皆さんクリスマスは楽しめましたか?私はバイトで忙しかったです。
さて、今年最後の投稿です。次話は既に予約投稿済みです。
さて、少しですがオリ兄が出てきます。ぶっちゃけ他の作品にもいるようなテンプレアンチ対象のオリ兄です。
───さて、どうしましょうか
それが一夏が真っ先に思ったことだ。
状況を整理しよう。
一夏は自分に割り当てられた部屋に着いた。ドアをノックしても返事は無く、誰もいないと思い鍵を開けようとした。
しかし鍵は開いており、警戒しながらドアを開ければ、そこには蠢く珍妙な着ぐるみのキツネがおり、それを着ている何者かと目が合ったまま沈黙が続いている。
女子生徒は相部屋になるのは事前に知っていたため、おそらく相部屋になった誰かなのだろうとは察しがつく。
しかし一夏は想像の斜め上に突き進んだ目の前の存在のインパクトに飲まれ、それに気づけない。
取り敢えず一夏はドアを閉めた。
「(…………見間違いですよね?)」
開けた。
居た。
閉めた。
……………………………………………………。
「(─────────さて、どうしましょう?)」
流石にこのような珍事は一夏も初体験である。
思考を中断し、深呼吸。するとあっさりと真実に行き着いた。
「(あ、相部屋の人ですね。
………………アレが?)」
そしてまた別の思考の沼に嵌る。そして覚悟を決めて、もはや一夏にも何に覚悟を決めるのかもわかっていないが扉を開ける。
果たして、そこには貪られたお菓子のゴミを散らかし、それらが入っていたであろうバッグに首を突っ込んだ
思わず一夏は天を仰ぐ。憎たらしい程にLEDの照明が明るかった。
初日から前途多難である。
「………………それで、あなたは同じ部屋になった人、でいいんですね?」
取り敢えずゴミの片付けをさせ、一夏は切り出す。話を聞けば相方も混乱の域にあったらしい。
「そ、そうなのだ~! 布仏 本音だよ~」
「…………御祓 一夏です。布仏さんはどちらのベッドを使うので?」
「私はこっちを使うから~、みっちーは窓側使っていいよ~」
「わかりました」
みっちーという呼び名がニックネーム辺りだろうと当たりをつけ、部屋を使うにあたるルールを決めていく。
その後、一夏が脇腹の古傷の痕を見られないように指定された時間ギリギリで風呂に入り、一夏と本音が眠りについてしばらくすると、本音は静かに音も立てずに起き上がり、手袋をつけて音も立てずに一夏の私物を漁る。
「(うーん、お嬢様はああ言ってたけど、本当かな〜?)」
メモ帳、ノート、スケジュール帳を捲り、携帯端末にハッキングするが、求められている情報には繋がらない。
「(取り敢えず、とは言ってたけど……。
……それにしても
一通り漁った後、本音は取り出した物を初めにあった向きと角度に戻し、制服のポケットから小型通信機を取り出して繋ぎ、小声で報告する。
「(竹刀袋の中身は刀……財布の中には帯剣許可証。ボタンみたいなのは整備の為のやつかな?)お嬢様、現状は有力な情報は見つかりませんでした」
『……わかったわ。念の為とはいえ、こうなる事も織込み済み。そう簡単には尻尾を出さない、か。あなたは監視を続けて』
「了解」
通信を切り、小さく一息つく。
本音の行動の一部始終とやり取りを、部屋の相方が監視していた事にも終ぞ気づかずに。
翌朝、早朝から起きた一夏はセリスティア特製日常訓練メニューを終え、汗を流し、朝食を摂って一足先に教室へ向かう。
そしてもう少し遅く来れば良かったと後悔することとなった。
「やあ、随分と早いねぇ。御祓さんだっけ?」
「おや、織斑さんですか。そちらこそ随分と早いご到着で。用がないなら失礼しても?」
「そんなに急がなくてもいいじゃないか。千冬姉さんが目にかけてたからさぁ、少しは『仲良く』なりたいなぁって思ってね?」
織斑 秋一。一夏を苦しめた元凶の1人であり、一夏を虐め続けた集団のリーダーだ。
これまでの過去が脳裏にフラッシュバックし、拒否反応を起こそうとする。
しかし一夏は機竜の操縦以外でも使えるようになった精神操作でそれを押し留める。顔色の変化までも抑え込む程の出来だ。
「態々その為に早起きですか。ご苦労なことですね。その時間を少しでも勝つ為に活用しないとは思わないので?」
「はっ、この僕がそんなことを何でしなきゃいけないの? する必要が無いのにさぁ」
さも当然のように、見下すような口調で秋一は告げる。しかし一夏はそれすらどこ吹く風。その態度が気に食わないのか、こめかみ辺りが痙攣しているようにも見える。
