いつもご愛読、お気に入り、感想等々、ありがとうございます。
久しぶりですね。今回は宴会からスタートです。
では、どうぞ!
◆Side 零
「つ────、ここは、確か」
倒れた後の記憶は、無いな。当たり前か。紫さんやっちまったのは不味かったかな。放り出されても、いや今ここで殺されても全く不思議じゃない。
適当にどうでも良い事を考えつつ、ふと体を起こそうとすると、
「ん?何だか、周りが明るい、な…………?」
よく周りを見ると、部屋は全体的に明るい色で、ベッドは────桃色!?ちょっとまてただの気のせいかもしれない。普通は他の人の部屋に寝かせたりしない、ソウダヨネ?
「あーうん、間違いなくさとりの部屋ですね。」
いや待て誰がこれやった?しかもなんか膝の辺りが重いし…………
「すぅ…すぅ」
なんとさとりが俺の膝の上で寝てました!ってなんだよこれ!?いや待ておちけつ、じゃない落ち着け。たぶんあれだ。看病しててくれたんだ。
「にしても、綺麗だなぁ。」
ほぼ無意識にさとりを撫でる。本当に可愛い容姿してる。こう寝てるとあの過去が嘘みたいだな。
「ふぁぁぁ…………」
「お早う、さとり。」
「おはようございます、零さん───って零さん?!」
「おう、零だけ────ブフォ!」
言いきる前に強烈な平手打ちを貰った。本当にどうした。
「本当に無茶ばっかりして!心配したんですよ!」
「す、すみません。
で、どれ位寝てた?」
「大体一日ですね。」
そうか一日──ってえ!?
「そんな寝てた?」
「ええ、しっかりと。」
まじか、心配させたな。申し訳ないにも程があるぜ。
「紫は?」
「『散々ね』とか言って帰りましたよ。」
散々はこっちの台詞だ。あのスキマババア、次はバラバラにしてやろうか。
「で、あの件は?」
「大丈夫です。霊夢さんが紫さんをぼこぼこにしてましたし、」
というわけで異変は解決、ほとんど怪我人もおらずとの事、いや妖怪の治癒力化物かな?あ、化物でしたわ。
「宴会は?」
「今日異変解決も兼ねてやります。零さんは?」
「俺も出ようかな。」
色々と聞いたあと、さっさと着替えて外に出る。さとりからはしきりに心配だったと言われ、申し訳なさで死にそうになった。
庭に出ると、
「よし、宴会ね!」
霊夢がなぜか宴会を仕切っていた。いや別に楽だからいいけどさ、なんでいんの?
「あのさ霊夢。」
「零、だったわね。なに?」
「なんでいるの?」
「なんでって、宴会だからでしょ。」
理解が追いつかない。宴会だから不可侵条約関係ないの?紫さん、緩すぎませんか?
「なによ、宴会後は後腐れなしの宴会がルールなのよ。」
とんでもないルールがございますね。常識ブレイカー幻想郷。
「はいはい、どうぞ宴会やって下さい。管理はそっちがやれ。」
「こっちは客よ?」
「他人の家の庭で宴会しといて、よく言うよ。」
めんどくさい霊夢は置いといて、地霊殿と妖怪の山のみんなを探す。
「あっちですよ。」
さとりが教えてくれた。助かります。
「おーい、俺も混ぜろや。」
「お!零、無事か?」
「一旦はな。」
真っ先に翔弥が気づいた。感知の能力所以かな。
「大丈夫?お兄ちゃん!」
「おに!?」
翔弥が驚いた拍子に酒で噎せる。ばかめ、気を付ければいいものを。
「なんだ、不思議か?」
「不思議もなにもいきなりこいしが零の事お兄ちゃん呼ばわりすればビビるわ!」
「知らね、酒、もらえる?」
騒ぐ翔弥をほぼ無視して酒を貰う。未成年?ここは幻想郷ですよお客様。
てな訳で寝てた間の事を聞くと、紫さんは排除の件は取り消し、ついでに無駄に駆り出された異変解決組によってスペルカードの嵐に見舞われたらしい。ざまぁみろ(本音)。異変はお空の暴走とお燐の独断で起きたので、注意で済ませ、一応守矢の人に確認を取り、問題なしとのことでこの「地霊殿異変」は幕を閉じた。
