Muv-Luv*Vierge 護世界の少女達 血潮染む運命に導かれる 作:空社長
各国のプログレスの動向と、アンジュ・ヴィエルジュで登場する四世界についての話になります。
そして、後半部は次話から始まるストーリーに関わる話をしています。
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アメリカ合衆国フロリダ州ベイ郡パナマシティ市
ティンダル空軍基地
「着いたっ!」
「お疲れ様だな。アメリカ空軍にとって唯一無二とも言えるプログレス飛行隊だからな。AETC*1に移管するわけにもいかないからな。訓練飛行は大事だ」
マリオンに飲料を渡しながら、オーブリーは話す。
「ところで、あの3人が抜けて戦力不足感が否めませんが、その辺はどうするんです?」
アイリーンが以前は第117戦闘飛行隊に属し、今は別の飛行隊に移籍した3人の男性パイロットに言及しつつ、疑問を投げかける。
「それも兼ねてここに来ている。今はまだ訓練課程だが、うちへ所属する予定の者がいる。もちろん同じプログレスだ」
と言い、通信機を取り出して連絡を入れる。
そして待つこと、数分後。
施設内から二人の少女が男性の連れ添いで近づいてくる。
「えっ……ええっ!」
チェルシーが片方の少女の顔を見て驚いた声を上げ、リラも驚いた表情を隠せなかった。
そう、その少女は二人には見覚えのある顔だった。
1年前、北カフカース紛争の際に敵パイロットの手から救出した少女の顔とほぼ同じであった。
その薄橙色のウルフカットの少女はこちらを見てハッとした表情を浮かべる。
「今後、第117戦闘飛行隊に配属予定のマーシャ・シェルベリ訓練生と……覚えているだろう、サラ・カールソン訓練生だ」
オーブリーが二人の名前を告げる。
「あ、あの……あの時はっ、ありがとうございましたっ!」
その直後、薄橙色髪の少女、サラがリラに近づいて目の前で頭を下げて礼を言う。
「頭を上げて。でも、どうして?……あ、言いたくないなら言わないでいいよ」
「いえ……踏ん切りをつけたいので、言いたいです。私は純粋なアメリカ人なんです。たまたま両親と中東旅行に出掛けてた、けど殺されて、私は捕まってっ……助け出されるまであんな状態でしたっ……」
必死に涙を耐える様子に心配になるリラ。だけど、止めなかった。
「家に戻っても私は一人で、友達にも頼れなくて……だから、リラさんに会えて本当に良かったです……!」
リラの胸に飛びつくサラ。
そんな様子を傍目にみていたチェルシーがオーブリーへと質問を投げかける。
「あの最初からリラの部隊に入りたいって……?」
「ああ、親元のいない子供として召集されて以降は、必死に入りたいと教官の報告書にかかれていたな。さて次だ」
オーブリーがそう答え、金髪ポニーテールの少女、マーシャを手招きする。
「マーシャ・シェルベリ……です。サラとはずっと同じ部屋だったから、一緒に同じ飛行隊に入ることが出来そうで良かったです」
「よろしく……お願いします!」
「は、はい……!」
チェルシーが先に手を差し出して、マーシャはそれに応え、二人は握手する。
「気になってたんだけど、その髪は?」
アイリーンがサラの髪型に言及する。
それはリラも疑問に思っていたことだった。
彼女を助け出したとき、彼女の髪がストレートロングだったのをリラを含めた4人は覚えていた。
「あ……私、元々髪が弱くて、あの時乱暴に扱われて本当に手の施しようが無かったんです……それで訓練生になった後、マーシャに切ってもらったんです」
「あの時のサラは、髪がボサボサに痛んでて、整えてあげなきゃって思ったんです。心機一転したいだろうと思って、この髪にしたんです」
「あの時は大切な髪をなんでっ……て思ったけどね」
リラはサラの髪を優しく触る。
サラッとした感触を勿体ぶりつつも離し、サラに手を差し伸べる。
「よろしく。私たちのチームに」
