Wars of Characters   作:ロードゲート

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お ま た せ


今回から“視点”なるものを追加したいなと思います。


※12/3 一部修正


第21話 いせき① 記憶喪失と花

 

───今日、ぼくと同じ人間達が地上から落ちて来た。

 

 

 

───2人の人間が。

 

 

 

───ぼくと同じで、好奇心を抱いたまま落ちてきたのかな?

 

 

 

───金色のお花の上に落ちたから死んではいないとは思うけど…

 

 

 

───ぼくが落ちてから3日が経つけど、みんな心配してるかなぁ

 

 

 

───あれ、みんなって誰?……と言うか、

 

 

 

 

 

───ぼくって誰?

 

 

──────────────────────────────────

 

 

「…ん……」

 

 

気を失っていたウェンディの意識が覚醒する。

 

 

「…ここ、は…?」

 

 

ウェンディが周りを見渡す限り、一面石で出来た洞窟のようだ。

先に進む道もあるようだが、先が暗闇に包まれていてよく見えない。

 

 

「せめて灯りを照らす魔水晶(ラクリマ)があれば良いのに…」

 

 

彼女はポツリとそう呟いた後、頭上の穴に顔を向ける。

10m程の高さから落ち、幸運にも金色に輝く花畑がクッションになり、今こうやって生きている訳だ。

しかし、今はそんな事を考えている暇は無い。

 

 

「どうやって戻るの?」

 

 

そこなのだ。

此処から壁の凸凹を利用して登ろうとしてもそんなスキルなんて無く、ましてやその高さまで届かないのだ。

梯子やロープも持っている訳でも無い。

 

 

「一体、どうやって戻れば…」

「───お、気が付いたか」

「!…ユウト君!?」

 

 

突如、暗闇から姿を見せたユウトの声に彼女は驚きを見せた。

どうやらウェンディより先に目が醒めたようだ。

 

 

「いつ起きたの?」

「さっき。…お前起こしても起きないから心配したんだぞ?」

「ごめんね、心配させて」

「良いよ良いよ、今こうやって起きたんだし」

「ありがとう……ん?」

 

 

ユウトの背からひょこんと少女が顔を出したのを見て、ウェンディは首を傾げる。

それを見たユウトが答える。

 

 

「あぁ、この子か。…目が醒めた後にこの洞窟を探索してたら倒れてて」

「倒れてた?…にしては元気そうだけど」

「ポケットチェストに入ってた“金のリンゴ”を食べさせたら回復して、今は元気になってる」

 

 

FAIRY TAILの世界で購入したアイテム“金のリンゴ”。

そのリンゴには回復能力が付いているおかけで、倒れていた少女を救う事が出来たのだ。

 

 

しかし、その反面…

 

 

「…少し気にかける点があって」

「気にかける点?」

 

 

ウェンディが首を傾げる。

 

 

「あぁ、彼女、過去を聞き出そうとすると“覚えていない”としか答えなくてな。」

「過去を覚えてないって、記憶喪失か何かって事?」

「多分……と言うか、そうだろうな」

 

 

彼女は恐らく、ユウト達と同じく地上から落下した人間。

そうだとしたら、落下して、地面に当たった衝撃で記憶喪失をした。

…と言えば辻褄が合う。

 

 

「…名前も覚えてないの?」

「らしい」

「じゃあなんて呼べば良いの?…ユウト君連れてくるんでしょ?」

「何で分かんの……まぁそうだな、この子をどう呼ぶか…」

 

 

腕を組み、考え込むユウト。

数秒の沈黙を挟み、少女の仮名が決定する。

 

 

「分かった、今日からお前の仮名は“ミンティア”だ」

「…なんでミンティア?」

「…ほら、その……そう言う感じがするじゃん?…なんかキャンディみたいな」

 

 

必死に説明するユウトを見て、ウェンディは苦笑した後…

 

 

「…分からないけど、とりあえずはその呼び名で良いよ。ユウト君の好きで」

「おう。…てことでミンティア、これから冒険するけど良い……って、何処行った!?」

「ミンティアちゃん!?」

 

 

2人の目を盗んで何処かへ消えてしまったミンティア。

 

 

一体、何処へ消えてしまったのだろうか…

 

 

──────────────────────────────────

 

 

「───はぁ、はぁ」

 

 

───怖い。

 

 

落ちてきた人間達が、怖い。

 

急に冒険とかに誘おうとするし、ミンテ何とかって名前付けられるし。

 

 

何なの、もう

 

 

*ハロー!

 

 

?…花が喋って…

 

 

*ボクはフラウィ

おはなフラウィさ!

 

 

フラウィ?

おはなって事は知ってるけど…

 

 

*キミは…

*この ちていのせかいに おちてきた ばかりだね?

