落ちこぼれの魔導士は魔王と共に異世界で生きるようです 作:ウィングゼロ
香織SIDE
サソリもどきを倒した私達は南雲くんの強化のためにサソリの肉と素材を手に入れた後封印部屋の外で休憩をすることになった。
南雲くんは封印部屋で休息を取ろうとしていたけど、ユエちゃんがそれを、断固拒否。
確かに何百年も封印されていた部屋にもう止まりたくはないのもわかるから私達も強くは言わなかった。
外にあるサイクロプスの肉と素材も無事に確保して焚き火も付けて、漸く一息…私は横目で正人くんを見る。
先程のサソリもどきとの戦いで右肩に溶解液を浴びて今は包帯を巻いて上半身を裸で必死に通信機と操作している。
何でも私以外が感じた大きい魔力が気になるからクロノさんと連絡を取りたいとのこと。
でも通信状況が今も悪いのか、悪戦苦闘している。
「そうすると、ユエって少なくとも三百歳以上なわけか?」
「……マナー違反」
そんな正人くんを見ていると横で南雲くんがユエちゃんに女の子の禁句を口にしてユエちゃんがジト目で南雲くんを見つめる。
私もさすがにそれはないよっとユエちゃんと同じでジト目で見つめている。
「南雲くん?」
「白崎まで、嫌、悪かったって…八坂も何か…ってまだやってるのかよ」
私とユエちゃんに見つめられたじろぐ南雲くん。流石に戦闘が強くなっても、こっちの対応できない南雲くんは正人くんに助けてもらおうとしたけど。今の正人くんは通信機と格闘中で手が離せない。
それを見て、くそ味方がいないっと呟き、どうにか話を逸らそうと慌てて別の話題をふる。
「きゅ、吸血鬼って、皆そんなに長生きするのか?」
「話逸らされた……別に良いけど……私が特別。再生で歳もとらない……」
ユエちゃんの話だと普通の吸血鬼が長くて200才らしい。それでも私達からしたら二倍も長生きしていると思えて仕方なかった。
それとユエちゃんが此処に連れてこられた経緯も聞きたかったけど、ユエちゃんも覚えていないらしい。
行き方がわかれば出られる道もあるはずだと期待する南雲くんだけどユエちゃんは全く覚えていないようで気を沈ませたのは仕方がないと思う。
「それで……肝心の話だが、ユエはここがどの辺りか分かるか? 他に地上への脱出の道とか」
「……わからない。でも……この迷宮は反逆者の一人が作ったと言われてる」
「反逆者?」
[その話、ぜひ聞きたい話だな]
突然の第三者の声、南雲くんはドンナーを構えてユエちゃんもあたふたと警戒しだしたがそれは徒労に終わる。
「繋がった。」
正人くんのその一声が拠点に響く。
それを聞いた南雲くんは早く言えよっと言いたげな顔で見つめている。
そんな南雲くんを他所に正人くんは端末を操作して空中投影のウィンドウを表示して以前と同じ人。クロノさんが映っていた。
[正人以外は自己紹介がまだだったな。時空管理局 本局所属艦アースラの提督をしている。クロノ・ハラオウンだ。白崎さんは正人の話でわかっているが、君達は…]
「…南雲ハジメだ」
「……ユエ」
「南雲くんにユエさん…か…ユエさんはこの世界の住民のようだが…」
南雲くんとユエちゃんの名前を把握してユエちゃんは直ぐにトータスの世界の住民だと理解したけど、南雲くんに関しては何処か疑っている目線を向けている。
「俺がどうかしたのか?」
「いや、すまない…行方不明者のリストは全て把握しているつもりなのだが…どうしてもファイルで見た南雲くんと今の君とは似つかないものでな」
「そういえば、そうだよな一見じゃあ、わからないと思う。」
そういえば、南雲くんは魔物の肉を食べて姿が激変してるんだった。
クロノさんの言葉に正人くんも同意して、南雲くんはどう説明しようかと考えた矢先、ユエはなにをいっているのかわからないのか首を傾げる。
「ハジメは…ハジメ」
「まあ、あれから色々あったんだよ。こっちでも」
そう乾いた笑い声を上げながら、正人くんは追求を剃らせようとするがクロノさんはなにやら察した。
[どうやら、まともな方法ではないようだな…]
完全にろくでもないと見抜かれていることに肩を落とす正人くん。
だけど、正人くんの聞きたいことはそれじゃないはずだし、確りと持ち直して貰わないと。
「正人くん、クロノさんに連絡入れた本題を言わないの?」
「あ、ああ、忘れるところだった。クロノ、一二時間前に感じた膨大な魔力反応。あれについてそっちは…」
[皆まで言わなくても良い、やはりその件についてか…こちらでもキャッチしている。魔力パターンと過去の識別データと照らし合わせて、誰なのかもわかっている。正人も大体はわかっているようだな]
「………正直半信半疑だった。まさかあの人が…」
「おい、何2人だけで会話を成立させてやがる。その人物っていうのが誰なのか俺達にも教えろ」
正人くんとクロノさんだけわかる会話に南雲くんが私達にもわかるように説明することを命令口調で正人くん達に話しかけるとクロノさんはわかっていたのかその質問に答える。
[色々と詳細は守秘義務で語れないが大まかな内容なら答えよう。もう7年ほど前になる。正人が巻き込まれた事件のことは聞いているな?]
「ああ、確かそのうちの1つがあのクロハネが関わっていた事件だったな」
そう私達に魔法のことを打ち明けてくれた時に少なからず正人くんが関わった出来事を簡単に教えてくれた。だけどあくまで概要だけでどういったものなのかとかは一切触れていない。
「南雲がいう。リィンフォース…いや、はやてやシグナムっていう騎士達が関わった闇の書事件とは違う。それより前のもう一つの事件、ジュエルシード事件…今回感じた魔力はその首謀者に似ているんだ」
「闇の書事件…ジュエルシード事件…」
これが正人くんが関わった事件の総称…この2つの事件を経て正人くんは…
「それでその事件の首謀者っていうのはどんな奴なんだ」
「…そうだな、直接会ったことはないけど。途轍もない魔導士であることは確かだ。かつて大魔導士と言わしめた程にその人の名前は…」
[ううん、そこからは私が話すよ]
正人くんがその人のことを語ろうとしたとき通信機からクロノさんとは違う女の声が聞こえてきて、クロノさんが映るウインドウとは別にもう一つ、ウインドウが開いて、映っていたのは金髪で赤い瞳、何処かユエちゃんが成長したような姿をした女の人だった。
「フェイト…」
[残念なことにフェイトちゃんだけやないんやで?]
「っ!!」
金髪の女の子の名前を呼んだ後、また別の…私も聞き覚えのある声が聞こえてきて、また1つウインドウが追加されると映し出された映像に私の友達である人物が映っていた。
[正人くんも香織ちゃんも久しぶりや]
「…はやて…」
ほんわかとした口調で私達に声を掛けたのは八神はやて、正人くんの遠い親戚で私にとっても雫ちゃんと並ぶ大事な親友の姿がそこにいた。
ヴォルゲンリッターの先行加入を誰にするか(最終的には全員来ます)
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シグナム
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ヴィータ
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シャマル
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ザフィーラ
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誰も来ない