暗殺教室〜自分のスタンドは暗殺向きです〜   作:ナメクジとカタツムリは絶対認めない

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五話目です!やっと出せるぜぃ!


能力の時間

よう、俺だ。銃俉だ。あの後、殺せんせーに俺の秘密をバラされた事によって、何故かクラスメイトの目が生暖かくなった。…ゆ" る" さ" ん"(八つ当たり)

 

「ねぇねぇ、鷹田君〜どうやってあのタコ殺すの?あいつ、あんな姿だけど強いよ?多分、無理だと思うけどね〜」

 

…と、赤髪の生徒が俺に問う。コイツは赤羽 カルマ。何でも、最近まで学校に来てなかったらしい。しかし、生徒の中で初めて殺せんせーにダメージを与えたという。…それほどの奴が強いって言ってんだったら本当に強いんだろうな。…でも、

 

「やってみないとわかんねーだろ?それに、失敗したとしても俺の戦い方とかみんなに見せた方が次の暗殺に役立つかもしれねーじゃねーか!」

そう俺が言うと、カルマは「…ふーん、まあがんばりなよ」と言い、去って行った。

 

「ねぇねぇ!さっきジューくん『七人』いるって言ってたけど、誰か助っ人を呼ぶの?」

 

陽菜乃が俺にそう聞く。…その前に一ついいかな?

 

「『ジューくん』って…俺?」

 

「うん!」

 

「………なんで?」

 

「ジューゴだからジューくん!かわいいでしょ?…もしかして…嫌、だったかな………?」

 

やめてください俺にその涙目&上目遣いは効果抜群でございます。

 

「いーや!嫌とかじゃあないんだ!ただ、あだ名をつけられたのが初めてなんで驚いただけだ!」

慌てて俺は誤解を解く。

 

「そ、そっか…わたしが初めてなんだ…そっか…///」

 

すると陽菜乃は頬を赤らめ、視線を背ける。

おいおい、そんな反応されてもどうすりゃいいのか…痛ッ!急に右の腕に痛みを感じたのでそちらを見てみると、速水に腕をつねられていた。…え?なんで?

 

「……………………」グギュゥゥゥゥゥ!!

 

「アッギャーーーーッ!!」

 

「……フンッ」

 

『フンッ』じゃあねーよッ!何してくれてんだこのアマァ〜〜ッ?これは一言文句を言わないと気が済まないッ!

 

「おいッ!何してくれて…「何?」イエ、ナンデモナイデス…(小声)」

 

こ、これは違うから。無駄話を中断させるために一旦引いてやっただけだから。

 

「ねぇねぇ、教えてよ〜っ」

俺は聞きたくてしょうがないといった様子の陽菜乃や他のクラスメイトに返事をする。

 

「まあまあ、それは昼休憩のお楽しみって事で!」

 

 

 

 

 

あの後、普通の授業が行われた。そして、今は昼休憩。みんなに頼んで教室の机や椅子を端に寄せて貰った。俺は、その真ん中で殺せんせーと対峙している。

 

「ヌルフフフフフ。一人で真っ向勝負とは、大した自信ですねぇ〜」

 

殺せんせーの顔の色が緑のしましま模様になる。…渚から聞いた話から聞いた話だと、この生物は顔の模様で感情を表すらしい。そして、今の緑のしましま模様は、相手をナメている時らしい。………こぉんの野郎………俺は懐から紫色のリボルバーを取り出す。

 

「「「ッ!?」」」

 

俺が実銃を持っていた事に驚くクラスの皆。しかし、俺は気にも留めず、静かに目の前の『目標』に向けて銃を構える。

 

「ヌルフフフ、銃俉君。君は少し勉強不足ですねぇ〜?先生には普通の銃弾はーーー」

 

目の前の『目標』が何かを言っているが、気にせずーーー

 

銃弾を一発、発射した。

その銃弾は真っ直ぐに『目標』の頭に飛んで行く。そして緑色のしましま模様の頭の眉間に当たる瞬間、

 

殺せんせーが一瞬ブレて、そして殺せんせーの頬の部分が、煙を上げていた。

 

 

〜渚side〜

 

「おいおい、今何が起きたんだよ!あの転校生が本物の拳銃持ってて、殺せんせーがブレて、それで殺せんせーがダメージ受けてるって…もうわけわかんねえ!」

 

前原君が混乱している。それに他のみんなも色々な事がありすぎて訳がわからない様子だ。………銃俉君が拳銃を持っていた事にも驚いたし、何より…

 

「ちょっとカラスマ!何で転校生の銃弾があのタコに効いてるのよ!」

 

ビッチ先生の言う通りだ。殺せんせーは対先生用の特殊な材料でできたものでしか傷つけられない。でも、どうして普通の銃弾が先生に効いたのだろう?

 

「あれは、彼から提案されたものだ。音の問題や弾の速度は遅くなるが、弾の先に対先生用の材料を使ったものを接合している」

 

………!だから殺せんせーは傷を負ったのか!…でも、

 

「ヌルフフフフフ!先生今のはちょっと焦っちゃいました!しかし!もうその手は通用しません!」

 

…そう、このマッハ20の怪物が本気で警戒すれば僕たちは手も足も出ない。………やっぱり、みんなで協力しないとーーーーー

 

ドォン!ドォン!

