まぁ、しょうがないよなぁ…高校生だし、しかもこれにユウトとか仮面ライダーとかぶっ込むなんて言えないしね…
※ちょっとしたキャラ崩壊注意
「え?アナザー族?…ワケワカメ過ぎてヨクワカラナイ」
「そこからなのね…」
髪色が水色とピンク色が左右対称に別れていて、カラコンなのかは分からないが左目が黄色、右目が水色と左右異なる特徴を持つ不思議な少女、ハル・メテウス。
彼女の言う“アナザー族”と言う言葉にナツ達は意味が分からないと言わんばかりに首を傾げる。
アナザー族、とは?
「えっと、アナザー族って言うのは…君達“ノーマル族”のもう一人の人間……まぁ、所謂ドッペルゲンガーのような存在だと思ってくれれば良いよ。」
「ドッペルゲンガー、ねぇ…」
アナザーハルの説明をもう少し詳しく説明すると(分かりにくいですがすいません)…
ナツ達のような通常の人間、“ノーマル族”のもう一つの種族、“アナザー族”。
アナザーハルの説明通り、基本的にはノーマル族と体力等の値が全く同じ(技名や能力等は多少異なるが)。
ドッペルゲンガーと言うより、クローンと言った方が分かりやすいか。
「昔はアナザー族とノーマル族は仲良く暮らしてたんだけどね。二つの種族同士の戦いが原因で関係に亀裂が出来てしまったのね。」
「二つの種族の戦い?」
「この世に同じ人間は二人もいてはいけないって理由で戦争が起きたんだよ。」
数年前まではアナザー族とノーマル族の関係は良好だったのだが、二種族同士の戦争によって関係に亀裂が入ってしまったのだ。
現在でも未だに関係は不良好のままで、アナザー族はノーマル族を襲い、ノーマル族はアナザー族を襲うと言う事案が起きている。
「だから、俺達を襲いに来たと」
「ピンポーン!…ユウト君だっけ?君いいね!気に入ったよ」
「ふざけてる場合か?」
「此方はお前に殺気を向けてんだぞ」
「殺気か……私も一応殺気向けてるんだけど、気づかない?」
「ハッ、笑顔が殺気?ウケるんだけど──」
ビュッ
「う゛っ…!」
「こちとらお前らに殺されたショッカー達の仇を討ちに来たんじゃコラ」
アナザーハルの発言に鼻で笑う女性に目に見えない速さで攻撃する。
口調が変わり、先程まで笑顔だった彼女の顔が別人のように変わり、殺気が伝わってくる。
「殺したお前らを」
ユ ル サ ナ イ 。
「来るぞ!」
彼女の放つ恐怖感に怯えずにナツ達は彼女の攻撃に備えて戦闘態勢に入ろうとするが、アナザーハルの連れのショッカー達によって抑えられる。
しかも魔法を封じる石“魔封石”を溶かして塗ったショッカー達に。
魔法が使えず、さらに力も数倍アップしたショッカー達に、ナツ達は手も足も出ずにもがきだす。
そんな無防備な彼等にアナザーハルの攻撃が入る。
「“アナザースパーク”」
「ぐあぁぁぁあ!!」
詠唱し、アナザーハルが放つ雷魔法を受け、ナツ達は悲鳴をあげる。
ピカチュウの10まんボルトどころの話ではない程の威力だ。
小学生だからか何故か攻撃されないユウトは、魔封石塗りのショッカーに抑えられて何もできないままナツ達が攻撃される光景に思わず目を背ける。
「ぐっ……」
「ユウト君、君はこの悲惨な光景を見てどう思うかな?」
「ふざ…けんな…、仇討ちの為にここまでして……度が過ぎてるだろ…」
「仇討ちだからここまでするんだよ?」
そう言い、彼女はナツ達をスパークで攻撃し続ける。
悲鳴がギルド内に響き渡る。
苦しむ者達の悲鳴が。
ユウトはこの悲惨な光景を何もできずにただただ見ているだけ。
自分は何もできないままアナザーハルに苦しめられる仲間達の地獄絵図を永遠に見続けなければいけないのか?
そう、思いながら。
「ぐあぁぁぁあ!!」
「あぁぁぁああ!!」
「ショッカー達に負わせた傷を、全て味わわせてやる!!」
「やめろぉぉお!!!」
「“アナザーサンダー”!!」
仲間達の上空から、スパークとは比べ物にならない程の雷が落ちて来る。
死んでしまうどころのレベルじゃない雷が彼等を襲う、
その時だった。
巨大な手がアナザーハルを握り、彼女を握り潰さんと力を入れる。
その巨大な手の正体とは…
「マスター!」
「ウチの餓鬼共に、手を出すな…!!」
「チッ、老人ごときが邪魔を…!“スパーク”!!」
アナザーハルは巨大な手──マカロフから脱出する事に必死になり、ナツ達に降る筈のサンダーを消滅させ、代わりにマカロフの腕に力を緩ませようとスパークを打ち出す。
しかし…
「ぐっ……こんな雷なんぞ、効かぬわぁぁ!!」
マカロフはそれを弾き飛ばしたのだ。
「スパークが…弾き飛ばされて……ぐっ!」
「良いか、アナザー族の少女よ。仇討ちをする貴様の気持ちは分かる。」
マカロフはだがな、と続ける。
「ウチの餓鬼共を殺させる訳にはいかねぇんだよ!」
「ショッカー達の仇を討つ為にお前らを殺すのは…」
「当たり前な訳ねぇだろぉが!!!」
「当たり前だ」と言う言葉を遮るように、マカロフは彼女を怒鳴り付ける。
仲間をこんな形で死なせる訳にはいかないと言う思いで。
ここでユウトがアナザーハルに口出しをする。
「ショッカー達が全滅したからと言って、俺達の仲間に仇討ちして、さらには殺そうとするなんてな、度が過ぎてんだよ。」
「仇討ちなら自分が満足するまでやるんだよ」
「違う、自分が満たされるまでの間に自分が殺した人達の家族や親戚の未来を考えた事はあるか?」
「それは……」
彼は続ける。
「自分の行いで、世界の未来を悪い方向へ変えてしまうなんて、考えた事はあるか?」
「……」
「自分の行いを変えれば、世界を変える。…お前の人生はこれからじゃないか。」
「これから?」
「あぁ。…ショッカー達に出会って悪に染まってしまったお前の心の片隅から、良き心を取り戻すんだよ。」
「良き…心」
アナザーハルは胸に手をあてながらそう呟く。
悪の心の片隅にある“良き心”を取り戻す?
小さな欠片なのに、心を動かす事なんて出来ない筈。
そう思っていると、まるで心を読んだかのようにユウトが返事をする。
「小さな欠片でも、自分の心を変えたいと言う思いが強ければ強い程、人は変われる。」
「自分の心を変えたい…」
「悪から這い上がってみせろ、アナザー・ハル・メテウス。」
心が、動いた気がした。
心の片隅にある“良心”と言う欠片が広くなっていくような…
「ありがとう、ユウト君。…君のお陰で、変われる気がしたよ。」
「そっか、それなら良かった。…頑張れよ。」
「うん!」
───こうして、ショッカー達との戦いは幕を閉じた。
ここで次の世界に行っても良いのだが、目標がもう一つ達成してない事を忘れていないか?
旅仲間、だ。
三つ目の目標を達成するまで、ユウトはこの世界に留まらなければならない。
ユウトのFAIRY TAILの冒険は、まだまだ続く。
To Be Continued...
あれだけ夏休み頑張るとか言って、投稿遅すぎじゃね?って思った読者諸君に一言。
ごめんよぉぉぉお!!