今から約八年前、七武海加入と引き換えに"ジンベエ"が
彼はココヤシ村を中心としたコノミ諸島を支配下に置き、
しかしその野望は僅か一年で一度潰えてしまう。
とあるたった三人の海賊団に叩きのめされ、アーロンパークは崩壊。
アーロン一味も崩壊寸前までの被害を受けた。
しかし彼の"魚人至上主義"と"人間への憎しみ"から復活を遂げ、再びアーロンパークを建設。
優秀な航海士兼測量士であるココヤシ村のナミをもう一度手の内に収め、更に
ナミがアーロンたちに行動を起こせばココヤシ村が犠牲になり、ココヤシ村の村人が行動を起こせばナミが犠牲になる。
--ここでの"行動"というのはあの忌まわしき三人組の海賊団を呼んだりすることだ。
つい一、二年前にその三人組がココヤシ村を訪れたが、その時は誰かが助けを求めたわけではなかったので、暫く俸貢を増やすことだけに留めていたが。
そして先日、長旅から帰ってきたナミを迎え入れた。
しかしそれはアーロンが再び辛酸を舐めることを告げる報せでもあった。
「龍……巻きっ!」
「……ニューッ!!」
ナミを連れ戻しに来た、と言う麦わら帽を被った少年とその仲間たち。
その内の一人"海賊狩り"という異名を持つ三刀流の剣士"ロロノア・ゾロ"によって、アーロン一味の幹部たるタコの魚人、通称ハチが敗れてしまう。
あの三人組にやられてから、一味の実力は上がったはずだ。
事実、斬撃こそ当たらなかったものの、ハチの打撃の数発はゾロに直撃。
勝手に辛そうにしていたゾロは一度地に伏せて倒れたが、そこから不屈の闘志で立ち上がり、ハチを討ち取った。
これでまず一人、幹部を失う。
アーロンのこめかみに青筋が浮かぶ。
「もう一度喰らえっ! 千枚瓦正け--」
「
麦わら一味の新たなる仲間であるコックのサンジと幹部のクロオビの闘い。
開幕一番、ルフィが海に沈められて気を取られたサンジの隙を突き、クロオビは
人間を侮りはするものの、約七年前のあの経験から油断をすることはなくなった。
それは同じく幹部であるハチも同様だった。
だが、それでもダメだった。
態々魚人のホームたる海中戦に持ち込んだサンジの機転の前に一矢報いられ、陸上に上がってからは六つの蹴りからなる連続技を喰らい、止めに強烈な後ろ回し蹴りを受けて吹き飛ばされる。
これで幹部が二人目。
更に悪いことに、チェックのバンダナを頭に巻いた長鼻の男"ウソップ"が『幹部を一人倒した』と声を大にして合流する。
残された幹部のキスの魚人チュウもやられたらしい。
これで幹部は全滅。
それ以外の同胞は麦わらの男に倒されている。
アーロンの堪忍袋の緒が切れた。
三千五百万ベリーの賞金首。
その実力は並みの強さではない。
ゾロとサンジを掌で掬った少量の水だけで手玉に取り、軽くあしらう。
その後の攻防も一方的なものだったが、海に沈められていたルフィの復活の狼煙が上がる。
それを見たゾロがアーロンの足止めを買って出て、サンジがその間にルフィの足枷を蹴り砕く。
「交代だぁーっ!!」
アーロンに首根っこを掴まれていたゾロを放り投げて、ルフィは戦線復帰する。
激しい攻防。
サメの鋭い歯と強靭な顎、そして魚人故の生来の怪力と打たれ強さでルフィに襲い掛かるアーロン。
対するルフィは"ゴムゴムの実"を食べたゴム人間。
その弾性や伸縮自在の身体を活かした立ち回りで、トリッキーで強力な攻撃を次々繰り出していく。
闘いも終盤。
