Wars of Characters   作:ロードゲート

16 / 33
毎日投稿目指すか…(無理)


第14話 星霊合戦

「私も同じ、星霊魔導士だゾ」

 

 

そう彼等に自己紹介をするのは、オラシオンセイスの1人、“エンジェル”。

彼女に対する反応は様々。

オラシオンセイスの1人と言う事もあってか、威嚇する者。

双子の小人……“ジェミニ”を見る者。

そして、彼女が星霊魔導士だと言う事に驚愕する者がいた。

 

 

「あの、そこの小人達は?」

「この子達はさっきも言った通り双子宮の“ジェミニ”のジェミーとミニー。…他人に変身して、その人間の容姿や能力、更に思考まで全てコピーできる有能だゾ。」

「え?ジェリー?」

「ジェミー!」

「ごめん、ディ○ニーかと思ってて」

「???」

 

 

エンジェルが得意気に説明すると、ユウトが何故かディ○ニーのボケを入れる。

ミニーがいたから、と言う事らしい。

閑話休題。

 

 

「成る程、そいつ等を使って俺達の情報を収集してたのか」

「てか貴方、随分と偉そうな口叩くね、礼儀を知らないのかゾ?」

「う…」

 

 

図星だ。

格好付けたいからとは流石に変な目で見られるから言いたく無い。

ここはどう解釈すれば…?

 

 

「ユウトが馬鹿だから」

「○す」

「あ゛?」

「ごめんなさい」

 

 

ルーシィの解釈に、ユウトはとても恐ろしい反応をするが、ルーシィがもっと恐ろしく反応をしてきたので直ぐに謝罪する。

 

 

(あれ?こんなに怖かったっけ?…とりあえず、ナイス解釈!)

「ルーシィちゃんキレた?」

「恐らくこれはルーシィちゃんの第2の人格だね」

「うっさい!…とりあえずエンジェルを倒すわよ!」

 

 

ルーシィは金色に輝く黄金の鍵を手に取り、川の水を利用し、星霊を召喚する。

 

 

「開け、宝瓶宮の扉…“アクエリアス”!」

 

 

詠唱後、水の中から瓶を抱えた水色のロングヘアーの人魚が姿を現す。

 

 

「みーんな巻き込んで良いからやっちゃって!」

「最初からそのつもりだよ!!」

「最初からって…」

 

 

彼女の能力で最初から全員を巻き込む気だったらしい。

ルーシィを見た後、アクエリアスは背後にいるユウトに視線を向ける。

 

 

「なんだいこの貧弱そうなガキ」

「初対面ですよね!!?」

「もの凄い貧弱なのよ」

「おーい、なに嘘を広めとんじゃい」

「しかもそいつ、偉そうなんだゾ」

「後で説教が必要だね」

「勘弁してもう」

 

 

4人のやりくりの後、アクエリアスは抱えている瓶を持ち、振り上げる。

 

 

「全員纏めて、吹っ飛びなァア!!」

 

 

それに対し、エンジェルは冷静にジェミニを閉門し、星霊を召喚する。

 

 

「開け、()()()の扉…」

「え?」

 

 

“天蠍宮”と言う単語に瓶を振り上げる所だったアクエリアスが反応し、手を止めた。

 

 

「“スコーピオン”!!」

「ウィーアー!!イェイ!!」

 

 

召喚されたのは、(サソリ)の尻尾……型のキャノン砲?を持つ、髪色が紅白に別れているテンション高めな男性の星霊、“スコーピオン”。

女子の集団が出来そうな程のイケメンだ。

 

……そのスコーピオンの姿を見たアクエリアスは、抱えていた瓶を下ろし…

 

 

「スコーピォおおん♡」

「はいいっ!!?」

「乙女に、なっとる……」

 

 

アクエリアスは、先程までツンツンしていたのがまるで嘘のように乙女のような一面を見せる。

オーナーであるルーシィまでもが驚愕しているので、あの姿を見るのは初めてなのだろう。

 

 

「ウィーアー、元気かい?アクエリアス」

「私…寂しかったわ…ぐすぐす」

 

 

ルーシィはまさか、と思い、アクエリアスに訊ねる。

 

 

「まさか……」

「私の彼氏♡」

「ウィーアー、初めまして、アクエリアスのオーナー。」

「キターーー!!」

「リア充キターーー!!」

 

 

ユウトとルーシィが叫んだ後、アクエリアスが血相を変えて顔を此方に向ける。

 

 

「スコーピオンの前で余計な事言ってみろてめぇと、ついでに偉そうなガキ…お?水死体にしてやるからな…?」

「はい…」

「なんか俺の扱い酷くね?…まぁとりあえず、はい…」

 