「はい……!よろしくお願いします!」
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ロシア連邦北西連邦管区カレリア共和国ペトロザボーツク
ペトロザヴォーツク空港
「1年間、ありがとうございました」
「ありがとうございました」
ニーナとカティンカはペトロザヴォ—ツク空港の搭乗口にいた。
「一生会えないわけじゃないがな。だが、頑張ってこい」
「私たちは家族がいるから行けないけど」
「行ってらっしゃい!」
それを見送るのは、イエヴァ、リリーヤ、そしてサンダークだった。
しかし、二人は国を出るわけではない。
青蘭島のプログレス複合養成施設の完成により、各国で家庭の無いプログレスの孤児を送る動きが見られ、ロシア連邦もそれに同調していた。
ニーナは北カフカース紛争終結直後から引き続き軍人となることを希望し、1年間に及ぶ軍事訓練を受け続けた。
一方でカティンカは妊娠させられ堕胎もできない状況だったために産むことを決断、その後ニーナと一緒にいたいと希望したことでニーナとは少し遅れたものの軍事訓練を行ってきた。
「それじゃあ、行ってきます」
「行ってきます……!」
彼女達は搭乗口に入り、通路を進んでいく。
二人が乗る機体はまさしく世界最大の航空機と言われる存在であった。
形状はAn-225 ムリーヤではあるが、ムリーヤ自身ではない。
白の世界【システム=ホワイト=エグマ】の技術者がこの機体にロマンを感じ、感銘を受け、機体設計をコピーした上で、
なお、ムリーヤ自体も現存している。
搭乗予定者全員の搭乗が確認された後、ムリーヤ・ズヴァイは翼下にあるエンジンが垂直離着陸機のように上を向き、ブースターが噴射されて浮上する。
そして、青蘭島への移動航路として設定されている半透明のチューブへと突入する。
_イリス暦1612年6月30日午後8時30分_
赤の世界【テラ・ルビリ・アウロラ】
神聖エルデニア帝国聖都エルデニア
橙色の雲が浮かぶ薄桃色の空を持つ世界。
大地は基本的に平坦で、厳かな草原が広がっており、その町並みは石造りの家が建ち並ぶ。
文明の発展レベルは低いが、精神的な豊かさ、人心の幸福が重視されており、性善説のような世界で基本的に重い犯罪などは起きず、多くが他者に対して寛容である。
天界をイメージさせる女神や天使の世界であり、荘厳な神殿に神々が住まい、精霊的な存在とも共存し、祈りと願いごとが奇跡に繋がり全てを可能にする世界でもある。
ここ世界の中心には
その神殿奥にある7人の女神に割り当てられた部屋の1つ。
そこには地球換算で10代後半、もしくは20代前半に見える薄水色の髪で華奢な体つきをもつ女性がいた。
彼女は一見すると人間の様だが、背中に白い翼が生えていた。
彼女はノエリア。7人の女神の内の1人である。
「遅いですね、ミルドレッド」
『いいじゃない。それで、私を呼んだのはなぜかしら?』
ノエリアが目の前に置く水晶体に映る相手。
それは黒の世界【ダークネス・エンブレイス】を統べる魔女王ミルドレッドその人であった。
「正直に言います、ウロボロスが迫っています」
『ふぅん、でもその話題は私が呼ばれる程でもないと思うわ。……何か理由があるの?』
ノエリアの言葉にミルドレッドは最強の魔女らしく楽観的な表情を浮かべる。
「これまで私達が相対してきたウロボロスとは妙なのです、警戒は必要と思いまして」
『あなたがそう言うのなら、そうなのでしょうね。で、どこに襲来するかは分かっているの?』
「地球です」
『それはまずいわね、あの世界は少し前に繋がったばかり』
だが、信頼するノエリアが不安げな表情を浮かべることで、ミルドレッドの表情は少しだけ曇る。
「それで、あなたには他の世界への伝達を頼みたいと思いまして」
『どうしてかしら?お前だって、女神なのでしょう?』
「あなたが他の世界の方と仲良く文を交わしてるのは知ってます、簡単でしょう」
