戦姫絶唱シンフォギア ~奇跡の歌姫と戦士の物語~   作:イキスギコージー

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どうも、イキスギコージーです。

まず皆さんに謝罪させてください。

更新が凄く遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。

何度か書いてはいたのですが、何回も没にしたり書き直したりしてたらこんなにも時間がかかってしまいました。

本当にすみませんでした。

このお話しも最終話に近づいてきました。どうぞお付き合いいただければ幸いです。

ではep19、始まります。


ep19.クロスボーンガンダム

「なるほど...どこまでも『剣と槍』ということか」

 

「たとえ今日に折れて死んでも、明日に人として歌うために...」

 

「天羽奏と」「風鳴翼が歌うのは」「「戦場だけでないって教えてやる!!」」

 

そう二人は言うとフィーネを強く睨みつけ、駆け出した。

 

「人の世界が剣と槍を受け入れることなど...ありはしない!!」

 

そう言うとフィーネは左右の鞭を翼と奏に目掛けて攻撃をした。だが二人は当たる直前に高く飛び攻撃を回避する。

 

「はぁぁ!」

 

上空に飛んだ状態で翼は手持ちの刀を大きくし『蒼ノ一閃』を放った。

 

だがネフシュタンの鞭で蒼ノ一閃はフィーネに届く前に打ち消された。だが...

 

「今だ!!」

 

翼が着地した後ろから奏が槍でフィーネに向かって『LAST∞METEOR』を放つ。

 

フィーネも防衛されるが適合係数が上がった奏の攻撃を防ぎきれず吹き飛ばされた。

 

すぐさま二人は高く飛び自身のアームドギアを前に投げつけ『天ノ逆鱗』と『SPEAR∞ORBIT』を放った。

 

それに対して、フィーネは『ASGARD』を三重に展開。その『ASGARD』に、翼の『天ノ逆鱗』と『SPEAR∞ORBIT』が叩きつけられる。

 

凄まじい衝撃が迸り、周囲一帯に暴風が吹き荒れる。

 

二人の攻撃は『ASGARD』を貫く事はなく、その姿勢を一気に直立させる。

 

そのまま巨大な大剣と大槍はカ・ディンギルに向かって倒れていきその上に乗る翼は二本の刀を、奏はショット・ランサーを携えて飛ぶ。

 

そして、その双剣から赤い炎を迸らせ、槍の先端を回転させながら翼と奏はカ・ディンギルに向かって飛ぶ。

 

「初めから狙いはカ・ディンギルか!?」

 

「今のアンタには勝てないからな。先にコイツを潰せば!!」

 

そう言って二人はカ・ディンギルの砲身に向かって高く飛ぶ。だがフィーネのネフシュタンの鞭二人目掛けて飛ばす。その鞭は二人の下腹部を貫いた。

 

「がはぁ..」

 

二人の下腹部から血がにじみ出る。飛んだ勢いを失い、徐々に落下していく...

 

(ちくしょう...アタシ達二人だけじゃ...何も変えられないのか...)

 

(隼人...私たちでは...貴方のように戦えないの?)

 

二人はそう思い落下する。だが...二人はあることを思い出した。

 

 

 

-----------本当にそう思ってるのか----------

 

 

 

「クソォ!なんで隼人一人相手にアタシたちが勝てないんだよ!」

 

「落ち着いて、奏!戦闘時間では私たちが長いけど、隼人はそれを上回るセンスがある。剣を交わした時、それが伝わってきた...」

 

ノイズ殲滅の合間の空き時間。時間があれば二人は隼人を呼び出し模擬戦をよく行っていた。

 

単純に聖遺物自体の出力で言えばX2ガングニール>天羽々斬>X1というのが聖遺物のメンテナンスを任せられた博也の情報だ。

 

だが隼人の場合、そのような中でも優位に戦えるように自分なりの戦闘スタイルを磨いてきた。そのため二人のバックアップ、また単騎突入からノイズの軍団を壊滅もこなすようになっていた。

 

 

二人が模擬戦後で落ち込んでる所、隼人が二人に飲み物を渡す。

 

「隼人!」

 

「なんだぁ?傷に塩を塗りに来たのか?」

 

「傷を塗りに来た奴が飲み物渡すかよ...ほら、今日は模擬戦自体長かったから疲れただろ?飲めよ」

 

隼人が二人の座っているベンチの隣に座り飲み始める。二人も続いて飲んだ。それから翼が隼人に尋ねた。

 

「隼人からみて今の私たちの実力ってどうなの?今日も模擬戦で隼人に勝てなかった。最近思うの...隼人から見たら私たちって重荷なんじゃないかって...」

 

翼がそう言うと隣にいた奏がボトルを強く握りしめる。だが隼人の返した答えは...