 

「ッ!?」

 

突然、銃俉君が二回銃を発砲した。しかし、殺せんせーの驚異的なスピードで横に避けられてしまう。

 

「ヌルフフフ、先生に当てるにはもっと工夫をーーーー」

 

 

 

「行けッ…!『セックス・ピストルズ』!!」

 

銃俉君がそう呟いた瞬間ーーー!

 

一発目の弾丸の影から、『頭が弾丸の形をした小人』が躍り出た。

 

 

『ッッッッ!?』

僕達が驚いている間に、その小人は叫ぶ。

 

《キャモーン!パスパスパース!!》

 

その小人は二発目の弾丸に手を振っている。すると、二発目の弾丸から、

 

《イーーーーーッ!》

 

ともう一人の小人が出てきた。

 

『えぇーーーーーーーッ!?』

 

クラス全員が困惑する中、二発目の弾丸に乗った小人は一発目の弾丸の小人の元にたどり着く。そして……………!

 

 

《シュートォーーーーーッ!!》

 

殺せんせーの足下に向けて弾丸を蹴り飛ばした!

 

そして、その弾丸は………

 

ブチュン!!

 

見事、殺せんせーの触手を一本、引きちぎった。

 

 

 

〜銃俉side〜

やったッ!でかしたぜ〜ッ!『No.1』、『No.2』!

 

《ヤリィッ!》

 

《ジューゴォーッ!コノママヤッチマオウゼーーッ!》

 

銃創の中にいる『ピストルズ』が急かす。

待て待て、まだだ!油断はするなよ『ピストルズ』!

俺は焦らず、慎重に殺せんせーに銃を向ける。すると、

 

「何なのですか銃俉君!この先生にちょっと似た生物は!?先生の個性が早くも失われそうで恐ろしいです!!」

えぇーッ?そんなことーッ?そっちで驚いてんのーッ?俺の『能力』じゃなくてーッ?

 

「…と、冗談は置いて、 本当になんなのですか?この生物は」

殺せんせーが真面目な雰囲気になったので、俺も真面目に答える。

 

「コイツらは俺の『精神』がエネルギー化した力があるビジョン。いつも側に立って現れるという事から、俺は『スタンド』って呼んでる」

 

すると、坊主の少年、岡島が、

 

「『スタンド』って言うけどよ、何でさっきからセックスって連呼してーーーー」

 

あ、隣にいた岡野に回し蹴りされた。…まぁこれも答えとくか。

 

「『セックス・ピストルズ』は『個人名』だ。俺たち『人間』の中の『鷹田銃俉』。『スタンド』の中の『セックス・ピストルズ』って言う感じだな」

 

さあ、そろそろ終わりにしようか。…それに、狙うべき場所は見つけた!

 

「全員、配置につけぇーーーッ!」

 

俺の号令で『ピストルズ』たち六人全員がそれぞれ教室の隅や天井に向かう。

 

《ジューゴォーッ!準備出来テルゾォーッ!》

 

《イクゾッ野郎ドモーッ!》

 

そして、端にいるNo.3に向けて、

 

ドォン!

 

銃の引き金を引いた。その弾丸は真っ直ぐNo.3に飛んで行き、それをNo.3が、

 

《イャッホーゥ!》

 

反対側にいたNo.7に蹴り返した。そして、その弾丸をまたNo.7が、

《ヨイショーーッ!》

 

また他の『ピストルズ』に蹴り返す。その行為を繰り返す事によって、弾丸の鳥籠ができる。殺せんせーは戸惑っている様子だ。そして、また新たな弾丸を殺せんせーに向けて撃つ。そして、それと同時に、『ピストルズ』が弾丸を発射する。その結果、殺せんせーの触手がまた、一本、破壊された。

 

「くぅっ……」

 

苦悶の表情を見せる殺せんせー。そして最後の弾丸を殺せんせーに向けて撃った。

 

 

〜殺せんせーside〜

『スタンド』…という未知の力、それも恐ろしいですが、真に恐ろしいのは銃俉君のあの冷静さ!…とても中学生とは思えない。むしろ、こちら側のーーーー

 

ドォン!

 

…っ!また発射された!…?一発だけ?…私の急所以外だったら別に当たってもいいが、後ろにあの『ピストルズ』がいることはわかってます。あの子さえ警戒すれば…!

私は横にスライドするように銃弾を避ける。そして、すぐに後ろを振り返る。そこには、

 

教壇に向けて足を振りかぶるピストルズくんがいた。

 

 

………おい…待て!私の急所以外は狙っても良いが…ッ!?まさか…『アレ』を狙っているのかッ!?待てッ!『アレ』はヤバいッ!

『アレ』はぁーーーーーッ!!

 

そして、ピストルズくんの蹴った弾丸は、

 

教卓の中にある私のエロ本にヒットした。

 

 

「にゅやーーーーーーーーーーーーッッ!!??」

 

 

 

〜銃俉side〜

…わかった事がある。今の俺一人じゃああいつは殺せない。いくら触手を殺しても、本体を殺さないと意味がねぇ。……ま、殺せんせーのあの顔を見れたんだ、ひとまずはこれでいい事にしよう。

俺は殺せんせーの焦った表情を見て、そう考えるのであった。




戦闘描写難しいェ……
あと、この世界ではスタンドは一般人にも見えてる事にします。
ありがとうございました!

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