 

 

こくん、と頷いた。

 

 

*そっか じゃあ さぞかしとまどってるだろうね。

*このせかいのルールもしらないでしょ?

 

 

ルール?そんなのあるんだ。

 

 

*それなら ボクが おしえてあげよう。

*じゅんびはいい?

*いくよ!

 

 

フラウィがそう言った直後、世界が暗くなって、ぼくの体からハートが飛び出して来た。

 

 

「そのハートはね キミのタマシイさ キミという そんざいそのもの といってもいい」

 

 

タマシイ…心臓って事かな?

 

 

「はじめは すごくよわい…けど “LV”がたくさんあがると どんどんつよくなれるんだよ」

 

 

“LV”?

 

 

「“LV”っていうのは LOVE つまり “あい”のことさ! キミも LOVEがほしいでしょ?」

 

 

あい…欲しいな

 

 

「まってね… いま ボクが LOVEを わけてあげるから!」

 

 

ウィンクした…ちょっと可愛いかも

 

 

「このせかいではね LOVEは こんなふうに… しろくて ちっちゃな… “なかよしカプセル”に入れてプレゼントするんだ」

 

 

「それじゃあ いくよ? さぁ カプセルを いっぱい いーっぱい ひろってn「ミンティア!」…なんだい?」

 

 

あれは…さっきの…

 

 

───────────────────────────────────

 

 

「ミンティア!」

*…なんだい?

 

 

ユウトとウェンディが門を潜り抜けると、そこには探していたミンティアが、まさに今、金色の花に攻撃されようとしていた。

ユウトは咄嗟にミンティアを抱えて、白い弾を躱した。

 

 

*なに?キミ なんで ボクのじゃまを するんだい?

「…花が喋ってる?」

*まぁいい もういっかい いくね?

「…させるか!」

 

 

ユウトの反応を無視して喋る花の攻撃を躱すが、回避しきれなかった弾がユウトの脚に直撃し、ダメージを与える。

 

 

「いッ…!」

「ユ、ユウト君!」

「…!貴方、足に傷が…」

 

 

白い弾が直撃した脚の傷から、凄い量の鮮血が流れ出す。

それもすぐに血溜りが出来てしまう程の量が。

 

 

「…大丈夫だ…!これくらい何とか…!」

 

 

「──バカだね」

 

 

「…あ?」

 

 

金色の花の声に、ユウトは低い声で反応するが、それに表情を変える事は無く、花は続ける。

 

 

「このせかいでは ころすか ころされるかだ こんな ぜっこうの チャンスを のがすわけ ないだろ!」

 

 

そう言った直後、ユウトとミンティアの周りを白い弾が囲む。

 

 

「なかよしカプセルが…」

「ミンティア、これは弾だ。…なかよしカプセルなんかじゃない。…間違いなく俺らは今から…」

 

 

「しね」

 

 

ユウトの声を遮るようにストレートにそう吐き捨てる花。

直後、2人を囲んでいた白い弾がゆっくりと距離を縮ませる。

 

 

 

───もうダメだ。

 

 

 

そう思い、ユウトが死を覚悟し、目を瞑った……その時だった。

 

 

ギャッ

 

 

不意に花の声が聞こえたので、ユウトは閉じていた目をゆっくりと開ける。

その先に広がっていたのは、吹き飛ばされる花と、ワンピースのような服を着用している女性──否、山羊が佇んでいた。

 

 

「なさけないわね… つみのないこどもたちを いじめるなんて…」

「?」

「こわがらなくてもだいじょうぶよ わたしは トリエル このいせきの かんりにん です」

「管理人…?此処の?」

 

 

山羊──トリエルが相槌を打つ。

 

 

「まいにち ここを みまわって おちてきたコが いないか かくにんしているの ニンゲンが このせかいに きたのは ほんとうに ひさしぶりだわ しかも 3にんも いるなんて」

 

 

状況が分からないのか、ユウト達がその場で固まっているのを見て、トリエルは話を進める。

 

 

「さ いきましょう! いせきを あんない してあげるわ」

 

 

彼女がそう言った後、世界に色が戻り始める。

 

 

*こっちよ。

 

 

そう言い、彼女は門を潜る。

その後を追うように、ミンティアが門を潜った。

 

 

「…大丈夫なの?脚の方は…」

「金のリンゴがあるから大丈夫だ。…俺達も行くか」

「うん」

 

 

ユウトとウェンディも、門を潜り、いせきへと向かった。

 

 

To Be Continued...

 




語彙力がゴミになりました。
途中途中違う台詞が出たので消したり入れたりを繰り返したので遅くなってしまいました…

次回も期待しないでね(語彙力問題)
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