暗殺教室〜自分のスタンドは暗殺向きです〜   作:ナメクジとカタツムリは絶対認めない

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どうぞ!


追跡の時間

おいおい、ありゃヤバくねぇか!?何でウチのクラスメイトがあんなガラの悪い奴らと一緒に車に乗ってんだぁ〜〜ッ!?…神崎と茅野の班の男子達はどうしたんだ?カルマとかが居るから、簡単に拉致させるとは思えない。…やられたか。あそこには渚が居るからすぐに先生に伝えるだろーが………大事なクラスメイトなんだ。見過ごすわけにはいかねーぜッ!

幸い、今は前の車がトロトロと走っていて、ギリギリ追いつけるスピードだぜ〜ッ!このままのペースを維持しつつ、俺も先生に連絡を……

と、俺は携帯を取ろうとするが、

 

急に神崎達を乗せた車が、速度を上げた。

 

…そりゃあそうだよな、奴らも『高校生』…?か?多分そのくらいの歳だ。その『高校生』が車を運転している姿なんて、そう長くは見せないよなぁーッ。さっさと『目的地』に到着したいよなぁ〜ッ!

…仕方ねぇッ!電話をする暇はない、このまま俺が『追跡』して、懲らしめてやるッ!

俺はそう決め、また走り出した。

 

 

 

 

〜神崎side〜

「恥ずかしがる事ァねぇよ、楽しいぜ、『台無し』は。堕ち方なら俺ら全部知ってる」

 

目の前の私達を拉致した高校生が私の昔の写真を見せながらそう言ってくる。…怖い

 

「これから夜まで、台無しの先生が何から何まで教えてやるよ」

 

目の前の高校生がそう言うと、周りの人も下品な笑い声を上げる。…これも…色々と遊んだツケ…なのかな…?周りの人まで巻き込んで…最低だ…私…

 

「ん?…なぁリュウキ、アレ、なんだ?」

 

車の運転をしていた高校生が私の目の前の人に問いかける。

 

「あァン?………プッ!」

 

後ろを見た途端、何故か吹き出す。…?

 

「おいおい、オマエら、後ろ向いて見ろよ!…ククッ…!」

 

そう言う。何なのだろう?そう思い、不思議に思って後ろを向くと、

 

 

この車を走って追いかけている、鷹田君の姿があった。

 

「鷹田君!?」

 

隣の茅野さんも驚いている。

 

「ギャハハハハハハハッ!!あいつ、オマエらを助ける為に走ってここまで来たんだぜ〜ッ!慕われてるねェ〜ッ!カッコいいねぇ〜ッ!ハハハハハッ!」

 

「マジかよ!あいつ、とんだ馬鹿だな!」

 

「見ろよあの顔!必死過ぎんだろ!」

 

……どうして?危険なはずなのに、なんで…なんでそんなに一生懸命なの?知らないフリをすれば良かったのに…

 

私達の車は、また一段とスピードを上げる。

 

 

 

〜銃俉side〜

マズイ…体力が、持ちそうにもないッ!このままだと俺がガス欠になっちまう!どーする?どーすれば…?………ん?…あッ!アレはッ!

俺の追っていた車が急停止する。その理由はッ!

 

 

「やりぃ〜ッ!『赤信号』ッ!』

 

 

そう、目の前で、車は『赤信号』に引っかかっていた。

…フハハハハッ!マヌケだなぁッ!このまま一気に距離を詰めさせてもらうぜェ〜ッ!

 

 

〜リュウキside〜

くそッ、しまった、『赤信号』に引っかかっちまった!

 

「なぁ、リュウキ、どうする?このままアイツをやるか?」

 

馬鹿言うなッ!ここで暴行なんてしたら一瞬で警察が来ちまうッ!

クソ…どうすれば…俺が悩んでいると、

 

ガツンッ!

