アルビダ姐さんはチヤホヤされたい!   作:うきちか越人

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んほおおお!!
シャンクス強しゅぎるのおおお!!


姐さんの意地と赤髪の力

 クソッ……

 ギリギリ武装色の覇気でガードしたけれど、アタシの世界一美しい肌に傷が付いた。

 これは許されることじゃあないよ……

 と言ったところで、現状は打つ手なしなんだけれどね。

 でも打つ手がないだけで、打ち続けることは出来る。

 たとえ王手詰み(チェックメイト)をかけられていたとしても、手を止めるわけにはいかない。

 

(ソル)! 月歩(ゲッポウ)!」

 

 六式の中でも敢えて鉄塊(テッカイ)指銃(シガン)紙絵(カミエ)を捨てて、この二つを重点的に鍛えてきた。

 (ソル)の速度で宙を跳ね回る。

 攻撃にいくフリを織り混ぜてタイミングを見計らい…………今っ!!

 

「だが、それは読めてる」

 

 後方上部からの強襲も、後ろ回し蹴りでカウンターを合わせられた。

 この程度じゃあ意味がないのはわかっていたよ。

 かなり厳しいタイミングだったが、迫り来る足裏とアタシの足裏を重ね合わせ、相手の蹴りの勢いを利用して大きく空に舞う。

 

「だったら、これならどうだいっ!?」

 

 月歩(ゲッポウ)で空を蹴り急降下し、速度と重力を加算したーー

 

「受けてたとう」

 

 踏みつけ(ストンピング)

 

 腕をクロスさせガードするシャンクス。

 隕石のようなその一撃は、しかしガードを打ち砕くことは出来ず。

 

「クソッ……これでも無理かい」

「まぁな。だが悪くない一撃だ」

 

 轟音と爆発的な衝撃波を撒き散らし、海に大きな荒波を起てる。

 

 

 

 さっきまでとは違い、アタシの覇気を紙一重上回ると言う芸当はもうしていないみたいだ。

 硬過ぎて思わず修行を始めた頃を思い出したよ。

 大岩に指銃(シガン)を放って突き指したことさ。

 それ以来指銃(シガン)には目もくれなくなったが、今の状況も同じようなものかねえ……

 

 ……いや、違うね。

 気にくわないけれどシャンクスには明確な隙がある。

 実際には隙と言えるほどのものじゃあないけれど、付け入る間があると言う意味では同じことだ。

 気にくわないと言うのは、アタシのことを海賊として認めていると言ったのに、恐らく無意識下で手加減していることだ。

 

 さっきのガードも後ろ回し蹴りも、アタシを吹き飛ばしたパンチもそう。

 確かにアタシを上回る覇気を纏ってはいたけれど、どれも纏った覇気の量は一定だった。

 『このくらいの覇気で十分だろう』と言うわけじゃあないと思う。

 多分その覇気の量と言うのは彼にとって"大海賊の赤髪"として戦闘を行う上での最低ライン。

 本気なんだろうが全力じゃあない。

 そここそアタシが付け入るところ。

 

 まあ考え違いだったら根底から覆されるんだけれどね。

 

「おっと、何か企んでやがるな?」

「嬉しそうにしてるんじゃあないよ! やられるとは考えなかったのかい!?」

「そりゃ素敵だ」

「この……っ! 減らず口がっ!!」

 

 会話の間も攻防が繰り広げられる。まあ内容は一方的なものではあるんだけれどね。

 アタシの打撃は難なく防がれ、お返しとばかりに似たような軌跡を描いたカウンターを返すシャンクス。

 直撃こそ免れているものの、既に顔や体中に大量の擦り傷が出来上がっている。

 

「アタシの美貌に付けた傷は高くつくよっ!!」

「安心しろ! お前さんはまだガキだが、傷付いても良い女になるだろうよ!」

「アンタが傷を付けてるんじゃあないかっ!!」

 

 確かにアタシなら傷があったところで魅力は損なわれないけれど、パーフェクトなアタシで居たいんだ!