アーロンは新調されたバカデカいノコギリ"キリバチ"を取り出して、ルフィをアーロンパークの上へ上へと追い詰める。
そしてとある部屋に戦場を移し、二人は更に激しく暴れまわる。
「
「ゴムゴムのォ--」
鋭い歯が並ぶ口を大きく開け、高速回転しながら突進するアーロン。
ルフィの腹に喰らいつきそのまま噛み砕こうとする、が。
「--"
天井を突き破っていたルフィの伸びた足。
ゴムの戻ろうとする力を利用した強烈なストンピングがアーロンの腹に突き刺さり、階層をぶち破ってアーロンを叩き落とす
崩れるアーロンパーク。
集まったココヤシ村の住人たちは固唾を飲んで見守り、果たして、瓦礫を押し退け立ち上がったのはルフィだった。
「ナミ!!」
ルフィから麦わら帽子を預かっていたナミ。
ルフィが自分を呼ぶ声に、しっかりと耳を傾ける。
「お前はおれの----」
「……ぐっ……がはっ…………下等種族がァッ!!」
完全に勝敗は決まっていたかに思えた。
しかし、瓦礫を退かし弱々しい足取りながらも、アーロンはまだ立っていた。
血を吐き出し自慢の鼻は折れ曲がっていて尚、目に宿る炎は消えていない。
「アーロンッ!!」
「麦わらァッ!!」
「絶対におれの仲間は渡さねェ!!」
「
お互い満身創痍の中、最後の意地を見せ駆け出す。
「おおォォォォォッ!!」
「……
喉が擦り切れてしまうのではないかと思うほどのルフィの叫び。
それに呼応するように、空気がビリビリと鳴動する。
肌を刺すようなそれに、村人たちは一瞬気を失いかけた。
そんなことは露知らず、二人の全てを賭した一撃が再びぶつかり合う。
「
「ゴムゴムのォ"
回転には回転。
ギリギリ、限界まで伸ばした腕をネジを巻くように絞り、そしてそれを叩きつける。
それをまともに喰らってしまったアーロンは回りながら吹き飛ばされ、今度こそルフィに軍配が上がった。
「お前はおれの仲間だっ!!」
「うん…………っ!」
先程言い切れなかった台詞。
そして空間を鳴動させるほどの"何らかの力"を発揮したルフィは、台詞を言い切った後に精魂尽き果て満足気に倒れ込んだ。
これにてアーロンパーク、及びアーロン一味は崩壊。
ギャラリーと化していた村人たちは大いに沸き上がる。
この事実を他の村に伝えようとする動きもあったのだが、やはりこういう時に水を差す輩というのはどこにでもいるようで。
『チッチッチ、討伐ご苦労名も知らぬ海賊たち。その手柄、第十六支部のネズミ准将が貰ったァッ!!』
拡声器によって辺りに響き渡るその声。
出所である海の方面に目を向けると、そこには海軍の軍艦一隻に、それを護衛する船が九隻。
そして計十隻の海軍籍の船の周りには五匹の海獣。
支配強化のため、アーロンは予め海軍のネズミ准将に海獣を貸し与えていたのだ。
これにより"海獣を手懐けた"という功績と、それを利用して様々な海賊を拿捕した功績から、支部とはいえネズミは大佐から准将に昇格していた。
「冗談キツいぜ……こっちは船長とマリモが戦闘出来るような状態じゃねェ…………気張れよウソップ。ナミさんや
「に、逃げようぜサンジ! おれたち充分やっただろ! 相手が多すぎるって!」
「泣き言言ってんじゃねェよ! 八千人の部下はどうした!?」
「う、嘘に決まってるだろォッ!?」
苦い顔をするサンジと、ガタガタ震えだすウソップ。
自分たちも海賊である以上、あの過剰戦力とも言える海軍は確実に捕縛へ向かうだろう。
覚悟を決め、海に浮かぶ軍勢に向き合う。
勝つか負けるかじゃない。
