オリ主+ヘラクレスin第四次聖杯戦争…   作:茜崎オーウェン

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就職活動の現実逃避のために書いていたネタがある程度まとまったのでボチボチ書いていきます。

注意 私は型月厨ではありません。解釈の違い等あるかもしれませんが、これは二次創作です。温かい目でご覧ください。
またこれが処女作です。誤字脱字、わかりにくい表現等あるかもしれません。
その時は優しく指摘お願いします(__)

次回更新はまだ未定。 どうか黒歴史になりませんように。



Prologue

1993年 7月 昼間の暑さが残っているが、海からふいてくる風も涼しくなる頃。正確には午前2時より少し前。

 

ここはかつて聖堂協会、魔術協会により地獄と化した南の島。アリマゴ島。そう呼ばれていた島だった。

現在この島には定住者はZERO。家や、森が焼けた跡はすっかりなくなり今ではただの無人島.....。

ではもちろんない。この島には魔術ともう一つの闇の力、本来秘匿されるべき力により周囲から存在は隠されている。そして、この地を拠点の一つとしているのが、本作の主人公である。

彼の本名を知る人は少ない。『Rogue』この名で各方面に通っている。

 

 

砂浜には絶えず波が打ちつけ、空を見上げれば満点の星空。海からの風が木々をゆらす。

 

 

この島に一つしかない明かりの灯る屋敷から人が出てくる。

とても大きな屋敷だ。玄関が異様なのが一目でわかる。扉の大きさが3メートルはあるだろう。

その大きな扉が開かれる。

三人の男女が大きな円柱状のものを肩に担いでいる。

よく見るとそれは、大きな石の柱であることがわかる。

 

 

「慰霊碑にぶつけるなよ」

 

 

石の柱を持つ人たちの後ろにいる男が、前の二人の女に呼びかける。この男が主人公ローグである。前の女二人は身長がだいたい同じだが、彼は二人よりは頭一つ分大きい。少しかがんでいる。

道の近くには大きな岩に『鎮魂』と書かれとぃる。

 

「はーい」

 

 

「わかっているよ」

 

 

返事が返ってくる。

これから今まで一番なにが起こるかもわからない戦場に行くというのに、いつもの通りの声が返ってくる。

やっぱり頼もしいな。そんなことを男は考えながら、舗装された道を進む。

 

 

といってもすぐに足元は土から砂に変わる。

 

 

 

「よし、ここに置いてくれ」

 

 

屋敷のすぐ目の前には砂浜が広がる。

そう男が言うと、ゆっくり砂浜へ置かれる石柱。

 

 

 

「あとの準備、任せたぞ。」

 

 

彼はそう言うと砂浜を歩きだし、近くの木によりかかる。

ポケットからラジオを取り出しスイッチをいれる。

 

『さて時刻は深夜1時50分 真夜中の~ミットナイト オカルト情報局のお時間です。さて今週は魔術王と呼ばれたソロモンを特集してきました。今日は彼が封印、使役したとされる、72柱の悪魔について解説しようと思います。そもそも・・・・・』

 

 

 

ラジオに耳を傾けながら、目を閉じ、気持ちを落ち着ける。

海からの風が弱くなる。

 

待つこと数分。

 

 

「ローグさん。準備できました。」

 

 

向こうから呼ぶ声が聞こえる。

 

 

 

砂浜には魔法陣が敷かれている。

「ここから先は引き返せない。皆の命、俺が預かる。」

 

彼に救われた女二人は無言でうなずく。

 

そういうと 魔法陣に向かい呪文を唱え始める。

 

 

 

「素に銀と鉄  礎に石と契約の大公

 

 

 降り立つ風には壁を 四方の門は閉じ 王冠より出て王国に至る三叉路は循環せよ

 

 

 閉じよ 閉じよ 閉じよ 閉じよ 閉じよ

 

 

 繰り返すつど五度 ただ 満たされる刻を破却する」

 

 

魔法陣からは光が漏れ、風が吹き荒れる。前に出した右手を支えるため、左手を添える。

 

 

「告げる

 

 

 汝の身は我が下に 我が命運は汝の剣に

 

 

 聖杯の寄るべに従い この意 この理に従うならば応えよ

 

 

 誓いをここに 

 

 

 我は常世総ての善と成る者 我は常世総ての悪を敷く者

 

 

 汝三大の言霊を纏う七天 抑止の輪より来たれ 天秤の守り手よ!」

 

 

最後の1節を唱えるとあたりは白い光に包まれる。魔力が持っていかれるのを感じながら目を閉じる。

 

目を開けると目の前には、灰色の巨人が立っていた。

 

 

「問おう、汝が我のマスターか」

 

 

 

身長2メートルは軽く超え、体は発達した筋肉に覆われている。腰のみに鎧を纏い、背中には大きな弓と矢筒を持つ巨人。

 

 

彼が俺のサーヴァントか。なんて考えながら答える。

 

 

「その通り。私が君のマスターだ。さて、まずはクラス名と真名を教えてほしい。」

 

 

「クラスはSAVER(セイヴァー) 真名をヘラクレス」

 

 

真名を聞き、後ろで見守っていた二人から歓声が上がる。ここまでは計画通りだ。

しかしクラス名で疑問がわく。召喚した本人はそれがイレギュラーであることは把握している。

 

「サーヴァントを召喚した以上、冬木の聖杯戦争に参加する。細かい打ち合わせがしたい。ついてきてくれ。」

 

 

 

そういうと男はサーヴァントに背を向け、屋敷に向かい歩き始めた。

 

 

 

 

こうして彼らの聖杯戦争が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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