暗殺教室〜自分のスタンドは暗殺向きです〜   作:ナメクジとカタツムリは絶対認めない

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3話目です!


編入の時間

〜銃俉side〜

やあ、銃俉だ。あの後、なんで拳銃を持っているのかーとか、今まで使ったことはあるのかーとか今度はこっちが『質問』責めされたぜぇ〜ッ!……つ、疲れた………マジに『小一時間』程問い詰められた時はもう終わるかと思った………。まあ、ちゃんと丁寧に答えたけどよぉ〜ッ。

あの後、すぐに椚ヶ丘中学校に入学する手続きが完了した。烏間先生から、「君が良いのならすぐにでも入学する事が出来るが………どうする?」と聞かれたので、ありがたくその提案に乗らせてもらった。

クラスメイトと早く仲良くなりたいからな!俺、前の学校の時友達一人もいなかったし………ハッ!?違う違う違う、違うからね?作らなかっただけだからね?その気になれば友達100人出来たからね!?ただ波長が合う奴が一人もいなかっただけ「おい、いいじゃねぇかよ、こっち来いよ!」………んん?

 

〜片岡side〜

「可愛いねぇ〜!君たちどこの学校?」

困ったな………早く学校に行かなきゃ行けないのに………

 

「ねぇどうしよう?メグ〜っ!この人たち、なんか危ないよ〜!」

 

私の隣にいる友人、倉橋 陽菜乃が怯える。その横の友人、速水 凛香も、

「………………ッ」

 

と、警戒している。しかし、目の前の男たちは、そんな私たちの様子に気づいた様子もなく、

 

「やっべぇーッ!この子たち超上玉じゃね!?」

「やっぱり日頃の行いが良かったんだろーなぁ〜ッ俺たちィ〜ッ!」

「なぁ、誰が誰とするんだよ!早く決めようぜ〜ッ!」

 

と、お互いに言い合っている。今のうちに助けを呼ぼうとするも、

 

「おい!何見てんだよ!さっさとどっか行けや!」

 

と、周りの人に目の前の男たちが威嚇してしまう。それにより、私たちの周囲から、人がどんどん消えていってしまった。そして目の前の男たちが私たちににじり寄ってくる。

 

「来ないでよ!」と、叫ぶが、男たちは気味の悪い笑みを浮かべているだけだ。もうどうしようもなくなって、目を瞑ってしまう。

 

(誰か………助けて!)

そう願い、しかしその願いは叶う事はないと諦め、これから来るであろう状況に身を縮こませる。………が、いつまで経っても何も起こらない。不審に思い、そっと目を開けてみるとそこには、

 

赤を基準とした白い編み込みがある帽子を被った、うちの中学の制服を着た少年が男と私たちの間に入っていた。

 

「なんだぁ〜?このガキが!」

「俺たちは今から大事な所なんだよ!邪魔だから消えな!」

「それともなんだ?痛い目見たいのか?ギャハハハハ!」

 

と、威圧する男たち、しかし、目の前の少年は、

 

「あのー…彼女達怖がってるんで、やめてもらっていいですかね?」

 

と、男たちに動じた様子もなく、淡々と言った。

 

〜銃俉side〜

…ついつい割り込んじまったけどよぉ〜、どうしよう、早くしねーと学校に遅れちまう!と言ってる間に、目の前の男たちが殴りかかってきた。

 

「うるせぇーーんだよぉーーーッ!このクソガキィィィィーーッ!」

 

………が、しかし、なんの問題もない。

 

「『ピストルズ』!』

すでに小さな石を持っていたピストルズのNo.1とNo.2とNo.3が男たちの目の前で石を破壊した。潰された石は粉となって男達の目の中に入っていく。

 

「「「あんぎゃああーーーーっ目がぁーーーッ!」」」

 

ベネ、これで………

 

「おいッ!そこの三人ッ!早く行くぞッ!」

 

「「「えっ!?は、ハイッ!」」」

 

固まっていた彼女たちに声をかける。そしてその場を離れていった。

 

 

 

 

あの場からだいぶ離れたところで、髪を後ろで縛った強気そうな少女に声をかけられる。

 

「あの…助けて頂いて、ありがとうございました!」

………落ち着け、お礼を言われただけだ、ここはクールに返事を返そう、『いや、気にしなくていい』………よし、これで行こう、行くぞ? せーのっ!

 

「いや、気にしにゃくていい」

 

噛んだァァァァァァァァァァッ!これ以上ないってくらいに噛んじまったァァッ!ほら見ろ!目の前の人めちゃくちゃ笑い堪えてんじゃあねーかッ!