やらねばどっちみち終わってしまうのだ。
「おれもやるっす。サンジの兄貴、ウソップの兄貴」
「アッシも。兄貴たちだけに闘わせるわけにゃあいきやせんからね。なあジョニー?」
「おうよ、ヨサク」
「お前ら……」
「それに、第十六支部のことは聞いていやしたからね。"秘策"もありやす」
「相棒の言う通りっす」
「秘策だと?」
「まあお楽しみってことで」
サンジとウソップの横に、そして動けないでいるルフィと血を流しすぎたゾロを背に護るように、賞金稼ぎユニット"ヨサクとジョニー"が菜切り刀を携え立つ。
自らも体中怪我だらけだというのに笑っていた。
「お前たち、彼らだけに任せっぱなしで良いのか!? 私も闘うぞ!」
「わしもじゃ!」
「私も!!」
そして風車を刺した帽子を被るゲンゾウを筆頭に、ココヤシ村の人々も麦わら一味に加勢し海軍にノーを突きつける。
『チッチッチ! 諸君、それが答えか!? 私に逆らえばどうなるか、思い知るが良い! 全艦砲撃用意!!』
「市民がいるんだぞ!? どうなってやがる海軍!!」
『
無慈悲にも一斉射撃が繰り出された。
まるで砲弾の弾幕。
あまりにも多すぎる物量は、例え麦わら一味の面々が並々ならぬ実力を持とうが捌ききれない。
ほぼ全員が苦々しい表情を浮かべる中、ヨサクとジョニーだけは飄々としていた。
「安心してくださいっす、皆さん。秘策は成りました。なあ相棒」
「おおともよ相棒。来やすよ兄貴たち、
「てめェらなにを……」
そうこうしている間にも砲弾は迫り来る。
ヨサクとジョニーがなんのことを言っているのかわからなかったサンジは、少しでも被害を減らそうと前に出ようとするが--
「絶世の美女、アルビダ様が参上っ!!」
--宙を駆け、弾幕に突っ込んでいく一人の女海賊アルビダが現れる。
アルビダに直撃したはずの砲弾は全てあらぬ方向へ逸れて行き、一発たりとも人々が密集するところへ被害を及ぼさなかった。
「あ、アルビダお姐様ァ!?」
「おや、一日ぶりだねえサンジ」
またしても宙を蹴って綺麗に着地するアルビダ。
それに呆気に取られるサンジともう一人。
「アルビダさんっ! な、なんでここにいるの?」
「ナミじゃあないか! 大体七年ぶりってところかい。綺麗になったねえ……まあアタシには敵わないがね!!」
「う、うん、久しぶり……じゃなくて! なんでいるのか聞いてるのよ!」
「ああ~……後で話すよ。ボガード、リィリィ!」
アルビダの声に反応して、少し遅れてやってきた巨漢のボガードと小柄なリィリィが人混みを掻き分けて現れた。
「ボガードはここで待機して砲撃を撃ち落としな」
「ヘイ、姐さん」
「リィリィは怪我人を治療してやりな。特に"麦わら"と"海賊狩り"がヤバそうだ」
「は、はい船長!」
アルビダの指示通りに動く二人。
そしてアルビダ自身はというと、海を前に改めて海軍に向き合っていた。
「まずは軍艦……
右足を大きく後ろへ振り上げる。
そして沢山溜めを作ったその足を、地面に滑らせて加速させ振り抜いた。
「
轟と振り抜かれた足から放たれる斬撃。
特大のそれは海の上を走り、一直線に襲い掛かる。
勢い落とさずそのままに、軍艦の傍らにいた海獣に直撃。
切断には至らなかったものの、海獣に刻まれた傷跡は大きく、一撃で意識を失わせた。
そしてその海獣は隣の軍艦へと倒れ込み、ネズミ准将の乗っていた軍艦は転覆。
更にドミノ倒しのように数隻を巻き込んだ。