『……いいわ、伝えてあげる。だけど、代わりにお茶会に付き合うことね』
その言葉にノエリアは「それは……」と言い渋る。
『大丈夫、お前が人見知りなことは知ってる。多人数の茶会に付き合わせるほど、私も鬼じゃない。お前も知ってる者との小さいお茶会だ』
「それなら、有難く」
『全てが終わったらの話だ、気は抜かないようにね』
そう告げて、ミルドレッドは水晶体から消える。
_グリューネシルト暦2071年6月31日午前6時30分_
緑の世界【グリューネシルト】
グリューネシルト統合軍本部 中央第一会議室
薄緑色の空に白い雲が浮かび、青緑色の海が広がる地球によく似た世界。
かつては大陸に緑豊かな自然が溢れる美しい世界であったが、環境が激変し、木々は枯れて失われ、濁った海に乾いた大地が広がる荒廃した世界と変わり果てていた。
大陸も度重なる水害で縮小し、3つの大陸のみが残っている。
この非常事態の世界では、軍事組織である統合軍が直接統治しており、混乱する世界に対処する力としてプログレス達を集め組織していた。
統合軍本部は、比較的水害の少ない大陸に世界の中心である都市があり、その中心に位置していた。
その統合軍本部の最も大きい会議室に、グリューネシルト統合軍の佐官や将官が集っていた。
「黒の世界のミルドレッド様を介して、《予言の女神》ノエリア様から、ウロボロスが地球へと襲来するという話を頂きました」
統合軍中佐で主席参謀、そしてプログレスでもあるアゲハ・サナギが口を開く。
「疑いたくはないが、本当なのか?」
一人の将官がその言葉に疑問を呈する。
「ノエリア様は、私の知る限りその予言を外したことはありません。おそらく、今回も」
「おそらく確実に来るのだろう。そう判断するとして、問題は地球だ」
そう声高らかに統合軍大将兼グリューネシルト首席政務官であるブルーノ・スコッティが言葉を放つ。
「彼らとは接続したばかり、プログレスも数こそは我々以上にいるが、我々とは異なり指揮系統が完全に統一されてるわけでもない上、練度が低い。しかも、今回のウロボロスは既存のウロボロスとは訳が違うと来ている」
スコッティが地球の現状をそう評価すると、一人の佐官が口を開く。
「冷酷ですが、見捨てるという選択肢は」
「無いだろう。世界水晶は未だ見つかっていないが、そこから力を抽出する技術も無い上、白の世界の者が青蘭島に存在している可能性があると言っていた。どの世界にも特化しておらず、どの世界にも発展しうる、そしてグリューネシルトを蘇らせる可能性も秘めた奇跡的にも最良の可能性の星を見捨てる選択肢は取らん」
「言葉が過ぎました、申し訳ありません」
「構わん。中佐、送る部隊はすでに決めているか?」
佐官の提案を取り下げ、スコッティはアゲハへと視線を映す。
「はい、第1部隊ストライカーは好戦的過ぎるので、省いております。よって、派遣するのは第4から第7部隊としています」
「アゲハ、私はダメなのか?」
アゲハの話に異論を唱える少女が一人。
その声の主は、グリューネシルト統合軍少佐で第3部隊を率いているフィーリア・グレンハルトだった。
「あなたは
「そういう事だ、諦めてくれ」
「……分かった。ならば、敵が攻めた時には守り抜こう」
「で、その部隊ということは、王女殿下もいるわけか」
スコッティは視線を変える。
その先にはラン・s・グリューネというグリューネシルト王族に連なる金髪ウェービーロングヘアの少女がいた。
「あくまで
「……分かった。あくまで同意したと判断する」
「それで構いません」
その発言を聞き、スコッティは立ち上がる。
「では、派遣準備を進めておいてくれ。我々と接続する国家、ロシア連邦政府との調整も忘れずに行ってくれ。では解散!」
会議終了後、アゲハ・サナギは統合軍本部の廊下を歩いていた。
その時、人影が前から迫ってくる。
「お姉ちゃーーあれっぇぇ!?」