そして秋一が1番癇に障る言葉をぶつける。
「それは自信があるご様子で。
───虎の威を借る狐にならなければいいですね?」
「…………何だって?」
そして怒りは一瞬で最高潮。あわや感情が爆発するという寸前で、教室に向かうざわめきが聞こえてくる。そちらに秋一が気を向けると同時に、一夏はその場から立ち去ることにした。
「それでは失礼」
これ以上は時間の無駄と、一夏は早々に立ち去る。忌々しげに向けられる視線を完全に無視し、外の景色を眺める。
クラスメイト達が来たからか、声色を変える秋一のことは頭の中に既に無かった。
しかし人にとって嫌なこととは続くもの。三限目の授業が終わると、セシリア・オルコットに絡まれることとなった。
「ご機嫌はいかがですか? 御祓さん」
「そうですね、無自覚に上から目線で話しかける人に絡まれたので、少し気分が下がり気味ですね。
それでご用件は?」
「織斑先生に傷一つ付けさせなかった人がどんな人物なのか見定めに」
「そうですか。それで結果は?」
次の授業の準備をしながら聞き返す。そもそも一夏はさっさといなくなって欲しいのでまともに相手をする気は無い。
「…………随分と無礼ですのね。織斑先生の過大評価にすら思えます」
「過大評価についてはは同感ですね。結局は私の負けであることは変わらないので。
ところで、そろそろ授業が始まりますよ?」
直後、授業開始の予鈴が鳴る。慌てて席に戻るセシリアは、哀れ飛来した出席簿の餌食となった。
昼休み、一夏は夜架と共に昼食を摂っていた。昨夜と午前中の出来事を話せば苦笑され、頭を撫でられることとなった。あまり人目につかない場所で食事をしていたので、誰にも見られなかったことは一夏にとって幸いだった。
「で、どうするのですか?」
「どう、とは?」
「決まっています。例の2人をただ倒すのか、蹂躙するのか」
「貴族の方は主様を侮辱すれば蹂躙しますよ。でなければ面倒なのでさっさと片付けますが」
一夏達の目的はこの世界における幻神獣の調査と排除。それ故にクラス代表などという役職に縛られている暇はないのだ。
「では男性の方は?」
「……そちらは蹂躙します。何も出来ずに、為す術もなく蹂躙される屈辱を味合わせてやりますよ」
対する秋一に、一夏は既にどのようにするのか決めていた。もう捨てたとはいえ、まだ織斑であった頃に自分を虐めていた主犯なのだ。本音を言えば今すぐにでも切り捨てたい。これまでの苦痛をあの男が死んでも刻み続けたい程に。
しかしそれでは死という逃げ道を与えるだけだ。それ故に一夏は大衆の目の前で、何も出来ずに、無様に敗北させることを選んだ。
その方が、織斑秋一にとって屈辱的だと、嫌という程知っているから。
5時限目が始まる一分前、一夏が授業の準備を終えると、真耶が教室に駆け込んだ。
「はあ…………はあ…………御祓さん、いますか?」
「山田先生。どうしましたか?」
「企業の方から、専用機の再調整が終わったとのことで送られてきましたよ」
そう言われて手渡される機攻殻剣。それを受け取り、一夏は腰に下げる。その顔は少し安心した様にクラスメイト達は思った。
「わざわざありがとうございます」
「でも珍しいですね。待機形態が剣だなんて」
「ISが使えない場所での自衛の為ですよ。何かと重宝しますから。性能に関するデータは大丈夫でしたか?」
「はい。全て基準を満たして、競技規則の違反は見つかりませんでした」
「なら良かったです」
そして授業を終え、一夏はセリスが考案した訓練と〈インフィニット・ワイバーン〉をセシリアが使っていないアリーナで飛ばしながら訓練を繰り返し、試合の日を迎えた。
はい。テンプレなクズ兄ですね。
感想でも言われましたが、この作品は手垢の付きまくったテンプレネタのオンパレードです。それが苦手な方はブラウザバックを推奨します。
まあ、言われたところでやめるつもりはありません。モチベーションが続く限り、完結目指して作っていくだけです。
とはいえ、その感想を言ってくれた方の感想は個人的にも考えさせられるものでしたので上手いことこの作品に反映できればいいなと思っています。
そんなことはさておいて、ゴッドイーター3やってたらAGE簪なんて思いついて、気がつけば大まかな設定できてた。原作の簪の影が姿と声しかねぇ。
あとポケモン楽しい。
そんなんだから更新遅せぇんだよ←
あ、ナインボール=セラフとVOBセットのホワイトグリントのプラモも作らなきゃ。あ、VF-25もある…………