戦姫絶唱シンフォギア ~奇跡の歌姫と戦士の物語~ 作:イキスギコージー
今回はG編のプロローグになります。
はたしてどんな話になるのか、ではどうぞ...
ep21.少女ともう一人の戦士
???side
ここはとある聖遺物研究施設。私達はとある聖遺物の起動テストで立ち会った。だがその聖遺物は世界にある聖遺物の中でたちの悪い聖遺物だった。こいつは自分の意志で行動し成長していく。聖遺物を食らっていくことで...
急遽立ち会ったメンバーの中で私と一人の少女と一緒に対処に臨んだ。少女の纏う「白銀のシンフォギア」とそれをもとに開発された私用の人工聖遺物「SG-x000a ドレットノート」だ。
私達二人は戦闘力は組織の中では高かった。だがアレの成長レベルは私の想像を超えていた。破損した他の聖遺物を取り込んでは力を貯め即時に火力に転換してきた。流石の私でもその攻撃は耐え凌ぐことはできなかった。
そんな中一緒に戦っていた少女があることを提案してきた。
「???さん...私、絶唱を歌います...だから!」
「やれるのか...ただでさえ私もこの状態だ...もう、なにもできないぞ?」
「大丈夫です...これで、終わらせます...」
「わかった。後のことは私に任せなさい...」
私とのやり取りが終わると少女は歌を歌い始めた。
〈Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl〉
少女が歌い終わると自立聖遺物の様子が変わった。彼女のシンフォギアは他のシンフォギアとは違いエネルギーベクトルを操作する特性を持っている。それが絶唱という切り札の場合その効果は通常よりかなり高い値で操作できる。少女のおかげで自立聖遺物は蛹状の基底状態にリセットすることが出来た。だが時はすでに遅かった。
少女の歌った絶唱のバックファイアでその場に倒れこんでしまった。加え燃え盛る炎に退路は断たれており私たちは退却できなくなっていた。私は『死』を覚悟した。このような組織にいる以上いつかは訪れると覚悟していた。だが私が死ぬとしても...少女は死なしてはいけない。そう思い彼女の所まで片足を引きずりながら行った。時間はかかったが何とか少女の元にたどり着いた。すると天井が一気に崩れ落ちてきた。
もし、この世界に神様がいるなら...お願いです。この少女を、この子だけでも助けてください...
???side out
△△△side
「ここが例の目的地か...風の噂を聞いて黙ってきてみたが、酷い有様じゃねぇか...」
俺がいるのは周りを見てもただの焼け野原、というよりは瓦礫の山の状態の事故現場だ。数日前俺の感覚に嫌な胸騒ぎが走った。今まで会ってきた聖遺物とは違うものの感覚を感じ、こんなに『破壊衝動』に満ちている聖遺物の感覚に感じたのは割と初めてだった。
その感覚を感じた数日後、とある研究施設で聖遺物が暴走したとの記事が流れ俺がたまたま飛んできたわけだ...
「流石に生存者はいないか...まぁ、こうなる前に逃げてればなんでもないが...ん?」
俺は微かに感じた。これは、聖遺物?だが俺の知っているものとは違う...なんなんだ?
俺は感じ取った聖遺物の付近まで移動する。段々強くなってきているのか...聖遺物らしきものの感じが強くなる。俺は急いだ。反応がかなり強い所まで来た。俺は瓦礫をどかした。しばらくどかしていくと俺は瓦礫とは違うものがあることに気づいた。そこにいたのは灰色になった人型と一人の子供だった。人型は子供を守るように抱いて丸くなっていた。
「待ってろ。今助け出すからな!」
俺はそう言い二人を順番に瓦礫の中から担ぎだし平地に横にさせた。その後ある場所に連絡を取った。
「おい、しっかりしろ!もうちょいだけ辛抱してくれよ」
そう言うと灰色の人型が俺に話しかけた。
「なぜ...私たちがあそこで埋もれていると...わかったのですか?」
「あぁ...それね、俺は感じ取ることが出来るんだ...聖遺物特有の波形をな。お前のその聖遺物から波形を感じたんだが、俺の知らない波形だったもんでね。一瞬戸惑いはしたが...」
「そうですか...貴方の...名前は...」
人型の方が俺に名前を尋ねてきた。尋ねたから俺は答えた。
「俺の名は石動惣一だ。お前と同じ戦士だ...ある意味だがな...」
「そうですか...惣一さん。一つお願いがあります...」
「おう、なんだ?無理な願いは勘弁だけどな」
俺が尋ねると人型は装甲を解き正体を明かした。そして少女のほうに手を伸ばして...