 

 

「重荷?全く考えたことなかったな」

 

と言った。

 

「お~お、英雄様のいう事は違うってわけかい!!」

 

「奏!」

 

隼人の答えにイラつき奏が煽る。

 

「勿論、二人の戦い方は正直俺自身に捌ききれないこともあった。これは紛れもない事実だ。だけど...」

 

「だけど...」

 

隼人は深呼吸し言った。

 

「二人で連携して攻撃してきたとき、一瞬だが隙があるんだ。俺が今まで勝ってきたのはその隙をついただけだ」

 

そして続けて言った。

 

「歌で...考えるとさ。勿論二人が自分のパートを歌うところは自分を全面にだしてもいいと思うんだ。だけど二人が重なる部分の所ではどちらかが誇張しすぎたらダメ、遠慮してもダメだろ?」

 

「あ、あぁ」

 

「なんていうかなぁ...戦闘ていう歌でもそれと同じことが起きているんだ。だから俺はそこをついて壊してるんだ...」

 

隼人の言葉に考え込む二人。それを見た隼人は二人の肩に手を置き

 

「俺は戦闘のプロじゃないから二人に尋ねられた疑問にも答えられないかもしれない。だけどな...」

 

 

 

『奏と翼...二人そろった両翼のツヴァイウイングならきっと俺を超えられる。俺はそう信じてる...』

 

 

 

 

(そうだ、両翼そろったツヴァイウイングなら!!)

 

二人の意識が戻り空中で体をひねり返す。そして翼は右手に剣を、奏は左手に槍を携え、双方の開いている手でお互いの手を握り再度空中に飛翔する。

 

(どこまでも飛んでいける!!)

 

近づくにつれ二人の二人の体は赤い炎と蒼い炎に包まれ鳥のように飛んでいく。その姿はまるで『不死鳥』のように。

 

 

二人の決死の特攻はカ・ディンギルの破壊に成功する。

 

 

 

「私の思いはまたも!!」

 

 

「うっ...俺は...」

 

離れたところで隼人が意識を取り戻し空を見上げる。だが隼人は直感で感じることになる。

 

目の前のカ・ディンギルは奏と翼の命を対価に破壊したことを...

 

「そんな...俺は...何もできないで!!」

 

 

 

 

「天羽々斬...X2ガングニール、反応...途絶」

 

「私たちは...子供を犠牲にしながらじゃなきゃれば...未来を掴めないのか...」

 

藤尭が言うと博也は破壊されたボトルを強く握りしめた。

 

「身命を落としてカ・ディンギルを破壊したぞ...翼、奏...お前たちの歌、世界にとどいたぞ...世界を、守り切ったぞ...」

 

弦十郎はいない二人語り掛ける。

 

 

 

「どこまでも忌々しい連中だ!月を破壊することで重力崩壊をもたらしうろたえ、聖遺物の力を有する私の元に帰順するはずだった...痛みこそが人の心をつなぐ絆。たった一つの真実なのに...それを...貴様は!貴様らは!!」

 

フィーネは怒り狂いながら響に近づき頭を掴んで地面に向かって投げつける。

 

「フィーネ!!!」

 

隼人が生身の状態で体当たりを仕掛ける。だがフィーネに簡単にかわされ響と同じように地面に投げつけられる。

 

「フン、先の短い奴だ。話をしてやる」

 

隼人を投げ飛ばした後二人に背を向け憎い月を見つめながら語り始めた。

 

 

 

フィーネは創造主に仕える巫女であったこと。そしていつしかその創造主を愛するようになっていたこと。

そして創造主に胸の内を伝える前に人類から言葉を取り除かれた。月、バラルの呪詛によって創造主と語り合える統一言語を奪われ数千年にわたり、たった一人バラルの呪詛を取り除くために抗ってきたこと。そして...

 

「いつの日か...統一言語にて胸の内の思いを届けるために...」

 

「胸の思い...そういうことか...」

 

フィーネが月を破壊してまでもやりたかったことを隼人は理解した。だが...

 

「だが、お前の行動は...」

 

既に動けない体に鞭を入れながら立ち上がる隼人。

 

「貴様が是非を問うだと!!『恋心』を知らぬお前が!!!」

 

フィーネの怒りに触れた隼人はフィーネに地面がめり込むぐらいの勢いで踏みつけられる。その後フィーネ足をどけ...