 

 傷のこともそうだけれど、何よりこのままじゃあ埒が明かない。

 賭けに出るしかない。

 もしこの賭けに失敗したら……

 いや、止そう。そうなったらその時に考えれば良いだけだ。

 やるべきことをしっかりやり遂げる。

 今考えるのはそれだけで良い。

 

「どうした? 覇気が乱れてきてるぞ?」

「別に……っ。大したことじゃあないよ……!」

 

 攻撃も回避も、ほんの僅かに精彩を欠くーー

 

 ように見せかける。

 これが賭けの第一関門。

 限界が近いことを感じ取ってくれればそれで良い。

 猫を被ったりしなくてもチヤホヤされてきた弊害でアタシは演技は苦手だが、幸い本当に限界に近いので演技の必要はなかった。

 今は気力だけで動いているようなもんさ。

 

 

 

 そして第二関門。

 まずは捨てっぱちのような攻撃を仕掛ける。

 当然の如く防がれるがそれで良い。

 運も味方して(・・・・・・)砂浜に足をとられる。

 これで限界が遂に来たと思ってくれるだろう。

 

 本題はここからさ。

 危険度で言えばここが最大の難所だ。

 何故ならーー

 

「良くやった。お前さんならまだまだ高みを目指せる」

「クッ………………っ!!」

 

 シャンクスが放つ強烈と言う言葉すら生温い右脚の蹴りを受け止めなくてはならないから。

 

 

 ーー覚悟は出来てたからね。

 

 思いきり地を踏み締め、迫り来る剛脚を左腕を曲げて耐える。

 吹き飛ばされちゃあダメだ。賭けが終わっちまう。

 

 耐える! 耐える! 耐える! 耐える!

 ここを乗り越えろ!

 そうすれば道が拓ける!

 

 

 

 果たして。

 アタシは耐えた。

 耐えきった。

 見聞色の覇気で調べたところ、左腕の骨は完全に折れることはなかったもののヒビが入っている。

 むしろその程度で済んだことは奇跡かもしれない。

 良いね、本当に運が味方しているのかもしれないよ。

 

 だって見な。

 シャンクスの驚いてる顔をさ。

 人をからかうのが好きでいつも飄々としていたシャンクスが浮かべた驚愕の表情。

 本当に一瞬だが敢えて、ではなく素でシャンクスの動きが止まる。

 逃すわけにはいかない!!

 

 

 

「喰らいなぁぁぁッ!!」

 

 

 

 最終関門。

 なんてことはない。

 第一第二関門と突破して、最後に勝てるかどうか。

 ただそれだけのことさ。

 

 原作でルフィは覇気の使いすぎで一時行動不能に陥っていた。

 ギア4、バウンドマンだったかな。

 恐らくあれは大量の覇気を使用し続け、その間の戦闘能力を上げるものだろう。

 

 ならアタシはその逆だ。

 戦闘能力を上げ続けなくても良い。

 行動不能になってしまう量の覇気を一撃に込める!

 

 最終関門は結局のところ、シャンクスを倒せるか倒せないか。

 その二択でしかない。

 

「吹き飛ばされたお返しだ! 受け取りなっ!!」

 

 シャンクスが攻勢に移った時と逆のシチュエーション。

 今度は限界まで振り絞った覇気を纏うアタシの右拳がシャンクスの腹に突き刺さる。

 ある一定レベルの量の覇気を上回れただろうか……

 

 結果の如何はと言うとーー

 

 

 

「ぐっ…………!」

 

 

 倒しきれなかった。

 ダメだったか……

 アタシにはもう雀の涙ほどの覇気しか残っていない。

 戦闘続行は不可能だ。

 アタシの負けか……

 まあでも十分……と言うか花丸満点以上の評価を付けても良いんじゃあないかな?

