔵は十分だ!




何で、彼女らがメイドかって?
私の趣味だ。良いだろう?

感想待ってまーす。
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