 

「貴様がエボルトと融合しているときに発動している『ヘル・モード』。シンフォギア・システムでいう絶唱と同じように見えたが...あの時限強化、研究者としては興味深いがエボルトという邪魔者が消えた今どうでもいい。だが...お前は私に対して生身で生意気にも抗ったものだ。このまま消してやろう」

 

「ここまでか...俺はクリスや響や翼や奏、エボルトがいなければ何も...できないのか...」

 

フィーネは隼人に向かって『NIRVANA GEDON』を放つ。そして当たると同時に大爆発を起こした。

 

「これで、邪魔者は消えた。あとは...?!」

 

爆発の中から1人の人型がフィーネに切りかかる。フィーネは咄嗟に『ASGARD』で防ぐが勢いまでは抑えられずよろける。

 

「馬鹿な!!貴様は仕留めたはず!!」

 

「いやぁ~久しぶり~...でもないか。オラァ!」

 

月を穿つ一撃で消えたエボルトのなる黒いX1が『NIRVANA GEDON』を防ぎ、油断したフィーネに回し蹴りを当てる。

 

「粒子の生命体だからな?俺の生命エネルギーを半分残し、分身を飛ばすこともできる...」

 

「チッ、往生際の悪い奴だ...」

 

「昔からの専売特許なんでなぁ。特にお前相手だからな...」

 

フィーネが舌打ちしながらエボルトを睨み、エボルトも煽りながら反応する。

 

「エボルト...」

 

「おい?まだ戦えるな?ここからが正念場だぞ?」

 

「...」

 

隼人は答えず俯いた。エボルトはため息をつき隼人に語り掛ける。

 

「...あいつらが、死んだと思ってるようだが、それは間違いだ」

 

「?!」

 

俯いてた隼人がエボルトに向けて顔を上げる。エボルトは続けて言う。

 

「俺の生命エネルギーはもうじき限界を迎える。解除していない残り一つのシステムをお前に託す...」

 

そう言うとエボルトのX1の体が段々透け始めてきた。エボルトは隼人に近づき右手のデバイスを触った。すると本来の形状から形が変わりデバイスが光り始めた。それと同時にエボルトはデバイスに吸い込まれていった。

 

「そうか...俺を支えているみんなは...いつだってそばに...だから、やれる、戦える!!うおぉぉぉぉぉ!!!」

 

隼人の戦いへの気持ちが決まる。隼人が叫びながら変身しフィーネにビーム・ザンバーで切りかかる。

 

「馬鹿な!エボルトの居ない今、完全に纏える力はないはず!!何がお前をそうさせる、心は確かに降り砕いたはず?なのに何を纏っている?それはエボルトが残したものなのか?だとしても、お前が纏うそれはなんだ?なんなのだ!!!」

 

動揺し始めるフィーネ。エボルトが隼人の体にいない状態でも隼人がX1になれるのは知っていた。だがエボルトがいない今、X1にはなれないと思ったのだ。

 

「エボルトが言った。胸の歌を信じろと...なら俺は歌い続ける!『奇跡』という歌を!!だから!!!」

 

そう言うとX1の胸のスリットから粒子を放出させる。

 

「私も…いきます!隼人さん!!」

 

倒れていた響も立ち上がると同時に黄色のフィールドを展開した。

 

 

 

 

「これはっ!ガングニール、天羽々斬、イチイバル、X2ガングニール、反応し始めました!!」

 

「同時に装者の生命エネルギーを確認!!」

 

藤尭と友里がモニターから情報を得る。

 

「なんだと!!」

 

「同時にX1のエネルギー値、測定不能です!」

 

藤尭が再度言うと博也は確信した。

 

「間違いない。隼人が、X1がみんなに戦える力を与えてるんだ...」

 

 

「フィーネ!お前に!!」

 

 

『奇跡をみせてやろうじゃないか!!!』

 

 

巫女フィーネの前に4人のシンフォギアと1機のガンダムが上空に高く舞い叫んだ。

 

 

 

響「シ・ン・フォ・ギィィッ――ヴウゥワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

隼人「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

 




...すみません。シンフォギアにエネルギー与えるってどういうことだよ!!って思われている方いるかもしれませんが、あれです。

『EXVS2』のバーストシステムを参考にしてます。
(というか完全に同じです...すみません...)


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