 だってさ。

 

 

 

 

 あのシャンクスが片膝を地に突けちまってるんだからね。

 

 

「嘘だろぉっ!? オイオイ、マジかよあの嬢ちゃん! ありえねぇだろ!? お頭は"赤髪"だぞっ!?」

「落ち着けってヤソップ、おれも驚いてるんだ。あまり騒がないでくれ。……それとルウ、お前は呆けすぎだ。肉落としてんぞ」

 

 

 外野で観戦していた赤髪海賊団の船員(クルー)すら、信じられないものを見たと言ったような反応だ。

 自分で言っちゃあなんだが、こんな小娘相手に"赤髪のシャンクス"が膝を突くなんて未来、誰が想像する?

 彼らのリアクションはそう言うことなのだろう。

 

 

 

「嬢ちゃん……いや、"アルビダ"。まず一言謝らせてくれ」

 

 何事もなかったかのように立ち上がるシャンクス。

 ダメージがあったことはあったのだろうが、全くそれを感じさせない。

 むしろエンジンが暖まってきた、ってところかな?

 

 対するアタシは満身創痍。

 体力も限界寸前、覇気も限界寸前、ダメージの許容量も限界寸前のトリプル役満ってやつさ。

 声を出すのもしんどい。

 

「『相手をしてやる』なんて言ったが、心のどこかでお前さんのことを下に見てしまっていたようだ。情けねえ……本当にすまないことをした」

 

 

 

 ニヤリと、口端を吊り上げることで返答とした。

 

 

 

「だからアルビダ、お前さんのことは強敵として見る。お前さんがおれに立ち向かったように、おれもお前さんに立ち向う」

 

 

 

 

 スラリと、今まで腰に佩いていた剣を抜く。

 

 

 

 

「峰打ちだが…………覚悟は?」

「上等」

 

 

 

 

 一閃。

 逆袈裟に振り上げられた剣撃。

 

 なけなしの覇気を纏い防御に回すが、焼け石に水だろうね。

 やらないよりは断然マシだ。

 

 世界一の剣士とライバル関係なだけあって、その剣撃は島の反対側まで突き抜ける。

 それだけに留まらず、かなりの距離の海が割断されていた。

 

 まあでも甘いと言うかなんと言うか。

 気に入った相手には非情になりきれないんじゃあないか? "赤髪のシャンクス"と言う男は。

 アタシのことを気に入ってくれたんなら、そりゃあ嬉しいけれどさ。

 峰打ちはともかく、この期に及んで剣撃に覇気を乗せないなんてね。

 

 

 

 ああ、悔しいなあ……

 気を使わせちまった……

 

 

 

 チクショウ……もっと、もっと強くなってーー

 

 いや、やっぱりいいや。

 やりなおし。

 

 

 

 チクショウ……もっと、もっと美しくなってやる……!

 

 あ、やば。

 

 意識が………………

 

 

 

 

━━━━━━━

 

 

 

 

「姐さんっ!!」

 

 敬愛する船長アルビダがやられたのを見てボガードが駆け出す。

 一騎討ちと言うこともあり、ボガードは傍観者にしかなれなかった。

 

 ボガードにとってアルビダは憧れの対象だった。

 飛び抜けた美貌は勿論のこと、それを磨きあげるために続けた努力に裏打ちされた自分に対する絶対的な自信。

 そんなアルビダの役に立ちたいという思いから、ボガードは鍛練で自分を追い込み、コンプレックスだった華奢で女顔だった自分に別れを告げ、筋骨隆々になるまで鍛え上げた。

 それ以外にも実家が料理屋だったので料理の腕を磨き、空いた時間で航海術を学び、更に空いた時間で植物学も勉強した。

 

 全てはアルビダのために。

 そして今、その憧れは地に臥せっている。

 

「オォォォォォッ!!」

 

 敵討ち。

 アルビダはボガードより断然強い。

 そんなアルビダが負けた相手に挑むのは無謀すぎるかもしれないが、ボガードには関係なかった。

 

「その心意気は買うが、坊主にはまだこのステージは早い」

 

 シャンクスが睨みを効かす。

 それだけでボガードは何が起きたか理解出来ないまま気を失った。

 