「…………よ、良し! あ、アタシの狙い通りだ!」
「うおぉっ! 流石アルビダお姐様だぜェ!!」
「上手くいったから誤魔化してるだけですよね船長。『まずは軍艦』ってカッコ付けて言ってたけど、掠りもしなかったですし……」
「リィリィ!」
「ひぃっ! ご、ごめんなさいぃ!」
サンジは慣れっこなのか、いつもの調子であったがナミやウソップ、ココヤシ村の人々は目を丸くして驚いていた。
これが
突然の転覆に混乱の中でも海軍は砲撃を続ける。
飛来する幾数もの砲弾に巨漢の男、ボガードが立ちはだかる。
彼が腕に力を入れた瞬間に両腕が真っ黒に染まる。
そしてその腕を砲弾に叩きつけ、文字通り撃ち"砕いた"。
身体の大きさとは反対に、意外にも俊敏な動きで着弾地点に入り次々と撃ち砕いていく。
「問題なさそうだね。それじゃあアタシは直接乗り込んで沈めてくるよ」
「お気を付けて、姐さん」
「あいよ」
まるで空中に足場があるかのように空を走るアルビダ。
途中砲撃にあうが、その全てはアルビダの肌を滑り意味をなさない。
そして船の甲板に着けば後はただの蹂躙劇だ。
次第に麦わら一味に降り注いでいた砲撃は止み、沈没を免れた一隻だけが近付いてくる。
その船首には決めポーズを取って悦に浸るアルビダ。
甲板をよく見ればずぶ濡れでボロボロになったネズミ准将もいる。
「お疲れさまでやす、姐さん」
「このくらいじゃあ疲れないよ。さて、アーロン一味の後始末は准将様がやってくれるそうだ。全部押し付けちまいな」
これにて、本当に一件落着。
他の村に伝えるべく、村人たちは一斉に歓喜の声を上げ走り出す。
そしてその後を追うように麦わら一味、そしてアルビダ海賊団の三人もココヤシ村へ向かった。
━━━━━━━
さて、アタシたちがなぜ針路とは関係ないココヤシ村まで足を伸ばして、態々人助けみたいなことをしたのか。
それはヨサクとジョニーがバラティエに電伝虫を繋ぎ、救助要請を受けたから。
アタシたちがバラティエに滞在していたのは、ヨサクと逢っていたから知っていてもおかしくないね。
彼らは賞金稼ぎだけあって、ある程度情報に強い。
そして第十六支部とアーロンが癒着していることも知っていたみたいだし、海獣が飼い慣らされていることも知っていた。
ルフィたちがアーロンを倒せるとは信じていたのだろうけれど、その後にやってくるであろう海軍の対処までは手が回らないと考えた。
そこでアタシだ。
ヨサクとジョニーからは『海軍と海獣をなんとかしてほしい』と連絡を受けた。
勿論そんなことをする義理もないし、そもそも彼らとは今まで接点がない。
当然の如く見返りを求めた。
「あの時に言った言葉、嘘じゃあないよねえ?」
「ヘイ、アッシとジョニー……おれたち二人の総てを差し出しやす」
「おれも同じ気持ちっす」
「総て……それに命が含まれていたとしても?」
「ヘイ!」
「はいっす!」
村全体が立食パーティーとなっているココヤシ村の木の下にあるベンチ。
そこに座るアタシの前には膝を突けたヨサクとジョニー。
ふむふむ、覚悟は本物のようだ。
麦わら一味に受けた恩や、勘違いをしてしまったナミに対する贖罪のためだけにここまで出来る心魂は素晴らしいと思う。
「リィリィ、どうだい?」
「嘘はありませんねー」
リィリィのお墨付きも出た。
差し出すということは全てをアタシに委ねるということ。
それこそ自分の命まで。
他人のためにそこまでの覚悟が出来る人材が、果たしてそう多くいるだろうか?