 

アクエリアスの恐ろしい表情に、ルーシィ達はビビって何も言えなくなってしまった。

その後、アクエリアスはまた態度を変え、スコーピオンの元に戻る。

 

 

「ねぇん♡お食事に行かない?」

「オーロラの見えるレストランがあるんだ。…ウィーアー、そう言う訳で帰っても良いかい?エンジェル」

「どうぞ」

「ちょ、ちょっと!!アクエリアス!!待って!!」

「…行っちゃった」

「いやー!!!」

 

 

スコーピオンとアクエリアスは、2人仲良くしながらデートに行く為、星霊界へと帰ってしまった。

 

 

「星霊同士の相関図を知らない小娘は、私には勝てないゾ」

 

 

エンジェルはそう言い、ルーシィに攻撃するも、ユウトが阻止した為に攻撃が外れる。

 

 

「おっと…レディーに傷を付けるわけにはいかねぇぜ」

「格好付けは良いけど、ありがと」

「最初のが余計ですね…。まだ星霊出せるか?」

「最強のアクエリアスが封じられたし……いや、もう1人いるじゃない!!最強の星霊が!!」

 

 

ルーシィは直ぐに黄金の鍵を取り出し、星霊を召喚する。

 

 

「開け!!獅子宮の扉!!“ロキ”!!」

「王子様参上!!」

 

 

眼鏡を着用したイケメンの男性星霊、“ロキ”が参上した。

 

 

「レ…レオ…」

 

 

ヒビキが掠れながら彼の名前を溢す。

どうやら、彼との面識はあるようだ。

 

 

「お願い!!彼奴を倒さないとギルドが!!」

「お安い御用さ」

 

 

余裕を溢すロキ。

しかし、エンジェルは動じないどころか、笑みを浮かべていた。

 

 

「クス…大切なのは相関図だって、言ってなかった?」

 

 

そう言いながら、彼女は黄道十二門の鍵を取り出し、召喚する。

 

 

「開け、白羊宮の扉、“アリエス”!!」

「ごめんなさい、レオ」

 

 

そうレオに謝る女性星霊、“アリエス”。

召喚された彼女に、ユウト以外の3人が驚愕する。

 

 

「アリエス…」

「“カレン”の、星霊…」

 

 

知らない人の為に説明すると、ロキは以前、“カレン”と言う名の気性の激しい星霊魔導士に仕えていたが、カレンの素行の悪さが見るに堪えないと言う理由で、ロキは彼女に契約の解除を求めるも、彼女は頑なに反省の態度を見せないので、ロキが魔法を封じ、彼女が反省するまで星霊を呼び出せないようにした。

それから月日が経っても反省しないまま、カレンは死亡してしまったと言う過去があった。

そう言う事もあって、ロキとアリエスは只ならぬ関係である為、ロキにとって、アリエスにとって、戦いづらい相手である。

 

 

「何であんたがカレンの星霊を!?」

「私が殺したんだもの。これはその時の戦利品だゾ」

「あう」

 

 

エンジェルはアリエスの頭を叩きながら、自慢気にそう答える。

彼女を物として扱うエンジェルに、ユウトは僅かに表情を歪めた。

 

 

「折角会えたのに…こんなのって…閉じ「みくびらないでくれ、ルーシィ。」っ…」

 

 

閉門しようとするルーシィの手を止める。

 

 

「例えかつての友だとしても…所有者(オーナー)が違えば敵同士、主の為に戦うのが星霊。」

「例え恩ある相手だとしても、主の為なら敵を討つ。」

 

 

2人は互いの顔を見合い、構える。

 

 

「それが僕達の…」「それが私達の…」

 

 

「誇りだ!!」「誇りなの!!」

 

 

お互いそう叫び、殴り合いが始まる。

 

 

───例えどんな関係であろうが、互いの誇りの為に、戦う。

 

 

「あっれ~?やるんだぁ?…ま、これはこれで面白いから良しとするゾ」

(違う…こんなの間違ってる…)

 

 

星霊を愛するルーシィにとって、とても辛い光景だろう。

 

 

そして…

 

 

「…流石に戦闘用のレオ相手じゃ分が悪いか…」

 

 

エンジェルが鍵を取り出し、2体目の星霊を召喚させる。

 

 

「開け、彫刻具座の扉…“カエルム”」

 

 

“カエルム”と言う名前の星霊を召喚したエンジェルは、戦い合うレオとアリエスに向け、カエルムに命令する。

 

 

「やれ」

 

 

合図と共にカエルムから光線が発射され、2人に直撃する──。

 

 

「アイスメイク…“(シールド)”!!」

 

 