「それでこの様?」
人妖が一体となって宴会している庭を見て聞く。
「気にしたら負け。」
「ま、いいや。よし、飲むか!」
「あ、それ私のですよ!」
「あ!ごめん、戻すよ。」
手に取った器がさとりのだったので慌てて戻す。
何か翔弥とこいしがニヤニヤしてるが────あ、
「さとりその器────」
「ふぅ、美味しいですね、」
手遅れでした。その器、少し口付けちゃったんだった。
「あーその器さ」
「あ、//////」
何があったか気付いて頬を赤らめるさとり。
「ふみゅう────」
「あ、ちょっと危な」
恥ずかしさで気絶しちゃったよ。どうしよう。
とりあえず────
「翔弥、こいし!気付いてるなら言えよ!」
「悪いな、ついつい」
「無意識にね?」
「喧しい!趣味悪いわ!」
一先ずさとりを中に入れよう。
「一先ず中に寝かせてくる!」
自分も恥ずかしさでぶっ倒れそうになりながら、さとりを地霊殿に運んだ。
◆Side さとり
ここ、どこでしょう。というか、私さっきまで庭に────
あ
さっきの恥ずかしい記憶が戻ってきました。という事は、私、零さんと────
「かかか、間接キス////」
駄目です考えては、どうにか忘れないと。頭を枕に埋めて振り払おうとした時、
「さとりー?起きたかー?」
「あ!はい!いいい今起きました!」
おもいっきりどもってしまいました。変に思われてないでしょうか。
零さんはそんなことは歯牙にも掛けず、慣れた手つきで中に入ってきて、、、、私の隣?!
「大丈夫?さっきはごめんね。」
「いいい、いえ大丈夫ですよ?」
話しながら、零さんから目が離せませんでした。
改めて見ると整った顔立ちですね。黒髪黒目、顔は優しげなのに目だけ三白眼。生まれつきらしいですが、知らなければ結構怖いでしょう。
「本当に、ありがとうございました。」
そう言って頭を下げる。
「いや、俺が無茶しただけだから、気にしないで、ね?」
フッと微笑んで頭を掻く零さん。
優しいんですね、零さんは。
「ようやく、平穏が手に出来ました。
「面倒事の大半俺の所為な気がする。」
この人は優しい。けれど────
「隠し事、家族の事でありますよね。」
「…………」
零さんは俯いて一言、「ああ」とだけ言った。
「何です?教えれるなら、教えて下さい。」
下から顔を覗き込んで聞く。
その顔は
酷く悲しげな顔をしていた。
「今は、教えたくない。」
そうとだけ、言い置いてすっと表情を変える。
「それはそうと、看病、ありがとな。」
「あ、はい、///」
「可愛い顔してたよ。」
「ふぇ!?」
どうやら寝顔を見られてしまったようです。どうしましょう。恥ずかし過ぎます。
「宴会、いく?」
「いえ、今は────」
恥ずかしいけど、零さん以外いないから、いいよね。
「────こうさせて下さい」
そう言って零さんの胸に体を預ける。
「少し眠たいです。寝て、いいですか?」
驚いた零さんは、優しく楽な体勢に私を動かして
「どうぞ、お姫様。」
少しおどけた感じで冗談を言い、私を撫でてくれた。すぐに眠気が襲ってきて、意識の落ちる瞬間
「おやすみ、幻想郷一悲惨な過去を持つ人。」
そう言った。
はい、終了です!
久しぶりの癖にこのゴミみたいな出来、どうなってる。
兎に角、零、そこ変われ。羨ましい。(露骨)
ではでは~
次回の「東方黑剣士」は?
「行ってきます。」
仕事の時間。何もなければいいけれど?
「うるせぇ、黙りやがれ」
怒り心頭?!どうした零!
次回!第八話「いないハズの者」
お楽しみに!次回の前書きでお会いしましょう!