アゲハをお姉ちゃんと呼んでいた少女は廊下の小さい段差に躓いて倒れる。
その様子を見て、アゲハは文字通り頭を抱える。
「マユカ、しっかりしなさい……!」
「ごめぇぇん、助けておねぇちゃん」
少女は涙目になり助けを求める。
少女の名はマユカ・サナギ。
アゲハ・サナギの妹で、こんななりでも統合軍の大尉であり、隊長を務めていた。
「全く、しっかりしなさい……」
アゲハはマユカに手を差し伸べる。
それを掴んで立ち上がったマユカは窓際から見える外の光景から何かを見つける。
「あれ!」
「何かしら……ああ、あれね」
窓際から見えていたもの、それは荒原を爆走する複数の車両であった。
彼らは統合軍に属するがプログレスとは別の機兵群という別の管轄であり、プログレスと共闘することはめったになかった。
機兵群は地球との接続後に設立された部門であり、治安維持の強化を名目としていた。
しかし、本当の理由は地球における現代戦の概念に触れ、平時での常時防衛用に軍備の強化と、別部門での設立の必要性に迫られた為だった。
機兵群に所属しているのは以前から統合軍に属しており機兵群となった能力を持たない男たちで、プログレスは一切いない。
爆走する車両は白の世界の援助の元で開発された車両であり、主に二つのタイプに分けられる。
一つはRV-1防護車と言い、通常の装軌式で走行し、BMPシリーズに似た形状をしていて、砲塔部には40㎜レーザー機関砲を搭載する。
もう一つはREFD-1戦闘車で、ルクレール主力戦車に似た砲塔形状を有し、105㎜レーザーカノン砲を搭載、車体部分はクローラー付の可変式脚部を装備した多脚戦車である。
「私は……あんまり好かないな。あの程度、私たちに遠く及ばない」
「お姉ちゃんはそうなんだ、私はさ……頼もしいと思う」
姉と反するマユカの言葉にアゲハは驚く。
「マユカがそんなこと言うなんて驚いたな……」
「うーん……なんといいますか、私たちって女の子じゃないですか、全てを守るには強くならなくちゃいけないのは当然だけど、平和な時ぐらいは女の子らしい事をやりたい、そんな平和な時を守るってのは頼もしいと思います」
_EGMA標準暦3010年6月31日午前11時30分_
白の世界【システム=ホワイト=エグマ】
中央コロニーエグマシティ GARDEN
あらゆるものが人工的に造られている、科学技術が進歩し過ぎた世界。全てがデータ化され、データで構築された世界でもある。
機械で管理された天候と日照時間。気温も機械によって常に適温に保たれており、植物や土も存在するが、それら全てをコロニー状の金属製の壁が囲んでおり、その外側は限られた者しか知らない。
管理システム・EGMAがこの世界を管理する全ての機械を統括し、世界を保つために必要な要素を分析した結果、その要素を備えた人工生命体やアンドロイド、機械兵器が開発されている。
文化レベル、教育水準は極めて高度かつ科学的であり、合理性を追求し、管理された人々は「最適化」された生活を送っている。
通称GARDENと呼ばれる世界の中心にある建築物には、管理システム・EGMAが巨大なサーバールームにて管理されており、この世界の頭脳の中枢と呼べる場所でもあった。
「GARDEN第一級緊急会議の開催、ありがとうございます。では先ほども申し上げましたが、ミルドレッドから緊急性の高い情報がもたらされました」
GARDENの会議室には白の世界全土にいる全開発者並びに、重要ポストにいるアンドロイドが集められていた。
先ほど発言したのはコードΩ00ユーフィリアという白の世界の極秘最高技術で作られたアンドロイドであり、それを隠してミルドレッドと親交があった為に、一番先に情報が伝えられた。
管理システム・EGMAは対ウロボロスで地球を支援する方針に確定したものの、必要性から第一級緊急会議の開催を要請した。
「ふむ……オリガ、今回のウロボロスについて分析は可能か」