お世辞にもヨサクとジョニーは強いとは言えないけれど、その心意気はとても気高いものがある。
これはもう、頂くしかあるまい。
「なら、アンタたちの命は今からアタシが預かる」
「へ? そ、それってどういうことですかい?」
「察しが悪いね。賞金稼ぎは廃業、アンタたちは今からウチの一味に加わったってことさ」
「アルビダ海賊団へようこそー」
ポカンとした表情のヨサクとジョニー。
対し、わかっていたのかリィリィはにこやかに手を振って歓迎していた。
「は、はは……マジかよ……相棒、おれらどうやら小物相手の賞金稼ぎから、ここらで一番ヤバい海賊の
「言うなヨサク……でもこんな美女の尻に敷かれるなら、全然アリだな」
「……確かにその通りだぜジョニー! アルビダの姐さん! 不肖ながらこのヨサク、この身を預けさせていただきやす!」
「同じく! 不肖ながらこのジョニー、お世話にならせていただくっす!」
菜切り刀を眼前に置き、片膝を立てて口上を述べる二人。
チラリとリィリィに目をやるが、頷いているのでこれにも嘘はないみたいだ。
「良し、それじゃあ行こうか」
「え? 行くってどこにっすか?」
「
「えぇーっ!? い、いきなりっすか、アルビダの姐さん!?」
「か……紙一重…………でやっていけるの……か?」
「良いから行くよ! 本当はもっとここでチヤホヤされたかったんだけれどね!」
仕方がない。
流石に仲間集めに十年は時間が掛かりすぎだしね。
途中、料理をこれでもかと振る舞っていたボガードくんを回収し港へ向かう。
ヨサクとジョニーは麦わら一味に海賊になったことを告げ別れを済ませる。
大層驚かれていたけれど、アタシの船に乗ると言ったら納得していた。
まあ後はナミにも小言を言っておいた。
サンジの時と似たような感じだけれど、アタシを袖にしたのなら頑張れ的なニュアンスの言葉だ。
ウソップはアタシが九千七百万ベリーの賞金首と知らされて泡吹いて倒れてしまったね。
ゾロは言葉数は少なかったけれど、ヨサクとジョニーにエールを送っていた。
ただアタシには興味を持たなかったようで、素っ気ない態度を取られる。
もっとアタシを見ろよ! 的なことを言ったけれど効果なし。
ただそれに憤慨したサンジがゾロと喧嘩を始めたのでさっさと退散した。
ココヤシ村の人たち--ゲンさんやドクターやノジコとも話をしたので、まだ明るい内に出航する。
全員で船に乗り込んだは良いが、アタシたちの小船に五人は狭いね。
まあそれももう少しの辛抱だ。
ここから新しい船を取りに行って、
長かった。
本当に長かったなあ。
まあ感傷に浸るのはいつだって出来る。
取り敢えず今は新しい仲間も加わったことだし、恒例となったあれを済ませておこうかね。
「行くよボガード!」
「ヘイ、姐さん!」
「行くよリィリィ!」
「は、はい船長!」
「行くよお前たち!」
「ヘイ、アルビダの姐さん!」
「はいっす!」
待ってろよ、
待ってろよ、世界。
ジョニー「ヨサクは木を切るー」
ヨサク「ヘイ」
ボガード「ヘイ」
アルビダ「んほー! アタシ美しい!」
リィリィ「船長ェ……」
てっきりヨサクの一人称"アッシ"だと思っていたんですが、ひらがなで"あっし"でした……
ボガードくんと被っちゃうのでヨサクの方はカタカナでいこうと思います。
あと、本文でヨサクが一度"おれ"と言っていますが、ジョニーと話すときだけは自分のことを"おれ"と言っているみたいです。
混同してしまったらすいません。
センゴクなんかもガープと喋る時は、"私"→"おれ"になってますね。
おだっちげいこま。