戦姫絶唱シンフォギア ~奇跡の歌姫と戦士の物語~   作:イキスギコージー

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どうもイキスギコージーです。

前回から文章がやたら長くなって若干悩んでいる投稿者です。

どうも区切りよくしようとすると長くなってしまうんですよね~

今回、ある意味でX1 VS 天羽々斬になります。

では第8話、始まります!!


ep8.衝突…過去を引きずるものと未来に進むもの…

隼人と奏はリディアンの校内にいた。

 

立花響に重要参考人として再度同行してもらう為だ。

 

ただ、今2人はいつもの格好ではない。

 

奏は赤のスーツ。隼人はいつもの黒のスーツを纏っていた。

 

奏のチャームポイントでもある紅い髪は簡単に落とせるクリームを使い黒くしている。

 

「へぇ~黒服の奴らってこんな感じなんだな?意外とおもしれぇや♪」

 

小さな声で、隼人に話しかける奏。

 

「先に行くぞ...」

 

「おう♪」

 

隼人がそういうと二人は響のクラスの教室へと向かった。

 

教室に入ると響以外、人の姿はなかった。

 

「私…呪われてるのかなぁ~」

 

そう言って立ち上がる響。

 

「呪われてるかもしんねぇ~なぁ~赤い女神と黒の髑髏に...」

 

「うえっ!?」

 

そこには、ロングヘアの女性とスーツ姿の男性がいるのだが…

 

「えっと...どちらさまで...」

 

「あっ、やっぱり響はわかんねぇか?」

 

「お前に至っては...変わりすぎだからわからねぇだろ...」

 

響はその声には聞きおぼえがあった。

 

女性の方はよく聞いた事のある声だし、男性の方は昨日聞いていたのだ。

 

「も、もしかして、奏さんに隼人さんですかぁ!?」

 

「正解だ。」

 

響は奏達が来た事に驚く。奏は響の前へと向かう。そして響が、何かを聞こうとした時。

 

ガシャン!!

 

「へ?」

 

今回は奏が響に手錠をかけるのだが...というかいつの間にか手錠を...まさにデジャブだった。

 

「と言うわけで、重要参考人として御同行願うぞ、響。」

 

奏の言葉に響は...

 

「え?…え?…な、なんでえぇぇぇ?!」

 

 

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櫻井と博也のもとへ連れて行くと、先日の検査の結果の発表で、身体に関しては特に異常はなかった。

 

そして彼女は、初めて自分の力がどのようなものなのかを知った。

 

ノイズ唯一対抗する事が出来る聖遺物。それを、櫻井理論により制作されたシンフォギア。

 

「でも、私はその聖遺物と言うのを持ってはいません!」

 

響が言うと一つのレントゲンが出された。響のレントゲン写真だった。

 

「心臓付近に複雑に食い込んでいるため手術でも摘出不可能な無数の破片。調査の結果、この影は奏ちゃんが身にまとっていた 第3号聖遺物「ガングニール」の破片であることが判明しました」

 

その答えに、響きを除く全員が驚いた。

 

「きっと奏ちゃんが貴女に託した物ね...」

 

隼人と奏は響の方を見るが、翼は違った。

 

嘘だ、信じたくない、そんなバカな、どれだけ否定の言葉を並べればいいか分からない。そんな顔をして翼は出て行った。

 

その後、弦十郎から響には命にかかわる事でもあると説明を受けた。

 

だが、響は自分の力で誰かを救う事が出来るのならと協力することを約束した。

奏は響の近くに寄って話をしていた。

 

だが隼人は、翼の出て行った扉を見つめたままだった。

 

いつもの翼とは何かが違う事を感じていた隼人は不安になっていた。

 

「(何も起きないならいいんだけどな…)」

 

するとエボルトが脳内に直接話してきた。

 

「あるだろうな...いざというときは...俺とお前で対処するぞ...」

 

「あってほしくねぇよ...そんなこと...」

 

隼人はそう語りながらはその場を後にした。

 

 

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それから、50分ほどたってからだろうか…

 

隼人はX1のメンテナンスで、博也の研究室にいた。

 

メンテナンスしていると突然通信が入る。

 

隼人は応答すると弦十郎から...

 

「隼人、ノイズが現れた!至急、指定されたポイントに向かってくれ!!」

 

「分かりましたすぐ行きます。ただ...」

 

「なんだ?」

 

隼人が言葉を詰まらせると弦十郎は聞いた。

 

「翼と響ちゃんは出さないでください。なにか嫌な予感がするんです...あくまで予感ですが...」

 

隼人が言うと弦十郎はなにかあることを理解し察してくれた。

 

「分かった、他に現れる恐れもあるだろうから、二人は待機させておく」

 

「お願いします。」

 

弦十郎からの連絡で判明したポイントに向かう。そこには、およそ50体程のノイズがいた。

 

隼人はクロスボーンを纏い、腰部ハードポイントに装備しているザンバスターを手に取り、ノイズの1体ずつを撃ち抜く。

次の瞬間ノイズが飛びかかってきたので、スラスターを使い上昇し、両脚の内部に装備されたヒートダガーを片方だけ抜くと投擲し、3体程のノイズが炭となる。

着地した隼人は、左手にバスターガン、右手にビームザンバーを構える。

 