司会進行役の一介の研究者が、データ解析型のアンドロイドであるコードΩ31オリガに尋ねる。
「ダメ、予測不能。そもそも情報不足」
「そうですか、ではDr.ミハイル、地球の世界水晶についての報告をお願いします」
紫がかった黒髪を一つ編みし、横に垂らした高身長の年齢的には少女の女性が立ち上がる。
天才と評され、アンドロイド開発の第一人者であるDr.ミハイルである。
「はい、地球の世界水晶ですが、未だに未発見。ですが、青蘭島にある確率が非常に高く、現在調査を継続中で、いち早く発見することはお約束できます」
「分かりました。ひとまず世界水晶のことは置いておきましょう」
「ウロボロス自体への対策はやはりプログレスを地球に送るべきでは」
一人の研究者がそう発言するが、それを一蹴する者がいた。
「何言ってるのですか。地球に襲来するとしても、この広い星のどこに来るかわかってない以上、場当たり的な対応は余りに非効率です」
そう言ったのは水色のストレートロングの髪をしている『現在の保存』をコンセプトに開発されたアンドロイドであるコードΣ46アリアであった。
「しかし、何もしないわけには」
「私が言ってるのは、いつでもどのような事態が起きても対応できる用な態勢を整えるべきということです。これなら、まとまった部隊を送り込めるでしょう?」
「た、確かに……!」
反論していた研究者だったが、アリアに論破され、頷く。
「私から。地球の戦力を分析しましたが、やはり必要数の技術支援や、全て終わった後の復興支援の準備をするべきだ」
「そうですね、ではこの案をEGMAに提出し、総合的な判断を下してもらうことにします」
_イリス暦1612年3月15日23時頃_
赤の世界【テラ・ルビリ・アウロラ】
「ノエリアは最近気を詰め過ぎだよ、倒れたってアウロラから聞いて心配しちゃった」
「ごめん……」
虹彩の宮内部、女神同士の交流の場では、ノエリアにフルーツを与える桃色巻き髪ツインテールの少女の姿があった。
彼女は《豊穣の女神》ミシス。七女神には属さないものの、れっきとした女神の1人である。
「まあ……わかるよ、去年に見たノエリアの予言、いつ来るかが分かってなかったから、心配なのは分かるよ。でも、私としてはノエリアの体の方が心配!」
「本当にごめん……」
「まあいいよ、ほら食べて元気になろ!」
ミシスが収穫したブドウを手に取り、ノエリアが口を開ける。
その時、突然ノエリアの脳内にイメージが投影される。
「え……なにこれ……」
「ノエリア!?どうしたの!」
ノエリアの一変した様子に慌てるミシス。
だが、その状態はわずか数十秒で終わる。
「ごめん……急に変になっちゃって」
「ノエリア……
ミシスの的を射た発言にノエリアは渋々答える。
「来ます……ウロボロスが、まだ正確にはわからなかった、けど1週間以内に確実に地球へ来ます」
「……それだけ、じゃないよね」
「うん……今までのウロボロスとは色々違う、それどころか多分過去一番の脅威……だと思う」
ミシスは想像の斜め上をいった回答に思わず絶句する。
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突如、初期微動無しに地球全土で震度2〜3クラスの地震が同時多発的に発生。
どの地点でもその地震は観測された。
その地震の驚くべきことはどこにも震源が確認できず、マグニチュードも計測不能であったことだった。
その地震は同じ揺れが3分間程続き、一瞬にして停止する。
後にこれは地球人では想像も付かない概念である別空間から現空間への移動の際に発生すると思われる次元震であるということが明らかになったが、それはまた別の話である。
地球人類が経験したことない未曾有の大現象、そして最初の危機が迫る。
※次回予告
未曾有の大現象に襲われた地球。
現実を見据えた各国は事態の打開の為、対策に乗り出す。