 

「「ぷふッ!」」

ああ!しまいには後ろの二人にも笑われた!………クソッ!こうなったら………

 

「俺急いでるんでなんかまた会える機会があれば話しましょうじゃあサヨナラーーー!(超早口)」

 

逃げるんだよおおおーーーッ!

 

えぇ!?男らしくないって!?知るかァ!あの場にいたらマジに死にたくなってくるだろーがッ!

 

《ジューゴハヘタレダナーッ!》

《ヘタレーーーッ!》

黙らっしゃいッ!!…まあいい、このまま学校まで行ってやるぜ〜ッ!

 

《『イヤ、気ニシニャクテイイ』、ダッテヨーーーッ!プププーッ!》

 

……………No.3、お前は今日飯は無いと思え。

 

《エエッ!?》

 

 

〜片岡side〜

目の前の少年は恥ずかしそうに走っていった。…?でもよかった、あの人のおかげで助かったよ!…でもなんでうちの学校の制服を着てたんだろう?そう私が考えていると、

 

「はぁ〜っ!今の人めちゃくちゃかっこよかった〜っ!」

 

と、陽菜乃がうっとりとした表情で呟いていた。その横では、

 

「………………?」

 

と、凛香が何やら考えている様子だ。不思議に思って、

 

「どうしたの?凛香。そんな難しい顔して」

 

そう聞くと、凛香は言い出した。

 

「いや…さっきの人、どうやって男達を攻撃したんだろうって…」

……?

 

「さっきの人、私たちの前から一歩も動いてないのに、なんで男達が『三人同時』に目を抑えたんだろうって………『抑えた』ってことは何か異変があったって事だし、何よりあの人は、まるで『そうなる事が分かっていた』みたいな感じだったし………」

 

………確かに、さっきはちょっとおかしかった。あの人が何か呟いた瞬間に男達が目を抑えた。何なのだろうか…?私が思考に夢中になっていると、

 

「あぁ〜っ!ヤバイよ二人とも〜っ!もうちょっとで遅刻になっちゃう〜っ!」

 

「「ッ!?」」

 

ヤバッ!走らなきゃ間に合わない!こうして、私たちは急いで学校へと向かった。

 

 

〜銃俉side〜

ふぅ…ようやく着いたぜ、マジに山登るとは思ってなかったが………

まぁ良しとしよう。ちょっとした『ハプニング』はあったがよお〜ッ

結果的に学校に着いたんだから良しとするぜぇ〜ッ!

……………ン?No.3?…アイツはいい奴だったよ(遠い目)

それはいいとして、職員室へ向かう。そして、職員室の扉を開ける。

 

「おはようございまーす、鷹田ですー」

そう挨拶すると、

 

「おはようございます、鷹田君、昨日はよく眠れましたか?」

 

と、目の前にいる殺せんせーが笑顔で対応した。

 

「ああ、ぐっすりだぜ〜ッ!なんせ『自己紹介』があるからなぁ〜ッ!気合い入れて寝たぜぇ〜ッ!」

 

「……ちなみに何時間寝たんです?」

 

「二時間」

 

「二時間ッ!?」

……………仕方ねーだろ〜ッ!?第一印象が大事なんだ!始めの自己紹介でミスったらこの先やっていけねーぞぉ〜ッ!?

 

「はぁ…まぁいいです。しかし!次回からはゆっくり睡眠をとること!いいですね?」

と、叱られてしまった。…これは俺が全面的に悪いので、素直に謝っておく。

 

「……すんません」

俺の謝罪を満足気に聞いた後、殺せんせーは、

 

「では、教室に向かいましょう!楽しみですねぇ〜、ヌルフフフフフ!」

と、俺にとっては死刑宣告のような発言をした。

 

 

「ここで待っていてください」と言われたので、教室の扉の前で待機をしている。今のうちにおさらいをしておこう。えーと…『パパパパパパパパパパパパァン!!』うおぁああっ!な、なんだこりゃあ〜ッ!?クソッ!こんな騒音の中でおさらいなんかできる訳ないだろーがッ!…?音が止んだ?「突然ですが、このクラスに新しい仲間が増えます!」…………おいおいおいおいおいおい、待て待て、早すぎねぇか?もうちょっとゆとりを持ってだな………「では、入って来て下さい!」…あぁもう、なるようになれだ!行くぜーッ!

 

ガラガラ……………

 

俺は自分に向けられる視線から逃げるように歩いて教壇に立つ。そして、昨日の寝る間を惜しんで考えてた渾身の自己紹介を繰り出す!!

 

「俺の名前は鷹田 銃…「あぁーッ!朝のカッコいい人だぁーッ!」

俉……」

 

そこには朝に助けた少女が驚きの表情でこちらを指差していた。

……………ん?これ、終わったんじゃね?




ありがとうございました!

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