「さて、終わりだな」

「お頭、流石にはっちゃけ過ぎだぜ。まあお頭が膝を突くなんて思ってもみなかったがな」

「ああ、あれは結構効いた」

 

 嬉しそうに頬を緩めながら腹部を擦る。

 そんなシャンクスに、副船長ベン・ベックマンは呆れてこめかみを押さえ、(かぶり)を振るった。

 

「だっはっはっ! まあ良いじゃねえか! おーい船医!! こいつらの治療してやれ!! それと絶対傷跡は残さないようにしろよ。じゃないとこのおっかない嬢ちゃんが何するかわからねえ」

「自分で付けた傷のくせに良く言うぜ、まったく」

 

 

 

 

━━━━━━━

 

 

 

 

 んあ…………

 あれ? ここは………………

 

「おう、起きたかアルビダ」

「げっ、シャンクス……」

「げっ、とは失礼なやつだなあ。ちゃんと傷跡が残らねえよう治療してやったんだぞ」

「そうかい。まあ礼は言っておくよ」

 

 ああ、そうだ。負けたんだった。

 戦場となった砂浜で目を覚ましたアタシは本当に傷跡が残ってないか確認する。

 うん、骨にヒビが入った左腕の青あざはともかく、それ以外の擦過傷なんかは目立たなくなっている。

 数日もすれば綺麗さっぱり消え去るだろうね。

 あ、やっぱりアタシの肌に傷が付いた事実が消えるわけじゃあないから殺意が湧いてきた。

 

「がるるるるるる」

「野生に戻るな」

 

 辺りは日が落ちて真っ暗。

 しかし無駄にでかいキャンプファイアーが辺りを灯し、それを囲んで赤髪海賊団の面々がドンチャン騒ぎをしている。

 

「はあ……アタシはどのくらい寝てた?」

「半日くらいだ」

「半日ねえ……ん? 半日? いや、そんな短時間で傷跡って消えないんじゃあないのかい?」

「ウチの船医は優秀だからな」

「いやいや、優秀だけで済むのは……」

「ウチの船医は優秀だからな」

「ああ、はいはい。わかったよ。それで納得すりゃあ良いんだろう?」

「わかりゃ良い」

 

 その後少しの間他愛もない会話をした。

 そして暫くするとボガードくんとベックマンがアタシの食事を持ってきてくれた。

 

「ほらよアルビダ。にしてもお前のとこのボガードの料理美味いな」

「当然さ。アタシの船員(クルー)だからね」

「姐さん、すいやせん。あっしはなにも出来ず気を失っちまいやした」

「アンタも挑んだのかい? まったく、なに無茶してんのさ」

「ヘイ、すいやせん姐さん」

「はぁ……別に良いよ」

 

 ゴロゴロとした肉が入った、スパイスの効いたシチューを口に運ぶ。

 まあ前世で言うカレーみたいなものだね。

 

「美味っ!!」

 

 スパイスの香りが食欲を刺激し続け、スプーンを動かす手が止まらない。

 肉と野菜に隠し味で加えられた果物の旨味がスープに溶け出して、絶妙なハーモニーを奏でる。

 気付けばアタシの皿は空になっていた。

 

「食い終わったみたいだな」

 

 シャンクスは律儀に待っていてくれたようだ。

 

「さて、本題に入ろうか。スベスベの実のことだ」

「っ! ……ああ」

「実のところな、おれはスベスベの実を所持してねえ。悪いな、あれはお前さんと遊びたくなって吐いたおれの嘘だ」

「…………はぁ。まあ騙されたアタシが悪いしね、別に良いよ。それに少し……いや、かなり安堵してる」

「そうか。そいつはどうしてだ?」

「寄越せってアンタに言っても簡単に渡すはずないだろう? 力尽くで奪うってのはもっと無理だ。なら、この海を探し尽くす方がまだ現実的ってもんさ」

 

 そう、シャンクスが持ってるって言った時に奪い取ろうとしたけれど、良く考えなくても彼がスベスベの実を所持していない方が都合が良い。

 絶対に開かない金庫を爪楊枝でこじ開けようとするみたいなもんだからね。

 