 

と急に窓ガラスに衝撃が走った。

そこには、拳をガラスに打ち付けた状態の中学生がいた。

 

「「鷹田君!!」」

 

女達が騒ぐ。グッ、マズイ!ここで騒ぎを起こされるのはマズイ!そんな俺の焦燥も知らず、

 

「オラァッ!早くこのドア開けやがれぇッ!今ならぶっ飛ばすだけで済ませてやるからよぉ〜ッ!」

 

中坊が車のドアや窓を殴る。どうする?どうする?どうすれば………ッ!そうだ、…なんだ、簡単じゃねーか。

 

「おい、オマエら、開けなくていい。このままで行くぞ」

 

「えっ!?でも…」

 

「いいから。この先の道をよぉ〜くっ!思い出して見ろよ」

 

「ん?……あぁっ!」

 

気づいてきたようだ。こいつらも徐々に笑みがこぼれる。

 

「あぁ〜、忘れてたぜぇ〜ッ!」

 

「さっすがリュウキ、こう言う事の頭の回転は速いんだよなぁ〜ッ!」

 

「ヘッ、言ってろ」

 

俺は自信を持って、窓の外にいる中坊に中指を立てた。

 

 

 

〜銃俉side〜

今、僕は中指を立てられました。猛烈に怒っています。えぇ、それはもう怒っています。

 

「…ブッ飛ばす!」

 

思いっきり腕を振りかぶった瞬間に、

 

車がまた走りだす。しかしッ!甘いッ!俺はもうすでに、その対抗策を考えている!車の後ろの出っ張りに、ベルトを引っ掛けているッ!これにより、俺が引き剥がされる心配は無いッ!…靴が尋常じゃない被害を被るがな。

そのまま滑って行く。…?なんだ?神崎達が必死な表情でなにかを…

 

「は」 「な」 「し」 「て」…?なんだ?何があったーーーーーー

 

突然、引っ張られる速度が増した。

 

「ぐっ!?おおおおッ!」

 

な、なんだぁッ!?急に車の速度が増したッ!?どうして………ッ!!…おい、嘘だろ、待てッ!ここはッ!

 

 

「『高速道路』ッ!!」

 

 

マズイ!くそッ、気づいていなかった!ぐっ、く、靴が削れていくッ!ヤバいッ!このスピード…90…いや、100キロは確実に出ているッ!このスピードで振り落とされたら…最悪だッ!

 

「『ピストルズ』ゥゥーーーッ!なんとか出来ねぇのかァァァッ!」

 

《駄目ダジューゴォォーーーッ俺タチニコノ状況ヲドウニカデキル『力』ハネェーーーッ!!》

 

 

そうだよなァッ!くそッ!やっぱり『四』と関わるのはマズかった!…グゥッ!ベ…ベルトが千切れてきたッ!マ…マズイッ!…んっ!?あ、アレはッ!………くそッ!限界だッ!

俺の命綱であったベルトも引きちぎれて、

 

 

「うおあああああああッ」

 

 

俺は、弾き飛ばされた。

 

 

 

〜神崎side〜

 

「「鷹田君ーーーーッ!!」」

 

……鷹田君が振り落とされた。…そんな。こんなのって、こんなの…

 

「アレ大丈夫なのかよぉ〜ッ!ブッ飛ばされたぜぇ〜ッ?『ビニール袋』みてーによぉ〜ッ」

 

「ッ…!なんでそんな事言えるの!?鷹田君をあんなにぼろぼろになるまで引きずり回して…あなた達は、もう人殺しそのものだよ!?」

 

隣の茅野さんが叫ぶ…が、

 

「あぁ?知るかよ。アイツが勝手に引っ付いてきたんだ。自己責任ってやつだろ?ギャハハハハハハハ!」

 

目の前のこの人は気にも止めてない。それどころか、笑っている始末だ。

 

「さあ、さっさと行くぞ!後ろの『トラック』さんも困ってるだろーしよぉ〜ッ!」

 

「ギャハハ!出発進行ーーーッ」

 

鷹田君…ごめんなさい…私がいたからあんな危険を…私が居なかったら……あんな目に『バゴォン!』…?なんの音?

 

「あぁ?今の、何の音だぁ?」

 

「お前らがはしゃぎ過ぎて車ぶっ壊れたんじゃあねーの?」

 

「ゲハハハハハ!」

 

「それより、優等生さん達。もうちょいしたら着くから、待っててねぇ〜ッ!」

 

私達を乗せた車は、走って行く。

 

 




アレ…?なんか…原作より酷くなってね?
ありがとうございました!

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