直前、ユウトの造形魔法によって造られた盾により、なんとか攻撃を回避。

あと一歩遅ければ、3人共カエルムの光線によって貫かれていたであろう。

 

 

「チッ、餓鬼のくせに…」

「仲間まで巻き込もうとするお前こそ餓鬼じゃねぇか」

「…煩い、アリエス閉門!」

 

 

エンジェルが閉門させた事により、消えていくアリエス。

必死に手を伸ばすロキを見て、アリエスは微笑みながら…

 

 

「レオ、良い所有者(オーナー)に会えたんだね…良かった…」

 

 

そう言葉を残し、彼女は星霊界へと帰って行った。

 

 

「…お前、星霊をなんだと思ってるんだ?」

「何が?どうせ星霊なんて死なないんだし、いーじゃない」

 

 

その言葉を聞いたルーシィは…

 

 

「でも痛みはあるんだ…、感情だってあるんだ。…あんたそれでも星霊魔導士なのっ!?」

 

 

“星霊”と言う無くてはならない存在を踏みにじる彼女に、ルーシィがそう叫ぶ。

ユウトも、エンジェルに語り出す。

 

 

「星霊は道具なんかじゃねぇ、所有者(オーナー)に仕える関係だけど、信頼や尊重をしあって、愛を持って接する…それが出来てこそ、“星霊魔導士”だろ?…お前はただの“星霊を操る者”なんだ、分かるか?」

「煩い、煩い!!カエルム、撃ちまくって!!」

 

 

ユウトの言葉が届く事も無く、エンジェルはユウトに集中放火を食らわせる。

ユウトは彼女の攻撃に氷の盾で防ごうとするが、未熟である為、光線が氷を貫いて、後ろにいるロキに当たってしまった。

 

 

「ロキ!!」

「すまない…!」

 

 

ロキは彼等に謝罪した後、星霊界へと帰ってしまった。

直後、ルーシィが地面に膝をつく。

 

 

「あれ…?体が…」

「たいして魔力も無いくせに星霊をバンバン召喚するからだゾ」

 

 

ルーシィが魔力切れを起こしてしまった。

エンジェルが言った通り、魔力の消耗が大きい黄道十二門の星霊を次々と召喚したので仕方が無い。

エンジェルはジェミニを召喚した後、ジェミニをルーシィに変身させ、魔力切れのルーシィに向かって攻撃を仕掛けるが、ユウトが阻止。

 

 

「ここは俺がなんとかする」

「ありがとう」

「丁度良いゾ、このままお前も殺されるが良いゾ」

 

 

剣型のカエルムを持つジェミニの攻撃を耐え続ける。

しかし、ユウトはまだ小学生。

徐々に魔力切れも近づき始める。

 

 

(徐々に魔力切れも近くなってきた…このままだと俺とルーシィがエンジェルに殺される…!)

 

 

ユウトの魔力が切れる…その時だった。

 

 

「アリエスを解放して。」

「は?」

 

 

ルーシィがエンジェルにアリエスの解放を要求する。

 

 

「あのコ…前の所有者(オーナー)にいじめられてて…」

 

 

ジェミニは剣型のカエルムを振り上げ、ルーシィの腕を切り裂く。

 

 

「きゃああああああっ!!」

「ルーシィ!!」

 

 

傷口から走る想像以上の激痛にルーシィは大きく悲鳴をあげる。

 

 

「人にものを頼む時は何て言うのかな?」

「……お、お…願い……します……レオ(ロキ)と一緒に居させてあげたいの……それができるのは……あたしたち星霊魔導士だけなんだから…」

 

 

魔力切れでありながらも、ルーシィは星霊の事を想って、涙を流しながらエンジェルに頼み込む。

 

 

「…タダで?」

「何でもあげる…鍵以外ならあたしの何でもあげる!!」

「じゃあ、命ね。…ジェミニ、やりなさい!」

 

 

元々ルーシィの頼みなど聞きもしていなかったエンジェルは、ジェミニに命令する。

 

 

───が…

 

 

「ジェミニ?」

 

 

ジェミニは剣型カエルムを振り上げたまま、攻撃せずに震えていた。

 

 

「綺麗な声が…頭の中に響くんだ。」

 

 

 

───ママ、あたし星霊大好き!

 

 

 

───星霊は盾じゃないの!

 

 

 

───目の前で消えていく仲間を放っておける訳無いでしょ!