「あの子を...彼女を......お願いします...」
俺は何を言っているのかと思ったがすぐに悟った。こいつにはもう生きれる時間がないってことだ。
「...しょうがねぇなぁ。俺がなんとかしてやるよ」
そう言うと男は微笑み...
「ありがと...う...ござい...ま...す。そういち...さん」
息絶えた。そして男の胸についていたドッグタグに気づいた。どうやらこのドッグタグ...俺はそこに書かれていた名前らしきものを見つけ男の名に当てはめこう言った。
「あぁ。だから、ゆっくりお前も休め...
惣一 side out
場所は変わって二課船内。
ラウンジには石動惣一になっているエボルトがいた。だが珍しく彼がソファーに寄り掛かりながら昼寝をしていた。
そこに隼人が通りかかり寝ていたエボルトが珍しく思いソファーの向かい側に座った。
するとエボルトが眠りから目を覚まし隼人がいるのに気が付いた。
「...お前、いつからいるんだ?」
「いつって...ついさっき座ったばかりだよ。珍しくエボルトが寝てるから疲れたのかなって気にしただけだよ」
隼人の言葉に少し黙り、少ししてから言った。
「昔の記憶がふと思い出したのさ。お前と会う前にある男に女の子を託されてなぁ...その後男は石化して砕けちまったがな...」
「...なんか、すまなかったな...変なこと聞いちまって...もしかして、それってクリスなのか?」
隼人は言い切るとコーヒーを飲み始めた。
「いや、別の奴だ」
「ブーーーーー」
隼人は予想もしない答えに呑んでいたコーヒーを吹き出してしまった...
「きたねぇなぁ~」
「俺びっくりだよ、お前の衝撃的なカミングアウトに!!」
隼人は咽ながらエボルトに突っ込んだ。
「そうだ、お前にも合わせてやるよ...事故現場から助けた少女をな」
「なんだと?」
隼人は疑問に思いながらエボルトの話を聞いた...
どうも、イキスギコージーです。今回はシンフォギアG編の1話の回想シーンを勝手に捏造しました。ごめんなさい
そしてオリキャラ作ってさっさと退場させたのもごめんなさい。でも彼の役割が本編で生かされるのでご了承ください。(てか生かさなきゃ...)
ではキャラ紹介といきます。
・謎の少女
ネフィリムに絶唱を放ち死ぬところを一緒に戦っていたドレットノートによって助けられる。その後エボルトによって日本に連れてくるが記憶消失を起こし以前の記憶が一時的に思い出せなくなる。エボルトを父親のように慕っている。(←惣一の姿をみたらそうなるよね...)
・???/ドレットノート
ネフィリムを止めるためにセレナと共に戦った戦士。ネフィリムの活動停止後セレナを瓦礫から守る形で助ける。数日間自身の生命エネルギーをセレナに与え続けた。エボルト発見後エボルトに少女を託し、永遠の眠りについた...
ドレットノートを白銀のシンフォギアをベースにしたのはセレナを助けるという意味もありその上不完全ながらも自分の生命エネルギーを与えることができるという設定にしたかったのです。
それとこの一話限りのオリキャラ書いていたのですが...途中で泣きましたね...自分で言うのもあれなんですけど...ものすごく「イイ奴」作って則退場ですが自分途中で泣きました。
ただこのオリキャラ次の回に関係あるのでCominng Soon!!
では閲覧ありがとうございました!!
(P.S . 1/15日に少し訂正)