落ちこぼれの魔導士は魔王と共に異世界で生きるようです   作:ウィングゼロ

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3話

 

異世界らトータスへ飛ばされた俺達は魔人族との戦争をすることに話が纏まり。

いきなり最前線というわけではなく、先ずは戦う術を身につけることになる。

そのため、聖教教会と親密なハイリヒ王国という国に向かうようだ。

因みに今いる聖教教会は神山という雲の上を突き抜けた山の上に立てられているため、生徒達の響めきは大きい。

その上、山の頂上…しかも雲の上というのに息苦しくない

恐らくだがこの聖教教会一帯には魔法を使った結界が張られていてそれらが此処で生活する環境を整えているのだろう。

生徒達は中々見ることができない絶景に見惚れながらもイシュタルに促されるまま、教会でみた大理石で出来た台座。

台座には魔法陣が描かれており、周囲は柵に覆われ、その先は雲海で下が見えない。

そのためみんな中央に固まる中、俺は外側で特に気にせず雲海を目にしていた。

「正人くん、怖くないの?」

っと恐る恐るだが香織が俺の元にやってくる。

そんな香織を見て度胸あるなっと的外れな感心をしているとイシュタルが詠唱し始める。

「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん――〝天道〟」

 

そういうと台座に描かれている魔法陣が燦々と輝きだし台座はロープウェイのように下へと降り立っていく。

「これって魔法なのかな?凄いね!正人くん」

初めて見る魔法に香織も含め生徒達は興奮している。

俺にとってはそんなことどうでも良いことだ。

魔法なんて四六時中見ているものだから、まあこんなものかと見られるし、どっちかっていうと俺的にはイシュタルが使った術式について興味がある。

 

ミッド式でもベルカ式でもない術式

はやてのような詠唱が魔法の起動キーとして発動するタイプのようだが、魔法のバリエーションは豊富なのだろう。

「…正人くん?物凄く笑みを浮かべてどうしたの?」

おっと、どうやら顔に出ていたらしい…なにぶん書庫で調べ物していたときやユーノに連れられて遺跡探索していたことで生まれた未知なる探求に刺激され笑みを浮かべていたようだ。

「いや、何でもない」

香織の返答に素っ気なく返し、こんな所でもいじめ常習犯の檜山の妬みの視線を感じ、それを無視しながら雲海が抜けると下には広い城下町と山肌に作られている立派な西洋の城が一望できた。

 

台座は先程見えた立派な西洋の城の高い塔に到着すると俺達はこの城の玉座へと招かれる。

その道中でもすれ違った中世の騎士やメイド達に事情は知っているようで誠心誠意の礼儀でもてなされながら廊下を歩いて行く。

不意に同じく最後尾にいる南雲は居心地が悪そうにしていた。

そして玉座の間に辿り着く、その前の扉を一部を除いて恐る恐る入って行く中

俺は少し目を疑った。

本来どっしりと玉座に座る王が立っていること…

これは即ち王国より聖教教会が上の立場にいるということだ。

それほどまでにエヒト神が酔狂されている。そんな現状を目の当たりにし、王族達の自己紹介が始まった。

 

 

その後、勇者とその同胞の降臨したことを祝し開かれた晩餐会。王族、主催ということであらゆる珍味等が取りそろえられていて、王国の人達や生徒達も全員がとても楽しそうな顔をしていた。そんな中俺はというとパーティーの会場の隅で中々上手い虹色の液体が入った容器を片手にその光景を観察していた。

「…みんな、あんなパニックが嘘のようだな…」

既に生徒達からは不安や恐怖といった怖じ気づくものはない。

寧ろ自分達はこの国の救世主なのだと自信に溢れているように見える。

「あれじゃあ、いつか痛い目を見る」

遠い未来のことを考えながら容器に入った虹色の液体を口にする。

「あっ!正人くんこんなところにいた!」

すると香織が俺を漸く見つけたのか、嬉しそうにこちらに近づいてくる。

「香織か…結構楽しんでるみたいだな」

「うん、正人くんは楽しくないの?」

顔つきがとても楽しんでいるとはほど遠い顔をしているのだろう。

「…楽しくない…といえば嘘になる…ふと思っただけだ。みんな…戦うことへの躊躇がない、本当の意味で戦いというものを知るのは恐らく…」

誰かを失ってからだろう。

最後の部分は口にはしなかった。言えば香織は多分、顔を青くするだろうし今は宴会の場だ。そういう言葉は慎むべきだ。

「…ふふ」

「香織?何で笑うんだよ?」

今のやり取りで笑うところなどなかったはずだ。

疑問に思う中。香織は懐かしげにその理由をくちにした。

「だって、正人くんが昔みたいにちゃんと話し合ってくれてるから」

とても単純なことだった。確かに俺はあの事件以降、親しい間柄にも素っ気なくしてきた。

近くにいると劣等感に見舞われそうだから…

「正人くん、難しいこと考えず、今日は楽しもう?ね?」

そういって持っていた料理を差し出す香織、俺は溜め息を付き空いている手で頭をかくと仕方ないとぼやきながら香織の差し出した料理を受け取る。

この宴会だけだ…終われば今晩から色々動く。

転移や連絡…試せるものは全て試そう。

だけど今だけだ…もてなされているこれらを堪能するのは

 

勇者パーティーから香織が離脱する時期

  • 原作通り
  • ベヒモス戦、ハジメが奈落へ
  • ベヒモス再戦後
  • 香織が目覚め、決意後
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