「いくぞぉ!!」

 

X型のスラスターを展開し、隼人はノイズの群れへと突撃した。

 

 

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二課ではその戦いを見守っていた。

 

「司令!なぜ私は待機なのですか!?」

 

翼は弦十郎に迫り、なぜ待機なのかとずっと尋ねていた。

 

響は、いつもTVで見る冷静そうな翼がすごい勢いで弦十郎に迫っており何も言えずにいた。

「他に現れる可能性だってある。それに今回は通常よりも数は少ない。」

基本、3桁にちかいノイズが現れるのだが、今回は50体近くと隼人の力なら1人でも十分対応できる数だった。

 

「ですが!?」

 

「お、おちつけよ翼…」

 

奏がなだめようとするが…

 

「でも!!」

 

それでも食い下がらない翼が反論しようとした次の瞬間、二課の指令室に警告音が鳴り響く。

 

藤尭と友里が索敵を開始する。

 

「ノイズと思われる波形をキャッチしました!!」

 

「場所は…隼人君とは正反対の方向!リディアンから…距離200です!!」

 

二人が言った瞬間...

 

「おいっ、翼ぁ!!」

 

奏の声も届かず、翼は二課の指令室を出た。

 

「くそう!またコイツらか!?試作段階のマントで...」

 

隼人は、ノイズが己についてる球を投擲してくるので博也が開発したANCマントを使って防いでいた。

ある日偶然分かった事で、試作段階のANCマントでノイズへの耐性も出来ているらしく、突撃するノイズもマントで耐えられる。現状ノイズ攻撃の量によるがある程度ならギアの被弾も回避できる代物になっている。完成すればX1の戦力アップになるだろうと考えていた。

 

隼人は攻撃を防いだと同時にビームザンバーをなげつけシザーアンカーに接続した。

 

「ウラァァーー!!」

 

左手に握りアンカーと一緒に体を右回転させ、ノイズ達を一掃する。

 

その後両手にビームサーベルを握り、接近するノイズを切り駆逐していった。

 

「ラストぉ!!」

 

最期に1カ所かたまったノイズをザンバスター・《最大出力で》打ち抜き、爆風を起こしすべてのノイズを撃破し、本部に戻ろうとした時だった。

 

「隼人!隼人!聞こえるか!?」

 

奏が慌てて通信してくる。

 

「こっちは肩着いた。奏?どうした...」

 

その通信は、翼と響の出撃しノイズを撃破したというの知らせ...

 

それだけなら良かった。

 

だが更に、翼が響に剣を向けたという知らせだった。

 

隼人とエボルトの不安が的中した。

 

「やはりそうなったか...隼人!」

 

「クソ!最大推力で行く!!間に合えよ!!!」

 

 

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[BGM 戦士]

 

隼人は急いでいた。

 

奏の連絡により何が起こっているのかを把握した。

 

「頼む…間に合ってくれ!」

 

隼人は更に出力を上げ、翼達の交戦ポイントへ急いだ。

 

時間は少しさかのぼる。

 

響は、翼に足を引っ張ってしまうかもしれないが一緒に戦ってほしいと言った。

 

だが…

 

「そうね…なら…」

 

翼はノイズを切り裂いた剣を…

 

「あなたと私、戦いましょうか?」

 

響へと向けていた。

 

響は何が起きているのか判断できなかった。

 

「ま、待ってください、翼さん!私と翼さんが戦う理由なんて…」

 

「あなたには無くても、私にはある。私は、あなたを受け入れられない…」

 

そう言うと翼は接近して、響に刃を振り下ろす。

 

響は、とっさに下がり回避する。

 

「や…やめてください、翼さん!」

 

「――――で…」

 

「え?」

 

何かつぶやいた翼だが、響にはその声は聞こえなかった。響は翼にもう一度その言葉を聞こうとした。

だが、それが隙となってしまう。翼はジャンプすると、天ノ逆鱗を響へ向け放つ。

 

響は攻撃が当たると思い反射的に目を閉じた。

 

「やめろぉぉぉ!」

 

「「っ!!??」」

 

何が起きたのか分からなかった。目をあけてみると...

 

隼人のクロスボーン・ガンダムの右手のブランド・マーカーと天ノ逆鱗がぶつかり合っていた。

 

翼もまた、自分の剣が隼人に向いていることにに驚きの表情をあらわにした。

 

「「隼人(さん)!?」」

 

なんとか隼人が二人の間に割る形で入ることが出来た。だが...

 

「隼人、天ノ逆鱗のほうが出力は上だ!潰されるぞ!!」

 

警告するエボルト。だが隼人は

 

「ブランド・マーカーを最大出力まで上げる。そうすれば...」

 

「どうなってもしらないからな!!」

 

ブランド・マーカーの出力を最大まで上げる隼人。

 

だが上げると同時に、右手から赤い液体が出てきた。

 

隼人の血だった。

 

「この...馬鹿野郎!!」

 

クロスボーン・ガンダムのブランド・マーカーが天ノ逆鱗を打ち砕いた。

 

翼は反撃しようと試みたが、一気に接近した隼人の裏拳で顎を殴られ怯んだ瞬間、隼人と一緒に地面へと落とされ、翼はシンフォギアを解除されてしまう。

 

「はなs」

 

翼が離せと言おうとした瞬間。クロスボーン・ガンダムの顔が翼の前でフェイス・オープンした。まるで今にもトドメを刺すような雰囲気だった。だが...