「そうか。それじゃ、海賊の先輩から一つアドバイスだ。今回おれはアルビダを騙す形になったが、"騙し討ち"ってのは海賊の作法の一つだ。聖者でも相手にしねえ限り、卑怯なんて甘いことは言えねえ。お前さんはちょっと直情すぎるな」

「直情?」

「ああ。まあその辺は自分で考えてくれ」

 

 直情ねえ……

 心当たりは……ありすぎるんだよねえ。

 誉められればすぐに乗せられちまうし。単純とも言う。

 

「それと、これをやるよ」

「ん? 本かい?」

「悪魔の実図鑑だ。悪魔の実の見た目は色々あるからな。目当てのものの色や形がわからないと不便だろ。まあ、海賊の作法だの何だのと言ったが、騙しちまった詫びだ」

「おお! そいつはありがたいねえ!」

 

 早速ウキウキしながらページを捲る。

 んあ? 何だこれ? 絵本か?

 

「ほら騙された! おもしれえ!!」

「なっ!? この野郎……!」

「ひぃーっ! ひぃーっ! 腹いてえ、涙が止まらねえ! ああーっ! 笑った笑った。ほら、こっちが本物の図鑑だ」

 

 涙を拭いながら渡された図鑑を強引に手繰り寄せる。

 パラパラと数ページ捲ってみたところ、今度は本物のだった。

 憎たらしいが素直に受け取っておこう。

 

 

 

 今回のこの無人島での探索は結果的にアタシにとってプラスになった。

 最大目標(スベスベの実)こそ見つからなかったものの、悪魔の実図鑑が手に入ったことでその実の名称がわかるようになった。

 そしてスベスベの実の所在が最悪の(シャンクスが所持していた)パターンではないこともわかった。

 

 ただアタシの自慢の肌に傷が付いてしまったのはマイナスだ。

 むしろプラスマイナスしたらマイナスなんじゃあないのか?

 まあ良いや。寝起き間もないけれど、限界まで酷使した体に睡魔が襲ってくる。

 もう一度寝よう。

 

 

 

 

━━━━━━━

 

 

 

 

 翌朝。

 アタシたちとシャンクスたちは別々の島へ出航する。

 最後に挨拶だけ交わしておこう。

 

「怪我の治療とかで世話になったね」

「ああ、おれたちの拠点はゴア王国のフーシャ村ってとこだ。機会があれば寄ってけよ」

「考えとくよ。アタシは骨に入ったヒビが治るまでオレンジの街に滞在してる。アタシのこの美しい姿を見たいのなら寄ってきな」

「相変わらず自信満々だな」

「適正評価だよ。いや、むしろ過小評価かもしれないねえ」

「言ってろ。んじゃあな」

「ああ」

 

 

 

 シャンクスたちは行ったか。

 いやあ、まさか海賊デビューの初戦が"赤髪のシャンクス"とは夢にも思わなかったよ。

 

 悪い意味でな!!

 

 勝てっこないのに喧嘩売るなんて、我ながらどうかしてたねえ。

 言われたように直情すぎたのかもしれない。

 もっとクレバーなやり方、やり過ごし方もあったのかもしれないけれど……

 ああっ! もう良いや!!

 

 そもそも、矜持は持っているけれど海賊はアタシにとって手段に過ぎない。

 "チヤホヤされたい"がために海賊になったんだ。

 比重を間違えちゃあいけないね。

 

 

 

 

 さて、いつも通り出航の日は快晴、航海日和。

 出戻りみたいになっちまったけれど、オレンジの街に向かうとしますか!

 

 

「行くよボガード!」

「ヘイ、姐さん!!」




普通のオリ主「鍛えた! いくぞ!!」
モブ「ぎゃーっ!」




アルビダ「鍛えた! いくぞ!!」
シャンクス「おれもいくぞ!!」
アルビダ「ぎゃーっ!!」

どうしてこうなった……

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