 

 

 

ジェミニの記憶には、星霊を大切に想うルーシィの数々の言葉が浮かんでいた。

それらの記憶を見たジェミニの目から涙が溢れる。

 

 

「出来ないよ……ルーシィは心から愛しているんだ、星霊(ぼくたち)を。」

 

 

ジェミニは涙を流しながら言い放つ。

ジェミニにとって、自分達…星霊を想うルーシィを殺せる筈がないのだ。

 

 

「ジェミニ…」

「消えろォ!!この役立たずがっ!!」

 

 

ルーシィを殺さなかったジェミニに憤怒したエンジェルは彼等を強制閉門させる。

消えていくジェミニを見送るルーシィの元に、ゆらゆらとヒビキが近づいていく。

直後、ルーシィの首筋を掴む。

 

 

「え?」

「ヒビキ、お前…!」

 

 

ヒビキは不敵な笑みを浮かべる。

もしかして闇に落ちたのでは無いのだろうか?

 

 

「まさか…!!闇に落ちたのかこの男!!あは、あははは!!」

「ヒビ…キ…」

 

 

彼が闇に落ちたと思われたその時、ヒビキの手が首筋から頭部に動き出す。

 

 

「じっとして。…“古文書(アーカイブ)”が君に1度だけ、超魔法の知識を与える。」

 

 

彼がそう言った直後、ルーシィの脳裏に様々な情報が流入する。

 

 

「うぁ!?…こ、これ…何…!?…頭の中に、知らない図形が…」

(危なかった……もう少しで僕は闇に落ちる所だったが…君と星霊との絆が僕を光で包んだ…君なら、この魔法が…)

「おのれェ~っ!!カエルム、やるよ!!」

「させるか!!」

 

 

エンジェルがルーシィを攻撃しようとするが、ユウトの攻撃によって不発に終わる。

 

 

「今だ!!」

「頼んだ…ルーシィ…!」

 

 

2人の合図の後、ルーシィの口が開き始め、呪文が詠唱される。

 

 

「天を測り、天を開き、あまねく全ての星々。…その輝きをもって我に姿を示せ…。…テトラピブロスよ…我は星々の支配者。…アスペクトは完全なり、荒ぶる門を解放せよ。」

 

 

エンジェルの周りが光に包まれる。

 

 

「な、何よこれ!?ちょっ…」

「全天88星……光る!──“ウラノ・メトリア”!!!」

「きゃああああああっ!!!」

 

 

ルーシィの放つ超魔法は、光を放ちながらエンジェルを撃破する。

 

 

「すげぇ…」

「!?…え?…あれ?」

 

 

ユウトは光に感動し、ルーシィははっと我に帰る。

どうやら、彼女は超魔法発動時の出来事を覚えていないようだ。

 

 

「ルーシィ、お前すげぇぜ!」

「え?…え?何?」

「さっきの“ウラ何とか”ってヤツ…覚えてないのか?」

「…気付いたらエンジェルがボロボロになって落ちてきたから……あ、そうだ!ナツ!」

「すっかり忘れてたわ…ハハ」

 

 

──と、その時。

 

 

ザバァ!!

 

 

「「!?」」

「負け…な…い…ゾ…。オラシオンセイス…は…負け…ない…!」

 

 

あれだけの超魔法を受けても尚、エンジェルはよろよろになりつつも立ち上がったのだ。

 

 

「彼奴…まだ動けたのか!?」

「もう体に…力が…!」

 

 

魔力がもう無い2人にとって、非常にピンチ。

 

もう彼奴には勝てないのだろうか…?

 

エンジェルはカエルムを構え、光線を発射する。

 

 

「一人一殺…朽ち果てろォ!!」

 

 

光線はユウトとルーシィに向かって進み、2人の身体を貫通──、

 

 

──すると思いきや、2人から光線が逸れ、横に立っていた木に直撃し、ナツが乗っている筏が流される。

どうやら、カエルムもルーシィの星霊を想う心に打たれ、わざと攻撃を外したのだ。

 

 

「は、外した…!?」

「カエルムも星霊だからな、心打たれたんだろうな。…って、ナツ!!」

「止めなきゃ!!」

 

 

ユウトとルーシィがナツを止めに筏に向かう。

一方、エンジェルは…

 

 

 

───私の祈り…天使のように…空に消えたい…

 

 

 

「──って、水の中かーい」

 

 

空に消えたいのに水の中と言う納得の行かぬまま、気絶していった…。

 

 

To Be Continued...

 

※因みにユウト達は激流に呑まれました(無事です)

 




バトル演出疲れるね…。

原作+他の方のFT小説(表現勉強)見ながら書いてるのでこれからもっと投稿頻度が長くなるのと、早く次章に行かなきゃいけない関係でこの後のエルザとジェラールのシーンはカットさせて頂きます。

これからユウト出演シーン(ユウト出演シーン無しでも重要シーンは書きます)を重視しますね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。