 

「隼人さん...泣いているの...」

 

クロスボーンの緑色のツインアイから無色の液体が滴っていた。

 

「...どうしてそんなことを考えたの?」

 

隼人が翼に尋ねた。

 

響は今起きている現状が上手く理解できなかった。

 

いきなり自分と戦い始めた翼。それを、あっという間に止めてしまった隼人。隼人は翼へ喋り続ける。

 

「了子さん言ってたじゃん?「これは奏が託したものだ」って。弦十郎さん言ってたよね?「死ぬ事になるかもしれない」って...それでも響ちゃんは戦場へ来たんだよ。奏だって言ってたじゃん?「生きていてくれて、ありがとうって」君は…響を受け入れられない。だから戦ったって言ったよね...」

隼人は翼の制服の襟を強く握る。

 

「俺はわかってる、今は気持ちの整理が追いつかないってことを。でもどんな理由があっても...こんな方法をとるのは間違ってるよ!」

 

翼は眼を見開いた。自分が何をしようとしたのか...翼は顔を俯かせる。

 

隼人は、翼の様子に気付く

 

そこに、二課から駆け付けた弦十郎が姿を見せる。

 

「おい、大丈夫か!?隼人、右手が...」

 

「大丈夫ですって。少しかち合ってケガしただけですから!」

 

そう言って、近づいてくる弦十郎に隼人は答えた。

 

隼人は翼の手を握り、風鳴の家がある方へ歩み出す。

 

隼人と翼は弦十郎の横を通り過ぎて行く。

 

「おい、隼人!」

 

「すみません。響ちゃんのほうよろしくお願いします...」

 

そう言って、何も言わない翼を連れていく隼人だった。

 

 

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翼を車に先に乗せ、彼女の荷物を回収して、隼人は家へと車を走らせた。車の中で、2人が話すことはなかった。

家に着いたが、翼が下りる様子はなく、手を引きながら玄関へと向かう。翼の荷物を全部おろし終え

 

「じゃ、また明日」

と隼人が言うと翼が左手を強く握ってきた。その場に踏みとどまる。

「つば…さ...」

隼人が振り向くと、翼は隼人の胸へと身を任せる。その反動で隼人は尻もちをついてしまう。

そして、握られた服は絶対に離さないと言うかのように左手で、きつく握りしめられていた。

 

「――なの…隼人...あれは奏の物のはずなのに…何であんな子が…なんで…

なんでぇ…ぅぁ、ぁぁ、ぁぁぁ……っ」

 

そこに、いつもの凛々しい防人はいなかった。そこにいるのは、泣きながら左手で隼人の胸を叩き続ける…1人の女の子しかいなかった。

 

「翼…」

 

隼人は翼の心の傷を見抜けなかったことを後悔しながら、翼を抱きしめた。

 

たしかに彼女のやった事は許される事ではない。

 

だが、1番現実を受け入れる事が出来ないのは彼女なのかもしれない。

 

共に鍛錬を重ね、共に戦ってきた相棒が纏えなくなってしまった鎧。

 

それを、いきなり現れて何の鍛錬も自分達程の覚悟もなさそうなのに、その鎧を纏う彼女が許せなかったのかもしれない。

今の隼人には翼を抱きしめる事しかできなかった。

 

困惑し、脆くなった剣が決して折れる事の無いように…

 

そんな2人を、家の門の隅から覗くように見る奏がいた。

 

 

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レストラン〈ポレポレ〉

 

隼人は翼を家に送った後、奏と夕食に来ていた。

 

隼人はさっきの戦闘で右手と右腕を負傷したため、包帯を巻き腕を固定していた。

 

「翼...大丈夫かな~。あれから...かなり思い詰めてたし...」

 

奏が心配すると隼人が言った。

 

「わからない...でも翼ちゃんはこんなことじゃ曲がらないよ。俺は信じてる。響ちゃんと一緒に戦える日が来るよ。きっと...」

 

隼人は奏にそう言う。

 

奏は隼人の傷を見る。その目はどこか辛そうな目をしていた。

 

だか隼人は...

 

「奏…心配しないでよ?俺は全然大丈夫だからさ!」

 

 

隼人と奏は食事を終え、家路についた。




隼人くん!!

どしたの?その右手!! 

「いや、ちょっと無茶しちゃって…」

本当に大丈夫なの?結構重症にみえるけど…

しっかし翼ちゃんそんな悩みを抱えていたんだね...

「見せつけられれば誰だってそうなるさ…俺は翼ちゃんに急がなくてもいいから…響ちゃんのこと受け入れてほしいっておもってるんだ」

隼人...

(ありがとうごさいました!!)

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